紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

汽車にのってヨーロッパ旅行・その10

2005-07-13 07:49:25 | 8・山と旅の思い出
■農場で遊ぶ

毎日あちこち観光地に出かけたり、馬に乗りにいったりしていたが、子どもたちが一番喜んでいたのは、B&Bの農場でただふつうに過ごしていた時かもしれない。
子ども達にとっては、観光名所など興味もないのである。

宿のご主人が、毎朝どこかへ出かけて行くが、どこへ行くのだろうと思っていた。宿の裏にも農場があって、そこもかなり広かったが、日中ご主人がそこにいる気配はない。

それで、ある日、奥さんにどこに仕事に行っているのか聞いてみた。すると、近くに自分たちの農場があるという。
ぜひ見たいというと、もちろんOKといって、みんなで散歩がてら行ってみることにした。

行ってみて驚いた。
想像を絶する広さなのだ。
ご主人らしい人がいるのがわかるけど、豆粒のような大きさ。
農場は果てもなく続いていた。



農場の子どもたちも一緒にいって、みんなで子牛にに抱きついたり、広い農場いっぱい駆け回ったりして遊んだ。羊や牛に、べたべたに寄り添ってふれあって過ごす時、子どもたちはみんなすごく嬉しそうだった。

 

 


やがて、エニスの農場での幸せな日々にも終わりがやってきて、私たちはまた旅立った。
本当に楽しい日々だった。



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