昨日の寒さ増す中でのランニングは昨年感じた急速な冬のような冷え込みに比べるとまだ
猶予があるようなそんな寒さでした。まず感じるのは冬の象徴のようなオリオンがまだ武甲山の上に
現れていないことや祭りの雰囲気で町がざわざわしている例年の今頃と比べたら至って静かで
秋まつりや文化行事やイベントに浮かれる様子も全くなく、静かな寂れる街の様子一色です。
そんな中、昼間の待機時間や猶予隙間時間に見るものがなくなり、ついにアマゾンで『24』の見返しを
始めてこのシリーズが与えた衝撃とか効果とか歴史的役割とかをつらつら思うことになりました。
これは一連のテロにさらされる超大国がとる現実的対処は戦争行為に外ならず、違法行為や超法規的処置やら
現場任務の職員遂行能力と判断にゆだねられた世界平和という幻想を目の前にさせられました。
その実際はドラマのように裏切りと狂信的な思想や宗教とアメリカへの関与主義に反対するイスラム原理主義者
やテロリストに拷問と暴力により正義を実践していくというものでした。それは今の21世紀の20年後から見たら
どううつるかというと我々は今自国第一主義のトランプ政権が倒れ本来の世界協調で温暖化や環境悪化に取り組む
世界に戻ろうとしている最中にあり、二世代も昔の話を見ている感じはします。ただ、ドラマの世界では既に
中国の台頭は10年もすれば全ての面で米国をしのぎ世界の覇権国になるという予想は当たっており、米の未来も
ないことやそれは止められず対抗するための有効な手段もないというのも我々が現実に目にしたものです。
さらに自国第一主義を掲げたトランプ氏はイラン合意を破棄、イスラエル寄りの政策をとり、露骨にキリスト教に
肩入れし中東の安定や政治的均衡を破り、個人または米企業により強い利権と戦争への脅威や内戦の増加と難民の増加と
いう平和をより遠のけるものとなっていました。さらに世界は新たなウイルスの脅威という危機に直面し、これまた
米の支配力の下にないWHO脱退と世界一の感染者という負荷を負い自国第一主義では取り戻せない世界的覇権や
主導的立場の喪失を強く印象付けました。
そうしてトランプの数々の着手はバイデン氏により元に戻されるとみられ、環境問題やエネルギー問題など
地球規模で取り組むべき問題も道としては正されたという印象になっています。
しかし、現実的な中国の拡大やインドネシア海域での影響力など日本には直接的な影響のある問題はそれにより
何の解決もないばかりか日本海の中国船の増加など直接生活に密着する問題も顕在化しています。そもそも北朝鮮が
漁業権を売って増えたという中国船など違法操業の北朝鮮に漁業権などあるはずもないものを根拠とした大和堆での
違法操業など日本はどのように対処していくのか国会でも触れられることもなくその違法状態や普段言っている国の
自由と財産を守るという主張もまるで現実的でないことを表しています。
元々日本は再生可能エネルギーや隠れた地下資源や海洋資源などの宝庫だと言います。しかし、それ等に取り組むことなくいまだにできもしない核燃料リサイクルや原発の事故処理と再稼働に無駄なリソースをとられ思い切った政策をとれずにいます。
『24』のシリーズでは、テロリストにより国内で核爆発が三度も起きていることやその犠牲者がたった2万人以下という
結果だったり今後もし似たようなことがあっても広島や長崎、福島のようなことはないと高をくくっていることは間違い
ありません。
福島第一原発で故郷を失った人や避難を余儀なくされた人は12万に及び今なお立ち入れない区域は続き、今の憲法では
ロックダウンはできないなどといいつつ、実際故郷を失い自分の土地に戻れない人は今後三十年たっても今のままだし、メルトダウンした燃料など取り出す手立てもなく、まして取り出したとしても捨てる場所すらないのです。
そんな危険な状況を現実なものとして体験しておきながらいまだ放置の核燃料のリサイクルや核のゴミの処理も棚上げ
のまま再稼働や二酸化炭素ゼロを50年に達成などと打ち出しているのです。バイデン氏の政策とともに世界の先駆けになる政策などといいつつ、何を根拠にしているのか全く見えないものにただ不安と先見性のなさにはあきれるばかりなのです。
珈琲産地の連続するタイフーンや火山や地震などきびしい環境は今後も続き、世界で今二酸化炭素排出をゼロにしたからといってこの環境が以前の穏やかな時代に戻る保証はなく、国として環境を守る手立てを持たないところは産地としてやっていけなくなることは予測されます。
今年の産地として品質を落としているタンザニアなどその代替は日本では簡単にみつかり味本位で選んでも困りませんが、落ちていると知れていてもその引き合いが全く落ちずに依然品薄というのが事情を複雑にしています。
味の相談としてこのアフリカ豆の代替を最近よく頼まれ、インドネシア豆の優位さを説明しますが、まずその味の
実力というは知られておらず、タンザニアの魅力を最近知り、それを欲しいという人からの相談に別の産地を
紹介というのはまず納得を得られないものです。
そそもそもタンザニアの味を気に入ったというのも大手チェーンの豆からという人が多く、それは他の店にはない味という
自分だけが見つけたコーヒーの味というあじつけがあるのです。
ところがそれらのからくりも当店で試飲してもらうと簡単に解けるのですが、そんな手間と時間をひとりひとり
にかけたり、試飲していただくことも実際には難しく本来の味を知っていただくというのも
難しいものがあります。
まあ当店も予約していただけばコロナ禍でも試飲してもらえるのでお気軽にまずは
ご来店いただくのが早いのかもしれません。
密にならず、換気もして接客時間も手短にそれでも大事な情報交換と本来の味を知っていただく
ことに変わりはありません。そんなことを思わせる『24』の拷問シーンの連続の鑑賞でした。