King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

我慢の三連休から勝負の三週間へ

2020年11月30日 11時39分18秒 | 珈琲

毎日のニュースで拡大する第三波の中にあって先週の我慢の三連休という

集団意識誘導があったと思ったら今度は勝負の三週間というこれまた大本営発表のような

物が現れました。

 

gotoキャンペーンのような支援策としての財政的措置は国や各地方自治体でもあり、

それがとりやめたほうがいいのか更なる支援が必要かという何ともちぐはぐな動きは

あちこちで見られ、gotoトラベルなどの政策失敗を認めたくない政府は一時見直しと

いう対応でこの勝負の三週間が何のための勝負なのかという方向性も見えないことに

なっています。

 

しかし、一般の人は夜に飲みに行かなければいいことだという軽い感じで物事をみているのは

間違いなく、感染拡大のニュースによりそれでは旅行も取りやめてという軽い感じだと思います。

それに世界では既にワクチンが開発され、接種も始まろうかとしているのでコロナもいつまでも

続かないという安閑とした思惑なのは間違いありません。

 

一旦収束というイメージが定着すれば滞った経済も一気に息を吹き返し、今まで自粛していたものに

需要は向かうでしょうし、そうなれば企業の設備投資などの実需にも結び付くでしょう。そんな

最後のコロナのあがきとなればいいのですが、それにしてもよく一年も続いたなあというコロナ禍です。

 

秩父夜祭もコロナにより中止ということでしたが、今日街中を通過すると神社行列が通行するという

予告の看板を発見して、神馬や神輿の行進はないけれど何らかの祭事はあるようです。今年はないものと

思われた各町内の入り口の祭り幟もたてられていました。花火も打ち上げられるというし、例年並みと

はいかないまでも夜祭気分は高まってくるのでした。

 

そんな街の中の様子とは裏腹に私が昨年感じた11月とは今年の11月は違い、穏やかで静かに秋深まる

そんな月でした。激しく降る雨もなくほとんど乾いた晴れの日が多く、冷たい風の日もありましたが

昨年感じた寒さはありませんでした。今月のブレンドはそんな季節の裏切りもあったものの好調で誰もが

おいしいと二度目三度目と買い求めていただき、もう明日には次のブレンドを焼き始めないといけません。

実はまだ本格木枯しを味わうまでこのブレンドを引っ張ろうかとも考えましたが、この季節はお祭りと

レッドマウンテンという定番からさらに12月は第四楽章という大定番に引き継がれるものなのでそこに

まだ本格木枯しが吹いてないからと割り込ませるわけにはいきません。というわけでお祭り前に

焼く豆はたくさんあり忙しい月末とお祭り準備となるのでした。

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『Fargo』の真実とは

2020年11月29日 10時43分54秒 | 映画

信じられないような出来事がベースに映画化とかドラマ化され

映像化されることは珍しくありません。このアマゾンで見た

『Fargo』は長い間ウオッチリストに入っていたものの見ないでいたシリーズです。

24を見つくしてよいよ見るものがなくなり、アマゾンプライムも解約かと思いだした

時になんとドコモの契約でプライムが一年延長になりそれならばと見始めたのが

この『Fargo』でした。アリゾナの何もない田舎町に起こる連続殺人事件ですが、

なぜアリゾナなのか、何の説明もないままただ冒頭にこれは真実の話で、ただ生存者の希望で

名前を変えておりその他は死者の尊敬を込め忠実に再現したというテロップが流れます。

 

しかし、ドラマはトンデモ話であり、本当に起きたのか、そんな殺人者がいるのかと

いくら田舎の警察だからそんなバカばかりで悪を野放しにして、真実が暴かれないと

いうのもおかしく見ているものをいらいらといつ正義がなされるのかという気持ちにされ

悪に染まる主人公に同調していいのか、ただひとり真実が見えている副所長の存在が

唯一の頼りなのですが、捜査関係者とデートしたり、見た目がいかにもアメリカ人の

肥満体形だったりヒロインとしての要素が薄いのです。しかし、事件はこの副所長の

捜査で真実に近づき悪は駆逐されるという結末です。

 

このドラマはコーエン兄弟による作品ということで、スーパー殺し屋が例によって

出てきます。その殺し屋のポリシーとか閑念とか台詞のはしばしに文明論とか社会とか

メッセージが現れるのですが、暴力のなしてきた役割とか米国の社会とか銃によって

築かれてきた物を考えないわけにはいきません。

 

米大統領選のたびに銃が大量に売れるという事実や銃を所持する権利が憲法にある国と

いうのも実に独特です。

 

つまり、最初に出てくるこれは真実の物語というのは実際に起きた犯罪を忠実に描いた

という意味ではないことが見ているとわかります。

 

何しろシリーズにはUFOが現れたり、アポロの月面着陸はスタジオでの撮影だったという

シーンなどがでてきます。

 

そしてシーズン3ではそのお決まりのテロップにも変化があり、これは真実の物語であるの

trueが消えて物語であるという告白のような表示が出ます。

 

そこで思い出すのが園子温監督の『冷たい熱帯魚』です。これは実際に起きた埼玉愛犬家殺人事件

をベースにしており、その犯人のでんでんの台詞でかかわった親子に施す人生訓や言動がこの連続

殺人者のものとタブるのです。

 

暴力で解決しようとする者の共通の思考なのか世の中に対する思考なのか判断付きませんが、

現実問題に対処したときにそのような答えになるのかという妙な共通項のようなものとして

認識しました。

 

ですが、要はブラックユーモアであり、一つの文明批評なのかもしれません。シーズンスリーでは

悪の犯罪組織の男が持ち出す挿話に日本の小野田少尉のことも出てきます。真の戦士としてアメリカが

まいたビラを認めず30年間ジャングルで戦った戦士だといいます。ところどころ戦争についての話や

登場人物が自分はベトナムで戦った戦士だといったり、毎夜自分が撃ち殺した兵士の顔が出てくるなど

戦争にまつわるエピソードがどのシーズンにも出てきます。アメリカがどの時代でもどこかで戦争をしていて

それが銃を使う大量殺人事件につながっているのを訴えるかのような台詞ですが、それだけではないよう

です。一つ一つのエピソードや台詞が前のシーズンの登場人物とつながっていることの発見やそれが第一

シーズンが2006年でシーズン2が1978年ととんでもなく離れているけれど実はシーズン1のあの人物と

この人が同じ人と解るとぐっと物語の真実の話というのが信じてみようかという気にさせるのでした。

 

それでもまっとうに暮らしていてまっとうに日々努力する人にはかなわないという気にもなるそんな

結末なドラマで結局民衆の幻想が語られるそんな話なのかもしれません。

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我慢の三連休という虚構

2020年11月22日 22時01分56秒 | 珈琲

第三波真っただ中の世界ではもはや人々がみんなマスク姿というのは当たり前

ですが、米の選挙後の各集会などなんであんなに人が集まって危険な状況を作るのかと

いう感じです。日本はマスコミはこの三連休が肝心で我慢の三連休と称している

ものの各地の人出は過去の人出より多いと言います。紅葉の京都などもニュースで

みる映像はかつて外国人であふれていたところに日本人だけになってさらに人が

増えているというのも妙な感じを受けます。

 

都内でも神宮外苑など紅葉の名所に人が集まり警察が出る騒ぎですが、この第三波を

受け政府はgotoトラベルの見直しを決め、gotoイートも制限すると発表しました。

するとやっとぽつぽつと客味か戻ってきた居酒屋などが年末に期待していたのにまた

客が離れるとげっそりとした顔でインタビューを受けている映像が流れます。

 

そんな中、秩父は道路も混み市内に人も出ていますが、出ているのは他から来た人ばかりと

思っていると夕方久しぶりに外食にでたらどこのレストランもチェーン店のファミレスも

席待ちをするほどの人出でした。テレビであれほど我慢の三連休などといっても人は

やはり家にばかりはいられないし、外食もしたいのです。

 

つまりは今危険を冒してgotoキャンペーンなどであおらなくても人は今までの自粛から

早く抜け出たいという気持ちにあふれており、コロナ収束が言われれば観光地や繁華街は

直ぐに人出が戻ってきそうです。逆に都内から脱出する人の特集もあいかわらず多く、

静岡や山梨の昔の別荘地とか住宅地が人気で売れ切れ状態も出ているとかという番組も

多く見かけます。

 

それなら秩父などはいざとなれば都心にすぐ出られるし、自然も多くて移住にはぴったり

なのに行政の無策は相変わらずの感じです。当店にも移住してきたという人は良く現れます。

中には甲府から秩父に来たという方もいました。同様に秩父に長年住んだから今度は海の近くに

ということで移住した人もいました。

 

午前中は私はまた再開した市民リーグの試合に参加し、バスケットの試合を楽しみました。

 

こういう同好の仲間がいるというのも大事な要素だと思います。私が果たす移住の夢としては

雪山と温泉の地で過ごすという長年のものですが、これなど簡単に果たせそうでなかなか踏み出せない

永遠のテーマのようになっています。とはいえ今年はいつもより雪が恋しくなく、まったく

予定もなくという状況で各雪のニュースを聞くばかりです。エコーバレーが今年は営業しないとか

悲しいニュースも聞きますが、もう既にスキーシーズンをオープンしたという人の報告や初滑りの

報も聞きます。

 

通常疫病も三波が過ぎると収束なので来年からはまた違う生活を見据えて動き出すのではないでしょうか。

 

マスコミでさんざん言われた我慢の三連休はこれが最後だよという気持ちがこもっているような感じが

しました。いつもこの三連休が過ぎるとケニアのレッドマウンテンを焼いてお祭りに備えるのでした。

レッドマウンテンは相変わらず良い味で仕上がっています。

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三連休に思うブラジル豆のここち

2020年11月21日 10時23分44秒 | 珈琲

気が付いてみると例年なら祭りの準備で街中があわただしい秩父も今年は

生暖かい11月でこんな良い天気と温かさなら紅葉見物に景色の良いところに

出かけたいところです。

 

祭りちょうちんや桟敷建設もなく、今年は祭りがないんだというのは改めて感じますが、

でも別に個人ではさほどのことでもないのかと改めて感じたり、かつて祭りにが中止になった

時のことを思ったりして今コロナは第三波の真っただ中にあり、この三連休が重要とニュースで言われて

います。

 

そこで言われた紅葉の見ごろのニュースで今年はライブ配信が行われるというものでした。

その値段が2500円というのでそのリモート紅葉の価値を改めて問うことになるわけですが、

部屋のカレンダーの写真とパソコンで見る画像と大した差もないことに加えBSの番組で

似たようなのがゴロゴロあるし、テレビ番組にしろネット追随で猫や犬の動画とかクイズ番組と

売れない芸人のと昔のスターの旅番組と変わり映えも面白みもとうに失せたものばかりです。

 

コロナによってもたらされたものとは改めて身の回りの価値を問う結果になっていると感じ、

当店の豆も改めて見直してみたりしてある発見をしました。

 

それはブラジルの味なのですが、それは書いていいものかどうかという内容も含んでいて

簡単に披露できないのですが、意外と飲んでみるとわかる事でした。

 

タンザニアの魅力から当店にたどり着いたお客様がそれに近いものをと選んだのは結局ブラジルでした。

その答え合わせとか更なる上質なブラジルへの発展とか色々と試飲して感じられることがあるのですが、

まずはひとまず当店のブラジルを楽しんでもらうことからという意味でこのブラジルの選択は非常に

よいことだったと思っています。

 

どんな感想を持ちどんなものを今後どんな珈琲体験をしていくかは感性と舌の感度と人それぞれですが、

きっと人生の伴侶となるような体験になっていくのではないでしょうか。

 

そんな中、木の葉の舞う道を毎夜走っていると考えるのは水の味を求めてかつて色々とやったこと

などでした。木の葉の香りとどこかでそれを燃やしているような焚火の臭いが立ちこめる日暮れの

中、鼻の奥ではかつて求めたおいしい水の記憶が渦巻いたのです。水やお湯の味とそれぞれの香りと

水臭いという距離感とか水にまつわり水を感じ生活するのが我々人類であり、地球の生命のすべての

源です。

 

日々飲む珈琲にそのおいしい水から導き出される公式とか膨らむ思いとかそんなものが浮かぶのが

ブラジルの味です。秋に知るブラジルの味皆さまもどうぞお試しを。

 

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8ぐらいから感じるスマホ感

2020年11月17日 10時13分06秒 | 珈琲

だらだらと見続けている『24』もついにシーズン8に突入。

するといままで使っていた二つ折り携帯もスマホになってきています。

登場者の人たちも過去の人扱いで、クロエなども今のシステムになじめない素人

扱いされその度ぶすっとした得意の表情と独特の毒舌でまた魅力をだしています。

 

このクロエも登場するのはパーマー大統領と入れ替わりの感じで第二世代という

感じですが、一番ジャックとの結びつきや人気で不動の地位を確立していくのです。

シリーズがここまで続いたのもトンデモのストーリーが維持できたのもクロエのおかげと

いうのは今回も感じました。

 

一方当店で交わされる会話でのタンザニアの豆をという話を聞く度、ウンゴロゴロの

話を思い出しました。これは梅雨ごろに商社が新豆ということで必ずウンゴロゴロを

売り込む時期がかつてあり、それを受け売り出した豆屋がネットに出したエピソードで

飲んだお客が涙を流したというものでこんなおいしい珈琲があるんですねと語った

というものです。

 

もはや最近では見かけないウンゴロゴロのエピソードですが、当店では同じ頃

秩父夜祭に訪れた観光客が当店に立ち寄り飲んだレッドマウンテンに感動して

以来お祭り毎に訪れてはレッドマウンテンを買っていくという事例になったのと

重なります。レッドマウンテンは一時手に入らない時期もありましたが、今では

定期購入化でき安定して入手でており、タンザニアの涙なくして飲めない豆と比べ

その豆の実力ともたらすものは多くの人に共感いただいています。さらにこれは季節

ブーストもあるという特典もあるのです。

 

そんなこれからの季節の楽しみの前に夜祭がかつてより冷え込まないという変化も

ありました。20年も前なら夜祭のポスターに写る亀の子石のイチョウもすっかり葉を落として

いましたが、最近は丁度紅葉が盛りという感じなのです。それも市役所の新築で広場の様子も変わり

あまり感じられませんが、昨年あれだけ急激な寒さに木枯し真っ盛りを感じたこの頃も今月は

その寒さが穏やかで夜走っていても何か猶予をもらった感じを受けます。

 

反面、スキーシーズンをスタートした様子をネットで報告する人も多く、軽井沢や狭山と

渋峠など雪景色の映像を見られます。コロナの影響でオープンできなかったスキー場や

人が来なくて長年の歴史に終止符を打たざるを得なかったスキー場が多い中、自粛もせず

しぶとく営業を続けてさらにシーズンを伸ばすよう施設投資したところもありとそれぞれの

努力にはらはらとした思いで見ていましたが、昨シーズンの雪はそれはひどいものでいまでも

それを思うとスキーに行こうという気にもうきうきとした気分にもなれないのでした。

 

一年になろうというコロナ禍もまるで衰えず世界に蔓延してるのに、東京に現れたバッハ会長は

来年の開催に強い意欲と自信をみせました。

 

私にはとても不可能に思えてならず、やったとして人類がウィルスに勝利した大会になるなどと

いえるのでしょうか。それをみて思ったのはウェルズの宇宙大戦です。落ちを書いてしまうようで

恐縮ですが、トム・クルーズでリメイクもされているので書きますが、最後宇宙人を倒すのは

人類ではなく地球上のウィルスなどの細菌類が宇宙人を倒すのです。

 

これは実に深いアイロニーであり、かつて大航海時代に世界中に侵略したスペイン人やイギリス人に

より殺された人たちは実は彼らが持ち込んだ梅毒や天然痘などで死んだ人の方が戦争で死んだ人より

遥かに多いのです。戦争により王国を滅ぼされたというより彼らについてきた病原菌によりほろんだと

いう現実を現在のコロナとオリンピックのコロナに勝利したという宣言と複雑に思う結果になったのです。

 

その世界侵略のせいで今私たちはこの珈琲が世界から届く状況になっているわけで、地球に生物が

生まれた最初はシアノバクテリアなどの細菌でそれが現代人類が生活しはびこる世の中になっている

ことを思うともっと細菌単位で物事考えないといけないのではと思います。

 

実際健康長寿を考えたときに最近では腸内に細菌のお花畑状態を保つことが言われ改めて日本食の

魅力や食品の素晴らしさが認められています。それなのに日本ではスーパーに並ぶ味噌は全てだし入り

のものになっていたりと世界が認めているのと逆行しているようなことになっているのです。

 

コロナに打ち勝ったことになるのかそれともやっぱりやらなきゃよかたとなるのかそんなことを

この暖かい11月に思うのでした。

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『24』的に考える今後の珈琲環境

2020年11月12日 10時33分12秒 | 珈琲

昨日の寒さ増す中でのランニングは昨年感じた急速な冬のような冷え込みに比べるとまだ

猶予があるようなそんな寒さでした。まず感じるのは冬の象徴のようなオリオンがまだ武甲山の上に

現れていないことや祭りの雰囲気で町がざわざわしている例年の今頃と比べたら至って静かで

秋まつりや文化行事やイベントに浮かれる様子も全くなく、静かな寂れる街の様子一色です。

 

そんな中、昼間の待機時間や猶予隙間時間に見るものがなくなり、ついにアマゾンで『24』の見返しを

始めてこのシリーズが与えた衝撃とか効果とか歴史的役割とかをつらつら思うことになりました。

これは一連のテロにさらされる超大国がとる現実的対処は戦争行為に外ならず、違法行為や超法規的処置やら

現場任務の職員遂行能力と判断にゆだねられた世界平和という幻想を目の前にさせられました。

 

その実際はドラマのように裏切りと狂信的な思想や宗教とアメリカへの関与主義に反対するイスラム原理主義者

やテロリストに拷問と暴力により正義を実践していくというものでした。それは今の21世紀の20年後から見たら

どううつるかというと我々は今自国第一主義のトランプ政権が倒れ本来の世界協調で温暖化や環境悪化に取り組む

世界に戻ろうとしている最中にあり、二世代も昔の話を見ている感じはします。ただ、ドラマの世界では既に

中国の台頭は10年もすれば全ての面で米国をしのぎ世界の覇権国になるという予想は当たっており、米の未来も

ないことやそれは止められず対抗するための有効な手段もないというのも我々が現実に目にしたものです。

 

さらに自国第一主義を掲げたトランプ氏はイラン合意を破棄、イスラエル寄りの政策をとり、露骨にキリスト教に

肩入れし中東の安定や政治的均衡を破り、個人または米企業により強い利権と戦争への脅威や内戦の増加と難民の増加と

いう平和をより遠のけるものとなっていました。さらに世界は新たなウイルスの脅威という危機に直面し、これまた

米の支配力の下にないWHO脱退と世界一の感染者という負荷を負い自国第一主義では取り戻せない世界的覇権や

主導的立場の喪失を強く印象付けました。

 

そうしてトランプの数々の着手はバイデン氏により元に戻されるとみられ、環境問題やエネルギー問題など

地球規模で取り組むべき問題も道としては正されたという印象になっています。

 

しかし、現実的な中国の拡大やインドネシア海域での影響力など日本には直接的な影響のある問題はそれにより

何の解決もないばかりか日本海の中国船の増加など直接生活に密着する問題も顕在化しています。そもそも北朝鮮が

漁業権を売って増えたという中国船など違法操業の北朝鮮に漁業権などあるはずもないものを根拠とした大和堆での

違法操業など日本はどのように対処していくのか国会でも触れられることもなくその違法状態や普段言っている国の

自由と財産を守るという主張もまるで現実的でないことを表しています。

元々日本は再生可能エネルギーや隠れた地下資源や海洋資源などの宝庫だと言います。しかし、それ等に取り組むことなくいまだにできもしない核燃料リサイクルや原発の事故処理と再稼働に無駄なリソースをとられ思い切った政策をとれずにいます。

 

『24』のシリーズでは、テロリストにより国内で核爆発が三度も起きていることやその犠牲者がたった2万人以下という

結果だったり今後もし似たようなことがあっても広島や長崎、福島のようなことはないと高をくくっていることは間違い

ありません。

 

福島第一原発で故郷を失った人や避難を余儀なくされた人は12万に及び今なお立ち入れない区域は続き、今の憲法では

ロックダウンはできないなどといいつつ、実際故郷を失い自分の土地に戻れない人は今後三十年たっても今のままだし、メルトダウンした燃料など取り出す手立てもなく、まして取り出したとしても捨てる場所すらないのです。

 

そんな危険な状況を現実なものとして体験しておきながらいまだ放置の核燃料のリサイクルや核のゴミの処理も棚上げ

のまま再稼働や二酸化炭素ゼロを50年に達成などと打ち出しているのです。バイデン氏の政策とともに世界の先駆けになる政策などといいつつ、何を根拠にしているのか全く見えないものにただ不安と先見性のなさにはあきれるばかりなのです。

 

珈琲産地の連続するタイフーンや火山や地震などきびしい環境は今後も続き、世界で今二酸化炭素排出をゼロにしたからといってこの環境が以前の穏やかな時代に戻る保証はなく、国として環境を守る手立てを持たないところは産地としてやっていけなくなることは予測されます。

 

今年の産地として品質を落としているタンザニアなどその代替は日本では簡単にみつかり味本位で選んでも困りませんが、落ちていると知れていてもその引き合いが全く落ちずに依然品薄というのが事情を複雑にしています。

味の相談としてこのアフリカ豆の代替を最近よく頼まれ、インドネシア豆の優位さを説明しますが、まずその味の

実力というは知られておらず、タンザニアの魅力を最近知り、それを欲しいという人からの相談に別の産地を

紹介というのはまず納得を得られないものです。

 

そそもそもタンザニアの味を気に入ったというのも大手チェーンの豆からという人が多く、それは他の店にはない味という

自分だけが見つけたコーヒーの味というあじつけがあるのです。

 

 

ところがそれらのからくりも当店で試飲してもらうと簡単に解けるのですが、そんな手間と時間をひとりひとり

にかけたり、試飲していただくことも実際には難しく本来の味を知っていただくというのも

難しいものがあります。

 

まあ当店も予約していただけばコロナ禍でも試飲してもらえるのでお気軽にまずは

ご来店いただくのが早いのかもしれません。

 

密にならず、換気もして接客時間も手短にそれでも大事な情報交換と本来の味を知っていただく

ことに変わりはありません。そんなことを思わせる『24』の拷問シーンの連続の鑑賞でした。

 

 

 

 

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文化行事と晴天と紅葉

2020年11月09日 12時20分31秒 | 珈琲

七日にはバイデン氏の確実が報道されるようになり、トランプ政権の終焉が告げられました。

もっとも彼はその報道の最中、ゴルフをしていて何もそれについてコメントなしでした。

金曜日には郵便投票の開票を停止するよう求めたり、集計中止を指示したり、不正が行わて

いると騒ぎたてました。その時点で激戦州でもバイデン優位が伝えられ、彼は法廷闘争に

なるとかわめきたてていました。

 

日曜には各国のバイデン氏に寄せるコメントが報道されるなど世界的にも認知されているのに

トランプ氏のコメントや敗北宣言はなく無言のまま公の場にも出てきません。

 

今まで止まったままだった各種行事なども少しずつ動き出したような感じもして、秋の行事も

色々伝えられています。中でも今月は文化行事というのが多く、それに加えて秋の収穫祭やら

村祭り的なものが多いのですが、それを彩る紅葉と秋の晴天が続くのも今頃です。いつも11月の

3日は晴れの特異日として認知されてきましたが、最近は雨の日も多く、少しづれてしまった感もあり

それでも晴れると久々に浴びる日光に今までと違う喜びとか外に出たい欲求とかこもるのでした。

 

それにこのように乾燥した日には珈琲もひとしおうまく感じるし、冷たい風や冷え込む朝晩には

より一杯の温もりがありがたく思えます。

 

それに加えて珈琲の香りの豊かさは特別で文化の香りと友との語り合いなどを助長する効果も

高いと感じます。

 

香りと味とその時々を演出し、それが記憶に残り積み重なっていく。そんな繰り返しが

人と人の絆となり、特別な意識の交流として価値を増していくそんな感じがします。

 

コロナによって今までとは違う交流や生活を強いられる中、それでも人と直接会って語り合う

その貴重な時間のありがたみやたいせつさもより感じるわけですが、それを演出し高めてくれる

珈琲という特別な飲み物という感じもこの秋の青空に下で強く感じます。

 

秋は日が早く沈み、夜が長くなるそんな時に珈琲はと敬遠される方もいるでしょう。

私は一年中午後三時以降はデカフェを愛用しており、一年中豆は焼いています。

とかく、外で飲むデカフェの味の悪さは普通のコーヒーを上回りさらに味が悪いのですが、

豆から焼いている当店のものは他にはない味も香りも珈琲のものです。最近睡眠サプリとか

ハーブティーの効能がいわれますが、私は試してみてカフェインレス珈琲に勝るものはないと

感じています。

 

今年の秋はそして感じるのはインドネシア豆の価格の安さと質の良さとどうにか安値のまま質を

保ったブラジルの相場のことです。

 

反面日本なら起きないようことも平気て起きてしまうのもみています。普通国の品質基準というのは

その年の豆の出来に左右されるというのは考えがたいことですが、他の国ではふつうに起きています。

アフリカ豆は日本ではあまり入手できづらい年がつづき、さらに良質で大粒の豆などは最近滅多に

見られなくなっています。アフリカで最高品質を示すAAランクやG1はそれより下のものがスペシャルティ

として出回っていたり、タンザニアなどでは最高ランクの品の質の低下が言われています。悪くても

ユーロ圏の需要で価格は下がっておらず、唯一ユーロ圏の引き合いのうすいインドネシアが安くて

品質もよく助かっています。日本ではマンデリンの需要がいつも高く品薄といわれ続けています。

 

値段も下がっていません。ただ、スペシャルティの高品質で有名豆などは結構だぶついているのです。

しかし、世界的にはインスタントコーヒーの需要が高く、インドネシアのロブスターの需要は高く

アラビカの安値の真相を覆い隠しています。そんな高値安定の高級種も当店では味重視で選別し

名前やブランドより今の季節に合ったものという選別をしています。世界で人気のゲイシャ種についても

特別なアプローチで今度望んでみようかと考えています。

 

珈琲豆を探している方、一度どんな感じのどんな味を求めているかお聞かせください。お力になれると

思います。

 

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新しい生活様式と今時の珈琲

2020年11月05日 12時25分30秒 | 珈琲

世は米の選挙の話題でいっぱいです。

この両候補の主張を聞くと今世界で何が問題になっているか知ることになるわけですが、

その中でもエネルギーや雇用の話題は大きく景気や雇用と生活に密接する話題だから

両候補も頻繁にテーマとしています。

最近の海外ドラマや映画でもこの問題がしばしば出てきます。巨大企業の石油産業として

出てくる彼らが田舎の農地を巨額の提示で買いあさり自然と環境と地域社会を分断していく

様子を描いているようなのですが、伝わるのは反対しても無駄なんだよという雰囲気が伝わる

だけで彼らが悪なのか、反社会なのかは触れられません。

 

この問題で気になるのは日本の最近起きた問題で都内で突如道路が陥没し、また新しい陥没が発見と

いうものがありました。原因は特定されていないものの外環道の延伸が工事中でその関連がいわれて

います。その工事はわずか地下40m程で日本では新深度に当たり、地上の所有権に関係なく、所有者の

許可なく掘削が可能といいます。現在リニア新幹線も高速道路も多くその範疇で作られているのです。

 

米の石油会社はいわゆるシェールガスを掘るため土地の買い占めを進めているのですが、問題になるのは

有毒物質や二酸化炭素の放出です。二酸化炭素については掘削後それを地中に戻す技術が開発されこの

シェールガス掘削が進んだ背景があります。しかし、実際には二酸化炭素が漏れて死んでしまった人や

家畜の映像などが映画やドラマではでてきて知られていない大問題として映像化しています。

 

安全なら日本のように地下と地上は別として掘削を許可してよさそうですが、そんな地上には影響ない

お上品な工事でないから土地買収という絨毯爆撃的手法なのは予想されます。

 

米国のように広い国土ならそのような開発もエネルギー投資も可能なのでしょうが、日本のような箱庭的

国家では自然保護とか色々環境問題は複雑です。

そんな日本の国土を外国や外国企業が水源の土地を買い占めているとかいうニュースや警告はありました。

日本では過疎化や高齢化して耕作放置が急速に進んでいるのに何の対策もなく秩父でも市内の空き家が

目につき行政の無策や新しい生活様式と合わせて何かできないかと思えてなりません。

 

そんなことを思う中、今日はまたお客さんとの会話でまさにこの今月のブレンド『木枯し』のテーマとなる

寒さの強まる中、ほっこりとするような心温まる心地を体験して新しい生活様式で少なくなるお客様との会話でも

その密度は濃くなっていると感じるこの頃です。

多くは酸味のない珈琲をくれとか酸味が苦手なのでという相変わらずのものも多いのですが、マスターの珈琲で

珈琲の甘みを知りましたという言葉もいただき伝わる人には伝わっているという手ごたえも感じます。

 

今月のブレンドも評判よくありがとうございます。

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今月のブレンドは『木枯し』です。

2020年11月01日 18時23分39秒 | 珈琲

今日はウニクスにて3×3の大会があり、さすがに一日で今月のブレンドをもとめに

いらっしゃるお客様が多く、留守にするわけにいかずいつも通り営業しました。

しかし、今月も市民リーグは開催される予定でその日、つまり今月の22日は試合に行く間

だけ閉める予定です。まあ午前中だけだと思います。

 

さて、今月のブレンドは冷たい風が吹き、あと今年ももう少しという気がちらちらと浮かぶ

うら寂しい感じの月で、その冷たい風に寄せて『木枯し』です。

清志郎の北風をテーマにしてこの珈琲を飲んでいただくといいかと思います。

 

冷たい風がテーマといってもこの珈琲のテーマは飲んでいただけばわかりますが、

北風のイントロのギターを聞いたときに感じる心に灯る仄かな温もりなのです。

それを出すために実は特別な豆を二つ用意してそれも計算通りの味にするために

長い年月をかけたものなのです。

 

一朝一旦や簡単な思い付きでなく実に長い構想と人生観により作り出された味であることは

毎月毎月この季節のブレンドを楽しみにしていただいている方々により証明されていると思います。

今月も私の思い通りの味に仕上がりました。

 

今の季節の風の臭いとか風に吹かれる心地とか秩父盆地から眺める空とか丸々全姿が見える

北斗七星がみられる金仙寺原とか今月のテーマを思う時次々に浮かぶ風景や臭いや肌に感じる

ものは全て私が毎日10Kの距離をランニングする時に触れるものであり、想起するものはそんな

生活に根差して生まれています。つまりは生活に密接にある珈琲を普段の空気感からこんなものを

飲みたいという実体験に基づいているので毎月欠かさずお買い求めいただいているのだと思います。

 

コロナの影響もあり最近はこの豆の説明を試飲を交えて話すこともなく、それでも密にならず

前もって予約いただいた方には是非とも私の日ごろの思いとか珈琲談義もするのですが、こんな

事も書かなくてよい引きこもり生活が早く開けてくれというのは常に思うところです。

 

そんな説明とか今月のブレンドのテーマとかこんな味ですという説明もあまりできなくなった

今年なのですが、説明してなくても季節のブレンドをといっていただいたり、感想を述べられたリ

と伝わっているなとひりと胸熱くしてこれでまた毎日豆を焼く気力も湧こうという気になり、

一人喜んだり満足して豆を焼くのでした。

 

今月のテーマはひとつには甘みなのですが、珈琲の甘味というのはなかなか理解されていなくて

甘みが特徴というと砂糖のような甘みがあるのかと思われてしまうのです。例えば和菓子なども

しつこい程甘いものがほとんどであり、ようかんなども噛んだ瞬間強い甘みがないといけないと

思われています。ところがちゃんとした和菓子はただ甘いだけでなくその種類もちゃんと理解され

作られているのです。

 

そんな甘みの違いを知らない人にまずは甘いという観念から説明するのは大変な苦労ですが、

珈琲党の方でも珈琲の中の甘味というのにどれだけ理解があるのかというと実はほとんどが

甘いと思ったこともなければ酸味のない珈琲がほしいというばかりなのです。そんなこともあり

当店では試飲というのを非常に重要視してやってきたのです。

 

ところがここのところコロナ禍でそれを封じられているかのような昨今は非常にもどかしいの

ですが、今までやってきて試飲の時に漏らすお客様の一言で海外からのお客様も一言甘いと

いわれたこともあり、やっぱりわかる人には解るのだという手ごたえのようなものを感じて

必要とされ日常のもので欠かせないものだからと提供してきたしずっと毎日やいてきたのも

常連さんの顔を思いその期待に応えよう思ったからです。

 

そんな積み重なるものを込めて熟成した豆を使うことも構想にいれ、この木枯しはずっと

何年も構想し熟成のための年月も珈琲豆を焼く狙いのために費やした日々も籠ったものと

なりました。清志郎の北風を聞きながらぜひ飲んでみてください。

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