期末に入り、何かとお金が入用ですが、ガスとプリンターの
インクを買ったらもう金庫は空になり、レギュラー豆の仕入れが
滞り、発注を優先すべきか金策をすべきかと悩む始末です。
その他にスキーに行く日も色々と予定を組み込むのにあれやこれや
都合をつけなくてはならず、さらにその肝心のスキーの進歩も
今や一層の重大時点を迎え、何をどうしたらいいのかわからなく
なり、これにも悩む事態となっています。
一時ははっきりと解決法のようなものが見え、これはできるのではと
思ったりしたもののいざゲレンデに立つと考えたことは無駄で
とにかく滑って実証するしかないのではという感じもしました。
さて、そんな最中、私の自由時間はますます減り、一時は増えていた
ハードディスクもパソコンもテレビのレコーダーも減る一方です。
そんな中見たこの映画はとても心なごみ私好みの映画でした。
主人公の台詞でまだ文化が残っていた時代にはという
回顧的なものに含まれる痛切な文明と政治批判があり
芸術や文化に託された人の心がこの物語に生きている
と感じました。
ホテルという言葉に色々と人は旅愁やら旅の思い出やら
連想するものがあり、誰もが憧れた豪華な美しいホテルという
この物語の舞台も回顧的に語られる最初の姿は今あらゆるところで
みられるリューアルホテルを思わせ現代の予言的なイメージと
現代文明に対する痛切な批判をも感じさせるのです。
最初に登場するオーナーと作家の出会いがもはや美しい廃墟と
いう変わり果てたホテルでありながら、今なお一人旅の人に
かかわりたくない人には理想なスペースであり、桃源郷のように
美しいというのも謎めいて人々の想像を掻き立てます。
そして、映し出されるホテルの映像には今あるような
下品な指示看板だらけで閑散としたホテルの姿なのです。
オーナーが語るかつてのホテルに転じると人々が行きかい
にぎやかで従業員があふれる活気のある姿と集う人が伯爵
夫人などかつての貴族階級という今はもう絶滅した幻の
セレブたちでそれをもてなす伝説コンシェルジュという
構図も次に展開する物語を期待させます。
そして、この映画がなぜこうも懐かしく感じおとぎ話の
ような魅力にあふれているのかの謎は独特なカット割りや
セットなどがみんな紙芝居的に展開しているという絵の作り
方から来ているようです。
痛切な文明批判としては戦争とか難民とか愛とか家族が
展開して物語の対比に芸術と文化があり、結局は現代の
繁栄があるわけでその前に災害や疫病で人の手に負えない
次元でひと時の幸福も繁栄も消えてしまうというところが
なんとも切なく心に響きました。
この映画は2014年の日本公開ですが、全然知りません
でした。
アカデミー賞に4部門獲得したほか各賞もとった話題作
なのに全然当時見ようとも感じなかったのは多分上映館
が近くになかったせいもあると思います。
近年この傾向は強くなっており、よほどアンテナを
張ってよい作品は小さな上映館でも遠くても見に行く
心構えが必要です。
さて、もう一つの自由時間に読む本に関しては目の
衰えやホテルで夜はベッドで本をといっても完璧な読書灯
を備えたホテルは珍しく、先日の伊東園ホテルにはそれが
あり、ずっと読み続けていた本がやっと読み終えました。
映画ジェイソンボーンシリーズの原作です。
映画の方は、記憶がよみがえり謎が解決されてかつての上司や
なぜトレッドストーン作戦にかかわったかなどの謎が解決し、
作戦の黒幕も始末してさらに次にグレードアッフした作戦が
展開してそれを阻止する行動に出るという新シリーズまで
展開することになっていますが、これは原作とは違い、原作者も
他界するなど原作の方は記憶がないままで自身の解決に決着が
着いてないような終わり方になっています。
アクション映画として今までにない格闘シーンとかカーチェイス
など独特の世界観と人気を確立したこのシリーズですが、原作も
なかなかよくできていておもしろくどんどん読めてしまいます。
ただ、現実世界にマレーシアでVXガスで暗殺事件が起こる現代
では、果たして超人的な殺人マシーンとかミッションインポシブル
のようなスーパーエージェントが果たして活躍して平和を守って
くれるのかとても不安な気持ちなります。
ゴーストプロトコルでは、核発射装置と起爆コードと衛星が
必要だということが描かれましたが、現在北朝鮮では大陸間弾道弾を
搭載するエンジンの開発が成功しそれを間もなく目にすることになると
いうとんでもない事態になっているのにそれを阻止する行動は一体
どうなっているのでしょうか。