King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『レヴェナント』鑑賞

2016年04月28日 23時56分30秒 | 映画
昨日ホテルに帰り夜から雨は本降りになり、
今日のスキーは取りやめにしました。

前回の草津の最終日も雨で滑りましたが、この前の転倒に
懲り、ここは素直に撤退としました。

さて、そうなるとチェックアウトまでぐだぐだと温泉と
部屋を行ったり来たりして過ごし、帰りにいつもいく
シネコンで『れヴェナント・蘇りし者』をみました。

アカデミー賞を受賞したり、ショーンペン他業界人が
べた褒めする前評判にひかれて見たのですが、どこか
納得いかないのです。

簡単につまらないですませてはいけないような。

それに黒沢映画なと日本人や昔の映画を知る人に
この薄暗い自然光を使った撮影方法や長回しなど
目新しくはなく、300kの復讐の旅というのもあまり
実感できないし、昔の西部劇にあったようなシーンばかり
に感じます。

それに加えてつい一か月くらい前に見た夢に岩穴に隠れて
川で魚を捕まえて生で食べるシーンはまるきり同じものを
見ているのです。

ところどころそんな既視感に襲われる映画でした。

あまり時系列や誰が誰に追われているのかよくわからない
構成だったり、雪に埋もれるような吹雪なのに雪が融け融けの
春の雪だったりとリアルを追求したにしてはお粗末な点など
が見受けられるのです。

ただ最初のクマに襲われるシーンは圧巻で今までこういうシーン
ではどうしても嘘くささが出て白けてしまったのがまるで
なく、オオカミに襲われるバッファロー同様どのようにして
とったのだろうかと見入ってしまいます。

結局長い映画も見終わってみるとぐっと残るものもなく
ディカプリオなどアカデミー賞をとったもののまともなセリフ
もなくほとんどがうーうー言っているだけで暗くて誰が誰だか
解らなくてオスカーの価値を考えてしまうような受賞でも
ありました。

でもこの映画今までもう見られないと思われたシーンが色々と
出てくるので簡単なラベル分けとか決めつけの危険性を感じる
映画でした。
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かぐら二日目

2016年04月27日 23時55分13秒 | スキー
日帰りで毎週かぐらに通っていた頃から
比べるとあまりに少ない滑走時間ながら、
体は長い睡眠時間と温泉にゆったりと浸かったにも
かかわらず疲れは抜けていない感じでそれでも一日滑るつもりで
かぐらに向かいます。

リフトプラスワンでランチ券込みの一日券を買い、
さてどこから滑ろうかとコースマップを見ると
チャレンジ、テクニカル、は閉鎖になっています。

つまりはメインしかもう滑れないのです。

こうなるとこぶをただひたすら一日滑る人には
一日券も必須ですが、一般的には二時間も滑れば
もう十分な感じです。

こんなコース状況ながら田代はオープンしていて
なぜなのかと考えたらやはり、あのブラシの上を
滑りたくないという人のためと混雑を分散させる
狙いしか考えられません。

この日も雪入れをして雪の通路を重機などで作って
いました。

それでもこの田代連絡コースはクローズせず、チャレンジ
などはコース整備のためと称して休止中にもかかわらず
人が入って何かしている風もなく、明らかに連休中まで
雪を持たせるためのクローズな感じです。

同様にゴンドラ下のコースも午前中は滑走禁止でこれも
温存策なのでしょう。

とまあこんな状況でいつもよりひと月は早い雪解けで
剥げ剥げのゲレンデでもまだ滑れるという状況には
ただ感謝と希少性をもってスキーヤーは平日でもたくさん
通うのです。

毎週通っていた頃はあれあのひとは先週もいたなと
顔だけの知り合いが結構いたものです。

かつてはこの時期雪山に集うのは社会不適合者のような
罪悪感めいたうしろめたさを少し背負いながらさして進歩
もしないこぶ錬をしてきました。

しかし、温泉とスキーの今では人が集中しない平日に
ゆったりと泊まり、スキーを滑るのは立派な社会貢献であり、
社会参加であると堂々と休日を満喫する気分になり山の
桜やたむしばの花を眺めるのでした。

ただ、同年代の人たちはあまり出会えずかつてはあいさつを交わした
仲間もめったに出会わずにやたらお年寄りの団体ばかりが目立ちます。

これが日本の現状なのだという強い印象を感じますが、

ディズニーリゾートに行けば多くの若者が毎日詰めかけて
いるのですから、これは休日を謳歌する年寄りとそれができる
富裕層はその年代に限られるとするのは誤りです。

そんな社会分析と休日事情に思いをはせながらもこぶ錬は
新たな局面をみます。

あるスキー雑誌にこぶでの四つの制御方法という今までの
こぶ滑りの解説とは違う切り口に興味を惹かれ読んでみました。

こぶの内側を削る制動と板の前半の制動と板を押し付けて
こぶの上側を滑る制動とこぶの頭を登る制動といってる
のですが、私がスクールなどで得た制動法やコントロール法は
この他にもあり、今シーズン感じたこととしてこの制御すると
いうアプローチもこぶ怖いとかこぶでスピードが出て滑れないと
いう概念をもつひとがいるからで、それならそのこぶの脇の
平らのところで小回りしたらどうなるかというのを今年は
やり、その結果をつかみました。

雑誌に載っていた制動方法のこぶの頭に乗り上げる抵抗を利用
するというのも私のやりたい滑りのひとつであり、これはスクール
などでは教えてくれません。

雑誌の内容やら今季つかんだことなどを検証しながらこぶを
滑るとこぶを通して滑れる時もあり、滑れたら滑れたで
満足感はなく、達成感のない滑りばかりです。

やりたいのはこぶの頭に板の後半をぶつけてパタンパタン言わせて
直線的に滑る滑りです。

今ではこれで滑り降りる人はまれで、参考になる見本もありません。

わずかな達成感と目標が常に提示されるからいつまでもスキーを
続けることになるのかもしれません。

三時前に雨が降り出して、早々に下山しました。

明日は予報は雨です。

今日も同じホテルに泊まり、あしたは雨でどう過ごそうかと
考えながら寝るのでした。
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春は半日券で

2016年04月26日 23時55分25秒 | スキー

スキーと温泉の旅は、今回急遽目的地変更となりました。

23日に予約した志賀のホテルから電話があり、急遽奥志賀スキー場が
営業終了を24日をもってと発表したというのです。

そもそも奥志賀が主要目的地でなく、熊の湯スキー場がやっていれば
いいので、その旨告げると他の渋と一の瀬などはまだやっているといいます。

そして、そちらにはホテルから送迎するというので予約はそのままにした
のですが、気になって改めて各スキー場の営業状況を調べると熊の湯は
リフト一本のみでこれでは一日滑るには罰ゲームのような苦痛でしかありません。

もともと二年前のこぶの意識があったので、その斜面である一番右端のリフトが
やっていないのは全く予想外でした。

そこだけはいつも最後まで動いていた思い込みがあったのです。

奥志賀の予約したホテルは温泉ではなく、大浴場やサウナプールなどが
あるじゃらんでいうところのハイクラスのホテルで、これは一昨年泊まった
ホテルがまるで合宿所のような施設と食事のひどさにこりて色々調べたら
もういっそ温泉はなくてもリゾート感のある高級ホテルで滞在の満足を
優先させました。

実は予約してからもしかしたら一昨年昼食をとったホテルかと気になり、
記憶をたどるとどうもあの外観やサービスなどが高級志向でありながら
肝心の食事に関しては町の食堂より粗末な職人の手がかかったような
様子のないもので評価を下げたホテルだったことを思い出したのです。

そんなこともあり、ここは目的地変更に踏み切ることになりました。

志賀がだめならかぐらしかありません。

一応スキー場のホームページをみると田代もやっており、ジャイアント
テクニカルもオープンとなっています。

これは例年通りです。

安心して宿はいつもの今回三回目のさくら亭です。

のんびり8時に出ても湯沢なら10時には着いてしまいます。

本来ならとにかくリフト始動とともに終了まで滑るスキー
最盛期にスキーを始めた世代としては、一日券を買って
とにかく昼以外は滑りっぱなしというのがスタイルです。

今回は二泊ということでゆったりとのんびり過ごすことを
目的ともしていますので、初日からがつがつする必要もないと
まずは駅の中のショッピングスペースなどを散策して時間を
過ごします。

そうしてスキーには11時30分よりの午後券を求めます。

駐車場にはいつもの平日にもかかわらず多くの車がいるのですが、
例年よりは少ない感じです。

これも午後なのでもう帰った車もいるのでしょう。

ところで、いつもと違うことはみつまたは連絡コースとして開いていて
滑走はかぐらでどうぞというのです。

滑って移動はしてもいいが、スノーマットなのでスピードは
歩行者もいるので抑えてくれという注意をされました。

最初ピンときませんでしたが、どうやらサマーゲレンデ用に
みつまたはスノーマットを敷いたようで、それを滑らないと
いけないようです。

三日も滑るので予備の古い板も持ってきていましたが、これは
古い板しかはけないなと思いあまり意識もせずロープウェイを
降りたらマットの上に板を降ろしました。

みつまたからリフトを一本乗ると雪の廊下があとはできており
この間を歩けばブラシの上を滑らずに済むのです。

かつてサマーゲレンデでこのブラシの上を滑った時にはレンタル
の板でソールがステンレスのものでした。

つまり、自分の板だとソールが傷だらけになるのです。

ロープウェイで降りた人達の中で迷わず板を履いたのは私と
あと一人くらいで、あとはみな歩いてリフトに向かいました。

その時には板のことよりこのスノーブラシは夏場の営業も
さることながらかつては5月6月になると行っていたバス輸送の
変わりなのだと感心していました。

しかし、このブラシが滑りもよくない上にたぶん下に整地のために
入れた土が流れだしてところどころ白いマットが泥色で板もドロドロ
となり、さらに途中スプリンクラーで散水していて水にも濡れます。

これを避けるには田代から乗るしかありません。

田代は雪の廊下だけができていて滑走るゲレンデはなく、移動用と
して普段ならとっくにクローズしている時期でもまだやっている
のです。

ロープウェイの営業は5時までですが、第一高速は三時までとなっています。
となれば昼も取らずに滑るしかありません。

最初はその意気込みでしたが、春の雪と今の時期滑ることができるのは
こぶのみなのです。

となると体力の消耗は暑さとこぶをこなすことで一本滑るだけで汗だくで
バテバテです。

それに第一高速の降り場に終了時間が16時と提示してあり、ならばと
昼休みも取ることにします。

雪はいつも五月の終わりころの終了間際くらいしかなく、ジャイアントなど
いつもならクローズしているこぶラインひとつでかろうじてくっついている
だけなのでよく開いているなと感心しました。

さらにテクニカルもかなり剥げていて下まで行けないだろうという感じなのですが、
行ってみるとやはりこぶラインひとつでつながっているのです。

そのこぶもところどころブッシュが出ていてライン取りにには注意がいります。

田代にも行ってもっといいバーンがあるかと連絡コースを下りるとこれは狭くて
かなりテクニックがないと降りられない狭小コースとなっています。

それもところどころ土が出ています。

田代はリフトが動いていてもコースは閉鎖になっていて滑走できるのは連絡コース
のみだという確認をして戻ることになります。

かぐらメインのこぶはいつもより振り幅がない溝深いこぶラインで他のバーンは
水が浮きブレーキがかかる雪なのにこの溝だけはやたらしまってスピードが
でます。

相変わらずいくつものスクールがいて、テクニカルもこぶ錬用にロープ分け
しています。

時に待たされることもありますが、その折に聞こえてくるコーチの指示とかコメントを
聞くともなく聞くとやたらと優しく褒めています。

随分こぶ錬も変わったものだと感じます。

かつては何でそこで次のこぶに飛ばねえんだと大声で怒鳴りまくっていたスクール
も時代の変化を感じます。

こぶを元気に滑っている連中も実はほとんど白髪頭の老人なのです。

かつてはボードは若者、スキーは中年以上という明確な仕訳がありましたが、
もはやそれもなく、ボーダーもかなり中年以上が混じっており、じじいの
ボーダーも決して珍しくないのです

こぶについては前よりまともなラインになりましたが、変なふり幅の
ものやただのハーフパイプ状のものも依然あります。

滑り方についてはまた後程書きます。

レストランかぐらのメニューは大盛という選択肢が増えて人気の生姜焼き定食は
なくなったままです。ステーキ定食を食べようと思いましたが、それは楽しみに
とっておきロコモコプレートなるひき肉の塊と温泉卵が乗ったものを食べました。

再開してあっという間に第一高速は下の駅で見た通り3時に終了となり下山しました。

みつまたのブラシは降りながらこれはドロドロでキズになると思い、途中で板を
脱いだらとてもスキーブーツでは歩いて降りられないことが解り、また板を履き
ドロドロのブラシを滑走。

山頂駅の前には板洗い場がありました。

板のソールを見ると無残な傷が無数にありました。

おまけにドロドロで水を流しただけではきれいになりません。高圧洗浄とブラシで
きれいにしてもかえったらチューンナップに出さないといけないのは必須だなと
思いつつ宿に帰りました。

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珈琲の曼陀羅から

2016年04月23日 14時00分47秒 | 珈琲
ブラジルの豆で軽い感じでぐいぐい飲めるのがうれしいというので
ブラジルのブルボンはライトでお茶代わりに飲めると人気です。

ブラジルで一番多く栽培されているのはムンドノーボ種という
自然交配種だと言われていますが、それとは別にハイブリッド種と
いわれる人口種のものがとってかわられつつあるともいわれます。

しかし、昨今のスペシャルティブームで奇跡の希少種とかブルボン種
だけの村があったとか何かと銘打って特別な豆が増えています。

喫茶店でも日陰コーヒーなんてのが見られたり、オーガニックを
謳う店も多く見かけます。

コーヒーの木を環境全体を整えて作ることは大切ですが、病害虫を
防ぐために農薬は必ずしも必須ではないのです。

環境的に無理をして作らせるためにはそういった人工的な環境を
加えるのは必要になるものですが、もともと生えているところでは
普通になっているものをとっているだけですから農薬も使わないし、
手で赤くなった豆を摘むのも当たり前です。

ですが、なぜかここのところそんなものをありがたがったり、
有機栽培がさも特別のな豆とあがめだしたのです。

確かに交配の上バカマラのように特別な豆を作り、その味の良さは
認めますが、そもそも在来種の持つ本来の味ということでは
エチオピアやイエメンの豆にそれらはかなわないのではないかと
最近はつらつらと思います。

そんな気にさせたのが、最近の特別なイルガチェフ騒動です。

そんな本来の味というのが、知りたい方。

味について語りたい方にはぜひ試飲をお勧めいたします。

三時までにお越しください。
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ゴールデンウィーク予告

2016年04月22日 14時17分00秒 | 珈琲
当店のゴールデンウイークは26日から28日に
お休みをいただき今年も志賀高原に出かけます。

豆の在庫を確認の上、早めにご注文ください。

都内出張をゴールデンウィーク後に予定しています。

連休中は休まず営業します。

花見のついでに寄ってみようという方も歓迎です。

試飲は三時までとなっています。

営業時間は10時から4時までです。
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エチオピアの豆に曼荼羅を感じる

2016年04月22日 14時04分41秒 | 珈琲
秩父の街にあの芝桜の渋滞の季節が巡ってきました。

朝から交通整理の人員が辻々に立ち交通整理をして
います。

当方が自転車で交差点にかかってもとにかく一旦停止を
命じられ、歩行者の列を優先されます。

日に何度か郵便局に行き、その都度この係員の停止と
歩道の混雑が行く手を邪魔します。

まあこの時期だけと思うしかありません。

当店の前はこの人通りとは無縁で、羊山のすぐ下であり
ながら全く静かなものです。

先日入れたエチオピアの豆を今日試して飲んでみたところ
予想を覆す頭からぞくぞくするような味でした。

まあ、いつものように良い味と特徴のある香りは予測して
いましたが、ここまでのものとはという感じ。

とにかく、香りが深くあっという間にアラビアの地に
飛んでいったような意識が現実からどんどん遠ざかる
感覚があり、さらにその味は何と例える間もなく色々と
変化し深く色々な味を連想させて最後にじっとりした
甘みに変わります。

とにかくあっという間に目くるめく感覚を想起させまるで
宇宙の観想を得たかのようなまさに曼荼羅なのです。

これは珈琲の曼陀羅だと全体を俯瞰したときにその壮大さと
じっと心に残る感動まである今までのエチオピアとはまるで
違う味わいでした。

各社でまだ続くイルガチェフ競争はまだまだ続くのだろうという
エチオピアには良い豆があるという空恐ろしさを感じる
午後の出来事でした。

試飲したい方は三時までにどうぞ。
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ケニアの豆に

2016年04月21日 22時32分37秒 | 珈琲
ブラジルの今の相場はかつてから比べると
下がってきたというのはうれしいことですが、
しかし、かつてのような大粒の豆がなかなか
見つからないという状況も起きています。

かなり大粒豆は希少といっていい状況です。

そしてあってもこれが高いという今までと
同じに良い豆はなかなか手に入りづらいのです。

当店ではダテーラのサンライズが欠品した代わりに
このブラジルの大粒豆を充てることにしました。

普通のサントスと飲み比べていただくとよく味の
違いが判ると思います。

ブラジルというと珈琲通と自認する人ほどちよっと
敬遠するようなところがあります。

ところが、当店では一番安いブラジルサントスを
こよなく愛する珈琲通は実は多いのです。

軽いとかあまり特徴がないという印象を持つ人も
いますが、これが少し違うんだというのが解っている人ですね。

当店でもともとスペシャルティの豆の値段の高さとは
何に起因するのかという個人的興味からいろいろの見比べる
というところが根底にあり、その結果からつかんだものの
還元である安くてうまい豆の提供も重要課題ととらえそれに
応えてきたと自負するところもあり、昨今の豆の値上がりと
品薄は本当に頭が痛いところなのです。

そこに来てグアテマラとかニカラグアのバカマラとか
ひとつの成果も示せたところですが、今回はまた
かつては1600円以下の豆はないかのような高値安定の
ケニアに安いものを見つけました。

当店でもかつて売っていたケニアカラティナがちょっと
ランク下のものをだしてこれが普通なら買わないのですが、
このランク下になった原因がいわいるサイズ問題で他の
品ではあえていわないで農園名とかコンテスト豆とか
国別のグレード表記をしないで売っていたりするのです。

つまりケニアならAAで売れないサイズの豆がなんか名を
変えないと高く売れないところをスペシャルティなんだから
というので小さい豆でも何やかやとうたって高くうるのは
散々見られたものです。

カラティナはなじみの豆であり、味の実績もあり、値段も
かつてよりは下がって手に入れました。そしてかつてはなかった
Qグレードも付いていました。

味ということでいえばイルガチェフはかつてのものより
抜群の味と香りになっています。

値段も高くなっていますが、売値は据え置きました。

各商社がこぞって特別なイルガチェフと謳うその味を
ご堪能ください。
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散りだした桜に

2016年04月09日 14時11分05秒 | 珈琲
すっかり暖かくなり、花も早散りだした秩父路です。

山や花を求めて秩父路を訪れる人も多くなっているようです。

道路はいつも週末混雑を極めカツ屋やソバ屋は行列が
できます。

羊山の桜を見に来て当店を思い出し寄っていただく方も
この時期必ずあります。

そんな懐かしい方からいつもの方も花のついでに来たよという
顔には共通のいたずらをやってやったというようなわずかな
達成感を漂わせています。

そして珈琲を飲みまた何かを得たような季節のブレンドに
何かを感じたような何かを足して帰られるようです。

そんな方々に新しい豆で迎えようと新たな味を加えました。

ひとつは今ブラジルでは大粒豆が高値になり、かつ、希少にも
なり、手に入りづらい状況です。

ここでひとつまた課題があり、以前からあるブルボンアマレロ
が純粋種とハイブリッドのブルボンがあるという事実が発覚し、
商社によってはそれを特定したということで売り込みがありました。

大粒豆とブルボンと純粋種とまだ知らないところをいくつか選び
比べてみました。

まずはいつものサントスより少しいい豆というポジションの豆。

これから昨今の大粒不足を受けて手に入りづらいところで値段も
かつてのものよりだいぶ高いのです。

モジアナの大粒でいいのがあったのでそれを入れました。

それとこれも大粒豆が入らなくなったアフリカです。

高地で大粒の豆が多かった地ですが、最近はなかなか高値で
大粒豆は少なくなっています。

安定しているのはケニアですが、レッドマウンテンなどは
高値安定でほしいけど手が出かねているところです。

前も入れたカラティナをまた入れたいと思います。

キリマンジャロ系はもう少し待って新豆を待ちます。

試飲の方は三時までにご来店ください。
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雨の草津

2016年04月07日 23時57分45秒 | スキー
宿を予約するときに予報は雨だったので、覚悟は
していたものの、実際にこの雨空の中スキーをする
のは大変な思い切りが必要です。

とはいえ毎年一日は必ず雨の中滑っています。

特に春は雨はよく降り、かぐらなどは名物ポンチョと
して昔から雨具を売っています。

さて冬の間よりなぜか早くなっている食事時間に合わせて
起きて、かなり激しく降る雨を確認の後、食事会場に向かいます。

昨日夜とは違う団体がいて一体何組の団体がいるんだといぶかる
シーンなどもあり平日にもかかわらず大勢の人が殺到する会場で
食事します。

食事が済んだら後は着替えてスキーに行くだけです。

一時はこのまま観光して帰るということも考えましたが、ホテルの
リフト代が1000円なのをみつけてそれならばたとえ一回でもロープウェイ
に乗れば元をとれるということで、一本でもいいから滑ろうと思いました。

かつてとにかく一日券を買えば雨でもリフト終了まで滑るのが常でしたが、
なんとも軟弱になったものです。

ホテルを出てスキー場に向かうと昨日はなかった道路に雪があります。

これは解けだして流れてきたものなのかと思っていたら駐車場はかなり
白くなっており上の方は雪だったのかと思いました。

丁度降りてきたパトロールが上は霙だといいます。

なんとなくワクワクとしてロープウエイに乗ると確かに昨日より
ところどころ白くなっています。

上に着くと滑った後はひとつくらいであとはスノーモービルの
踏み跡くらいの新雪でした。

とは言えぐすぐずな雪で楽しいというよりやはり苦行のような
滑りでした。

何よりゲレンデにいるのは私一人なので、私一人のために大勢の
人に働かせているようで、お前のせいで雨に濡れて仕事しなくちゃ
ならないんだぞ、いい加減帰れという無言の訴えを聞かされているような
早く誰か来てくれという気の小さい心の叫びをあげているのでした。

そして滑り出すと早く誰か来てこれを代わってくれと思うようになり、
一人ぼっちの滑りを続けたのですが、急斜面から緩斜面になったところで
いきなり雪に板がとられてこれは転倒すると思ったら変な転び方をして
頭を打ってしまいました。

ポンチョで視界が悪い上に雨でゴーグルも見にくく上げていたところ
急斜面のところは霧も出ていてとにかく雪面が見にくく新雪の下に
圧雪した雪がありデコボコも隠れていたのです。

この転倒でこりゃ無理だと山を下りました。

下に着くとこれから上るらしい人が一人現れました。

やっと代わりが現れたかと安心してそのままホテルに帰りました。

まだお昼にもなっていません。

ゆっくり風呂に入り、それからチェックアウトをして家路に
着きました。

雨の中なので観光もせずそのまままっすぐ帰りました。
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草津回帰

2016年04月06日 23時55分52秒 | スキー

ここのところ会津やタングラムなどリフト券も付いて
一万円以下のゲレンデ巡りをしてきましたが、やはり
温泉において草津に勝るところなしで、宿の温泉に
浸かるたびに草津の湯を懐かしんでいました。

それに食事もそこここでおいしいものに出会うのですが、
総合でヴィレッジの食事と比べているのです。

ゲレンデも4時間かけてたどり着いても滑るのは一本の
リフトだけだったりしたのでそんな遠出しなくても
草津でいいのではという思いになり、草津に出かけてきました。

予約していた時にはまだ下の天狗ゲレンデもやっていましたが、
前日に見るともはや天狗は雪がなく今まで閉鎖だった青葉の
駐車場まで車が入れる様になっていました。

まだこの時期、本白根からロープウェイ下のコースが通れる
のは今年の小雪を考えると僥倖であり、この時期の雪質とか
暑くて疲れるという春の憂鬱も全く気にせず出かけました。

そうして、3000円という春料金を払い、滑りだすとグズグズの
雪ながらそれはそれなりに難しさもあり、それが新ブーツで
踏むと踏むだけで加速したり今までにない感覚もあり、また
楽しい感じでした。

いつもの宿に行き、昨年まではいつもベルボーイのおじさんが
出迎えてくれたのが今年はあのいつもの顔がなくなんとなく
寂しく思い、そういえば今年はいつもの居心地の良さはそのまま
でもなんとなくほっとかれている感じがするなあと感じるのでした。

食事は今までにない混雑で席が空いたら部屋に電話すると言われ
平日なのにこの混雑はどうしたことだろうと思いました。

いくつも団体がいるらしく胸にワッペンの人が食事会場には
たくさんいました。

これだけの混雑や雑多な人たちがたむろしてもまあどうにか
快適に過ごせてここの居心地の良さがこの人たちを引き寄せている
のだろうと勝手に納得して久しぶりの草津を堪能しました。

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模索する朧な霧のかなた

2016年04月04日 11時19分03秒 | 珈琲
今月のブレンドのテーマは四月ということで春霞や霧の中であり、
その中にあるものとか浮かぶものです。

それは珈琲では鉄もしっかりとあるベースの味であり輪郭です。

人はそれをコクだとかボディの厚みとかチョコ感とかいろいろな名で表現し
味てあるのに形作る外骨格がそこにあるかのように表現してきました。

まあその味を知るには一番手っ取り早くブラジルの豆をよく知れば一番
よくイメージできるでしょう。

よくあるブラジルのちょっといい豆というと大粒の手摘みした豆ということになります。

さらにそれに希少性とか物珍しさからブルボン種があり、中でもアマレロは
よく取り上げられます。

中米の豆はこのブルボンがほとんどで昔から親しまれまれているわけですが、
このブルボンも幻のブルボン種として近年よく宣伝しているものと一般のもの
とはちょっと違い、スペシャルティの世界の特別なブルボンというのは原種に
近いものであり、最近のハイブリッドとかロブスタに接ぎ木したものとは
違うこのとされます。

実際の産地として豆の良さから言ったらこの最近の接ぎ木したものの方が
よい豆であるのに、昨今は希少性がもてはやされ味より手に入りにくさを
優先していところが見受けられます。

こういうのは検証するのに費用が掛かり困った傾向なのですが、でもこれは
一応味の見極めをつけておかなくてはいけないとブルボンの違いを調べること
になります。

手摘み完熟でもそんな高くなく質がいい豆というのがブルボン種でもあれば
いいのですが、無名でなおかつ味がいいというのを探すのはなかなかないのです。

今年のブラジルは大粒豆が少なく品質が良くないというのが通説で、他の産地も
小粒豆ばかりが目立ちます。

大粒豆の代表のバカマラもよいものがなく、しばらくブラジルの大粒豆で
しのぎたいと思い手当てしています。

手に入り次第、今月のブレンドの見直し取り入れられればそれに置き換えていきます。

とそんな予定ですが、その前に今週の水曜と木曜は臨時休業になります。

お手持ちの豆が少ない方は早めにご連絡ください。
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今月のブレンドは

2016年04月03日 10時11分34秒 | 珈琲
今月のブレンドは『shine』です。

中国の春の漢詩にはよく柳が出てきます。

青く輝く柳の流れとか春の芽吹きの力と
豊かな宮中の繁栄を象徴するかのようなイメージです。

日本では春は曙とかぼおぼおとしたイメージの強い
春という季節感があります。

猛烈な花粉の被害など気分的にもなんとなく晴れない
物が強いのがこの時期です。

それは寒さから体が熱を体内に込めるようにしていた
物が急激な基本変化でそれをうまく放出できなかったり
することから体調不良を訴えたり、眠気を強く感じたり
するのです。

気象的にも霞や霧が多く出てきて、この時期に売り出される
新酒とか商品名にもそんな名の春霞系の名が多くなります。

私がこの季節に感じたイメージもこの朧とか漠として
霧が立ちころる中にもバックボーンとしてあるしっかりとした核
のようなものがいつもある、霧の中にもその背景に見える影の
ようなものです。

先月のブレンドがはっきりとした味のブレンドで、それでも
基本的なものを抜きにして作ら他ブレンドだったため、それに
本来の珈琲にあるものを取り戻したらというアイデアは初めから
固まっていました。

しかし、そのブレンドになんと名前を付けたらいいか。

それは何日か迷い、霧とか霞とかではあまりに茫洋として
イメージに合わないし、そもそもその核となるものがある
ことを喜びとして肯定的に表現するにはあまりにかけ離れた
物といわなければなりません。

先月になかった基本の味とは珈琲のチョコ感であり、一番
ベースになる味です。

いつもそこにある基本の味ということでそれを強調し、この
季節の中で感じていきたい霧に浮かぶ自身の影のようなイメージ
を映像としては抱ききつつ、それをどんな名で表現するかと
したときにふと見た深夜の映画『shine』に頭の中が一色になり
これでいいとばかりに名前は『shine』となりました。

お楽しみください。
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