今日のスキーは取りやめにしました。
前回の草津の最終日も雨で滑りましたが、この前の転倒に
懲り、ここは素直に撤退としました。
さて、そうなるとチェックアウトまでぐだぐだと温泉と
部屋を行ったり来たりして過ごし、帰りにいつもいく
シネコンで『れヴェナント・蘇りし者』をみました。
アカデミー賞を受賞したり、ショーンペン他業界人が
べた褒めする前評判にひかれて見たのですが、どこか
納得いかないのです。
簡単につまらないですませてはいけないような。
それに黒沢映画なと日本人や昔の映画を知る人に
この薄暗い自然光を使った撮影方法や長回しなど
目新しくはなく、300kの復讐の旅というのもあまり
実感できないし、昔の西部劇にあったようなシーンばかり
に感じます。
それに加えてつい一か月くらい前に見た夢に岩穴に隠れて
川で魚を捕まえて生で食べるシーンはまるきり同じものを
見ているのです。
ところどころそんな既視感に襲われる映画でした。
あまり時系列や誰が誰に追われているのかよくわからない
構成だったり、雪に埋もれるような吹雪なのに雪が融け融けの
春の雪だったりとリアルを追求したにしてはお粗末な点など
が見受けられるのです。
ただ最初のクマに襲われるシーンは圧巻で今までこういうシーン
ではどうしても嘘くささが出て白けてしまったのがまるで
なく、オオカミに襲われるバッファロー同様どのようにして
とったのだろうかと見入ってしまいます。
結局長い映画も見終わってみるとぐっと残るものもなく
ディカプリオなどアカデミー賞をとったもののまともなセリフ
もなくほとんどがうーうー言っているだけで暗くて誰が誰だか
解らなくてオスカーの価値を考えてしまうような受賞でも
ありました。
でもこの映画今までもう見られないと思われたシーンが色々と
出てくるので簡単なラベル分けとか決めつけの危険性を感じる
映画でした。