2010/02/11
1 2 3 4 T
ORL 23 40 20 23 106
CLE 37 29 21 28 115
Arena: Quicken Loans Arena, Cleveland, OH
Officials: #32 Eddie F. Rush, #24 Mike Callahan,
#42 Eric Lewis
Attendance: 20562
Duration: 2:31
相変わらず不思議な強さに満ちているマジックですが、
このインサイドを強化して他所のいいところを吸収している
キャブスにはどうも今年は勝てません。
それは、セルティックスもレイカーズも同じです。
マジックの始まりはいつもどおりの相手に打たせるスタイルで、
インサイドへの切れ込みでハワードへのファウルを誘うのも
いつものことですが、今シーズンのキャブスはインサイドの
強化が半端でなく、今回はそれがシャックだけでなくヒクソン
というニューパワーもあるということを印象付けました。
後半同点から始まっても、一旦離されかけた点差もマジックと
同様、インサイドで守られても外から入れたら簡単に追いつける
という相手と同じ手法で追いついて見せました。
そして相手と同じように、インサイドには壁のようなシャックが
いるという現実を見せ付けます。
これは、最後いつもどおり疲れの見えた相手に対してハワードの
ローポストから次々に得点して行くパターンも早めのファウルで
徹底してつぶしてきます。
これに対しては、かつてのハックザシャックのように彼のフリー
スロー能力が問われているわけですが、これをやられると
彼のシュート力ばかりでなく、チームの活力も削いで行きます。
こうなるとネルソンのポイントガード能力が問われることになり
本人の得点能力はあるものの、ゲームを組み立てていく力と誰に
得点を任せるかという組み立てに欠けるところがあり、自身の得点で
乗って攻めているうちはいいのですが、タフなゲームになったときに
そのゲームを読むところが今後ミソになりそうです。
キャブスは、レブロンはいつでも元気で溢れるパワーと走っても
ワンノンワンでも一人で健在振りを示すものの、チームはなぜか
負けているということがよくありました。
彼の求めるままにチームを強化して来ても結果ファイナルは制せない
というジレンマに陥って入るような状態でしたが、セルティックスの
ビックスリーによる優勝を見て、同じように得点力のある選手を加えて
それでも勝てないということで、優勝請負人のような有名選手を
加えてこれで万全という雰囲気ですが、これだけであれば当然昨年と
同じことになったのではないでしょうか。
今年は、何が違うかというと今までのレブロンをkingとして仲良く
集まった雰囲気がレブロンよりキャリアも実績もある選手が入る
ことにより、任せる物は任せるということであらゆる分析が進み
今まで勝てなかったところも溢れるパワーでねじ伏せる勝ち方でなく
他のチームのよいところをまねして勝っているように感じます。
今まではレブロンのダンクやスチールばかりがハイライトで見せ
られていましたが、今年はチームとして勝っているように思えます。
この感じは、どこのチームのこういうときに似ていると感じること
があるからです。
ただ、かつての守りで勝ったピストンズのようなチームが今期は
ないだけにファイナルになればそれを出してくるチームが出てきて
意外な結果も見ることができるのではないでしょうか。
これだけ万全な強さを見せてもまだまだ安心はできません。
ホークスのような総合力とまとまりのよさを見せるチームもいます。
ベテランの居るチームというのは故障もありますからね。でも、
シャックがオールスターに出ないのはちょっと残念です。