もう一昨日の事ですが、お昼のニュースでペンス副大統領と安倍首相の共同会見の
中で、ペンス副大統領の発言を訳した同時通訳を訂正という場面が今朝のニュースと
シンクロして何か地滑り的に動き出した感じを感じます。
まず、ペンス副大統領がFTAの交渉に日本が応じてくれてお礼を述べたのを通訳が
はっきりFTAと訳したのにその場では安倍も指摘せずなんと通訳が途中交代して
NHKが訂正してお詫びすることになりました。それについてその後政治家から
コメントがなく実際は何が問題かが解りづらい状況のまま放置されています。
私が疑問に思ったのは私はラジオで聞いていたのですが、ペンス氏が二国間交渉と
言ったのかFTAと言ったのか早口の同時通訳者のFTAと訳した声ははっきりと聞こえ
これはまずいだろうと思ったけれどそれは明らかにされずNHKは何を訂正したのかと
いうことです。9日のペンス氏のツイッターではnegotiations for afree-trade agreement
と明記している。それを指摘して日本は依然国会で「FTAじゃなくてTAG」と強弁してきた安倍
なのに相手国のペンスの生の声には反論せずというのはやはりFTAだったんじゃんとの
思いを強くさせたものの、実際にはNHKは何を訂正したのかが気になっていました。
聞き取れなかったもののnegotiations for afree-trade agreementをFTAと訳したと想像でき
それは政府で言う所のTAGの事なので二国間交渉と訳さないといけないのでしたと言ったと
解釈すると複雑な思いが交錯します。そもそも野党はもとより自民党の中の人もTPPは反対と
言い続けていたのに一旦国として参加するとしてとりまとめ、12月発効が決まりました。
反対する人は効果を上げている二国間交渉で十分であるとしていたはずで、それを今いざ米が
TPP離脱してFTAでやりましょうというとTPP以上は交渉しませんといえるのでTPPは無駄でなく
正しかったと言っていたのです。しかし、実際には途上国のようなトップが交代して朝令暮改
状態の米に振り回されているだけの主体性の無さを露呈したばかりかさらに日本の腰の据わった
基本方針というのはいかばかりかというものも同時に痛感する事態が今朝になりまた起きたのです。
それは朝のニュースで聞いた日ソ共同宣言を軸に交渉加速というものです。
ここで朝のワイドショーなどは話し合いをどこにさかのぼり何が有効かとか歴史的な経緯を
辿って見せたのですが、そもそも日ソ不可侵条約を一方的に破って参戦侵攻をして中国東北部
、樺太、千島列島を武力で侵略した事実は変わりなく、平和条約を結ぶのであれば条約前の
領土まで引くのが建前であり、それを第二次大戦の成果と堂々と四島を実効支配し続けいすわる
事の正当性はまったくないし、平和条約をそんなに結びたいのであれば侵略行為をやめて当然
なのです。日本は韓国のようにこの条約違反で違法な侵略行為に抗議もしなければ違法抑留など
日本人を違法にシベリアに抑留し奴隷のように酷使した賠償なども求めていないし、うらぎり
続けられた樺太共同開発など偽りの投資話ばかりがまとわりついているのです。
しかし、それら過去のしがらみやら名誉やらもすべて平和と現地の繁栄、地域の安定の名のもとに
築き上げていくべきであり、過去の合意にどこまで戻るとか何を払って何を負担しないなどの国が
主導する本意を確かに確立しておかないと安倍は自身の政権延命のためとか自分の名を残せるか
どうかという事に主眼が置かれて今後の米と露とのはざまでの交渉も軽く売り飛ばされていくような
感覚が残る感じがこの数日の流れて感じるのでした。
それとやはりという感じて聞いた稀勢の里の休場の速報も今朝の寒さに拍車を掛けました。
これは引退への時間稼ぎなのかぜひ出場を続けて負け続けても出続けて引退するべきと
いう見方とまだ治せば通用するとみる人といますが、今場所の出来は明らかに横綱の姿では
なかったので、とりあえず休場は仕方ないのかという気とこのままずるずると引退でなく
もう一度出てくるつもりで復活した姿を見せるための休場にしてもらいたいと強く思いました。
この寒い朝にもう一つ暖かいお知らせとしてこの忙しさと厳しい資金事情のなか新豆の手当てが
完了したことをご報告します。
自分でもよくこの綱渡り的な資金の中、また年末の強い資金需要が予想される中、決断して
最も欲しいと思われる二つの豆は発注できたのです。もちろんその支払いも決済できます。
きょう届く新豆はケニアレッドマウンテンとニカラグアバカマラ温泉です。
これはないと断られ続けた豆なだけにうれしさ倍増です。バカマラについては今月中に焼いて
売り出します。
アンデスマウンテンとかカロシトラジャのように澄んだ味とかすっきり感が際立つ珈琲は
数々ありますが、逆に複雑な味わいに魅力があるものもあり、それが何なのか知りたくて
ついつい重ねて飲んでしまうそんな魅力の豆がバカマラの不思議さです。
木枯らしが吹き木々の枝がハッキリと見え山肌の透けてみえる遠景などクリアの空気の時に
この不思議の深淵な味に踏み込む楽しみが際立ちます。
単純な中米のブルボン系と一線を画す複雑系の豆がまた味わえます。
お楽しみに。