King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

マンデリンの怪

2017年11月30日 11時50分21秒 | 珈琲
インドネシアのスペシャルティというとカロシトラジャ
ゴールドトップマンデリン、クィーンスマトラ、マンデリンシナール、
スーパーGジボルガ、スラウェシママサアラビカ、ガヨマウンテン、
マンデリンビックアチェ、バリ神山などなどたくさんあります。

となるとどれを選べばよいかということになりますが、その前に
マンデリンという豆の味をどういうイメージで持っているかという
ことが重要になります。

というのは日本人が好きなマンデリンですが、ポピュラーな
よく聞く名でありながらその味の特長を明確に表せる人は
少なく、一般的にどういう珈琲としてとらえられているのでしょうか。

まず、このコーヒーが好きという人の言い分は酸味が少なく
苦みが強いというものです。

よくよく聞くと酸っぱくなくて苦いだけという特長のようです。

まあそういうコーヒーをマンデリンというストレートで飲んで
好きになったということらしいのですが、最近のコーヒーショップ
ではマンデリンのストレートというのがあまり見かけなくなっていて
昔ながらのコーヒー専門店とか店主のこだわりの店や自家焙煎珈琲店
での豆売り以外では手に入りません。

もちろん大手の豆売りのキーコーヒーとかUCCとかでデパートの
売り場などではありますが、スーパーの売り場などではあまり
見かけなくなっています。

つまりこれはどういう扱いかというとインドネシアの豆自体アラビカ
種の豆は少なく、マニアックな選択であり、コーヒー豆全体の生産量や
輸入量比率からするとインドネシアやタイなどロブスタの生産が主で
アラビカは5%に過ぎないという特殊な豆です。

そんな希少なアラビカをさらに選別したり特定山地の良い豆だけで
作ったという各スペシャルティも色々な商社やコーヒー専門店が独自
名を付けたりしてるので余計解らなくなり複雑さを深めています。

でも、ここ数年その内容も質も変わり、選択としてインドネシアの
スペシャルティは飲むに堪えるものであるという結論に達し、なかでも
選ぶならというものも見えてきました。

まあそんなたくさんあるインドネシアのスペシャルティに少し理解を
深めていただけるようなアプローチを今後していこうと考えました。

というのもマンデリンをストレートでよく飲んでいるという人でも
当店のマンデリンを飲むと意外な表情をして感想を語る人がほとんど
でマンデリンのイメージも先の酸味がなくて苦いだけというのでは
情けないという思いもありもっと知ってもらいたいという意味もあります。

そのインドネシアの豆が今年の豆は段々よい豆が手に入りづらくなって
いるだけに何を選べばいいのかという指針になればと思っています。

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一年間の感謝を込めて

2017年11月30日 10時54分39秒 | 珈琲

来月よりご愛顧を込めて400gご購入のお客様先着40名様にメリタペーパー
アロマジック1×1百枚入りをプレゼントいたします。

メリタドリッパーお持ちでない方もカリタや折り方を工夫してV60円錐
ドリッパーでもお使いになれます。

アロマジックの特色をお楽しみください。

シャープでエッジの効いた仕上がりと甘みやコクなど損なわずに
味がきっちりと出ていつものペーパーとの違いを実感できるはず
です。
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モカマタリ9混迷と混沌はさらに

2017年11月29日 10時58分01秒 | 珈琲
景気拡大が続いているという経済動向指数などの
数字は示すものの多くの人が景気がいいと実感して
いないという現状に安倍一強の政権は自信を深め
各政策に勢いを増そうかというなか、そもそも
その政策の基調とする低金利など金融緩和をして
円安にし輸出大企業に利するシステムとなっていて
それらの企業は業績拡大を続けるものの一般の人には
何ら恩恵を受けた感じがない状態をつづけています。

この政策では、米など他の国が金利を上げていくと
なるとかつてのように日本で金を借りて金利のいい国で
投資していくというサムライ債の起講が盛んになり、
これは結局日本の富が海外に流れていき、空洞化を
加速して本来日本で再投資されるべき円がみんな海外で
働かされ、日本ではわずかな金利しか稼げないという
自ら生み出した貧乏くじなわけです。

このシステムの利点として日銀はマイナス金利で、自身の
国債という借金をしても実は借金をしたら逆に儲かるシステムを
生み出したという悪魔のような方式になっており、日本は
より借金体質になり引き受け手がいる以上いくらでも
国債を発行して借金を積み上げ何の痛痒も感じないという
もはや慢性病の末期のような状態なのです。

日本の国民はそんな状況で将来来るクライシスに備えて
縮こまり、新たな投資をする人もまばらで一層少子高齢化は
すすんで世界一安全で平和て長生きという国ながら豊かさは
感じられないという状態なのです。

それならばどうするかという処方箋はいくつかあるものの
現在受けられる幸せを享受するというのが最も最良手なのかも
しれません。

今朝の最良手はなかでも入手が困難になったモカマタリを
味わうという一杯がもたらす幸福感を存分にあじわうという
ものです。

寒さがやってくるという各地の雪の便りと昨日聞いたラジオで
千畳敷カールには既に1M以上の積雪があるというのを聞くと
もう各地滑り出し可能なのだとわくわくしてきます。

そんな夢想と膨らむ味の世界にゆったりと浸りながら朝の
ニュースは北のミサイルと日馬富士の引退決意のニュース
です。

国会では森加計問題の追及が続くものの、首相は関与を否定し、
質問者は自動忖度機だと表現するなど結局そんなことしか顕に
するだけで結局何がやりたいのか不正を暴くなどといいつつ
野党も獣医師会から献金を受けていると指摘され何と何の争いなのか
国民としてはどっちでもいい感じが強くなってくるのでした。

こうした世の中のニュースにうんざりしながらより身近にある
確かなものや手繰り寄せられる幸せをよりかみしめるように
一杯の温もりに浸るしかないかのようです。

予定を調べると来月雪を踏む時期は早くても中旬過ぎになり
そうでしばらくは雪景色は夢想の中で楽しむしかありません。

モカマタリNO9は現在200g1200円となっております。

焼き方はフルシティになります。

コロンビアはほぼ普通に入荷できていますが、イエメンは
次の入荷は未定で豆屋や問屋は今抱えている在庫をいかに
廻すかでにらみ合っている状況でじわじわと値上げされる
ようになっています。

これは実際の荷が着くまで続く模様です。

ただ、イエメンの外貨獲得の重要産品なので輸出がまったく
止まることは考えにくく他のアフリカやインドネシアが今後
良質大粒豆が止まることや世界的需要をみるとじり高基調は
今後も続くでしょう。

以前のモカ騒動の時にも高いゴールデンモカマタリとかは
買えたのですが普通にモカマタリ9が飲めないというのは
なんとも納得のいかない感じでした。

世の中、モカマタリでないとだめという人も少なからずいて
ずっと値段が上がり続けてもその愛情は冷めることなく求め
られ供給する側は苦慮するという状況は当分変わりなさそうです。

それにしても冬の朝とモカマタリの似合うことと混沌とした
ニュースと飲む味に重なるものを感じるのでした。


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混迷と混沌の月末

2017年11月28日 10時30分20秒 | 珈琲
綱渡りとまでいかないまでも今月ももろもろの手当てをして
どうにか各支払いの準備をし、来月の豆の準備もでき手配と
注文と入手で来たものとできなかったものでまた来月の計画を
やりなおしてと月末のごたごたが続きます。

いくつかの計画で、都内出張もあるのですが、これがまた自由に
ぱあっと出れない状況であり、今月中に行こうとしていた温泉の
旅も夏のお出かけ同様また実現しませんでした。

こうなると来月の初滑りに期待と希望が募るのですが、これが
来月早々の実現はどうも不可能であり、いつ実現できるのかと
いう感じです。

そんな中、来月の豆のテストと発注に向け確保できそうなものと
今後の課題を書いておきますと、いつもこの時期の冷え込みの
結果起きる豆の味の変化を感じやすいアフリカ豆を集めてみたいと
色々試し、検討した結果、やはり信用度と味の実績でケニアの
老舗プレミアム品であるレッドマウンテンが一番であるという
今の段階でのこの冬の主力豆として来月から売り出したいと
思います。

今ではアフリカのAAサイズ、インドネシアのG1グレードの良品は
手に入りづらく、その味を代表するものも表現し辛い状況です。

それでも面白いのは、そんな新豆事情に関係なく、いつでも
ブラジル、グアテマラ、モカ、マンデリンという昔喫茶店の
ストレートによく見られた種類の代表が並び続ける豆屋や
毎月ころころと農園名が変わる店やモカばかりいろいろ種類が
ある店などと消費者の意向とは関係なくさも専門店とばかり
自身が関係する農園との直取引のような特別感を大事にするようです。

中近東一国の政変が世界の原油相場を押し上げてしまうような
何が世界を牛耳っているのか一瞬先さえわからない現代で、
珈琲が果たしてきた役割や世界の豆の味に関する興味と自身の
人生での要求と珈琲豆に期待されるものと現在まわりにあるもの
混沌に少しでも整理と正義を導入したいという気持ちも世に
増えるひどい豆の数々に何をどうただし広めたらいいのかと
心萎える思いが雲のようにいつも立ち込めます。

それを払うかのような冬にレッドマウンテンというこのチョイスが
ひとつの光明のように将来の正しき豆の味とどんな味を提供し
正しき珈琲とはという簡単な問いにこたえるかのようなイメージを
珈琲ファンの心に静かに広がるでしょう。

そして、多くの日本人が好むマンデリンという名のコーヒーも
実はどんなコーヒーかという根本のところは誰も知らず、名の由来
すら知らないという、誰も問うてこなかった問題から、そもそも
なぜ好まれるのかということと実はマンデリンとはこういう味という
本来の答えを提供することも並行して来月のテーマとなります。

そして、このコーヒーの広がりは大航海時代のグローバリズムと
侵略という植民地化と産業と支配が戦後ということばとともに
すべてが終わったかのような理解で止まっている現代人の感覚と
人類が宇宙に出ていくべきと主張する科学者の意見が出てきている
今が侵略の歴史の繰り返しのようでこの混沌に宇宙開発にも一言
言いたいところです。

宇宙開発に触れる前に、ケニアレッドマウンテンが10月の秋麗と
今月の木枯しと深まる季節とともに深く広がる珈琲の世界の
完成形ともいえるひとつの答えにつながる味を持つということと
来月の季節のブレンドはまたその系統とは違うものになるだけに
いきなりそれを発表する前にこれには触れないといけないと思います。

ご存知のように来月は毎年の恒例『第四楽章』です。

人それぞれの結末と人生の色どりそれを表すかのような
第四楽章。年末になればいろいろ紹介してきたものの常に
ブルーマウンテンを注文される方やギフトということで
最高の豆としての意味合いでひきあいにだされるものと
私が毎月提供するブレンドの味で珈琲の理解とか提供に
対するお客様の嗜好の変化とか何か貢献するものがあったのかと
思いの交錯するこの年末に核となるテーマになるものと
思います。

それが来月提供するレッドマウンテンと第四楽章とマンデリン
豆群となります。
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セレクトの妙

2017年11月27日 11時22分58秒 | 珈琲
サードウェーブとかカップオブエクセレンスとか
豆の流行りとか人気不人気があり、これがまた仕入れの
妙というか技というかそんなものが必要になった昨今。

消費者の方は日ごろ聞く豆のうわさで選んだり、特別な
農園だとか何々認証を頼りにやたらきらびやかに飾られた
きれいな豆屋さんに出向いて買われるのでしょうか。

まあ当店のように裏道のひっそりした豆屋では、世の流行り
より、他店が狙わないものであまり宣伝に金がかかってなくて
どこの問屋さんが余って安売りした今ははやってないところの豆
なんてのばかりを扱っているため品ぞろえはいつもころころと
変わるものの私の好きな大粒豆で味のしっかりしたものを
入れてるという特徴があります。

というところころと農園名が変わる巷の豆屋さんとあまり
変わりがないように感じるかもしれませんが、豆屋さんでは
そこでそろえているケースの豆姿を見れば一目でどんな豆屋か
解りますね。

今年は、アフリカもインドネシアも大粒豆が減少しています。

これは今まで人気のなくなったところでよい豆が安くなって
いたので今年はよく使いましたが、それが軒並み値上げと
なってしまいました。

そして、豆質も小ぶりのものが多く魅力がなくなりました。

さて、この冬になればよりこの地方の大粒豆が実力を発揮
する季節なのにどうしたものかとなりました。

でもこうなるとたよりになるものが頭に浮かび早速テスト。

今年の冬も楽しくなりそうです。
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寒い朝にモカ・マタリ

2017年11月25日 11時31分40秒 | 珈琲
モカマタリNO9という正式名称も今では
なかなかお目にかかれないこの頃です。

中東とか中近東というとどんな国か我々アジアの端っこの国
にはなかなか理解が及ばないところです。

それでも文明が発祥した地であるとか、聖書の関係する地とか
イスラム社会とか文化と文明が違うということは学校の授業で
知っているはずです。

しかし、我々が受けた教育では第二次大戦後の近世界史というのが
抜け落ちていて、同様に日本の近代史というのもろくな教育がされ
ていないので、国際感覚が乏しいというのが日本人の平均した
知識でしょう。

イスラム社会とかとかく特別な社会のようにいわれますが、
日本人はそういう宗教に支配され縛られた不自由な社会は
経済成長や科学的発展から取り残された人々というような
イメージではないでしょうか。

しかし、最近のガソリンの高騰の原因がサウジアラビアの
政変にあり、皇太子やら王子やらが拘束されたことから
原油が減産れるだろうという憶測から来ているというこれから
冬に向かう我々には打撃となりました。

そんな中、今年は冬の訪れがいつもより早いようで、朝は
結構冷え込みます。

こんな時に飲みたいのがこのモカマタリです。

それも当店のモカマタリは深煎りで今の時期にぴったりと
なっています。

香り、味ともにこのピリリと冷えた空気の中、それに響き渡る
かのような味わいです。

ですから、この冷えた空気に体が慣れるためにもこの珈琲が
必要です。

ワインのような馥郁とした香りと花や果実を思わせる華やかな
味わい、それに喉越しはビタアチョコレートのように切れと
コクがあり、いつまでも味わっていたいと思わせる深い味です。

よく暖房器具の前で味わいたいまったりした味わいという珈琲も
ありますが、モカマタリは冬に至り冬を知るもっとキリリと自身
引き締めるものがあります。

そんな意味で今朝はモカマタリを飲みました。
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世の中混沌に満ちている

2017年11月24日 10時53分23秒 | 珈琲
今の時期に求める珈琲は深い味わいと広がるコクと
再三言い続けているわけですが、これが世の中的に
どうかというと、人それぞれ気分も志向もまちまちであり、
感じ方も違うので私がこうだといったとてそれを受ける
人の心にもちっともかすりもしないこともあるでしょう。

そんなことを思ったのはネットでみるコーヒー焙煎豆屋さんの
書き込みや焙煎の仕方などをみると今更ながら色々なものを
見るにつけ何でもやって言ったもん勝ち的に見受けられたからです。

まあ、それはネット上の実際の豆や珈琲を味わったことのない
状態での議論であり、さて、実際に自分で焙煎しようとなった
とき、人々は何を目指すでしょうか。

そこで目にしたのが、パナソニックの商品です。

the Roastという商品で、
家庭でプロの焙煎ができるというものです。

焙煎器と生豆が届くコースまであり、焼き方はスマホから
指示してプロの味ができるとなっています。


この商品など一消費者の目からみると、一言でいうとめんどくせで
あり、なんで10万以上も払ってこんな手間なことをしなくてはならないかと
いうことです。

プロの豆を自宅で飲みたければ、いくらでもネットから注文できる
のにたった50gの豆を焼くのにとんでもないお金と手間が必要に
なるこのシステムに臨む人がいるのかということです。

焙煎器とアマゾンで検索すると様々なものがでてきますが、世の中
の混沌はこの程度ではとどまらず、
実際に銀杏煎りや手回しの焙煎器や電気の焙煎器を使って豆屋さんを
開業している人がいるのです。

それらが商売としてどうだという評価の前に、消費者としては
自分で手を出さずともそれらの豆を味わい、どの焼き方がどうだ
という評価はできるわけです。

ならば、わざわざ手を出さなくてもよいことになり、それでも
実際に銀杏煎りで豆を焼いてみるという行動に出る人は
後もたたず、そうさせる理由を思うと世にまともな豆とか、
満足させられる焙煎豆が少ないことが現実としてあるという
ことを知らされます。

これは最近議論がはげしい人類の宇宙進出に似た話のように
感じます。次回はその宇宙進出について触れます。


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甘いコクの違和感

2017年11月22日 10時45分06秒 | 珈琲

温泉がなぜ健康にいいのか。

日本人の長寿の秘密として昨今注目の日本食ですが、
その裏に毎日入浴を欠かさないその習慣にも世界が気が
付き、日本中にある温泉にもその秘密があるらしいことが
知られてきました。

そんな魅力にそもそも日本人は当たり前だから気が付かないのです。

日本食が世界にブームになっているのにその恩恵の真っただ中
にいる我々はそのありがたいシステムに気か付かず、食をおろそかに
し、かつないがしろにしています。

今では家で出汁とる人もなく、まな板までない家が多くなり、
その大半をコンビニ食で済ませるなんて人も多くなっいるのです。

日本人の味覚があぶないとその食の崩れを指摘されたりしたのは
コンビニができ始めたころと重なります。

そして、その味覚の危うさが新聞の表現の中にも見られます。

産経ニュースの見出しが甘いコクとあります。

本文を読むと深いコク、甘さとコクとなっていますが、なんと
見出しは甘いコクになっているのです。

さらにネットで気になり検索すると堂々と甘いコクとしてコーヒー豆の
説明に使っている人までいます。

そもそも味の表記というのは感性のあらわれであり、数値化は難しく
まして、個人差やイメージするものから関連し呼応するイメージなど
線分けしたり、切り離したりして説明するものでもないものなど簡単
ではなく、それをさらに形容詞で補ったり重ねたりする結果、甘いコク
などという言葉も使いだしたのでしょう。

日本人には甘いにしろからいにしろそれぞれの表現に余るものを
巧みに拾い上げ様々な言葉を産んできました。

ところが英語がやたらと浸食してきた現代では英語的な感覚の人が
副詞と形容詞をくっつけて使うのに慣れ日本語もそういう感じに
使ってしまうのでしょう。

そういう人の表記と昔からの表現や昔は使われていたけれど現代では
使われなくなった言葉とかときにおやっと思うことが出てくるのです。

でも、最近は圧倒的に古色薫言葉より、英語慣れした人が使った
なんでもly付けてしまったような日本語が増えているのです。

その結果、なんとなく言っていることは解っても、あれもしかしてと
いうことも出てくるのがこの甘いコクです。

甘いには強い弱いの強さ表記での甘いという使い方もあり、コクが甘い
のか、コクが強くないのかなんとなく後から釈然としないものが沸いて
くるのです。

つまり気持ち悪い使い方です。

こんなことを思ったのも今月のブレンドのテーマからです。

深く広くというイメージにでてくる味を表す言葉はやはり
コクというものです。

その深く広くひろがる世界にあまり変なものは持ち込まれたくない
そんな気がしたのでしょうか。

その深みに導くものに香りがあり、重ねるイメージもあり、
深まる世界観にも思いがあるのです。

使った特別な豆への思いとか何とか言葉で知らせたいといろいろと
説明しては試飲してでもどれだけ伝わったかという思いもたまに
ありますが、言わずとも解る人には解り、伝わっているなという
言葉と言葉での交流以上の空気がカウンター越しで交わされ通じ合う
ので珈琲談義は終わらずいつも長くなってしまうのです。

しかし、営業時間はいつも3時までになっていますのでご注意を。

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新聞によると

2017年11月21日 12時04分11秒 | 珈琲
この前の週末にもたくさんのイベントがありました。

市民会館では映画祭があり、荒川ではそば祭りがあり、
そして、トレイルランニングの大会もありました。

それらは秩父でのイベントながら秩父の市民でどれだけ
それらの知識を持っていたでしょうか。

というのも私自身昨日新聞をまとめ読んでいたら日経で
トレイルランニングで事故を目にしました。

滑落して男性が死亡し、大会は中止になったといいます。

このように秩父で起きたイベントでの死というのは
毎週末登山やら交通事故で犠牲者があるわけですが、
テレビのニュースではほとんど流れず、気にしなければ
無事にみんな楽しい週末を過ごしたものと思っていたら
実は朝早く始まった大会ではヘリの出動する事態になり
大会を楽しんでいた人も中止となりどんな気持ちで
帰っていったのか考えざるを得ませんでした。

秩父の山々は険しく登山の事故などもいつも起きていて
西武秩父駅にはよく行方不明者を探しているというチラシを
目にします。

それも気にしなければ全く関係ないところで起きている
ことに過ぎないのかもしれません。

新聞も読まなければ知ることもなかったことです。

でも知れてよかった。それが新聞の役目であるし、自分には
おおよそ関係ない山道を100Kも走ることも今後ないでしょうが、
大会の今後続けばいいと思います。

このニュースを聞いて、卵のことを思い出しました。

卵を産むひなはほとんどが米国から輸入されています。

こういうどうでも良いニュースはあまり知られていませんが、
知るとびっくりするニュースです。さらに、フランスでは
その卵を産む鳥たちのひどい運命と環境という映像がネット
で流れゲージでニワトリを飼うことが禁止されたといいます。

つまり、アメリカから買ってきた雛たちはゲージで飼われ
一生土を踏まずに育てられ卵を産むようになればずっと電気
を点けた状態で飼われて卵を産むように育てられます。

かつては農家の庭先に放し飼い同然に飼われオスもメスも
一緒に育ち農家の副収入だったものが、いまやたまごをうむ機械の
ように扱われて他の国に比べキミが高く盛り上がる品種で、餌で
オレンジ色になるように調整された卵を健康に良い卵だと信じて
買えば買うほど鳥たちの機械扱いに拍車がかかる現状だという
ことは一般には知られていないのです。

たまたまネットで見たフランス人は一生土を踏むことなく死んで
しまう鳥たちを救おうと法制化したのですが、これは日本人の
遺伝子組み換え大豆を異常に嫌うのとよく似ています。

豆腐のパッケージに原材料のところに大豆(遺伝子組み換えでない)
と断りが必ずあります。

これは日本人が遺伝子組み換え食品を信用せず輸入品にもそれが
あると手に取らないからです。

そのため米では生産される大豆のほとんどが遺伝子組み換えの
ものですが、日本向けだけ特別に非遺伝子組み換えの大豆を
生産しています。

この二つの事例は農業の否定につながることを意識せずに
行われています。

もともと農業とは自然破壊であり、自然の穀物や農産物を
人間の都合のよいように品種改良して大量に安定供給できる
よう改造してきました。

遺伝子組み換えなどはそれを時間短縮したものに過ぎません。

それを人工栽培や人工飼育により都合よく自然破壊したこと
で人類の繁栄と長寿が実現していることを自覚する必要が
あります。

自然を尊ぶことが自己を否定することのないように今後は
理論武装する必要が出てくるでしょう。

クローン生産と人工知能とips細胞による再生医療が是で
遺伝子組み換えは非であることも何を根拠になっているので
しょうか。

まずはより多くの人がそれらを知ることだと思います。

例えば週末の事故に思いを寄せることも今では新聞をとらない
人が増えている現状では同じ秩父の人でも知らない人の方が
多いのです。

トレイルランニングの大会が700人も参加して行われていた
という事実さえ知らないでしょう。

コーヒーという飲み物があるがどういう味かは知らないと
いう現状ににています。

こう書くと違和感を覚える人もいると思いますが、身近のようで
あまりに知られていない珈琲の本当の香りと味わいを思うと
今なすべきことを考えてしまいます。

当店の前の道を影森方面に行くと影森駅まで行けますが、
かつては布団屋や八百屋や駄菓子屋、文房具屋などなど様々な
商店がありました。

今ではスナックとうどん屋がかろうじて一件づつあるだけでした。

それがこの間紺色の暖簾が掛かる店ができました。

どうやら居酒屋のような佇まいで私がこの道をランニングコースと
したときにはうどん屋の裏に寿司屋まであり、秩父の飲食店の移り変わり
を肌で感じさせる変化があったのですが、すっかり店の明かりがなくなってから
新規開店したこの裏通りに何を思って開店したのかとても興味があり
ます。

というのも最近は電気が灯っていることが少なくもうやめてしまったのか
という佇まいになっているので余計気になって店の前でしばし観察すると
なんとおすすめメニューが見えその内容にまたびっくりとしました。

いつかその味を確かめてみようと思わせる内容でした。後日、その
結果をお知らせいたします。





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『散歩の達人』12 月号に注目!

2017年11月20日 10時55分13秒 | 珈琲

11月21日販売『散歩の達人』は買いです。
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オマー・エプスとメキ・ファィファー

2017年11月16日 13時10分20秒 | 珈琲
見直しでみているDlifeのERですが、
ロケットロマノの左手がヘリに切り落とされてしまった
シーズン9はやたらと過激なシーンが増える今後で、この
シリーズでは主役と悪役がはっきりとしていてその役割的に
悪役が結構やり返されるというシーンもあり、これがひとつ
息抜きとなり、カタルシスも生みます。

その一つがロマノの不幸なのですが、主役クラスのいい医者も
立て続けに不幸に見舞れるという救いのないところにそれを
薄めるために起きていた悪役の不幸も見ているとそういう構図
として配置されているのではないというのが見直してみた結果
です。

というのもこのロマノは結構味があるシーンが多く、口が悪く
いじわるも露骨にするものの、管理者としてできる優秀な外科医
からみると動物園のような阿鼻叫喚のERに対してはいつも辛辣な
態度で接するという立場上の態度もあり、部下の外科医のベントン
やコーディに対してもいびりこき使っていた印象しかなかったものの
見直しでは優秀な医者として尊重していて特にベントンには残留を
望んでいたにもかかわらず息子の養育権を得る裁判で勤務を犠牲に
しないと勝てなくなったため、ロマノの管理下から他所の病院で
週休五日日帰りの勤務形態をとることにしたという私的理由で
出て行ったのであり、ロマノが原因でみんな出て行ってしまう
という誤った観念も薄れました。

同じ黒人医師では、オマー・エプスとメキ・ファイファーが
ごっちゃになっていて、後にドクターハウスや蘇りレザレクション
に出ていたオマー・エプスと今のシーズン9メキ・ファイファーが
同一人物だと思っていたのですが、オマー・エプスはずっと初期の

外科インターンでベントンにしごかれて黒人は白人の三倍努力しないと
ダメだといわれて働くも電車にはねられてERに運ばれてくるという弱い
役のイメージでした。

それから比べるとドクターハウスでもレザレクションでも主役級の
演技と役を与えられ、ERでは同じ黒人短髪のメキ・ファイファーと
かぶったのでしょう。

メキの方はチェンと付き合ったりガーラントと殴り合ったりと
生意気で浮気性と問題児的な役割でマルッチやバーネットと同列の
問題児キャラだったからです。

シーズン8ではそのメキはオープニングに名前も出ないでしばらく
スペシャルゲスト枠だったので8ではテスト出演だったのでしょう。

ERの卒業生が他のドラマで主役級をやっているとなんとなく
うれしく親心のようなものまで持ってしまうのはなぜでしょう。

それだけこの長いシリーズの与えた影響の強さがあります。

そして、先日真っ暗なミューズパークを走りながらふと感じたこと
とこのドラマのことが重なりました。

先日の衆議院選で大勝利を果たした自民党が質問時間を従来とは
別の本来の議席数に応じた質問時間を戻すとしてニュースになり、
その与党の質問に疑問を呈する例として自民党の谷川弥一衆院議員が
カジノ法の審議の時に般若心経を唱えたとまたニュースになり
ました。

この映像が流れた時に般若心経の次にはさらに時間があまり、漱石論を
ぶったという報道でした。

漱石論ではいろいろと今までコメントしてきましたが、このランニング
中には漱石の作品は総じて人生つらいよ生きずらいよという嘆きのバラード
であり、世間には吾輩は猫であるであるとか坊ちゃんなどユーモアと
まっすぐな青春物語の書き手のようなイメージであるけれど実に全体は
暗く自分の生きづらさをただぶちまけただけの作家だったと言わざるを
得ないなあと思いました。

それをなぜ国会で漱石論だったのかどんなことを言ったのか逆に気にかかる
というランニング中の思考でした。

私はこの議員の質問を時間を余ったので般若心経を唱え更に漱石論をぶったと
ラジオで最初聞き、その後テレビでその時の画像を見、さらにネットで上がっている
質問の模様を聞きなおしましたが、時間が余ったから般若心経を唱えたのではなく、
大事なことが五つあり、その一つが宗教で自分の宗派である禅宗の教えを披露すべく
般若心経を唱えたのですが、全文ではなく一節であり、法案にはよい面もあるが悪い
面もありしっかりやってもらいたいという流れであり、時間が余ったからお経を唱えたというのはあまりに乱暴なまとめだと感じました。

そもそも漱石論のところは絞られていてどういう話かというのは
結局わかりませんでした。

夜のラジオで坊ちゃんの朗読があり、朗読で聞くと今までの小学校の
教科書で読んで以来感じてきた物語とまるで違うことを特に印象に刻み
この物語の持つ意味も温泉三部作などと呼ばれる作品群の持つ意味も
夜暗い中で語られる物語の暗さと恨み節の感じが強く胸を打つものが
あり、あらためてそういうことだったのかと感じたのです。

漱石没後何年としていろいろな漱石論を聞いてきましたが、最近では
その健康までが話題になり、漱石の病気が現代の医学では治せたもの
だったとか彼の残したはがきからその人となりを語るものなど聞いてみて
そんなことよりもっと本来の彼の残した悲痛な心の叫びをもっと汲み取り
人がなぜ漱石を愛し、読み継がれたのかをはっきりという必要があると
感じるのでした。

それも今月のブレンド『木枯し』のなせる技といわざるを得ません。

先月の『秋麗』からさらにより深く、濃く広がりのあるブレンドと
してつくられた木枯しはそんな物事を一つまた深く読み解くことも
良しとする心地にするものなのです。

世の中つらいよという叫びに満ちた坊ちゃんがなぜそんなに
愛され読まれ続けるのか。

そんな暗い小説が人々の心を癒すのか。

つらいよ清のように上等な人間はいないという寂しい人に
人々は共感したのでもなければ人生に絶望したのでもなく、
つらい世の中でも自分には清以上にともに歩んでくれる妻がいたり
友がいたりと人々は気が付いたのです。

決してマドンナやまっすぐな主人公の性格や卵を投げつけた
大立ち回りやターナーの絵のような島にマドンナを立たせる
という芸術論や目新しものや田舎の人と都会から来た男の
対立でもないのです。

つらいよ、苦しいよという叫びにそうだねと一旦はうなずき
しかし、自身の身の回りを見たらいやそうでもないねこうだよと
言える発見があるという作品の外にあるものを見いだせたから
人々は安心して漱石の愚痴と叫びに耳を傾けたのです。

これは他の温泉小説でも同じです。情に掉させば流されるなんて
名言な書き出しを喜んだのでなく、そんなの当り前さと感じる
自身を見つめられるから読まれているのです。

そう今月のブレンドの深い味は物事の深淵に導く力をもって
いるのでした。

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新聞を閉じて

2017年11月14日 11時10分30秒 | 珈琲
最近まとめて新聞を読んでそのあと色々思うことは
ラジオで聞くニュースとテレビに流れるニュースに
差があることです。

そして、テレビのニュースはいつもテーマがあり、
その流れが意図的に変わったという感じを受けること
があります。

選挙の最中から突如、最初は政権交代の可能性がある
境目の選挙という感じから一転、その可能性がなさそうと
いう世論調査が出てくると、ニュースの主体は交通事故と
危険運転や煽り運転がよく取り上げられるようになりました。

もともと無理やり高速道路に止められはねられたニュースは
6月に起きたものがつい昨日死亡事故が起きたように突然集中して
流れ出したのです。

その後、煽り運転などの危険な運転をする人が増えたかのような
報道になり、高速道路にタイヤを落としたのを避け避難中の親子が
死亡する事件とつながり交通事故死がクローズアップされました。

なんともこの流れは選挙があまり注目点にならない、もしくは
政権交代がないとしたら急に冷めてより注目が集まりそうなものに
移したかのような印象です。

逆に政権交代の後押しにならないように報道の矛先を変えたとも
取れる変わりようです。

新聞はもっと積極的に政権交代か政治選択の選挙と位置付け
書き立てていましたが、出てくるのは候補者の不祥事や代表の
発言と選挙に行きたくなくなるような事実と主張と裏腹な権力闘争
に止まる情勢に有権者はますます関係ないという反応が顕となり
応援団と選手の力不足と現実の乏しさに何かもっと確かなものを
求めるものにこたえなくてはならないという空気が伝わりました。

つまりニュースソースに乗らない空気というのは今ではそれらより
早く確実に広まってしまうのです。

もはや新聞にかかれない事実なんてのは誰も興味なくもっと確実な
ニュースを入手できると信じているのです。

先日、新聞でシカの肉を使ったシチューを売り出すと書かれていました。

実は、当店のすぐ上の羊山でさえシカの目撃情報があるほど最近の
シカが増えているという印象は誰もが持っています。

その肉を使ってお土産や地域産品として売り出すというのは正しい
道のように感じます。

しかし、現実のシカ猟をする人に聞くと今はその肉の流通経路が確立
しておらず、獲った人も持て余している状況だといいます。

つまり、まずは獲れば獲っただけ収入になるような流通経路と販路の
確立が先で、それが整ったのちに新聞などで宣伝してやればよい
ものがジビエ料理が地域振興に役立つという筋立てに飛びついて
ニュースだけ出来上がった例です。

一番大事で一番肝心な販路の確立と顧客獲得は新聞の焚き付け
程度では成り立たないのです。

先日、私が普段立ち入らないコンビニとホームセンターに
行ったのも新聞の記事を読み新製品という商品を見に行き
確かめるためでした。

新聞の効果で一番多いのはやはりこのように消費行動のきっかけ
になります。特に本の宣伝は普段目にすることはなく新聞により
買いに行くということが一番多いと思います。

それだけ最近は本の出版とその移り変わりが激しくなかなか目に留まり
難くその評判も伝わりにくいと思います。

何が売れるニュースかというのは本人たちはよく知っている
ものと思われます。

いい例が週刊誌です。週刊誌の見出しを見るとつい買いたくなる
ような内容です。

ですが、それが真実かどうかは怪しいというのが相場となっています。

ならばより売れる売れないより確実なものを伝え確立した精神が
通ったものでないといけないという思いを強くします。

コンビニとホームセンターで買ったものは大した商品ではなく、
それでも世の中の移り変わりを確実に肌で感じた瞬間でした。

テレビ新聞やネットで見るニュースと現実のかい離を確実に知り
その温度差の幅を感じてみるいい経験でした。

珈琲も味も香りから始まる序章と後味と余韻の残る完結した物語
であることを伝えるものは読む機会がありません。

珈琲の香りというのは意外と語られず、だれしも知っているかの
ようないい香りというだけで終わっています。

しかし、缶コーヒーやインスタントコーヒーなど皆付けた人工的な
香りであり、豆から落とした香りをイメージできる人の方が少ないと
いう事実も認識されていません。

本当の香りと味を知る人は、缶コーヒーの香りをかいだだけで胸やけ
を催し嫌悪感を持つのに対して一般人はいい香りがするというのです。

香りですらこの違いがあり、まして後味など知る由もなしです。

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新聞を読んで

2017年11月13日 08時54分03秒 | 珈琲
久しぶりにコンビニに行き買い物をしました。

そして、ずいぶん品物と値段が変化していると感じました。

同じようにホームセンターに行き、いろいろと値段が
上がっていることを痛感しました。

日銀が物価を上げてデフレを克服するといいつついつも
目標が到達できなかったとして言い訳を発表していますが、
そんなものとっくに超える値上げが起きていると感じます。

しかし、一般の人の収入は以前低いままであり、生活は
苦しいままなのです。

消費税の増税が予定させていますが、収入の低い人には
重い増税なのに意外とそのひどい実態に気が付いていません。

ワーキングプアと呼ばれる層の300万以下の年収の人の10%が
税金となるわけです。

つまり30万が税金となるわけです。こうしてみるとかなり重い
税金だと気が付くのですが、実際税として支払っていないので
気が付かないだけで消費税という中間税の陥穽であり、所得の低い
人ほどより増税意識を持ちその使われ方に関心を持つべきです。

その他に所得税、住民税、県税、厚生年金、介護保険、健康保険、
雇用保険、復興税、から町内会などの自治会費、各種募金と称する
徴税も毎月のように回ってきます。

少しずついろいろな名前で獲られるので気が付きにくいのですが、
全部合わせて収入の割合にしたらかなりの割合になります。

それでも歳入の50兆円に占める額からしたらほんの微々たるものに
なり、毎年その倍の100兆もの予算を組む日本は本当に大丈夫なのか
と思ってしまいます。

さて、そんな普通では成り立たない予算のやりくりにもかなりの
嘘が潜んでいるような気がしてなりません。

例えばトヨタなど売り上げが30兆もありその10%3兆は税金となる
のです。その体で行けば上場している大きな売り上げのある企業
だけ見ていってもあっという間に50兆は超えるでしょう。

ワーキングプアの人の30万をすべて返しても3000億くらいしか
なりません。

一方租税回避地に逃げて不正に脱税している資金が300兆は軽く
あるというパラダイス文書が顕にした富裕層が負担すべきもの
からしたら実にばかばかしいくらいの金額でそれが知らず知らずに
課せられ受けられるべき公共サービスは削られている現状は
決して許されざる事実です。

新聞も書かないそういう仕組みに嘆息しながら今朝も珈琲に
わずかな安らぎと勇気をかき集めて新聞を閉じるのでした。
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『シンゴジラ』TVでみた

2017年11月12日 23時56分36秒 | 映画
この映画は公開当初から言われていた色々を聞くだけでどんな
感じか解ってしまってあえて劇場で見ずに過ごした映画でした。

現職の国会議員が用いられている用語にコメントしたり、元官房長官が
取材協力して作られたとか出てくる用語やゴジラの攻撃方法に話題が
集中していました。

話題や賛歌的発言が募れば募るほどそれじゃあわざわざ見るまでも
ないかと思いました。

というのは、そもそもゴジラ映画が提起した環境問題や文明批判に
2014年の米製渡辺謙が博士役で出たゴジラは自分たちの水爆実験ですら
正当化するひどいものでゴジラは神であり、救世主のような作り方に
もはや作る意味がなくなったかのような感もありました。

そこに作られたシンゴジラは評判通り、福島原発事故と重なるそれに
日本政府がどう立ち向かい正統的に対処したかのように描かれている
のにものすごく違和感がありました。

ファンとしてはエヴァンゲリオン的な描写や軍事オタク的視点などが
たまらないという賛歌論はうなずけますが、いまだ収束しているとは
言い難い原発事故に原発再稼働が動かしがたい実効策としてあり、核燃料
リサイクル事業とか現実には実現不可能なメルトダウンした燃料の取り出し
など真実を言わずに続けている事故処理の言ってしまったら終わりという
できなくてもやっている以上は指摘はされないという現行の現実を
暴きたてることはなく、何の解決もされないのは明らかでそれを
肯定的に見るようなゴジラが最後凍結して収束という終わりに全く
不満なのです。

これはよくあるNHKスペシャルやスクープ的ドキュメンタリーの手法で
とにかく特別で迅速な対応でやり遂げましたと立て続けに打ち出した
ものを並べ立てたもので、それで何が解決されたとか、何の解決に
なったかという結論は述べないのです。

こういうものを出されたときに、あえてここはおかしいという批判を
してこその評論家も世の評価が好調なものにケチをつけることは自身の
評論家声明を危険にさらすばかりかそもそも発言の機会をなくすとして
誰ももはや何も言えないような状態です。

もともとゴジラは水爆実験で突然変異したクジラということで
哺乳類のはずです。

シンゴジラでは突如現れた巨大生物はすごい勢いで進化する生物で
最初は手もなく鰓で呼吸している魚のようなナメクジのようなのが
突如足で二足歩行を始めるという全く生命の進化を無視したものであり、
体中から光線を出したり凍結したしっぽの映像にはエイリアンのような
脊椎動物が苦しみもがき這い上がるような彫刻のような姿がみられ
象徴的に人類の成れの果てのような暗示があります。

人はエヴァンゲリオンの使徒のような出現に驚喜し、それに敢然と
立ち向かう日本政府の政治的やり取りにリアリティを感じ喜びました。

東京湾の浅さから発見が上陸してからというのは不自然で他の映画
同様、フィリピン沖から発見されているというのがSF的です。

でもそうすると米軍がいち早く発見して攻撃して終わりになって
しまい、そもそも日本に上陸する意味も目的もつくりづらいので
迷ってクジラが日本の浜に打ち上げられてしまったような形に
するしかないのですが、そうしたらそれが二足歩行で放射能の火を
吹くなんてのはもうどう理屈をつけようと無理なのです。

でも、この映画でどうして福島原発事故を想起させるような処理と
対応をとることにしたのかの方が気になります。

現実的にはミサイルを発射して死なない巨大生物というのはエバの
使徒のようにATフィールドでもないと無理です。

高い放射能で電磁パルスのようなものが常に起きて電子機器はすべて
使用不能で電波誘導などもすべて使用できないというのなら話は
解ります。

そればかりか未知の素粒子の流れが起きてダークエネジーやダークマター
など時間と空間までゆがませて進むというのなら普通の物理攻撃も
ままならないでしょう。

それを世界中のコンピューターで解析して歪みの特異点を計算して
そこから攻撃して倒すというのなら現実味も出てきます。

まあ批判やこうすべきというのは見たからこそできることで、指摘
すべき点やメッセージ性にはメッセージで答えるのも正当であると
思います。

ただ、それはあまりに賛歌する意見で埋め尽くさればからしいと
いう意見もあっていいのです。それが言えない空気など作っては
いけないし、福島原発は凍土壁で収束などしていないという現実を
もっとまともに我々は受け止めなければならないでしょう。
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トランプアジア歴訪で見えたもの

2017年11月12日 23時55分51秒 | 珈琲
NHKは今シーズンのNBAの放送をやめてしまったよう
です。

他のNFLやメジャーリーグはやっているのになぜか
NBAを全くやらないというのは納得いきません。

他の手段を考えてみましたが、それが簡単ではありません。

先日トランプが来て日本に貿易不均衡だから米国の武器を買え
といってきました。

そうすれば北朝鮮のミサイルを撃ち落とせるといいました。

問題は核放棄とミサイル実験の中止ですが、飛んできたミサイル
を迎撃するのはどんな意味があるのでしょう。

それにミサイルを物理的に落とせる攻撃がまたミサイルというのは
どう見ても不可能です。

今までも核武装を画策する国に対して国際社会は様々な手をつくして
来ましたが、それは時に武力による実力行使であり、米が中心に
なり国連の決議もないまま攻撃してきたこともありました。

しかし、それらの戦争がより平和な結果を招いたことはなく、
より多くの難民を生み、人権を踏みにじることになりました。

朝鮮やベトナムといった大戦以降の戦争において武力行使をして
きた米は結果は伴わなくても定期的に大規模な戦闘をし、武器を
開発し同盟国に売りつけてきました。

しかし、それが平和に寄与してきたのでしょうか。

今米の三隻の空母と日本の護衛艦で演習を行っていますが、これは
北朝鮮に対する武力による威嚇ではないのでしょうか。

つまり、憲法違反であるのにこういう行為について国会で質問した
議員はいません。

そもそも米基地の必要性のないことのリスクとあることのリスクと
明らかにして国民が議論することが憲法改正の議論より先にやる
べきことなのではないでしょうか。

そういう話し合いと知恵を出し合うことを避け、武力による解決は
多くの悲劇と不幸を生みだし続けているのになぜそれが避けられないのか
じっくりと検討してみなければなりません。

つまり、なぜいい結果が得られないのに戦争がずっと続いてきたかと
いうことについては分析として米の軍事産業体のせいだと解っています。

それなのに追加で武器を買えといわれれば喜んで買ってしまうのは
他に有効な手段がないか解決のための努力を怠っているからでしょう。

今回の歴訪で、各国の対応は皆国賓以上の格別のおもてなしをした
という共通な形態ながら米の主張に対して全くの同調を示した日本
に対して韓国は対話をしていくべきだといい、中国も対話による解決を
いい、28兆円の資源や農産物の契約を目前でして見せてこれで帰れと
言わんばかりの対応でした。

この歴訪で北朝鮮への軍事攻撃の最終確認のためのものだとの憶測が
あったものの、韓国や中国の反応はより強力な制裁を課す気もなく、
とんだ温度差を感じさせる結果となりました。

となるとただ単に押し売りに来ただけという外交結果を持ち帰ることに
なり何かをなしたのかとなるとより緊張を高め何も解決しないという
失望が募ることになりました。

まあこれは報道されていることから判断できるもので、実際に各国の
首脳とどのような会話がありどういう密約があるかなどは知る由も
ないのです。

北朝鮮のミサイルや核は米の侵略に対する対抗措置だとしていますから
いっそ韓国や日本の基地はグアムまで引いてしまえばよいのでは。

米がより武器を買わせたいのであれば、自国でより防衛能力を持つ
ためにもその方がよいのではないでしょうか。

韓国に米国がいなくなれば北朝鮮もより国民のために予算を使うことが
できるでしょう。

しかし、現行は武力を日本や韓国に集中し今にも攻撃する構えを
崩していません。

現実的には北朝鮮の独裁的トップを武力で排除するという攻撃より
北朝鮮の上空で水素爆弾や中性子爆弾などで人間だけとか電磁パルス
によるデーターやインフラ破壊ということで目的は達せられると
思います。

それなのに現実にイラクやアフガンなどで行った戦争では従来どおり
の武器と兵士を送り込んだ戦争をしてきました。

つまりはそれにより軍事産業の維持と繁栄をもたらし米経済のエンジンと
なってきたからです。

かつて冷戦時代に博士の異常な愛情という映画がありました。

ソ連が全人類滅亡兵器というのを開発してもしソ連に核攻撃をしかけたら
それを打ちますよという兵器を開発してしまったがまだそれを告知する前に
米の狂信者の軍人の反乱で核攻撃が仕掛けられてしまったというものでしたが、
時代は変わり当然核攻撃というのは打ったらおしまいの兵器に変わりはなく、
報復されれば地球上の生命のほとんどが死滅してしまうという打てない兵器と
して知られています。

しかし、当然技術革新は進んでいて打っても打ち返せない一発でおわる
方法は同然開発済みであるはずです。

それを打てばすべて終わりで、今までの武器は売れません。

もちろん他国にも一発で終わりの武器を売ることはできません。

そうなると危機を煽りテロだごろつきだといってあまり力のない
国を攻撃するのが一番いいことになります。

安倍首相も米と完全一致、まるで言いなりのような姿勢ながら自主憲法を
制定するという思想はどこで一致するのでしょうか。



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