King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

もしもの珈琲

2016年10月31日 14時20分04秒 | 珈琲
年末から年始にかけてブラジルの新豆が入ってきます。

大粒豆がなくなっていたブラジルが今回はそれから
脱したのかまだ状況がはっきりしませんが、値段は
昨年並みの値段で入っています。

今言えるのは、おいしい豆には高い値段でも今手を
打たないと手に入らないということです。

今クライスデール(ブルーマウンテン)をひと樽買うと70万円ほどです。

ブラジルのひと袋はたったの4万ほどでスペシャルティが
手に入るのですが、今まで簡単に手に入った実績のある
豆も手に入りづらくなり、品質を確かめるためのサンプル
も最近は有料でそれもあちこちと手を出さないといいものは
確かめられません。

安くてもよい味はなかなか一朝一夕には見つかりません。

今回は二産地の候補を見出しました。

後は資金だけです。

バカマラも買いたいところですが、今買わないと手に入らない豆に
資金集中しないといけませんから、おのずと順位が決まってきます。

一番摘みが入荷するかどうかは今しばらくお待ちください。
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アマレロにスペシャルティ感

2016年10月28日 14時40分36秒 | 珈琲
今日訪れた病院の売店でスペシャルティ珈琲を販売しているという
張り紙を見て早速調査のために購入いてみました。

デロンギのコーヒーメーカーで紙コップでの販売でした。

レジでお金を払うとあとは自分で紙コップをデロンギの注ぎ口に
セットしてボタンを押して待ちます。

別に香りも立つわけでもなく、いつ焼いたのかのも解らない豆から
抽出されたコーヒーは別にありきたり味であり、表示のカサブランカ農園
という農園名からニカラグアの豆であることは間違いないと思われるものの
カサブランカ農園の味から想像される魅力はありませんでした。

スペシャルティを謳うのであればもっと薫り高いコーヒーでなくては
ならないとおもいます。

まあこんな程度でも缶コーヒーよりはましかと思い、スペシャルティを
打ち出した売り方なら農園名だけでなく生産国も表示すべきなのではと
思い自分で焼いたカサブランカ農園の味を思い浮かべてみました。

今年の豆事情としてブラジルの大粒豆の消失から、ブラジルの質も
よい豆をみつけるのに色々と苦労があり、高いスペシャルティや高品質の
大粒豆はめっきりと少なくなっていました。

今年見つかる大粒豆は中米や南米ではほとんどなく、インドネシアに
よい大粒豆があり、夏場はこの豆で乗り切りました。

でもこれからの季節、ブラジルの初摘みなどでもいまだに小粒豆ばかりで
かつての味が望めないので小農園のブルボンアマレロを選ぶことにしました。

かつてエチオピアから伝わったブルボン種もほとんどがハイブリッド種に
とってかわられましたが、昔ながらの方法で手摘み完熟の豆を扱う農園で
少量確保の農園は思いのほかスペシャルティ感あふれるものでした。

とは言えこのスペシャルティ感なんて頼りないもので、スタンダード品
とはいえその国の最高品質であれば、同じようにフルーティーで、飲んだ後に
残る感覚もスペシャルティと同じ清涼感を出す焼き方を当店では実現しています。

もともと定義のあやふやのスペシャルティですが、当店ではどちらも扱うことから
スペシャルティでなければだめだとか高値で売る手段にしたくないのでどちらも
扱いその差を実感してもらうことも行います。

そして、高い豆も安くてもうまい豆もその個性をとことん出して味わってもらう
というのが当店の考え方です。

今年のようにうまいとされる大粒豆がないとなるとよい豆で値上がりから
忘れ去られた産地とか高値から外れた地域とかその工夫も人気だけでなく味から
見たらという視点で選びます。

そんな意味では今年のブラジルのアマレロはひとつの選択としてよかったと
思います。アマレロとは黄色を意味します。


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久しぶりのフルメタルジャケット感

2016年10月27日 13時14分24秒 | ジョギング

奥秩父では紅葉祭が始まり、最後の観光シーズンを
迎えました。

それでもまだ暖かい日があったり、十分冷え込みもないのか
紅葉はまだまだの感じの様です。

この冷え込んだ夜に出てくるのがオリオン座でそれを見ると
恐怖に似た感覚を持つのは私だけでしょうか。

まあそれでもこの星座の出るころは星空もきれいでそれを
眺めながら走るのも気持ちのいいものです。

最近走るのに時間がなかなかなく長い距離を走る機会が
なく、毎年コースレコードを更新していたかつての走りも
ジョギング並みの速度になっています。

そんな中久しぶりに昨日は走り、私のレギュラーコースである
影森コースを走りました。

これは自宅からただ南に一直線に走り、影森の旧通り走り
キヤノンの通りに降りて、金仙寺原を巡り、元の通りを自宅に
戻るという単純な田舎道のコースです。

それも幹線道路を避けた閑散とした道ばかりで、夜走るのが
慣れていない人や女性では走るのを躊躇してしまうような道です。

大概走る人や歩きの人は懐中電灯を持参しています。

しかし、ある程度の速度で走る人には邪魔なものですし、暗闇
で慣れた目には照明はまぶしくて邪魔になることもあります。

星明りで星を眺めながら走るのは楽しいし、何か宇宙の力に
抱かれて何かのパワーを受信しているような感じもします。

ただ、この影森コースの難点はだらだら坂道とも言えないような
わずかな傾斜がずっとなれない走りや間隔が開いたときにこの
傾斜が体の不調のように感じたり、走りがやたら辛く感じたり
するのです。

いつもより重力を感じて心地よさという感じは全くなく、走りとは
こんな苦行だったのかと思わせます。

さらにこれからの季節は寒々しい風が体温を奪い辛さに拍車を
かけます。

それも材木屋が連なる道にまで来ると体と呼吸が整い、やっと
走る状態に体が慣れてかつてのペースも辛さも克服し、戻ってきたと
感じだします。

しかし、実際に無敵感に満たされるのはこのコースの影森駅の
踏切を越え墓地を左折したあたりから飛ぶように走りペースを
上げて今までと違うスピード感に達した時です。

今までは汗を手で拭いながらハアハアと苦しみあがきながらの走りが
完全なフルメタルジャケット感に達しると地球の重力から逃れて
飛んでいるかのように暗闇を切り裂きながら進んでいるような滑らかな
波の上をスリムな船が行くようなイメージでいっきに走れるのです。

こうなると走っている最中から体中の細胞が活性化し、全ての機能に
スイッチが入った感じがします。

人生を生きるとはこういうことであるとさえ思えます。

人にウォーキングでなく走ることを勧めるのもこの感覚を
知ってもらいたいからでもあります。

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再訪と出会い

2016年10月23日 13時40分37秒 | 珈琲
当店にご来店の男性、ここ数回訪れて
います。

なんでも当店に訪れるために銘仙館の前を通って大事な
出会いをしたとか。

前々から銘仙館や地域のことに色々と意見を持ち色々な人
会っているらしく、お話は多彩で珈琲を飲みながらの
会話は多岐に渡り楽しいものです。

私も先日、自分のルーツに関する知識をある寺の人と話して
知りました。

私の菩提寺である13番慈眼寺はもともとの元寺はどこどこで
私の祖先のもともとはどこの寺を起こしたので誰と誰と関係して
北条を通じ鎌倉起源の寺と武士との関係、秩父と北埼玉、鎌倉への
関係などなどをあれこれと話したのでした。

こんな小さな出会いから自分の血筋の動きから歴史の大筋が
ひょっとしたら日本の動きに少しは関係したのかとか考えたら
不思議なものです。

みんな他愛もない路地での出会いから、そしてそれを膨らましたのは
手にした珈琲から膨らんだものです。

ちょっとした会話の潤滑にもなり、脳の刺激や普段ではない
発展を促したりします。

最近、秋になれば新聞にすい臓がんの予防になるとかボケ防止になるとか
色々と効能なども報告されます。

いちいちの説明よりも長年飲み継がれてきた実績がそれらにも
まさり、珈琲の魅力は多くの文化人が何かと取り上げて語り
上げています。

最近、午後はピザと珈琲が多い秋でした。
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260万光年からの重力

2016年10月21日 14時43分31秒 | 珈琲
秋の星座として今天頂には秋の四辺形があり、
その中のアンドロメダ星雲は260万光年のかなたにあります。

しかしながら、このかなたの銀河とわが天の川銀河は40億年後に
衝突するといいます。

260万年も光の速度でかかる距離まで及ぶ重力という力はどんな
ものなのでしょうか。

なぜ、そんな遠くの銀河が引き寄せられてくるのに我々の太陽系は
同じところを回り続けるのでしょうか。

そんな単純な疑問を抱かずにはおかれない自然の不思議は尽きません。

そんな季節に思うことは色々ありますし季節を表すものも色々あるのに
秋というと柿とか栗とかが秋の味覚で寿司屋ではさんまであったり、どこ
の店でもおなじようなおもてなしと料理で芸がないことこの上ありません。

例えば秩父には多いピザの店。

秋のピザといえば大手の宅配ピザ屋ではハロウィーンのカボチャの
絵とともに宣伝していますが、ちっとも秋の感じはありません。

例えばポルチーニ茸、和名ヤマドリ茸などを入れて森のピザとか
森のパスタとか季節感をだしたり、他の店でやってないものを
出す勇気が秩父の店にはないようです。

どこもわらじかつやホルモン焼きの店ばかりなのです。

カレーにしても秋のカレーとか季節の料理を出すという意識もなく、
ただ、店で重要なのは料理の説明や食材の説明が不可欠なのだとか。

それがサービスでそれがないとブログでたたかれるといいます。

なんでも流行っているものに押し流されて自分の色が出ていない
それではそもそも料理や店の空間でのおもてなしに欠けるという根本に
思い至らないのです。

秋ならハロウィンの飾りとイベントをやり、自治体からの補助金で
いつものイベントをやるけれども何の自己主張も地域発信もない
それらは何の意味があるのでしょう。

どこでも同じ地域のイベントなんてぞっとするだけでわざわざ
行きたいとも思いません。

人間の思いとはそもそも重力なんかより非常に強いもので
独特なものではないでしょうか。

私はそう信じます。

それは例えば季節のブレンド『錦秋』を飲んで、天空のアンドロメダ星雲を
眺めて思い致し、光で260万年かかるかなたの銀河が私達に近づいてきている
という事実に思い馳せてみる。

そして、私たちはその事実について多分生きているうちにどんな変化も
ないでしょうが、何十億年先の未来まで知っているのです。

そのころ太陽はまだ燃え尽きていないのか、もはや膨張して地球は飲み込まれている
のか解りませんが、そんな先のことまで知っているということも人の可能性と
ともに実に興味深い世界とつながってるのです。

季節のブレンド好評をいただいています。

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輪郭と細胞膜

2016年10月20日 12時23分45秒 | 珈琲
NBAの開幕を間もなくに控え、今年はどんな動きがあるかと
各チームの動きを探ってみるとなんともとんでもない動きに
なっていました。

昨ファイナルで三勝して先に大手をかけたウォーリアーズ
ですが、まさかの三連敗という納得できない結果でした。

それを受けての今年の補強はあっと驚くウエスタンの宿敵
サンダーからエース、デュラントが移籍という何とも信じられない
補強があり、その反面守りの柱のボーガットを放出してしまうなど
あれだけの攻撃力がキャバリアーズにかなわなかった原因としての
ことなのか、今優勝に一番近いチームとしてNBAのキャリアの集大成
を飾るべくベテランが移籍してくるためかとんだスター軍団となって
しまいました。

チーム評価が今まで見たことのないSとなっていました。

今までこのようにスター選手が寄り集まったチームは過去にもあり
ましたが、どこもことごとくぎくしゃくして芳しい成績を残せません
でした。

ウォーリアーズが強かったのもスプラッシュブラザーズの得点力の
せいばかりでなく、イグダーラとかリビングストンというかつて将来を
嘱望された選手やベテランに域にあり、エースとして活躍してもベンチからの
スタートに甘んじチームプレーに貢献した選手がいたからチームとしての
力が発揮できたのです。

先シーズンあとは目をつぶっても勝つだろうと思っていたのに負けたのは
今でも実力なのか疑問があるところですし、それだけレブロン中心のNBA
なのかというキャブスの必然とかバスケットの力学を信じられない出来事
だったのです。

だからといって、リング中のベテランを引き寄せてチームの躯体としての
輪郭を崩してまで新しい勝てる形を創造できたのか納得できない感じが
残ります。

そんなことと同様に世の中で騒がれている築地市場移転や五輪施設の
見直しなども原因と対処という事象としてとらえられている以上の
矛盾と権力的闘争のようなものまで感じます。

植物というのは人間と違い細胞に膜があり、それが成長と繁殖に人と
違うものを見せ人が食べてもその栄養素をすべて取り込めないといいます。

しかし、地球上の生命は全て太陽からのエネルギーを取り込んで生きて
いるのであり、肉食であれ菜食主義であれ生命を永らえるのに他の生命を
取り込んでいるのに差はありません。

珈琲豆は周りの果肉は洗ったり発酵させたり削り取られたりして除かれて
その間水で洗われたり、熱で乾燥されたり天日に干されたりと水や熱を
加えられ中の実にも影響が心配されますが、実のところそれらの製造方法
に全く実に影響がない安価で有効な製法がないまま、従来通りの方法に
より工業的な手法が加わってより実をつけるハイブリット種の開発され
主流となっています。

それならば味のための実に交配されて開発された種もあっていいと
思いますが、現実にはそんな科学的な方法より、伝説的な希少種が
ありがたがられ高値で流通しています。

焙煎するまでにいくつもの幕やら果肉の層やら外皮やらを削られて
焼き上げればあとは何の保護もなく、人の細胞と同じ膜もなく扱いは
やっかいです。

でも、この生の実をそばなどと同様新豆と称して珍重するのがここ数年の
ながれでもあり、そうかといえばオールドビーンズとして寝かせる人たちも
います。

私は近年、この保存方法と寝かせることについてはある考察と到達点しての
ある味の実現を確立しました。

これはひょっとすると製法もこの結論に元ずく作り方や育て方がある可能性
を感じます。

まだ結論に至らない部分もあるので公にしませんが、よりうまい豆には
何が必要で何が重要かより近づけた感じもします。
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秋は深煎り

2016年10月18日 14時06分13秒 | 珈琲
いつも通る神社近くの衣料品屋さんの前に、
所ジョージの世田谷ベース風の車やバイクが
たむろしているところがあります。

その所ジョージが最近お気に入りのバイクが
古いボクサーエンジンのBMWだといいます。

今までさんざアメ車やハーレーにこだわって
ガレージにそれらを連ねてそのプライーベート
をそのままテレビで紹介するような番組が世田谷
ベースですが、それが突然の趣旨転換のような
BMWへの偏向はある意味裏切りのような突然の
ものでした。

独特の趣味を持つ彼もある意味普通の品質重視の
オジサン趣味だったのかともとれる変遷でした。

ところが、現代の世では彼の趣味よりもさらに先進を
行き、もっと違うものを求めているという事実が解り
また面白い感じがしました。

というのもNHKの所ジョージ出演の番組で世の中では
こんなバイクが大人気になっているという報告が
あったのです。

それは私の親友がかつて乗っていたバイクでもしや
まだガレージに所持しているのではと彼の顔がすぐ
浮かびました。

ですが私もすでにバイクをとうに乗るのをやめているように
かつての青春の一ページとなっているのは当然のことです。

しかし、世の中ではそうでなく、かつての自分の輝いていた青春の
時を感じるためとかかつての思い出の象徴としてそのバイクを
また手に入れたがる人が大勢いるのだとか。

その人気ぶりは中古価格に現れ、BMWをもしのぐのです。

そんなことは普段新聞にも出ないし、ネットを検索しても
出てこないあまり知られていないが一部の人たちには重要な
出来事です。

世の中の現象はそんなことの集まりなのかもしれません。

ネットでもそんな話題にもならないが現実の流れとして
真実があり、確かなうねりも感じられるそんなあまり
世の中的に発掘されたり注目もされないが重要なことは
たくさんあります。

秋になり、暖かい飲み物も恋しい時期となり、当店を久しぶりに
訪れる方もいて、当然のように深煎りの珈琲を所望されます。

さて、それではと深煎りの珈琲をだすもののあまり腑に落ちる
顔色ではありません。

これは最近多いコクブレンドとか深煎りブレンドとかいう
缶コーヒーの影響なのでしょうか。

後、ドリンクバーのただ苦いだけのコーヒーもいただけません。

最近の人は自宅で料理をせず日本食が世界遺産に指定されると
いう事態なのにその日本食が危機にあるそうです。

自宅で出汁を引く人は30%を切っているとも言います。

そんな状況で珈琲を自宅で落として飲む人も減っている上に
その味さえどういうのがおいしい珈琲とというのさえ自覚
されていないようです。

その証拠に当店ではいつもどんな珈琲が好きですかと聞くものの
帰ってくる答えは皆同じなのです。

酸味のない珈琲をくれというそれらの人は同様に深煎りなら
酸っぱくないという観念もあるようです。

深煎りにすると果たして豆は苦くなり酸味をなくすのでしょうか。

ご興味のお在りの方にはマンデリンの試飲をお勧めします。

なお当店での試飲の方は三時までにご来店ください。
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銀河鉄道の夜の味わい

2016年10月17日 14時44分05秒 | 読書
昔読んだ時にはとにかくものがなしくて
突然友達がいなくなってしまう恐怖とか
どこの世界のことなのかわからいもどかしさとか
非常に厄介な作品に感じたものでした。

これが今なら色々な科学的な世界観と彼の宗教観が
生み出した傑作だとわかりますが、かつてまだ相対性理論や
時間と空間とか暗黒星雲とかブラックフォールとかが知られて
いないときに、この小説は童話ということにされ大事な科学的
検証とか理論的説明が省かれて顧みられていなかったことが
解ります。

星の王子さまは有名な童話ですが、それは人の体験や珍しい
動物や植物から来る博覧的知識から導いた物語であるのに
対して銀河鉄道の夜は科学的考察と宇宙観と人の生と別れを
絡めた小説なのです。

いまだに多くの人がこの不思議な小説に魅せられ科学的な説明を
すべく現実の研究の世界に入った人もたくさんいます。

それが最近の発見でアルファケンタウリに地球型の惑星があること
の発見があり、プロキシマケンタウリに水のある惑星があると考察
されたりと賢治の知見がこの最近の発見にまで及んでいるかのような
不思議さを含んでいるのです。

それは今まで通り、宗教観も科学的知見も関係なく童話として
味わっても味わい深いものがありますし、全く逆に今知られている
科学的知見と自身の持ち合わせる宗教観と照らしてみるのも
面白いのです。
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『錦秋』は弾むブレンド

2016年10月13日 14時22分44秒 | 珈琲
体育の日が過ぎてすっかり秋っぽくなってきました。

というより、とても寒くなってきました。

暖かいものがほしい感じですね。

皆そう感じて当店に試飲にいらっしゃる方も増えています。

ただ、試飲と雑談を楽しむ方も何やら新しいものを感じる
そんな楽しいひと時を求めているようです。

珈琲豆を買うためにわざわざ路地裏の当店にいらっしゃっていただき
その感謝のためにも何か感じて帰ってもらいたいという思いでいつも
出会いとその思いには気を使います。

深まる秋に季節のブレンドはそんな思いを込めて心静かに落ち着くだけでなく
心もその落ち着いたところから弾んで気分をあげるものにしたいと思いこんな
味になりました。

その説明を聞きながら珈琲を飲む方のほとんどがなるほどという顔とさらに
貪欲な顔つきをされます。

それは珈琲の持つ魅力に気が付いた瞬間なのだと思います。

よく食事に合う珈琲をという依頼を受けます。

これは意外と簡単なのです。

それより、頭を使いくたっとなった時に珈琲を飲んだらエイトマンがベルトの
バックルから煙草を取り出して吸った時のようなターミネーターの予備バッテリーが
入ったように復活したいというインスタントな欲求が珈琲にはよく求められます。

そんなときにただカフェインの補給というだけでなく、香りと味でそんな思い
そのものに寄り添いたいという何かと一緒に珈琲を楽しむのでなく、珈琲を
飲みたいという方にそれならばというのが一番気を遣うのです。

食事とかお茶請けとかこの珈琲には何が合うとかよく話題になりますが、
それは演出に過ぎないということは企業秘密として色々な手段とサービスが
あるのです。

ちなみに我が家では虎屋の栗蒸羊羹でも、谷中のアップルパイでも珈琲と
一緒に楽しみ、秋を満喫しています。

こんな時に飲む珈琲はどんなのが良いかという方もどうぞお気軽に
ご来店を三時までは試飲して実感していただけます。
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筋肉痛の朝

2016年10月10日 12時06分25秒 | 珈琲
昨日は豊島の皆さんと例年恒例の体育の日の
交流試合で豊島区体育館まで行ってバスケットボール
の試合をしてきました。

今朝はかつてない全身の激しい筋肉痛で迎えました。

先週の日曜も試合したばかりなのに全然違うレベルの
疲れ方と筋肉痛でした。

さて、こんな朝も一杯の珈琲がどれだけ癒しをもたらすか
しれません。

季節が移りひんやりとした空気が漂うこの頃では、その
空気をさらに高めたようなまっすぐな味がよく似合います。

その一番に思いつくものがエクアドルのアンデスマウンテン
です。

もうひとつはブラジルのチョコ味を感じるものです。

頭を使ってくたっとなった時にはさらに深煎りの珈琲が
ほしくなりますが、筋肉痛の朝にはさらりと滋味に富む
おいしさたっぷりの珈琲があるといいです。

帰りの電車で待ち時間の前に池袋のデパ地下でお気に入りの
食品はたんまりと買い込んできており、お惣菜からお弁当
スィーツにお漬物、さらにお気に入りのチーズとなんでも
揃ってしまうのがうれしいのです。

そしてうちにはそれらに合う珈琲があります。

パルジャミーノのでかい円盤から削りだしたものを
つまみにブルボンアマレロを飲みながら昨日のプレーを
あれこれ思い出したり、昨日聞いた仲間からの話のあれこれや
語りたかったのに思い出せなかったものを整理したりと
思索と反省と気持ちの整理と筋肉痛の癒しの時間がゆったりと
流れます。
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今月のブレンドは『錦秋』です

2016年10月07日 14時29分53秒 | 珈琲
今月の季節のブレンドを紹介するのに
秋が深まってまいりましたというご挨拶が適当か
どうか、最近の天気は真夏のように31度を越えたかと
思えば、北海道では雪が降ったというありさまで
何をどう感じていいのやらという感じです。

それでも夜空の星々にはもはや真冬の主役のオリオンが
現れ、道には栗のイガが落ちています。

先日納品に行った吉田の道の駅では珍しいアケビが売っていました。
これを買った人も味が懐かしいからと買うのでなくて置物にするぐらい
しか用途はないようですが、まあ、この辺では普通に今でもとれるんだと
思えるだけでもなんとなくほっとした気分になります。

さて、ほっとした気分になるといえば珈琲でも今の時期
落ち着いた深煎りのブレンドでほっとしたいものです。

深く落ち着いた味で気分も静かに穏やかな気分になるとともに
もうひとつ昂ったものが下がりきったその時に弾むような
きっかけも必要ではないでしょうか。

つまりこのブレンドにはよく珈琲でいうところのボディとか
奥行きとかいう厚みのある味で、それはぼよよんと弾むような
しっかりと受け止めてくれるものを持ちます。

つまり弾むブレンドといってもいい弾力性があるのです。

深まる秋にぜひお試しください。
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心にふと落ちるとは

2016年10月02日 23時55分09秒 | ライブ・コンサート・展覧会
今日はバスケットの大会とその後に地元ピアニストの
演奏会と色々と盛りだくさんな一日でした。

そんな一日でも何かとても落ち着いて気分がすっきりとした
一日となりました。

その最大の原因は私のずっと思っていた疑問ががあり
それがそういうことかと理解が付き、とても落ち着いた
気分にさせたのです。

それはなぜ、世界標準の弾き方でなく
譜面指示通りの弾き方にこだわったのか
です。

曲はバッハのゴルトベルク変奏曲です。

多くの演奏家が名盤というものを残していますが、
それはグレングールトだったり、ケンプなどいくつもの伝説と
名演奏が語られてきました。

シュシャオメイが
再録音したとして今年注目を集め、なんと北京で
凱旋コンサートのようなことまでして話題にもなりました。

その世界的名演奏の録音から来日する演奏家ののほとんどが
みな現代のピアノを使い現代風に弾いた50分ほどの演奏なのです。

さらにサラ・デイビス・ブュックナーのプゾーニ編曲の
ものだと30分程度です。

演奏会ではこういったものが主流なのです。

ところが、地元ピアニスト高橋望氏のものは楽譜指示通りの
80分に及ぶ演奏であり、私にはなぜ世界標準とは違う弾き方に
こだわるのかという疑問がふつふつと募るのでした。

つまり、今の楽器では当時の二段鍵盤でないと再現不可能であり、
どこかで省かれたり、何等の処理をして音作りをしなくては
ならないのです。

となると他の演奏家がやるように削っていいところはある
はずです。

なのにそこを忠実にできる限り限界に再現し、なおかつそれに
付けるべきものは付けてみるというのが彼の姿勢です。

そんな彼の手法を彼が引用したTSエリオットの詩と彼の
手の動きを見た時になるほどこういうことだったのかと
演奏が終わる時には深く理解させられ、心に落ちるよう
にしみたのでした。

そしていつもと違う行動をとらせました。
それは本人に直接言葉をもって伝えることです。

演奏後ロビーで捕まえてなるほどこうだったのですねと
語りかけたのでした。

全部お膳立てされて詳しく勉強会と称して本人自ら
解説までしてもどれだけ同時に体験した人に
伝わっただろうかという気がしたのであえて余計な行動を
したのですが、私としてはとても充実した一日で、深く
心落ち着き気分も一新するという体験でした。
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