King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

大陸と島

2025年01月15日 12時01分29秒 | 珈琲
いつもこの時期に飛び込んでくるニュースは湯沢のスキー場でボーダーが雪に埋もれて死亡というものです。
この湯沢のスキー場とはかぐらスキー場で昨年は中国の女性が亡くなっています。どちらもコースの脇の森林地帯らしくネットなどでは閉鎖になっていた田代のチャレンジバーンの脇の林ではないかといわれています。
ゴロマから簡単に場外、いわゆるバックカントリーといわれる山スキーにアクセスでき人気のスキー場ですが何の装備も持たずサイドカントリーなどと呼ばれる場外に出る人も多く、ある程度経験のある人にはそれほど厳しくなくそれを許してきた自治的ルールがあったわけですが、それを見て知識や経験のない人がコース外に出て亡くなってしまったり、道に迷ってコースに戻れなくなり捜索を呼んだりという事件になります。自己責任という言葉だけで果たしてスキー場の責任は免れるのか、禁止としているコースにパトロールの制止を振り切りロープを潜る人など自らの命の危険を冒して助ける必要があるのかしばし議論になったりします。
私もゴロマから田代側に降りたり、反射板と呼ばれるコースは行きたいと思うことがありますが、必ずしも下りだけでなく途中避けなければならない箇所もあり誰かに案内されなければ行く気になれません。
一方コース内でも平日だからとかスキー場側の理不尽な理由からコース閉鎖されている時などはどうして開けないんだと抗議して同じ思いの人とコース前にならんで圧力をかけて滑らしてもらうこともあります。
逆にルールをかたくなに守る人からそこは何々スクールの人が作ったコースだからやめた方がいいよと注意を受けたりすることもあります。
同じ料金を払うユーザーながら勝手にコースを規制してポールを設置したり、モーグルコースを作ったりする人も多く、ここは自分達が作ったコースだからなどと平然と占有権を主張する人や一人でひたすらコブのコースを造り話しかけると快く滑らしてくれたりある程度はコミュニケーション能力で解決できるものです。
とはいえ普段登山道以外進入禁止の国立公園内とか私有地とかも一面の銀世界では何の標識も境界もないことが多く、どこをどう滑っていいのか
スキー場以外で滑るのはなかなか難しいのです。
ただその解放感たるやなにも人工物のないところを滑る快感は何物にも変がたいものがあります。
そもそもトニーザイラーの映画に見るように山小屋に泊まってリフトもなにもないところを滑るのがスキーの楽しみ方だったのです。
バックカントリーという言葉の前に近所の裏山を滑る人はいて雑誌やテレビに紹介されない独自のコースを持つ人も多いのです。
それでも安全にかつ快適に滑ると
なるとルールを守ってスキー場で滑るとなるのですが、昨今のスキー場のインバウンド化は激しく外国の投資も盛んです。日本人がお手軽に安く滑るということが難しくなっており雪があるから滑るといった単純なことからお金持ちのレジャーと化していてこのままでいいのか、日本人が閉め出されないかと心配です。
そんな外国の侵略的なことは各地で起きていて、最近のバルト海で起きた事象などこのまま世界大戦に進むのではないかといった感じです。
やっていることがそこいらのチンピラやごろつきと同じでそれを国として中国やロシアといった大国がやっているのです。
その時間航行していた船として中国とロシアと簡単に特定されてしまうのにフランス軍の捜査に対して捜査権がないことを主張し無視しているのです。その時間帯に航行している船として特定されているのにすっとぼけて海底ケーブルを切断という財産権資産への攻撃であり戦争行為です。
そんなこともあり就任前のトランプがパナマ運河の返還やグリーンランドの所有発言に繋がっているわけですが果たしてトランプに戦争を止めることができるのでしょうか。
そんな中アマゾンビデオで見たドラマ『リグ』は海洋進出がテーマで北海からグリーンランドに繋がる海底山陵には鉱物資源が豊富にあるといいます。
温暖化が進みそれらの資源が狙われており、悪辣な利益優先の企業により自然環境無視の開発がされてしまう世界がSFとして未知の海洋生物により阻まれるというドラマです。
現実にはもっと具体的武力衝突に繋がりかねません。
現在もロシアは北極海の領有を主張し、通行権を課しているのです。実際日本にも水先利用料という形で提示がありました。
中国とロシアの戦争行為に世界はどんな有効な手段があるのでしょうか。
南極と同様世界共有の資産として活用していくという国際コンセンサスが必要です。
さもないと実効支配海上封鎖実力行使などが予想されます。
ただ大口を叩くのでなく、人類共通の問題として今の地球環境を守ることが急務なのは間違いありません。
コーヒー相場が上がり続けるのも急激な気候変動によるもので世界で協力せねばコーヒーは飲めない世界となっていってしまいます。
世界共通のほっとする時間を共有しこの幸せを長く続くものとするため今こそ世界をひとつにしないといけないのです。
決して自国の利益のみを優先させていては解決できない問題です。
あからさまになれば戦争となるでしょう。中国とロシアのごろつきのような動きもトランプの自国のために領土を差し出せなどという動きに歯止めを効かせねばと思うのでした。
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今日も珈琲で

2025年01月14日 12時36分05秒 | 珈琲
昨日夕方いつものスーパーに買い物に行くと何やらポイント三倍デーとかでやたら混んでいて買い物しづらい感じでした。
このスーパーの片隅にもシャトレーゼがありいつも店頭を覗くのですがケーキはその季節の商品が全てあるわけではなく実に運任せの一期一会の世界でまた閉店間際には半額になっていたり実に面白いのです。
当店も1キロの釜二つで運用しているので焼けている品はその時々でどうしてもほしい豆の方は電話で注文してから来店していただくのですが、お気に入りの豆は人それぞれでモカマタリだったり嫌気発酵のオレンジハニーだったりマンデリンだったりします。
シャトレーゼの場合は大きなトラックで山梨の工場から運ばれてきますから一番安いイチゴショートやチーズケーキを何個とは注文できないわけですが、あるものを適当に選んでも目的は達成できるものです。
ところが珈琲はもっと切実なものをはらんでいて当店では安くて味のいいものをという日常にかかせない要件を満たそうとしているため常にいくつかの豆は焼いて用意しつつ、お店で使う豆は大量に焼いて備えているわけです。
かつては一番安いサントスばかり出るかと思えばブルーマウンテンとかハワイコナはないかとかいわれそういうブランド信仰に付き合う仕入れもしていました。
定期的にあったそれらの注文もご高齢の方のお客様の減少とブルーマウンテンの高騰とハリケーンでの収穫減少、同じくハワイコナも火山と干ばつで全く入ってこなくなりブランド豆思考の方の注文も最近はなくなったのです。
それでもブルーマウンテンやハワイコナは持ってませんがパナマのゲイシャやモカマタリホワイトキャメルとかバーニマタルとか表に出さない秘蔵豆はあるのです。
逆にコンテスト優勝豆とかコピルワックのような希少なだけの豆は取り扱わないのです。
そんな店なので飲みたくなったときにできるだけ対応できるよう定休日もなく日々豆を焼いています。
ただこれからのシーズン平日の水木曜日辺りはスキーに出掛けたりしてしまいます。
今度の日曜はバスケットの市民リーグの試合で午前中は出掛けてしまいます。
そんなわけで遠方からの方は電話で確認されてからお出掛けください。申し訳ありません。


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日日是好日

2025年01月13日 10時50分07秒 | 珈琲
『かもめ食堂』『めがね』の小林聡美、もたいまさこは一定の需要があるようで何時もコンビでドラマとか映画が撮られています。
最近それに謎なダンスもセットとなりひとつの結界を張りこの映画がわかる人は感性が豊かでと人を区別し人のセンスを計るかのような装置のように扱う人までいます。
映画『パーフェクトデイズ』『日日是好日』もその延長上にある映画かもしれません。
私もかつて茶事に呼ばれたらどうしようとか、初釜に出ることになったらとその準備に奮闘した時期がありました。
それは知人が茶道にこって色々聞かされたからでいつとばっちりが飛んでくるかと躍起になったのです。
秩父はかつては料亭とか貸間とか仕出し屋とか呉服屋とかもたくさんあったのですが、そもそもお寺もたくさんあり法事やら葬儀などでもお寺に行き坊主と面会する機会も多々あり、そうすると座敷に上がって和菓子が出されそれぞれに意味があったり、葬式の引き物にまんじゅうがあったりしました。
すっかりそんな生活様式も様変わりするなか作法とか人の立ち居振舞いとかとやかく言われない世の中になってきました。
ところがお辞儀ひとつでその人の素性や精神のなり立ちを見抜く人が今でもいるというシーンがよく映画でも出てきます。
よく聞く話で中小企業の社長がその人となりを見抜くのに食事に一緒に行き焼き魚を食べさせそのはしさばきや食べ方を見るなんて話もありました。
今でもプロの手仕事の美しさが話題になりますが、職人の仕事とかもう既にロマンになってしまったのかもしれません。
日日是好日の中に出てくる美しい和菓子は最後にスーパーで出てくる虎屋や亀屋万年堂のものと思われます。亀屋万年堂もシャトレーゼに買収されたように菓匠としてオーダー和菓子を作るなんて機会も最近では減っているのかもしれません。
そんな意味で日日是好日では12年に一度しか使われない茶器とか屋敷や庭園掛け軸から茶道具一式揃え、果たして生徒の月謝で生活が成り立つのかといった経済面にも気が行ってしまい美しい和菓子よりシャトレーゼのケーキと珈琲でいいような気もしてきます。
日日是好日でも樹木希林のお茶の先生が縁側でコーヒーを淹れるシーンがあり絵として決まっているのでした。
それが折り紙ドリッパーだったらとかウッドのドリップスタンドだったらとか余計なことも考えてしまいます。
映画の中ではカリタの茶色のドリッパーが使われ、ドリップボットはユキワのものかと思われ絵としてはお茶の先生の淹れるコーヒーとして決まっており味がありました。
なにも落ちもなくなにも事件らしいこともなく、世の中目まぐるしく変わり飛んでもない事件に満ちているとナレーションでは流れても画面には美しい庭の風景しか流れず日日是好日の意味を押し迫るそんな映画で日本人にしか撮れない映画です。
一方テレビではお笑いタレントが地方やチェーン店などに行ってうまっというだけの番組だらけです。
そんな味に対する日本人の変化や食の安全とか色々思うのですが日本の規制や方針は安全安心とは程遠くなんとかならないのかと常に思います。

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カルモデミナスの朝

2025年01月12日 11時26分06秒 | 珈琲
先日毎年恒例の車の車検を済ませました。
車検にもって行く前に洗車しエンジンルームもスティーム洗浄していきました。
かつてはディーラーでの車検で車を取りに来て夕方持ってきて既に車検のシールまで貼ってあるといった感じでしたが、車検の時忘れたのか取りに来ない日がありそれ以来点検も車検もディーラーには持っていかなくなりました。
オードバイの販売修理をしている昔から知っている国道沿いの今は速太郎というフランチャイズに属するようになってオートバイ屋から車検整備、軽自動車の新車販売に特化したところにもって行くようになりました。。
オートバイの修理を依頼していたときからの人の存在でここを利用するようになりましたが、はじめはあまりの安さにビックリして今までの車検はなんだったのかとおもいました。
それでも点検の際お勧めで色々追加の点検とか交換をいってくるのですがそれをやっても安いのです。
例えばエアコンのフィルターの交換ですが、これはネットで買って自分でもできるのですが前回の12ヶ月点検の時言われ自分でやるからと言いつつ忘れてそのままだったので今回はお願いしました。
自分でやれば1500円程度ですが6000円になります。
今度は自分でやろうかな。あとブレーキオイル交換。これも自分でできるのですが、やる人によってひどいトラブルにも繋がる作業でこれは信頼できるプロにやってもらうのが安心です。これが7000円程度で全部入れて7万数千円なのです。
基本人がやることなので、看板が同じだから日本全国同じサービスが受けられるかと言ったらそうでもないのがよくある話なのです。
だから大企業の看板の下でも車検の日を忘れるような人に車を預けたくないしそれがボルトを閉め忘れたなどということに繋がるかと思うと信用ということが些細なことで崩れるのを感じます。
昨日のバスケットの練習でも体育館に入ってくるときには挨拶をしろと毎度の注意をコーチがしていましたが練習よりもそういうことを教えてくれる大人がいる環境が大事なんだと感じました。
寂れる地方では年々部活動の縮小が感じられ、教員の負担軽減で部活動全てを地方のクラブチームに丸投げすることが教育委員会では決まっているそうで先日NHKのドラマでやった宙わたる教室というなかで指導者の存在の大きさを感じただけに今後の日本のスポーツのレベルの低下にならないかと懸念しています。
とはいえ私が若かった頃からするとバスケットでNBAに日本人選手がいたり、大谷の活躍など世界で活躍する日本人選手が増えたのはどうしたことなのでしょうか。
そんなことを考えながら今朝はカルモデミナスを飲みました。
これは苦味や酸味がまろやかで繊細の中に味わい深いナッツ感や優しいこくがあり朝飲むにはぴったりな感じなのです。
ブラジルの特徴はナッツ感にあると思いそれを納得させる味が展開します。
アルタモジアナが売り切れ主力の豆になります。
今年一年はこれで行きたいと思います。
なんと82点のスペシャリティでそれが最安値の豆になるのですから贅沢な感じです。
同じブラジルのエスプリットサントは1200円で85点のスペシャリティでこれはカルモデミナスと全く雰囲気の違うキリッとした味が展開し同じブラジルとは思えない豆なのです。
他のインドネシア、エチオピアのスペシャルティで85点の豆は皆2000円越えになりますから安すぎる豆ですね。
珈琲だからもっとガツンと苦味があった方がいいという方はニカラグアをどうぞ。
もっと上品さとうまさということだとエルサルバドルジュリアがあります。
これらは高いスペシャリティの中ではお求め易い値段帯です。
それに他店より安いのです。
さらに上質やうまさを感じるクリスタルマウンテン、ケニア、イルガチェフ、クィーンスマトラと2000円を切り提供しています。
トランプに負けず分断や覇権に対抗していきましょう。







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朝日の当たる家

2025年01月09日 12時11分07秒 | 日々のこと
昨日見た『パーフェクトデイズ』の中の朝日の当たる家はなんか引っ掛かり浅川マキの歌を探してみました。
あがた森魚とか浅川マキといえばアンダーグランドの暗いイメージでこんなきれいな映画に似合わないコンプライアンス注意の人達です。
天城ごえの石川さゆりが歌うには不釣り合いな曲がなんで選ばれたのでしょう。
それに浅川マキの日の当たる家となっていたのに朝日楼という女郎屋という歌詞でなかったような曲調も全然違うものだった気がします。
日本でこの曲がヒットしたのはアニマルズがカバーしてシングルで出したといいます。
カバーもとはジョーンバイスやボブディランで彼らが発表したのが1960年のことです。
さて、ネットに残るジョーンバイスの歌や浅川マキの訳詞をちあきなおみが歌った曲があり聞きましたが映画の曲とは全然違う感じでした。なぜ石川さゆりに日の当たる家なのか逆になぞが深まってしまった感じです。
さらに調べてみるとパーフェクトデイズの最初の方に車の中で聞く曲でアニマルズのhouse of raising sunが流れており、石川さゆりは自身のシングルのB面で浅川マキの朝日楼をカバーしているのです。
そんな繋がりで同じテイストの人ということでおばんざいスナックのママとして起用され歌も歌ったのかと納得しました。
なお、八代亜紀やキャンディズと昭和歌謡の女性シンガーは皆カブァーしていたみたいです。

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wasting timeと500mails

2025年01月08日 19時15分03秒 | 映画
年末の紅白歌合戦を録画して見ました。といっても見たのは南こうせつが27年ぶりに出るというのでそこからです。南こうせつはうちのお父さんを紅白で歌い予定より長い尺でやってしまい先輩芸能人やNHKから顰蹙を買い紅白を追放されたと以前ネットでうわさになりましたが、紅白に復帰というNHKの他の番組でみたらうちのお父さんの翌年も出ておりネットの噂は確証を失いました。
実際見た南こうせつとイルカの歌はその後のステージの前座のような扱いで、他のミュージシャンのセットや規模からするとなんともショボい印象を残しました。テーマとなっている学生時代全盛の頃なんて遥かな昔になってしまったんだなあとどちらも大好きな歌ですが場違いな感じを出して一気に空気を変え続く歌手も平均年齢70才のアルフィーとか時代がかった歌になります。星空のしたのディスタンスで二度500マイルという歌詞があるのに気がつきます。
これは言わずと知れたポールアンドマリーの500マイルから来ているのに違いありません。あの歌は英語で聞くと500マイルという歌詞よりa hundret mail
が繰り返されるところが耳に残り、回数も多く500マイルより印象に残ります。
忌野清志郎の訳詞ではひとつふたつみいつよつ思い出数えて500マイル。二番が抑えて抑えて抑えて抑えて悲しくなるのを抑えてとなっていて原曲直訳よりグッとよくなり歌詞も染みる味わいがあります。
今日見た映画は『パーフェクトデイズ』です。
カンヌで賞を取ったとニュースになった映画ですが小津安次郎好きの監督がオマージュを込めて東京を舞台で自分の芸術手法を見せつけたようなイメージを持って見始めました。
初老の男が朝道路の掃除をする竹箒のおとで目を覚まし、アパートを出て自販機で缶コーヒーを買い掃除道具を積んだワンボックスの軽自動車に乗り込み音楽をかけるのがなんとカセットテープなのです。かかる音楽は古い洋楽がほとんどでその歌詞がそのまま男の人生を表しているかのようなwasting timeやlinger onといったものです。その歌詞を聞いていてまた忌野清志郎を思い出しました。オーティスレでイングのシッティングオンザドクオブベイもかかりました。
配役は抜かりがないというのか皆下北の小劇場から這い上がってきた演劇人がずらっと配された感じで日曜日だけ通う居酒屋のママは誰もが知る演歌の大御所石川さゆりでなんと常連役のあがた森魚のギターで浅川マキの朝日の当たる家を歌ってしまうのです。
こんな掃除夫の日常をフアンタスマゴリア的に描くのがこの映画です。台詞のない端役でも研ナオコ松金よね子とか顔が出ない顔が個性的な俳優片桐はいりがいたり、そうかと思えば台詞のある古本屋の店主、銀塩写真現像屋の店主は知らないのです。
挿入歌もバティ・スミス、ニーナ・シモンはしっていても唯一日本の歌手金延幸子『青い魚』は知らないのです。
幸田文『木』パトリシアハイスミス『11の物語』は文庫本で登場しますが古本屋の店主がすらすらと評論するほど知りません。
つまりはやられたと思わせる仕掛けなのです。
研ナオコがどこに出てたの松金よね子はどこと。
私はフアンタスマゴリアをリアルで楽しんだパソコンの可能性とかゲームの発展を一番感じられる時代を経験したからこの映画もフアンタスマゴリアだなと感じるのです。
主人公が掃除するトイレは皆公立の見ただけで隈研吾とわかるデザインだったり、ハイテクで現代的デザインだったりと東京という都市の魅力を感じさせます。
そんな都会に古本の文庫本を読んで近くの銭湯に通い、72時間では聖地の浅草の地下街の焼きそばやに行くとお帰りと声のかかるそんなルーティンを持つ未だに銀塩のフィルムで写真を撮り、神社の紅葉の根に出た新芽を持ち帰り鉢植えにしたりそんなどうでもいい日常がとてつもなく愛おしいと感じさせる孤独な人生、同じ空間で生きているのに別な世界の人と称される生き方と映像の中ではパーフェクトデイズなんでしょうが、その後一人で年金生活などの老後を考えるとパーフェクトなんだろうかといらぬところも考えてしまうのです。まあフアンタスマゴリアだと見終えるのがいいのでしょう。


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塩とけむり

2025年01月06日 13時23分50秒 | 日々のこと
年末お正月用の買い出しの中にハムとかソーセージベーコンがありました。
しかし、日本という国はおかしく食品にはことごとく食品添加物という毒が入っているのです。食品自体野菜や穀物などは農薬にまみれ長さや太さが合わないものは廃棄されてしまいます。
例えばアメリカ国内流通の品には禁止されている防カビ剤などは日本へ向けて輸出される品には使用されているのです。
大豆とか小麦などは日本人は遺伝子組み換えの品は嫌いますが海外では当たり前で日本に輸出される大豆だけ遺伝子組み換えでないものをわざわざ作って輸出しているように日本人は信じているようですが果たしてそうでしょうか。
さらに食品表示義務では加工品は添加物の表示義務がなく添加物を使ったもしくは遺伝子組み換え食品を加工したものでも加工品とかいておけばよく全てを避けることができません。
そんななかとりわけハムやベーコン、ソーセージなどの加工肉はリン酸塩や亜硝酸が入っており危険な食品になっています。極一部の無添加ハムやベーコンがありますが味は不味いのです。
ところが年末武銀のメールのご贈答品の紹介に秩父に移転してきた人がハムやベーコンを手作りしているという紹介をしていてそれを見てわざわざ買いに行ったのです。その名も塩とけむりといい拘った塩とけむりをそのまま店名にしたといいます。無添加ではなく亜硝酸は食中毒を避けるため使っているといいます。しかし、最後に無毒化するようにビタミンCの添加で分解されるため基準値の1/70~無検出のレベルといいます。そもそも亜硝酸は肉の発色剤として使われるものです。そこまで言われるとまあほぼ無添加と信用してハムやらソーセージやらベーコンを買ったわけですが昼にそのベーコンを使い何時ものピザトーストを作ったら今までと違う絶品な風味で、いつまでもその余韻と薫製の風味が残って印象深い旨味がずっと続くのでした。
昔自分でベーコンを作ったことを思いだし寒い中夢中で作業したことなどをお思い出しました。
じっくりと手作りで4ヶ月もかけて作られた味だなあとスローライフとかいうものを考える午後になりました。
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ウニ一貫40万に

2025年01月06日 09時12分32秒 | 珈琲
年末まで色々発注を繰り返したこともあり、今朝から資金繰りに銀行に飛び回ることに。
といっても振り込み料金を払いたくないからあっちの口座からこっちの口座に移したり入金したりするだけのことですが。
そんな中、朝のテレビで初競りのニュースで大間のクロマグロが2億700万とか北海道の初ウニ700万で最高値お店で一貫40万で提供開始というのを見てそういう需要が実際あることにしばし唖然とします。
自分には関係ない世界と済ませられない感情が沸き上がります。
どうしても能登の被災地や豪雪で苦しむ青森の人や世界の戦地の難民とそれとは全く関係なく40万の寿司を何の苦もなく食べる人がいることはどう考えても怒りににた感情がわいてきてしまうのです。
まあ私がそんな感情にさいなまれたとして何の関係もなく経済は回っていき寿司を食べる人は普通にいるから市場で値が付いただけのことです。
私が今までやってきたことを否定されたような気分も別に私とて高い豆を平然と並べスペシャリティ専門店としてやっていくことも可能でしょう。
ネット販売に力を入れたり、来る人の毛色が変わるだけなのかもしれません。
そもそも私が豆を売りたいと思ったのは美味しい豆を安く手に入れたいという個人的思いとレギュラーな豆とスペシャリティとの味の差はとか、値段と味の差はといった単純な疑問から発しています。レギュラー品とスペシャリティを同列に扱い両方売っている店はなく何が違うか明確に答えられる人もいませんでした。

とにかくスペシャリティという豆を売るのが流行りで今までとは一線を画すという主張だったわけでところが今はレギュラーの品がスペシャリティの値段を越す事態になっておりそれならスペシャリティの人はレギュラー品を売り出したかといえば差にあらずで、世の中の人はそんな状況に何の興味もなくニュースにもなりません。
つまり私が年末までギリギリの商談を重ねやすい豆をいかに確保しどうにか一年やっていけそうという努力などより40万のウニに行くわけです。
コーヒーもこの時期特別なブレンドをサザコーヒーに飲みに行ったり、10000円のゲイシャを買う人はいるわけで…
結局私の焼いた豆を買ってくれる人に売るだけと自問自答して銀行に行くのでした。

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一週間を振り返って

2025年01月04日 10時16分14秒 | 珈琲
昨年と違い穏やかな一年のスタートで、静かな日が続く今年の年明けです。

朝起きると霜だか雪だかで、白くなっていて粒々が消えません。
お客様は長期休暇で久しぶりな人などがやってきて楽しそうに豆を選んでいきます。
こちらがどんな状況でこれだけの豆を集めいかに安く提供しているかの苦労の説明をしても何かの笑い話を聞いてるがのごとくけらけらと笑っておられます。
まあ、人の悲劇は楽しいものです。
そんな説明の中でより受けるのが5年前と同じ値段を続けている人達のはなしです。
ここでは詳細を省きます。
お隣の韓国では政治的混乱が続き
厳戒令から大統領弾劾裁判の可決と大統領の拘束令執行と成熟した法治国家では見られないドタバタぶりです。
政権が終わる度大統領が逮捕拘束が当たり前でしたが最近は現職中に弾劾で失職して選挙となる弱みが出ると攻撃にあい任期も全うできないのです。
というより全てが不正と権力がセットのアフリカの新興国のような利権とそれに群がる公正とか正義といった当たり前のことが通じず国のトップから汚職が普通という情けない状況です。
そんな中、孤独のグルメの年末スペシャルは録画してみたのですが被災した穴水が舞台で昨年震災を受けさだまさしと現地に慰問に訪れ秋のチャリティライブを約束し、現地に向かうも大雨で中止になった泉谷しげるが出ているのです。
本人のSNSで出演を知って楽しみにしてみたのですが、本人も呼んでもらってよかったというように役としても演出も素晴らしいと思ってしまいました。
見ている私たちも復興半ばだけど観光に行って良いんだと思えるような行きたいという気にさせる内容でした。
今日はいつも通りバスケットの練習の日なのですが、通常だと土曜が大晦日や正月になると体育館が使えなくなり一週間飛ぶことが多いのですが今年は一度も欠けず毎週練習があるのです。
夜のランニングでは元旦に諸々の事情で走りに行く時間も早くなり、距離も8キロ程度に短縮となったので最初からランモードの汗を流す走りを余儀なくされ後半はペースダウンしたものの結構刺激ある走りをしました。
そのせいか昨日一昨日の10キロでは後半はランモードにスッキリ入れ気合いの入った走りになってきました。
エチオピアやインドネシアといった豆の値上がりは激しいのですが注文も多く全く豆の味や品質が変わらないのに値段だけ上がる様は違和感しかないのです。
まあ内容や味の説明をしてケニアやクリスタルマウンテンを勧めてたりするもののやはりインドネシアやエチオピアの豆を選ばれる方が多い感じです。
ケニアやクリスタルマウンテンは今あるだけとなる可能性も高く、なくなれば次はない豆です。
ケニアはそんな中次が確保できましたが端境期のタンザニアなどどうなるか目処がたちません。
南米ではボリビアが全く手付かずの地なので今年は経験してみても良いかとも思っています。
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お昼はカレーうどん

2025年01月02日 13時40分53秒 | 珈琲
なにもお正月らしさのない今年の正月は全く何時もと同じ昼下がりです。
普通に豆を買いに来るお客様がいてお店で使ってくれている方からブレンドの要望を聞き試飲していただいたり、豆を届けたりあまりに代わり映えなく過ぎていますがこの当たり前の日常こそが大事だと改めて感じたりします。
それは昨今のもろもろの値上がりや環境の変化で生産国の産出が激減しており、コーヒー相場は高値更新と突き進んでおり、加えて日本はGDP世界四位と沈み傾向で円安が続きます。
スペシャルティの豆もかつての1/10も入ってきていないと問屋や商社の報告があり今後は味の2極化は避けられない感じです。
当店では毎日飲むものだから安くて美味しいものをと努力を続けブラジルのアルタモジアナを格安で仕入れブラジルサントスNO.2の代わりに喫茶店様に使ってもらったり道の駅で売ってきました。しかし、このアルタモジアナも昨年末で売り切れ。
なんと次にやすいものというとブラジルカルモデミナスになってしまうのです。
こんなスペシャルティの豆がレギュラーの豆より安いなんて不条理な世界でなんとも申し訳ない気分で一杯なのですが、逆にスペシャルティの方が安いを思いきり楽しむ一年なのかもしれません。レギュラーでもNO3NO4の格下は確実に安いわけで喫茶店のブレンドなどはそういうのやロブスタが入っているのかもしれません。
当店の季節のブレンドはスペシャルティやレギュラーでもその国の最高品質以外は使ってません。
ですから季節のブレンドなどほとんどが赤字のサービス品で珈琲の楽しみを季節と共にという観点で味わってほしいと今年も同じ値段でやってますがほとんどの豆が1200円以上に値上がっている状況で持続可能なのかと危ぶむ気持ちと不安が一杯なのですが、このカルモデミナスはまあ一年分を問屋と先行契約で確保しましたので、今年一年はあまり値上げせずいけるのではと思っています。これも相場やら為替やら災害やら戦争といったことで輸入品だからいつストップするかもというのは払拭できないのです。珈琲が安心して飲める平和な世界が続くことを願うばかりです。
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パンケーキのお昼

2025年01月01日 13時07分26秒 | 珈琲
昨日のそばと今朝のお雑煮といつも通りの正月を過ごし昨年の正月は能登の地震があり一年たっても満足な復興もなされずというニュースを聞き華やかな気分やおめでたい気分にもなれずといった始まりかたですが朝からいつも通り豆を焼きやることはかわりないのでした。
お昼は冷凍のパンケーキにヨーグルトとブルーベリージャムをかけるという簡単なものでしたがこれが珈琲と合い満足なランチとなりました。
予定通りでないのはじゅん散歩のロッピングで買ったセラミックヒーターが年内配送のはずが届かなかったことくらいです。
他のアマゾンで買ったサプリなどは昨日注文して今日届いています。
昨日は年明けの花火の音を聞かずに早く寝ていますから全くいつも通りの昼下がりです。
今月のブレンドは『雅』です。



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