来月秩父に映画館がオープンします。ショッピングモールにシネコンができるのですが、ついさっきネットで映画は40年見てないと言う人がいて驚きを隠せません。私も今年一度もスキーに行かないシーズンを過ごして世の中的にもそうなのだろうと諦めモードでしたが、ネット上では毎日スキーに来たと言うレポートが上がっており今もなお滑り続けている人がいるのですから、コロナだからとか戦争だからは関係ないのかもしれません。一方毎日私などは海外ドラマを楽しみにしており、皆さんそうだと思っているとまったく見ませんと言う人も少なからずいるのです。自分だけ外出の自由を奪われ、引きこもりを余儀なくされてると思って毎日ビデオばかり見ていると言うのが実態で外に出向く気が起きなくてスキーにも温泉にも行けなくて鬱々としているのを嘆くばかりですが、それは誰かに命じられたり上海のようにロックダウンされてる訳ではないので専ら私の責任なのです。逆に言えばビデオ三昧の素敵な日々なのかもしれません。要は視点と気分の問題で自由とは実は不自由でしかないのです。それでも秩父に映画館ができるのは心うきうきな出来事です。トップガンも秩父で見れるんだと思ったらオープンは2ヶ月も先なのでトップガンは上里まで行かないとかな。
この五月という月は、安定した一番気持ちの良い季節であり、その吹く風は本当に心地良く、今月の季節のブレンドのテーマにもなっているのですが、今月振り返ってみるとゴールデンウィークもあまりいい天気の日はなく、芝桜など先月30日に入場料をとるのをやめるなど人出も思ったほどではなくそれでも新しい店に終始行列はたえなかったといいます。雨の日も多く、比較的涼しい日が続いたのです。ところが週末は30度を超す真夏日で春先の寒暖の差が続いているようです。そして雨が降ると災害並みの豪雨となる日が出ると行った変化と激しさが付きまとうこれからの気象です。今年のミューズパークのプール営業は中止が発表になりました。各地でこの手の流れるプールの施設閉鎖が相次いでおり今後復活もないのかなと思うと寂しい限りです。市の施設で老朽化して閉鎖とかやめちやったものに次の役割や復活の道は例がないのです。これはなにを意味するかというと地方税や補助金でできた箱物が古くなっても何ら手を加えられることもなく消滅していくのです。もはや金がないなどといういいわけは通用ぜず、どこでもアイディア次第でクラウドファンディングで施設を復活させているところは多いのです。さらにそのアイディアもなければそれさえもネットで募ることも議論することもできるのです。要は行政を動かす熱意と人々の思いだけです。普段回ってくる補助金を獲得することばかりに終始するのでなく自分達の市をどうするのかと言う主体的意思を持ち普通の市民から役場職員、議会、市長が思考して発展させていかなければこのまま高齢化と過疎の脱却はありません。
昨日は本当に盛り沢山な一日で朝起きたら身体中が筋肉痛で、足など今にも吊りそうです。それに十分睡眠をとったはずなのに直ぐにもベッドに戻りたいほど眠たいのでした。しかし、直ぐ朝にコーヒーを取りに来るお客様はいるしぐずぐずしてられないのでした。昨日アンコールの曲名が思い出せず鼻唄検索やらで何回も調べても解らず、結局ネットで教えてもらったのですが、しかし、気持ち悪かったのは名前が解らなかったことではなく、最後のアンコールの曲が完結してないことに対する気持ち悪さだったのです。いつも素晴らしい演奏で感動と普段ない感情の横溢を味わせたてくれる地元ピアニストですが、彼の一番の印象はゴールドベルク変奏曲をノンストップで弾いた後アンコールにというか指示でベートーヴェンのピアノ・ソナタを弾いたときのことをいつもおもいだすのです。まあ今回のプログラムもゴールドベルクとシューベルトで、今回もアンコールはないかなと思ったのです。バッハの平均律の時にもアンコールはやりませんとマイクで説明までしたことがあったから今回もやらないかなとおもったけど今回は二曲もあったのです。
さて、身も心もヘロヘロ状態でそれでも朝から忙しく昼頃やっとソファに腰を下ろし一息ついて見たい番組も録画もなくどうしたものかと思ったらSNSでNight skyを薦めているかたがいてアマゾンでは見たこともないドラマで果たしてあるのかと検索したら出てきたのです。本当にこのジャングルは深くて油断ならないのです。見始めたらおもしろくどんどん見てしまいましたが、紹介の方がいってましたが、シーズン1しかなく続きが待ち遠しいということで大事に一話ずつ見ようと思います
ヨーロッパの刑事ドラマというのがどれも主人公が問題があったりスッキリと事件解決して正義が守られるというものより捜査は後手後手で近代ネット捜査や情報器機、科学的捜査で犯人を追い詰めるわけでもなく次々に人は死んでいき事件はどんどん大きくなるのです。それなのに捜査員は数人でFBIのような広域捜査機関も出てきません。刑事ヴァランダーもおっさんで2型糖尿病で犯人は止められず次々に人が死にます。そんななかに一人見た顔の俳優がいます。見た目も若くてかっこいいのにずっと小僧扱いです。名前を見てナイトマネージャーの人でした。アメリカではロキシリーズで人気です。しばらくこのイライラする刑事ドラマに付き合わなくてはならないようです。
Silk3シーズンはマーサコステロに少し鼻につくような違和感が湧きしばらく見てなかったのですが、最後まで見たらなにか悲しいものを見せられたような寂しい感じがしました。というのは仕事一筋脇目も降らずに事件を解決するマーサという感じですが、酒とタバコを常に手放さず同僚と一夜の関係で身ごもったり、それが容疑者に暴行され流産したりと蹂躙されてもsilkになり法廷に出ていく肉食系な活躍なのですが、なんか引かれるところも一体感を抱くことも段々できなくなり仕草も容姿も魅力を感じなくなっていくなか、最後の裁判では容疑者のために奮闘するも負けて事務所ないでも所長選挙で訴追側しか扱わないという方針になってしまいまったく居所を失い橋から川を眺めるという黄昏シーンのあと探しに来た同僚の前から道を跨いで反対側にいたマーサはバスが通過したあとその姿がなくなり終わってしまったのです。最後のシーンはなにを意味するのかもう打ちきりでバッサリ終わりにしては何か唐突過ぎているような、ネットでも打ちきりで検索している人が多いらしく検索履歴候補に出てきます。最後思ったほど人気にならなかったので抹殺されたかのような結末に唖然としつつ鑑賞後次はもっとスッキリスカッとした気分にさせてくれるものをと思ったのですがボッシュの新シーズンが面白かったけど一話ずつの小出しだしと思って見つけたのが、wolf like meです。最初は恋愛ものかと思ったらジャンルにはファンタジーとあり、ストーリーはハチャメチャな感じで太った主人公が風変わりな出会いから恋と人生が再生するというような感じかと思うもなんでなにも取り柄もなく魅力にも乏しい太った中年が新しい恋を得るのが見たい物語なのか初回おもったのですが、最初の出会いが車の衝突という突拍子もないものでさらにデートの最中逃げ出してしまうというこりゃダメだろうという展開で秘密が明かされる三回目ぐらいにはそんな馬鹿なという感じがこの先はという気持ちが上回りあっという間に最後まで見てしまいました。犯人を追うとか銃による打ち合いとか人が殺し会うとか犯人を探すという物語でないものでも人を引き付けることができるんだというものですが、新たなメッセージとか人生に希望がわくとかではないですね。今戦争とコロナですからそんな気分にさせてもらいたいのですが引きこりビデオを見る日々で心を晴らすものもないのです。それでも庭に目をやれば好きな花がたくさんさいており、これからばらも咲くでしょう。夜のランニングではあちこちで藤やアカシヤなどの香りがしてその都度励まされるような頭に刺激が走ります。そうしてこれから梅雨時の体験が思い出されるのです。それは伝承館の定家カズラの香りです。この香りに癒された話は何度も書いていますが、これは日々飲む珈琲の癒しにも通じる心地よさです。そんなこともありなんと我が家にも定家カズラが植えられたのです。もう我が家のは花が咲いています。
ビカードとエクスパンスを見終えて、それが今までのように楽しくないことは書きました。それでも王室弁護士silkやさらにボッシュの新シーズンが始まりまた気分はいくらかほぐされることとなりました。シルクはBBCの法廷ドラマで今まで見てきた米や日本の法廷ドラマものとの違いや米ドラマのように人気が出るとだらだらとシーズンを重ねて最後の方はグダグダになってしまうのとは違い最初から3シーズンと決められて、出てくる新人弁護士もシーズン毎に変わり連続性もありません。S1ではゲームの人が出ており、S2は刑事モースの人でした。S1では二人の主力弁護士がシルクに同時申請してどちらがなるかという状況で結局マーサコステロが勝ち取るのです。S2では同僚もシルクになりシルクが二人になると筋立ては最初から企画されて三シーズン制で完結は予定されてたことかなと思いました。しかし、刑事モースなどはだらだら8シーズンも続けたのだからやはりネタ切れ的なことかなとも思います。というのは最初はマーサコステロの活躍で連続してみたりしましたが、S3から段々鼻につくようになり酒やタバコを吸うシーンが多く、古くさく規則や伝統に縛られた英のそのままな感じも受けました。未だに法衣と鬘を被り同じ法律事務所が検察側と被告側を弁護する双方代理というのが違和感を募らせました。事件そのものの映像は限られ事件の真実は法廷でのやりとりから明らかにされるスタイルで正義とか判決の勝ち負けよりその真実にマーサの活躍でたどり着くところが見所となっています。でも英社会の硬直性を知ることになり、これだからEUも離脱したんだと考えたりしました。ボッシュの方は安定した面白さかありあっという間に見てしまいました。そして世の中では町役場から誤送金を受けた若い男が金を引き出し逮捕されるという事件が世の中を騒がしました。知床の観光船沈没とかキャンプ場の行方不明女児の骨発見とか世界とのギャップを感じます。それはもっと多くの困難や危機から目を離すためにされてるようにも感じます。それは世界が今だ武力による侵略が起こっていることや国際社会は解決より火に油を注ぐかのような武器供与と中立を捨て対極化する様子に日本も流されるように荷担して平和のために務めたとは言えない状況です。コロナ禍で生活困難者へ緊急給付とか災害の給付のように、予算を組んで国の債務はあまりに膨れ上がり誰も債務の巨大化に触れもせず放置したままで何時それが今の繁栄と平和を覆すか知れたものではないのです。世界も借金も知らんぷりでどうするんでしょう。まあ個人でどうこうできることではありません。少しでも珈琲の癒しのなかにと今日も珈琲豆を焼くのでした。さてその珈琲の世界も私の知る常識ももはや通じないことも出てきたのかという感じもちらほらしてきてビックリすることもあるのですがおおむねそんなことも知らないのという現実に結実し、ただ無知な人が増えているだけなのかもしれません。というのは手作りのような珈琲を淹れる喫茶店とはもはや伝説となってしまいコーヒーマシンでボタンを押すと出来上がりの店が増え昔なからのマスターがハンドドリップするスタイルは絶滅危惧種なのかもしれません。最近お客様と話をしていてもネルで淹れた珈琲の特徴を説明してもネルってなんですかと言われることが多いのです。
一年で一番気持ちのいい季節です。それなのにこんなに憂鬱な気分なのも珍しいことです。ロシアの侵攻やコロナ禍のせいですが、それは毎日見るビデオや映画やドラマもつまらなくしてしまいました。まったく以前と同じようには見られないのです。日本ではパンやガス石油に困ることもなくまだまだ安全でものも豊富です。ですが、10年前のスーパーの棚の品ざらえなんかもずいぶん様変わりしていてその変化に気がついてないこともあるのです。珈琲の相場は戦争による需要減を見込んで下がりだしました。しかし、日本は円安とレアル高で安い豆が入る気配はありません。そんななかポビーやツツジが咲き、石楠花も咲き、今夜走っているとアカシアの香りに勇気づけられます。こんなひどい世の中でも花は咲く、そんな思いです。
暑くなったり寒くなったりは相変わらずです。でもこの季節ならではというものは確実にあり、そのひとつが林を駆け抜ける今だけ感じる風の心地よさです。薫風という言葉がありますが、いや、正にと漏らさずにはおけないものがあります。秩父でそれを簡単に感じられる場所としては琴平遊歩道とミューズパークとこのふたつの高台の尾根があるわけですが琴平は芝桜でアクセスが難しく人混みにも合うのでやはり長尾根のミューズパークでしょう。ゴールデンウィークで混んでいるとはいえ例年の人出からすれば半分ほどです。地元民としてはチューリップの咲くスカイロードを行くのでなく梅園から展望台、そしてしゃくなげ園を目指して欲しいものです。時別な立体感や高度感があります。高低差もありかなり運動にもなります。さて、その林のなかで聞く風の音をテーマにしたのが今月のブレンド『颯颯』です。特別な香りと特別なこくと味を堪能してください