先週に続き、また夜の最終回をいつものシネコンに
車を飛ばしてみてきました。
水曜日はレディースデイで、木曜がメンズディで、
今日はメンバーズディと何かと割引があるのに
いつも他の観客は数人です。
映画館に人があふれているのを見たのはアバター
を見たとき限りです。
今日公開のスターウォーズは果たしてそれを再現
できるのか気になります。
さて、今回見た映画は007の『スペクター』です。
こういうアクション映画で何も考えずにはらはらしたり
ドキドキしたり普段目にできないシーンを目にすると
いう異体験を味わうための映画でしょう。
その点同じスパイものでもミッションインポッシブルの
中では本物の現存建物が舞台になることが多いのに対して
007の場合架空の物だったり、架空のスーパーカーとか
スパイアイテムや宇宙ステーションやら架空の組織とその
基地とかです。
ミッションインポッシブルのブルジュハリファみたいに
それはもうあたかも手の届かない世界を現実に見させて
くれるという事でも見事な手法であり、上海では中国の
思惑とは違う下町を使ったため中国での上映を拒否された
といいます。
それだけ、世界を見させてくれるという点だけでもこの
スパイが世界を舞台にするというコンセプトは魅力が
あるといえます。
冒頭のシーンのメキシコの死者の日の大ぜいの人と祭り
の賑わいと建物の破壊とヘリコプターの中の格闘という
度肝を抜くシーンです。
このようにどうやって撮ったのだろうというシーンや
この建物は本当にあるのかと思うシーンがあり、アルプスの
頂上の診療所や砂漠のクレーターの基地とかこれは突飛過ぎて
モデリングと合成なのだろうとか想像してみるのも楽しみの
ひとつです。
で、ダニエルクレイグのボンドになってからは今までと違い
肉体派でアクションが格闘とカーチェイスが主でストーリー
の巧みさなどは置いてけぼりになっているようです。
007の伝統に則り白いタキシードとウオッカマティーニを
シェイクでというオーダーやアストンマーチンなども登場
します。
そして今回も列車でのアクションシーンもあり、どこから
どこまでがCGで実写かなんて想像する楽しみもあります。
とはいえストーリー的に必然が必ずしも伴わないものも
おおく、整合性に悩むこともあります。
まあ、それはあまり気にせずボンドの活躍をこれで世界が
救われたと思うしかありません。
あれだけ人を殺しても街や公共物を破壊しても何もお咎め
なしでやり放題を見るのも後始末を考えなければ楽しい
のです。
そんな訳ないと考えだしたら楽しめません。そういう映画
です。