King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『藤田嗣治展』を見る

2018年09月27日 23時54分58秒 | ライブ・コンサート・展覧会

上野の東京都美術館にて『藤田嗣治展』をみました。

平日の午後遅くなのに未だに券売り場と入場に行列があるのがびっくりです。

年々、この美術館への入場というのが苦痛になる美術鑑賞人口の増加です。

特にここ数年はかつての美術展というのが企画と展示品のすばらしいものが

増え、今まで見たことのない絵とか今見とかないともう見れないというような

作品ばかりが来ている印象です。

そんなそそる言葉と魅力的な絵を一目見たいという思いは常にしているのですが、

しばらく美術展には足が遠のいていました。

今回も藤田嗣治ということで日本中に作品があり、珍しさもなく奇跡の白という技法にも

今更珍しさも感じずもう見た作家の気がしていました。

ただ、今回の美術展では今までの浮ついた日本美術を安売りした作家というイメージ

から自分の居場所を探して世界中をさまよった歴史と祖国と裏切られ、疎外され

翻弄されて生きてきたそんな生きざまが一生という事で取り上げられたのは初めて

かもしれません。テレビでは最晩年の本人の声などが公開されそれが決め手となり

今回の美術展に訪れることになりました。

世界のトップで有名流行画家となり、社交界でも有名人となるなど本来なら達成した

人として日本でも認められるはずがまるで受け入れられず、おもねるかのように

従軍画家となり、大きな大作を連発しています。これについては大方プロバカンダに

止まることなく自分で感じた戦争を描き切ったと評されていると受け止めていました。

しかし、戦争責任を問われるようになり、逃げだしまた海外へ放浪し、作風も変え

居場所を探すかのような変遷を見せていたというのは今回知った事であり、日本国内も

沖縄から東北と放浪しアトリエも転々としていたという事も知り、一生居場所を探し

自分を見つけようと模索し続けていたようなもがくさまが作風の変遷などから感じずに

いられませんでした。その時代ごとに書かれた自画像からもそんな自分をみつけて

ほしいという声が聞こえて来るようでした。時には宗教に救いを求め宗教画の登場人物に

なったり、祭りを描いた大壁画を残したりそれらが後世に残ることを意識して自分も

その一部にしておいた画家の孤独が滲みます。抱いた猫や背後に描いたかつて教えを受けた

肖像画とか父の肖像など全てが心の奥渕からの苦悩する叫びが時を超えて聞こえて来るかの

ようです。それでも日本の美術感とか日本の芸術観を完璧に抑えてはいないやはり浮ついた

本人の特質は隠しようもなく、すべての技法と表現方法を確立していても日本の芸術家が

どこかに完璧とか完成を望まない隙を作るのに対して自分は全て知ってしまったからこう

浮ついていられるという形になっている点です。見るものに迫る迫力とか超越した人を虜に

する魅力とかさらけ出した本性やあぶりだした野生など人間本質より文化としての自分が

すべてとすることで表した人であり、それをやがて全世界に見つけてみるように行動し

結局個人的な信仰に逃げていったそんな人生を追体験できる展示となっていて大河ドラマを

見たような第一次大戦と第二次大戦と戦後と目まぐるしい歴史を感じる貴重な体験をさせて

もらった展示でした。

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雨そして秋深まる

2018年09月27日 22時49分18秒 | 珈琲

なんだかんだ月末やらも重なり用事が立て込み昨日は都内

出張となってしまいました。

気が付けば最近はなるべく出かけないようにしていたのもあり、

都内に出るレッドアローに乗るのも半年ぶりくらいです。

車窓から見る西武父駅も線路がスカスカになった感じで

場末の駅の感じが強くなった感じです。祭りの湯も地域限定と

して平日地元民に割引を行っており、華やかなレストラン列車など

光の当たる場所とかげる場所を見せているようです。

池袋に着くとその感じがまた強く感じるのでした。

どこに行っても人にあふれどの店舗でも訪ねるところ人ばかりです。

昨日見たカンブリア宮殿では人気クロワッサンの店が池袋にあると

いうので、今行ってきたところにそんな店があったのかとびっくり

しました。いつも都内にでると買うアップルパイも今回は上野で買いました。

池袋の店はなくなったのです。ですからしばらく食べていませんでした。

そしてこの秋の楽しみとしてはあの毎年の栗蒸し羊羹です。

まあなんと秋は豊穣と実りの秋かと毎年思うのでした。

いつもこのように書いていると当店に訪れる人は私が甘党と勘違い

されますが、私が食べる甘みは食べて感動のあるもののみです。

それにそれは甘味に限らず感動を与えてくれるものは何でも

洋食であれ和食であれ、人に話さずにはいられません。

畢竟、映画やテレビ読んだ本と節操なくこのブログでも書いて

しまいます。

栗蒸し羊羹も一年中売っていますが、わざわざ都内にでてまで

買いたいのはその店がいつも感動を味わせてくれるからです。

 

今回の出張のついでに午後遅く上野の都美にて藤田嗣治展も

見てしまいました。これについてはまた後で書きます。

 

気が付けば今月はいつも雨で晴れた日は二日くらいで後は

いつも雨に降られていて気持ちをくじくばかりかバスケットの

練習に出れば、また膝が腰がと痛いところばかりになり、

毎日の走りは膝が腰がと言い訳と雨のせいにして全てが

そういう方向なのではとふと感じ、このまま閉じこもり走るのも

縮小しているとみんなそんなことになるのじゃないかと思い、

そんな事もあり昨日のお出かけも一歩前にで出るためにと

出かけたのでした。

 

今朝は今までに見ない秋らしい晴れです。

 

気持ちもハレバレで足は痛いのですが、気持ちは前を向けたかと

いう感じになれました。

 

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感想ついで

2018年09月26日 12時09分02秒 | 日々のこと
最近のNHKの放送について今年のNBA中継が
無くなったことからずっと不満が募っていましたが、
最近の放送内容などみていると何か恣意的なものというか
何かに導こうとしているのかのような思惑を感じてしまい
つい昨日の放送とかにも感想を書いておこうという気に
させました。
もう大河ドラマや朝の連続ドラマなどはそういう雰囲気に
満ちているので見なくなって久しいのですが、他の今までに
ない視点とか独特の番組もあり本当の姿勢はなんなのかといつも
思ってしまいます。

例えば所さん大変ですよとか72時間定点観察の番組とかは今まで
主人公になりえなかった人にスポットを当てるもので意義深く感じていましたが、
NHKスペシャルとか長期間ひとつの事件
を追ったドキュメントなどどれだけ平等公平か疑問に思う点もありました。
人生逆転という番組などもそうで、刑事事件の被告になった男が無実なのに
一年近く容疑者として拘束され取り調べられ結局無罪になったドキュメントなどは
それを報道した意図は何なのか疑問を持たざるを得ませんでした。
その前の回が登山で遭難した人が無事発見されるドキュメントだったのに対して
問題だらけの物にどうしろというのかという一貫した姿勢がそもそもないかのような、
実に不安感をあおるものです。
未解決事件というオーム事件を連続で扱った昨年再現ドラマやその後の信者の
生きざまとかよく調べたなあという内容でしたが、今年の夏相次いでオーム死刑囚が
相次いで死刑執行されたのを見るとこのためだったのかと思ってしまいました。
テレビだけしか見ない人だと、事件発生から今まで様々な捜査とその後の監視も怠りなく、
なすことをなされたかのように感じるでしょう。しかし、死刑囚は50年近く判決を受けてから
収監され続ける人がいるのに対してまだ全面解明も北朝鮮のVXガス暗殺との関係とか
関与が疑われる件にも触れないようにみんな一遍に13人なんでオームだけという疑問は
残るのです。
そこにきて一昨日唐突に19:30から東洋医学本当の力という番組をやったのはどういうことかと
これまた疑問に思いました。
番組を見ていると今までは科学的にその効果を証明する取り組みがされてなかったかのような
紹介でしたが、サイモンシンの『代替医療解剖』を読めば科学的にアプローチしてきた歴史が
解ります。それらを知らずにこの番組を見ると針とか灸とかヨガは効くんだと単純に信じ込んで
しまうことでしょう。
それだけ安易な造りでお茶の間は馬鹿ばかりと作られた様が想像されるような出来です。
さらに、昨日の午後なま『家で楽しむ極上コーヒー』もひどい内容でした。
今更おいしくドリップコーヒーを入れるという方法を紹介したり、インスタントをどうやったらおいしく
なるかとかどうでもよい内容ばかりで、視聴者に真実を伝えるというものとは程遠く、おまえら
この程度だろという内容で現在統計を取ると一日にインスタントコーヒーを飲む杯数がひとり約4杯で
同じくレギュラーコーヒーを飲む人も同じく4杯、缶コーヒーが1.8程度というこの割合に基づいた
番組構成なのでしょう。まさに強制徴収有料放送なのにこの程度かという情けない内容でした。
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『いぬやしき』鑑賞

2018年09月26日 11時19分55秒 | 映画

いぬやしきは春に実写版が公開されましたが、その時は奥浩哉氏の

アニメが原作であることも知らず、Amazonでたまたま見つけて

昨年深夜のアニメ枠ノイタミナで放送されたものと知れました。

早速見てみるといくつかの不可解な部分と科学的な見地から無理な

部分はあるものの奥氏らしい作品だと感じました。

世界観のずれとかネットから感じている世界観と読者の意識を重ねると

こんな内容になるのかという感じです。

例えば海外の人が作るともしこの犬屋敷壱郎のような力がさずけられたら

人間を超えた力から世の中を支配するように動く人と人を地球のために排除する

という動きをするというパターンが考えられますが、昨今のホモサピエンスと

ネアンデルタール人の違いと繁栄の違いを考えると人類の多様性をどう進化に

つなげるかとかさらなる進化に必要なものとか電子とか電気に頼った文明とは

違う伝達仕様とか電気に拠らない文明の構築とか全く新しい世界観が展開できる

のに今までの機械化人間と小惑星による終末とみんな焼き直しな既出感満載で

陳腐でこれに満足してしまうようでは創造力も未来の力もこれからの人間社会も

期待できないなあという感慨に包まれます。集団の意識とか社会正義とか道徳が

テーマになる時、海外作品では直ぐに愛とか家族愛とか大切な人というのはでてくるものの

日本人のような大和魂とか武士の生きざまとか海外で評価されている姿勢とは

君主に仕えるために死も辞さないという個人犠牲の精神が評価されているのに

日本人は今その意識の高さとか孤高の生きざまというのがそういう自己犠牲とは

感じていないのではないかという疑問も感じました。

そんな意識のずれがあるからまだこのアニメも見て感動すると書き込む人が

いるのかと思いました。

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戦う人に一杯の休息を

2018年09月26日 09時08分00秒 | 珈琲

各地から届く山の幸海の幸の好調な収穫の報。

さんまにマツタケと秋ならではの味覚が台風や猛暑で

農家の不安の声ばかりだったものから幾許かの明るい知らせに

接して秋という季節の豊かな恵みを受ける感じがじわっと感じられる

独特の季節感となっています。それに加えこの時期は秋の夜長とか

中秋の名月とか夜を楽しむ季節となっています。

 

深まる秋とともに、涼しくなった夜のランニングは例年ならコースレコード

が更新されるなどの夏場の頑張りが実としてなる時期なのにここのところの

毎日の雨と先月痛めた膝を原因とする各部位の故障などいつもの年とは違う

状況になっています。

 

朝のニュースでは昨夜聞いた貴乃花の相撲界引退会見を受け、協会側から

引退ではなく退職なのでやり直せという言と会見の内容にも反論があり、

やめるのも一筋縄でないのかというごたごたぶりを見せました。

 

とかく村社会とかその他大勢から外れたところで物を言うとたちまちはじかれて

しまう世の中をそのまま見せているようでいて、果たして物言わぬ側にいれば

安泰で世の中全う出来てそれで結果OKで済ませていいのかという疑問もこのところ

感じないわけにはいかないのです。

 

今時の人は選挙にさえ行かず、つながりたい人とだけつながりそれで済んでしまえばよいのですが、

なにかと自分とは違う考えの人やブラック化する企業の一員となっていたりと正しくない

ことに知らぬ間に取り込まれ、気が付くと何も言いたいことも言えない状況にはっとする

そんな人が多いのではないでしょうか。

 

そんな現状を少しでも良い方向にと努力している人や自分の意に沿わないことと世間との

折り合いに悩みどう対処しようと足を止め考え始めた人にホッと一息の安らぎを提供する

ことぐらいしかできないものの少しでも味方になれたならと豆を焼き正しい焙煎に心を

砕いて行きます。

 

試飲希望の方は三時までにお越しください。それ以降だと意に添えない場合があります。

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味わい深いニカラグア

2018年09月25日 12時28分42秒 | 珈琲

真昼に鳴り響く雷鳴と土砂降りの雨の中、

店の雨どいの破損を見つけ、大雨の中修理しました。

昨日は見えないと言われた中秋の名月が見られ

丁度走っているときに見つけて月見ランニングと

なりました。

そして、今日は朝から一日の雨で連休中に消費した

豆を焼いて補充する中、静かに焙煎機と雨の音だけで

過ごしました。

一息ついたらブラジルとニカラグアの珈琲で一休みと

します。

今のどこでも金木犀の華やかな匂いの中、余り落ち着いた

秋らしい風情という趣とは違う中、当店の庭とか時折やはり

へそ曲りがいて銀木犀の花を植えている所があります。

金も癖のにおいがきつくて下品なのに対して銀木犀は清々しさ

があり、そんな押しつけがましくないところが気に入っています。

スーパーの店頭には栗なども並び秋らしい風情ですが、まだ

柿が色づくには早く、雨が降ったり晴れたらまだ真夏のように

蒸し暑かったりというこの時期が終わり更なる秋に向かうのを

楽しみにニカラグアの秋らしい味とともに思いを馳せます。

ブラジルならブルボンとか手摘み完熟日陰干といったひと手間を

かけ作られた豆とかとかくいわれる何々農園とかシングルオリジンと

騒ぐものより、明確な味の差が際立つものがこれからの季節に

合うでしょう。

皆さんもご自分の秋に合う味を探しに試飲などされてはいかがでしょう。

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マンデリンの心

2018年09月24日 14時13分16秒 | 珈琲

ネットでは割と普通に語られているけれどテレビなど普通のマスコミでは

滅多に見ない流れというのがはっきりと感じられる昨今、一番違和感が

あるのが、大相撲稀勢の里で誰も期待してなかった10勝上げてまずまずの成績なのに

それについて賞賛もなく、ますます来場所が不安になったとあおる人々の声です。

とかくベテランというのは引き際とか辞め時とかそんなところばかりが注目され

それを記事にすればすぐ読まれるというのは解りますが、休み明けで進退をかけ

登る土俵という日々の重圧とそれを跳ね飛ばした最初の連勝には今回たまたま

勝てたけれど次もそうとは限らないなど辛辣な評が上がるばかりなのは大いに不満です。

そんな世間の評と集客などの実評価の差など他にも感じることがありました。

深夜にたまたま見たテレビで石川浩二が日本では見かけないが世界で評価されているという

報告でした。実は数か月前に石川浩二ライブというのがつい近所でありまだ芸能活動をこんな

場末でもしがみついてやっているのだという感想を持ったばかりなのに、実は世界的評価を

得るミュージシャンとはにわかに信じがたいものでした。

ネットで検索してもテレビで言っているような現象もなくそれらしい活動もそれほどの人気と

いうこともなく、ネットに残るビデオで見ても素人のようなガヤガヤとしたものでこれが

世界に通じる音楽とはとどうしても信じられないと思ってしまいました。

こういうニュース自体人気を演出するものだからしょうがないのかもしれませんが、

本当の真実を伝えなくてはならないのにとかくショッキングな出来事とか現象ばかりに

目が行き、その背景とか本当の犯人とかが置いてきぼりになっていることが実は多いことに

気が付きます。

東電OL殺害事件とか当時すごいセンセーショナルな事件として連続してテレビを賑あわせ

関連したドキュメンタリーや小説も数多くできました。しかし、その犯人として逮捕された

男は結局2013年無罪が確定し、昨年来日して冤罪撲滅の公演などを行いました。

あれだけ当時取り上げられたのにその後どうなり、未だ犯人は解らないというのは実は

多いようで、犯人が捕まり死刑判決が確定しているのに執行されずに何十年もそのままという

のが日本には多く、我々一般人には何が示され何が知らされているのだろうかという疑問が

起きてしまいます。熊谷ペット商殺害事件とか愛犬家殺人事件として知られる事件も元々犯人は

秩父出身で犯人を知る人が周りには多くいて身近に感じていた事件でしたが、いまどうなって

いるかとなると知らないのですが、突如死刑囚として服役していた犯人が病死したという

ニュースが昨年小さく流れ改めてどんな事件だったか辿らなくてはならないというように

実に人の記憶は頼りの無いものなのです。報道されていることですらそんなぼやけた頼りの無い

ものなのに、今報道されている文科省の官僚が相次いで刑事事件になり、辞任したり、減給されたりと

しているのにそれがなぜ起きているのかというのは表立って議論されません。

とかくこんな開きメクラ的な状況に置かれているのです。

珈琲の世界も似たようなもので、毎日飲み誰もがおいしいものを飲みたいと願っても

それには一筋縄ではいかないものが横たわっているそんな現状です。

ならばというと結構な覚悟と試練を超えていつも身近に良いものを積み立てていくという

作業が必要になります。

大阪なおみの快進撃にハイチに注目が集まり、ひさびさ現地の声などもニュースに

でましたが、我々としては大地震があり日本からも支援が行き、かつては珈琲の産地

だったものの今では度重なる水害でたいした出荷もなく日本の支援で農業支援とか

あったものの未だ農業が復活して経済が立て直されたという方向にも至っていません。

輸出できるものは珈琲くらいなのに最近日本では見かけません。

このカリブ海に伝わった珈琲は主にティビカであり、今の世の中の主流からははずれて

しまった品種なのです。日本人が大好きなブルーマウンテンもこのティビカであり、

偽物が今では席巻する世界にもなっています。

一方インドから東南アジアにも珈琲豆は伝わり、その時の主力品種もティビカであり、

今幻のように言われるインドネシアのアラビカ種は大概がこのティビカ由来、もしくは

ティビカそのものなのです。日本人がこれまた好きなマンデリンも実はティビカであると

いえるかもしれません。

マンデリンも各島の奥地に伝わり、今でも少数民族が昔ながらのティビカを育てていたと

いう話はたくさんあります。ただ、お金儲けに走るあまり、昔ながらのティビカが求められて

いるのに売れるロブスタやハイブリット種などに生産が移る傾向にあり、日本の支援を受けた

東ティモールなどが昔ながらの大粒ティビカなどを作っていたりします。

今ではバカマラやゲイシャなど高値で売れる豆を作りたがる傾向にあり、ティビカは減り

昔ながらの風味の物もなくなる傾向にあります。ガヨとかトラジャにその面影を感じたり

インドの一部とか独特の風味を作るものがあるものの今後もそれが続いて味わえるのかと

いうのは非常に頼りない状況です。アジアからバカマラやゲイシャをしのぐ品種が出るのか

気になります。

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気が付けば

2018年09月21日 09時26分18秒 | 珈琲

昨日もしっかりと雨の中走り出し、通常だったら

ジムに行って目先を変えたいところでしたが、それを

させない事件として昨日タイツを履いたおじさんにキヤノンの前で

抜かれるという事件があった事と世の中の流れというのがなんとなく

不可解に思える空気について考えていたらいつも通り雨の中でも

走る以外にない時間になってしまいいつも通り走り出しました。

 

まず、世の中の空気という事ですが、ネットというのはリアルタイムで

世の中と同時進行で動いているものと感じていましたが、何か見えない

規制に縛られて自由に発声しているようでいて見えない空気に言いたいことも

いえない感じをみんな持っているんじゃないでしょうか。

 

そんな大衆の意志が画面からも見える大相撲では、唯一の日本人横綱稀勢の里が進退を

賭けて上がる土俵に日本中が注目し応援する様は何なんだろうこれと思わずにいられ

ない状況でした。そして意外にも連勝して横綱の表情にも自信のようなものも見えてきて

日本中が安心と喜びを持ってみるようになってきたとき逆に上り調子で大関どりを

期待された御嶽海も場所前に稽古総見でぼろ負けして注意まで受けていたのにマスコミ

などでは批判的な記事はなく、マイペースぶりが御嶽海流と好意的に流れてきたものの

負け続けると続いてしまうという以前の相撲が出て横関取も絶望となり迎えた昨日の結びでは

稀勢の里に9勝目を許す結果になりました。

 

進退が心配されもし負け越しても横綱陥落にならないように既に根回しが始まっているとか

もはや今の実力では勝ち越しも難しいと心配する声の方が強く、場所前の練習でもけいこ不足を

指摘する報道なども多かったのにかかわらず、場所での声援は一番強く、土俵に上がるだけで

その期待と背中を後押しする会場の力が見えるかのようでした。それはただ得意の左を差すという

行為にだけでも会場が安心して拍手と歓声が上がるというシーンにも表れていました。

 

そして昨日の横関候補を下しての9勝目と勝ち越しとは程遠いという予想を覆す成績です。

もはやこれは当たり前なのにかなり異常事態で今日は横綱になって初めての横綱戦という

白鵬との対戦です。

 

横綱として優勝したのにその印象もなく、ずっと休み続けて横綱に上がるのが早すぎたと

いわれたり、横綱に上げた人たちも早すぎたと批判されるのを恐れるかのような報道まで

あり、彼が果たしてきた横関から横綱の連続優勝とその22年ぶりの新横綱での優勝を果たした

逆転での感動的優勝決定戦などマスコミの報道では忘れ去られた事件のようですが、

やはり観客は忘れてなかったのです。

 

彼を応援する声は一番強く、それは唯一の日本人横綱という民族的なものだけではない

のです。そんな大衆の意識を感じつつ私もついツイッターで快勝を祝うと他には誰も

それを伝えていなかったのを見るとなんとなくぞっとするものを感じました。

 

その他走りと今現在体に起きている現状と意識とかこの雨の中で重要な変化を

見せるのですが、それは長くなるのでまたジョギングネタの時に書くとして

今は、この暑さから涼しくなった雨の中皆さんが思う涼しくなったから珈琲でも

飲もうという感覚について触れてみます。

 

皆さんは多くの方がブレンドを注文されていかれますが、先日ブレンドが

季節のブレンドというのは味が変わるんだと気が付かれたという人までいて

季節により味を変えることについて今更に気が付く人とその必要性に気が付く

人と人さまざまであり、それだけ世がブレンドに与えたイメージの功罪を

思わなければならないのでした。

 

前にも書きましたが、喫茶店という文化が日本独自のストレートで各国別の

味を楽しむという一人分をその注文を受けてハンドドリップするという今では

当たり前の方式も実は個人の喫茶店とチェーン店の量販店の役割の違いとか

豆の違いとかあまり感じられていない味という観点からみるとそれをとらえた店も

あり、それが評価された店もあるという事実も最近つたえられるようになったばかり

です。

 

豆屋の場合、新鮮な豆さえ焼いていればそれだけでそこらの喫茶店で飲むより

うまいということでは許されないさらに伝えなければならないものを持つと

いう事を知る現在です。

 

高い豆だけを売るというのも一つの手法であるのは認めますが、手編み焙煎とか

ジェネカフェでさえ焙煎店を出す店が増えてきて焙煎についてこれだけは知らなくては

ならないだろうというものがないことに驚き、消費者に味で差別という事を訴えても

効果はないのかという落胆もあるのですが、気が付く人は気が付いているという季節のブレンドの

味の変化をやはり飲めば解るというのも実感され、さらにスベシャルティとまたより珈琲らしい

豆の発見と知らしめて行くことが多いことに気が付きます。

 

お客様のそんな当店の豆を知り、気が付いて喜んでいただけるという実感が

細々とながら毎日豆を焼くという事につながっていきます。

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重なる味と季節のブレンド

2018年09月20日 09時50分07秒 | 珈琲

テレビにはでないニュースというのは意外と多いものです。

最近の毎日のランニングではそんな世の中の事と自身の状態とを

重ね合わせマルクス・ガブリエルが言うようにこの世は幻想に

過ぎないという考え方に魅力を感じたりします。

 

そんなあまりテレビでは触れられないニュースに村上春樹のノーベル賞代替賞

辞退について考えます。

 

当然彼の小説の事も考え境界とか羊とかラオスとか国境とかに思い致すときに

ふとテレビでラオスとミャンマーを芸能人が旅するという旅番組をみました。

 

テーマは国境なのですが、これは我々世代からみるとゲリラとか世界のマフィアの

資金源である秘境の地で少数民族とか複雑な権力が拮抗する危険地帯として近寄ることも

知ることも許されない地というイメージです。

 

ところが今や世界の秘境として最も行きたい国ランキングでトップになるラオスは

行きたいけど行けない国のように思われている国なのです。そんな思いとは裏腹に

画面に映し出される絵はただの不便な山の中であり、実際に行きたいと思わせる

ものが何もないのにびっくりさせられます。

 

思えばアメリカが南ベトナムから撤退しこの辺りは一挙に社会主義化し、独立国と

なったものの経済的いきずまりから独裁国家ながら市場経済を導入するという西側より

の国に変貌し、しかし、以前のフィリピンのような西側傀儡政権でなく、国王なり

独裁政権なり強い軍隊なり潜在的な独裁国家で完全な民主化ではないという国が

多くなっているのです。

 

もともとこの一帯はひとつの国として治められていたのが西欧列強の進出に対抗する

ために小国に分かれたといいます。今残っているものからこの国々の辿った歴史に日本が

果たした抑割は語られませんが、植民地化から独立へのきっかけを作り、その後の地域の

赤化にアメリカが介入し、現地の軍事政権と麻薬がらまりの世界の傭兵が麻薬を巡り

入り乱れ、そこに民族問題と宗教と幾重にも絡まるしがらみとそれらを超えて国をまとめ

平定し平和の地にするにはまず火種の麻薬の一層からはじめられ強権による独裁も一旦は

目をつぶる形で民主化と各国の独立が認められ、今あるのはただのジャングルと山地と

水の多い地という発展の余地のある地として伸びしろに着目する国々ではあります。

 

多くの思惑とは別のそれらの過去を知らない人から見たらただの未開の地で不思議の国なのは

間違いありません。

 

しかし、最近の研究からもジャレッド・ダイヤモンド氏がいうように資源国というのは文化

や国としても貧しいところが多く、何もないから世界的大都市に発展する要素もはらんでいると

いえるのです。

 

他の都市が導入した原発やダムを作る事なく自然の水利を利用し全く違ったエネルギー利用を

する国にするとか水素を基本とするエネルギー体系など今までと違う国の設計も可能なのです。

 

日本人の知恵とよく言われますが、麹や納豆酢酸など細菌を利用した食文化は世界に誇るもので

光合成以前の細菌の利用で発電も可能です。一方今福島第一原発で増え続けるトリチウムも

核融合炉には必要な物質で今後利用される可能性があり、反物質を使えば放射性物質も消すことも

可能だと思います。

 

必要なのは自由な発想とあきらめないことでしょう。

 

かつての麻薬地帯も今は軍隊も傭兵もいないお花畑です。

 

医者もいない山の中でかつてランは重要な薬だったといいます。

 

もちろん今でもオキシコドンなどガンの最後の痛み止めとして使われる

薬も原料はランです。コカ・コーラのコカというのはコカインの葉が入って

いたからだといいます。当時はまだ違法薬物でもなく、飲むと元気になると

人気だったのです。その後麻薬成分を取り除き風味だけ残す方法がとられ

現在もコカ・コーラとして残っているのです。

 

一方未だに合法のカフェインは各国で消費が増え、特に新興国での需要が

旺盛で値段も上がり続けています。特にスペシャルティの需要は強く、

品薄感も続いています。

 

コカ・コーラが大麻の成分を入れるというののも最近テレビにはでないが

ネットでは騒がれたニュースでした。

 

最近の気候の落ち着きとともにしばらく来店されていなかった方も戻ってくる

という最近の状勢ですが、注文されるのは季節のブレンドが多く、ストレートは

どんな感じか聞かれることも多くなっています。

 

逆に聞きたいところですが、そもそも涼しくなってきたから珈琲でもという方には

私が思っているようなスペシャルティのような珈琲らしくないような華やかな香りとか

果物のような味とかより今の季節にはより珈琲感のあるものへという思いが伝わるでしょうか。

 

例えば、シャキッソなどは一口一口重なる味が魅力でその一口ごとに去来するイメージも

実にいろいろと多岐に渡りそれがすべて珈琲を語ることになり、味の世界が広がります。

 

最近の読書時間はもっぱら遺伝子ですが、最近の一番の衝撃は遺伝子情報はその細胞の生死に

関係なく伝達されるというものです。

 

これは最近の耐性菌の能力伝達で出てくるのですが、となると遺伝情報から何かを発症したり

するのは何も受精卵の遺伝子を操作するだけでなくできることになります。人間に寄生する

細菌は100兆個といわれそれらを善良菌に保つことで健康になるといわれるようになってきました。

それならばその逆もあるのです。そして、ある遺伝子操作をした菌に接しただけでその環境も

状況も変更可能なのです。これからの人類の進化もips細胞などでなく体内寄生菌の操作で

能力の操作なりガンの克服なりも可能になるでしょう。

 

珈琲の味の積み重なりを感じるにつれ、イメージの広がりも知識の広がりもまた変わり

つづけるでしょう。

 

連休にはまた新しい豆を焼きます。

 

 

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珈琲環境を考える

2018年09月19日 09時31分41秒 | 珈琲

無印良品 豆から挽けるコーヒーメーカー MJ-CM1 MUJI無印良品 豆から挽けるコーヒーメーカー MJ-CM1 MUJI

当店のお客様は豆で買われる方が圧倒的に多いのですが、という事は

珈琲を飲む際に豆を挽いてさらにドリッパーにセットしてという手間が

かかることになります。

 

上記の無印良品の全自動マシンは豆から淹れられるという機械です。

デロンギとか他の似たような機械では1万台からありますからやすいわけでは

ありません。

 

これは昨年発売され当時ガイアの夜明けなどに紹介され人気となり、何か月待ちと

なっていましたが、今ではネットからすぐ買えます。

 

朝珈琲を飲みたくても朝慌しくて落ち着いて珈琲も淹れられないという方や手間を

考えるとあきらめてどこかでコーヒーを買うという行動になる人もいるでしょう。

 

これはタイマー内臓なので決まった時に珈琲を入れるという事も可能です。

 

微妙なのはできる量が三杯ということです。

 

ステタンにその日の珈琲を入れていくという事はひとりならぎりぎりのサイズかな。

 

二人でそれぞれステタンを持って行くという事だと何回か稼働させなくてはなりません。

斯様に珈琲シーンというのは手間との戦いなのです。

奥さんにおい珈琲と命じればいつでも出てくるというのは夢のような世界なのです。

味を求めると豆はいい加減なミルでは挽けず、どうしてもセラミックでということになり、

セラミックミルを搭載したメーカーもあったりします。

 

水とフィルターはセットするものの後はボタン一つで珈琲が出てくるというのは案外

天国のような世界なのかもしれません。

 

また、人が来たときはその手間を色々とたのしみながら友との時間を過ごすという

時間の演出になったりします。

 

ですから、珈琲を入れる手段は機械とハンドドリップの複数のドリッパーとペーパーと

10人一遍に淹れられるフレンチプレスのような効率と味がいいものがほしいところです。

 

器具をセットする間にお湯を沸かすわけですが、必ず人が来るというときにはわざわざ

銘水を用意したり水にもこだわったりします。

 

珈琲とか茶とかとかくそのような手間を提供することであり、喫茶店というのは原価は

微々たるものですが、お茶をする時間と空間を提供するシステムなため珈琲豆の原価は

わずか一杯辺りどんなにいい豆でも20円か30円にすぎずそれを400円から500円で売る

わけですからとかく珈琲の味より、インテリアとか音楽とか立地とかに予算が行き、珈琲の

味はあまり考えてこられなかったのが実情です。

 

ところが、いつも飲んでるコーヒーにミルクやらクリームやらを加えて違う飲み物でおしゃれ感と

甘み処の付加をして新たな空間演出をしたりととかく珈琲本来野味わう人は遠く追いやられ自宅で

しか飲めないことになっています。

 

それでも珈琲を携えて旅をしたい人や旅先にも仕事先にも珈琲を必要とする人はいて自衛の携帯用具も

用意したりします。

 

その際重要なのは紙などゴミになるものはとかく環境問題になるので金属フィルターやフレンチプレス

などがよいされるもののこれは抽出後の豆の処理からは逆にゴミの拡散になり、ドリップパックなどの

持ち運びも処理も簡単なものがどこでもお湯さえあればという事になりドライブから山などの極地でも

重宝します。

 

珈琲がどこでも飲める幸せを誰もがその喜びを持てる社会になればと祈ります。

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ブラジルダテーラ農園

2018年09月18日 09時08分09秒 | 珈琲

暑さもひと段落した今月の豆は本格的な珈琲の苦みを楽しむことを

主眼にセレクトされました。

そして今月後半にはそれも深煎りでブラジルを飲んでみようと

久しぶりにダテーラの豆を焼いてみました。

珈琲を深煎りにというと俄然珈琲通の雰囲気が漂いますが、

なぜ深煎りにするのかは大概の人が解っていないようです。

そんな意味でこの豆はやはり涼しくなると深煎りの珈琲だねという

感慨が漏れる仕上がりとなっています。

それと日本でもやたらエスプレッソが流行り泡があるコーヒーが

本物だという輩までいます。

しかし、そんな何もわかっていない連中もなんでそんな深煎りにして

圧力を掛けて抽出しているのかは知らないのです。

真っ黒に焦がして苦みを出していると真顔でいうコーヒー屋もいますが、

完全に焦げたら逆に味はしなくなります。

炭は苦いと思っている人もいますが、炭焼きの焦げ焦げの焼き鳥だって苦くは

ないです。

それに炭で焼いた焼鳥だってビジュアル的に焦げているだけで焦げてるのはやはり

へたくそなのです。

最近は焦げたような豆を平気で売っている豆屋も見かけますが、それなども

焙煎でどんな味の変化を生むのかよく勉強してみた方が良いのです。

そもそも炭で焼くのも焦がすためではなく、芯からしっかり焼くためです。

それなのに焼き鳥屋などは当店は炭で焼いていますと言わんばかりに焦げを作って

いますが、魚でもなんでもきつね色に焼き色を付けて焼き上げるのが普通で焦がしたら

失敗です。

先日テレビで猿田彦コーヒーがなぜ成功したか社長が出演して語っていましたが、

今まで焙煎士の名前だと思ったら店舗名だったと知りテレビ効果とかCM効果という

ものの面白さだと思いました。

深煎りの珈琲で秋の深まりを感じるというのも一興。

お得価格でまとめて吉田の道の駅に金曜日に持って行きますのでお楽しみください。

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しっとりと雨の朝

2018年09月14日 09時54分24秒 | 珈琲

昨日は最低限の10Kを一度も歩かず一定のリズムに乗り走り切ると言う

最初の目標通り走れました。

ここのところまたオシロイバナからコスモスなど花々の香る中を走れるように

なりました。

しかし、昨日もまた最後は雨の中走ることになり、根性を試されるかのような

展開です。そして今朝もぽつぽつと雨が降る静かな朝となりました。

 

連休を控えて色々と業務はあり、来店者は少ないもののあわただしい状況です。

昨日の夜はNHKの未解決事件のドラマを見ましたが、組織というのはひとつの

方向を決め動き出すとなかなか正しい方向に軌道修正できないという組織の限界と

その組織からの何の反応もないことからこれが今後生かされるのかは疑問という

なんとも情けない心地になる物語でした。

 

犯罪が少なく、安全な国で親切な国民性などと言われていますが、未解決の凶悪事件

など調べてみるといくらも出てきてただ知らないだけという目を塞がれている

だけという感じにもなるのでした。

 

先日、しばらく手に入らなかった石窯パンが食べられ半年ぶりに堪能しました。

 

このパンは本当に珈琲によく合い、ここのところ気になる珈琲の苦みにもスペシャルティの

上品な味にもマッチしそれぞれ際立たせます。

 

普段よく飲むブラジルサントスNO2はよくこのブログにも紹介するように安い

部類に入ります。

 

これが災いして安っぽい味とイメージされる方もいて一度も注文されない常連さんも

います。


スペシャルティの中にはこのブラジルサントスNO2とついてさらにその中から

セレクトしたイーストコとかビッグウェストといった豆があります。しかし、

ブラジルサントスと付くと安物の名刺を冠しているようで使わない店もあります。

 

当店では今回の豆はスペシャルティでも明確な苦みというテーマで選びました。

 

そして焼いているときに出る香りも濃縮した醸造酒のような上質なリキュールの

ような香りに陶然とするくらい匂い立ちます。

 

こういう豆は挽く前と挽いた時に出る香りと湯を挿して香り立つものにそれぞれ

感じ入っていただきたいそんな豆です。

 

もちろんカップに口を近づける時に感じる香り。飲み込んだ後に喉から戻ってくる香りと

時間を経てさかのぼる香りと順次味わえるという楽しみがあります。

 

珈琲にはさらに飲み終わった後のマウスフィールとか後味という余韻まで続きます。

 

ですが、多くの自称珈琲通は一口飲むと全てわかったかのように語りだし、その

喧しいことこのうえありません。

 

今朝のしとしとと静かな朝のように珈琲は心静かに落ち着いて飲みたいものです。

 

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歌う釜とあふれる香り

2018年09月13日 11時49分28秒 | 珈琲

涼しくなったせいなのかここのところ焙煎中から

釜から香り立つ香りがとても強く感じます。

特にナチュラル系は強いので火の止時期前に特に強く香り

このまますべてうまみも香りも出てしまうのではと感じる

ほどですが、こういう豆は火を止めて休ませると味が

落ち着いて日に日に味を深めます。

暑いころはすぐに豆が油を帯びててかっていましたが、

このテカリが出るくらいまで寝かした方が味は深まります。

まあこのテカリ具合というのも人によりどう見るかはまちまちです。

光ってる豆は古いと感じる人もいればこれはよい豆と感じる人も

いるのです。

生の豆でも香る豆もあれば、挽いた時にかぐわしい香りを出すものも

あります。

これらの外観や香り立つ状況もほんの一端でしかないことを知らず

ああだこうだと蘊蓄を述べることがあまりに多く、そんなのは

ほんの一面でしかないことを知る本当の珈琲通も少ないのです。

焼き豆の香りが少ないと文句をたれたり、豆が光ってるから古いと

いったり、時期により焼いた直後でも光り出すこともあり、香りが

強く出ていると早く膨らませすぎて味はスカスカの事もあります。

 

まあこういうことを言う輩は味は解らないのです。

 

外見やにおいも全てでなく、味の熟成も何日たって完成などという画一

的なものでもないのです。

 

香り立ち、光を帯び、挽いて香り、湯を挿してなお香り、カップに

口をつける際にカップからまた香りだす全てが物語であり、一日ごとに味を

変えるその変化を知ってこその醍醐味です。

 

そんな刹那的なライブ感満載の一人で飲んで良し、また仲間と飲み、

大事な人とカップを挟んで対峙してよしと全てがドラマであり、

いつも常に珈琲とあることが珈琲の持つ力なのです。

 

いつもマンデリンしか飲まないとかモカが最高などとおっしゃる方は

それが解らないのです。

 

なぜ当店に季節のブレンドがあり、それが一番喜ばれるかも

知りようがないでしょう。

 

それになぜ当店の今月のブレンドが『林檎』なのかも気にも

ならないに違いありません。

明日は同じサントスNO2について書きます。

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keelとfearな朝

2018年09月13日 09時34分21秒 | 日々のこと

じゃらんでホテルに泊まり、ポイントを使い支払い時に

支払金額が減額されるサービスを受けるととても得した

気分になるが、一方旅館さんなどはじゃらんとは別の企業なのに

他所に泊まったり、口コミにコメント書いたり直前ポイントとか

全然関係ない会社のポイントまで使えてしまうのに受け取る現金が

10%以上少なくなってしまうのにこれは影響ないはずもなく

ひょっとしたら会社経営にもかかわる減収なのに受け入れているのは

それ以上の恩恵があるからなのだと予想されます。

 

私も旅行会社に勤務していた時期があるのでこの仕組みはよく理解して

いるつもりです。

 

旅行会社は各種手数料で稼いでいます。鉄道などの運輸会社などは

乗車券の2~5%、旅館は10%の手数料を受領します。

更に団体などの大口旅行ではその手数料は倍になります。

それもシリーズ物で年間送り込む場合も一日単位では数人しか

いない旅行も契約で団体手数料を徴収します。そういう団体の場合、

券などの紙での入込でサービス先受領で手数料も最後で精算となり、

旅行会社は先に全額受領していて優位さがあります。ですが、ネットで

予約というシステムだけ提供している予約システムだと現地支払いの

ことが多く、手数料はあと清算なので宿側が優位のようにも感じます。

 

だからたとえ他所での宿泊のポイントで現金が削られてもその後払う

手数料は減額されるはずなので喜んでポイントを受け入れるのでしょう。

 

しかし、その精算システムは自動化されておらず、宿でポイント行使は

現地のアナログ処理で宿の人が忘れて値引きされていないことも多く、

私も帰ってからポイント返還を宿に連絡したことがあります。すると

わざわざ現金を送ってきたのでこれは果たして宿にどれだけのメリットが

あるのかと考えてしまいました。

 

ネット紹介会社は他の事業のポイントだろうが全部自動精算で、どこの

旅館で使おうが処理は共通で自動なので宿でミスして減額しなくても

ポイント返還などの処理は簡単にできないことは予測できます。

 

我々消費者はポイント使用は利益還元と考えますが、これは販促の

為で宣伝広告と同様の戦略的割引でいくら引いてもそれにより売り上げが

拡大するなら投資でしかなく、どこでそれをどう投入すればどう

売り上げが伸びるか考えられています。

 

しかし、それがポイントを引き忘れるような旅館に使われるという事は

現場のためにはいい迷惑でしかないのも理解できます。それでも喜んで

ポイント使用を認めているのは以前の宿泊券の泊りのような後払いで

ないからでしょう。

 

そんなことを考えたのは昨日アマゾンのメールをみたら私が書いた

口コミにアマゾン及び何万のユーザーがあなたの口コミに感謝している

という言葉を見つけて何か今までにないポイントを得たような気に

させたからです。

 

こんな自動で帰ってくる言葉にさえ内容を工夫すると顧客との信頼を

得ることもできるのかと感心してしまいました。

 

aiによりさらに自動化も進むことでしょう。

 

営業などは人と人関係なのでaiには無理ということですが、意外とそうでも

ないと感じる事件でした。

 

先日のappleのヘルプデスクでマニュアルどうりなのだろうけれど問題解決

までしっかりサポートいたしますという言葉にやられたり、やはり先端企業は

何か違います。

 

その何かとはちょっとした気づきなのかもしれません。

今朝船の竜骨というのはあの鳥の胸の骨のカーブから来ているというのを

気が付きはっとしました。

 

あの独特のカーブは波を切り裂く必須の曲線であり、古代からあの形

なのですが、それは鳥の胸の胸骨から来ていたとは不思議です。

 

それと同時にトランプの暴露本の題がFearなのも私はずっとFiredから

きているのだと思っていたら今にも北朝鮮と戦争になっていたかもしれない

いつも崖っぷちの上を歩いているようだという内容を意識させることから

Fear(恐れ)となっているんだとニュースなどでは言っています。

まあでもこれは前の暴露本がFire and Furyだったので同じFの

Fearにしてもちろん意味は中間選挙でのYou are fired(おまえは馘だ(トランプの得意なセリフ))につながって

いることはもちろんです。このつながりとか韻とか日本人は文学的とか

詩の世界俳句や短歌に造詣がある割に疎いようです。この題についての

示すものを解説した人に出会ったことはありませんが間違いないでしょう。

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夏を駆け抜けて

2018年09月12日 09時00分47秒 | ジョギング

今朝は予告通りランニングの話題からです。

先月はバスケットの練習で11日に膝をギクッと痛め

走ると痛い状況がずっと続いていました。

この夏は酷暑で毎日テレビで昼間は運動するなとか

熱中症で死ぬとか報道があり、運動するのがいけない行動のように

いわれる程でした。

 

そんな雰囲気の中走りだすと気持ち的にも無理はしないでおこうとか

膝が痛いとか何かと理由をつけたりちょっと雨が降りだしたりすると

歩きを入れたりして10Kをまっとうに走ることも走り抜くこともなく

ジョギングペースのだらしのない走りでした。

 

一時はこれはこの歴史的な暑さと自身の年齢のせいで仕方のないことと

自分を納得させていたように思います。

それにしてもこの膝痛は走らなくても普段の生活で立ち上がったりするのにも

一瞬体制を整えたり、気持ちを集中しないと立てなくなるなどずっと痛くて

一向に回復する見込みがありませんでした。

 

これはよいよ健引きに行って直してもらうしかないのかと思ったりしました。

ランニングを毎日するようになり豆が出来たり、足の爪がはがれたり、毎日の

筋肉痛以外に筋や関節が痛むことはあり、足底筋膜炎と診断されたときには

整形外科を受診しましたが、治療法は使い過ぎだから休めと言われただけで

マッサージもストレッチもなしで病名を紙に書かれただけでした。

 

それ以来スポーツ医療的アドバイスは得られないと医者にはいかないようになり

最後に残ったのはタイ古式マッサージと健引きでした。

 

しかし、そこに行く前にここ数日新たな発見をしたのでここに書いておきます。

 

暑さに負け気持ちも負けてこの夏は最初からK6分程度のゆっくりペースで

走ることがほとんどでなおかつ膝が痛いので途中歩きになってしまったりという

スタイルで涼しくなってもなかなかペースを上げることができませんでした。

 

そして思ったのが、ふと見た映画の一シーンである距離を飛び移ろうとするときに

後ろに下がり、足が動物のように変化するというもので、このシーンが気になり、

走りを変えるきっかけになりました。

 

よくランニングの初心者用の本などには上下動をなくしてすり足のようなショックの

少ない走りを推奨しています。そしてかかと着地をするのが普通でこれにはショックを

和らげるようにクッション性の良い靴を履くように書かれています。

これでもしジョギングを始めたら多分ずっとこの走り方をしてそれ以上のタイム、つまり

K5分台のランニングレベルにはならず、フルマラソン4時間切り所謂サブ4は達成でき

ないでしょう。

 

馬やチーターなどの野生の生物で走る動物の足は手のひらでいうと手の指の根本ぐらいしか

地面につけていないのです。

つまり踵を着いてぼたぼた走るのは人間だけです。ランニング本のかかとで着地はうそ

です。

ということで、走っている際に踵を着けないような元のランニングフォームに戻した

のが膝痛回避の第一歩です。

 

たったこれだけですが、足を着くだけで起きた膝の激痛もわずかとなり、走り続けられ

なおかつ徐々にランニングペースを取り戻すことができました。リズムが生まれやっと

10K走っていたのが軽々と走り切ることができるようになり、もしこのままこれに気が

付かなければもうずっとジョギングモードで膝痛がなくならず走るのをやめていたかも

しれません。もし走るのがなかなか続けられないという人がいたら踵を着かない走りを

お試しください。

 

  

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