早いもので非常事態宣言が出て早三週間が過ぎ先週の金曜あたりから
感染者の減少に転じ連日宣言が出ても人出が減らないなどという悲観な
報道ばかりでしたが、このまま感染が減少で続けばいいのですが。
その間いつもの年越しとはずいぶん違うものとなり、世の中こうも変わってしまうのかと
いう思いもしたし、また自国第一主義と分断の政権から再び世界融和と連帯の政権が米に
登場したことはこのコロナの世の中にどのように影響していくのでしょうか。
いずれにしろ超大国アメリカが世界でリーダー的立場を果たせなくなり、中東や内戦が続く
国々からは憎まれ敵対化するのが強くなり、その陰に見え隠れするのが国家より世界に広がる
グローバル企業の力の繁栄と中国の存在です。
中国は経済成長とともにその存在感を強め覇権主義も発揮し、とかく米と対峙する構図が
あらゆる場面で目立っています。中国は最初から宇宙の覇権を目指して独自の行動をするし、
世界標準として米が今まで主導してきた共同開発、共同利用の精神とは違い極地でも宇宙でも
その資源を自国独占を打ち出し独自の動きを示しています。
それは世界各地でのプロジェクトでも独自の動きや大胆な計画を進めているものの頓挫してしまう
巨大プロジェクトもままあり、ニカラグアの第二パナマ運河や各地のリゾート計画など頓挫し
廃墟と化した施設も報告されています。先日も一年後に迫った冬季北京五輪の会場を視察する
習近平氏の姿が報道されています。
もともとの出どころが中国でこのコロナ禍は起きたことであり、なぜこうも世界に広がったか
という解明も中国の協力がなくては明らかになりません。まだ第二のコロナの本もこの中国の
奥地にはあるといいます。人々の思いとしてはこの温暖化で永久凍土から漏れた太古のウィルスが
人類を滅ぼすというSF的ストーリーは広がっており、昔からあるネス湖の恐竜やUFOと同じトンデモ
話で人々の信じやすい物語で人々に愛されている神や超能力など信じやすい物語なのです。
トランプ政権ができたのもそんな背景があり、昭和の世代にはなじみのそんなトンデモな話が
実は現実も犯してしまうほど浸透している現実があるのです。米でUFOやら交霊会などを信じて
しまう人は70%にも及ぶそうです。信じている宗教もキリスト教でも聖書に書いてあることが
唯一の真実であると信じる人々が一番多く、未だに進化論を信じず学校でそれらを教えることを
禁じる裁判が起きるという非現代的なことが日常的な国です。
トランプ政権ではそんな非現代的なことが大統領令でたびたび発令され、ずっと実施されてなかった
死刑が施行されたり、先進国とは思えない逆行もみられました。オバマケアを廃止しようとしたり
環境問題から停止していたパイプラインや各種の開発も推進され、パリ協定やWHOなどからも脱退と
自国第一主義に走り今までと違う支持者を得たのです。それが顕わになったのが政権交代の時に
それを受け入れられないとして議事堂にデモ行進を呼びかけそれが暴徒化して死者が出るという事態に
なりました。
これは断末魔の姿で実際には政権交代も行われ、パリ協定の復帰やパイプラインの撤回などまたもとに
戻る大統領令が発令され、間違いが正されたかのような状況になっていますが、果たしてそれでこの
世の中が正されるのかはもはや米国だけの力では到底無理で中国と米と世界という今までにない構図に
なっているのです。
そのコロナをめぐる世界の対応でももう既に外国ではワクチン接種が始まっているのに対して日本では
今年に入って取られたコロナ対策などどれを見ても明らかに後手後手でワクチン接種も年内に行き渡らせる
こともできるのか怪しい状況です。つまり効果はその二年後くらいとコロナ克服の時期もどんどん遠のく感じ
なのです。
それなのにコロナからの脱却経済対策の予算が12兆も計上されているという状況でちぐはぐな政権運営と
いう面も顕わになっています。
安倍のマスクで全国民にマスクを配布という政策など似たような政策は各地であり、税金の無駄遣いです。
公共の場所や人が集まりやすい場所でウィルスを集めて無力化する無菌化する場所を増やすなどもっと積極的で
効果的なことはいくらもあるのです。不安をあおる報道や知事の会見などばかりでニュースやリソースを消費し
社会を疲弊させることなく被害を少なく復興させることが現代ではできるはずです。
それなのに人々がとりたがるのは昭和の時代に起きたトイレットペーパーが市場から消えたというあの
状況の再現をまたやりたがっているかのような昭和の逆襲なのです。トランプ政権が誕生したのは
今まで顧みられない変化についてかられない人々の思いの残滓みたいなものでUFOやらスプーン曲げなど
の昭和の思い出の逆襲です。
アマゾンオリジナルのドラマ『アメリカンゴッズ』では普段は出てこないアメリカの名所などが出てきます。
巨大なバァッファローの像やハウスオンザロック。番組では出てこないもので似たものでは岩肌に掘ったホテルとか
歴代大統領の巨大なレリーフで有名な国立公園とその近くにそれを真似したかのような先住民の顔を掘っている
ところとか芸術とか世界的認知とは違う世界がいきずいているのを感じます。
それとこの正月にBS でイップマンの映画を続けてやっていました。これは私はもう前に見ていたのですが、
『イップマン』を見てしまいました。そして最後の方になって洪拳の達人ホンが日本では燃えよデブゴンで
人気となったあのサモハンキンポーであることに気が付きました。そんな発見とともにいくつか気が付いたのが
この映画ではイップマンがホンのかたき討ちのような形でリングに上がりボクシングのチャンピオンと戦い
勝利するというストーリーなのです。
しかし、昨年NHKドキュメンタリーでは中国武術と戦う総合格闘技家の映像を見ているとなんとも複雑なものが
混みあがってくるのでした。昭和世代においてカンフー映画の隆盛とブルースリーというのは強烈で誰もが
あの声とけりを真似したのでした。その師匠であり謎の拳法で最強の使い手として有名になり映画やゲームに
なった伝説の人がイップマンで実に戦中まで遡る伝説が伝説を生んだ例です。それと真逆のそのドキュメントでは
現代総合格闘技を身に着けた格闘家が次々に中国の武術家と対戦して破り中国武術はかっこだけでやくにたたないと
主張したのをとりあげたものだったのです。
彼はその名前もネットから消されて中国当局は武術家と総合格闘技との対戦を禁止するという政策を打ち出し、
すっかり異端扱いになったというのがドキュメンタリーの内容でした。これなどはかつての文化大革命で
古いものはとにかくなんでも破壊してきた中国共産党が今では武術でも共産党と対峙しない限りは保護して
いるという姿勢に興味深いものを感じました。同じように中国を描いたドキュメンタリーで海南島でリゾート
開発をするボスを描いたものもありこれなどはコロナ前の古いものでしたが、その中で一番興味深いものは
そのボスとされる人が言うセリフで中国共産党のおかげで金もうけができる共産主義万歳というものです。
我々日本人からすれば帝国主義から民主主義という転換と戦後という枠組みとともに受け入れてきた物が
全て正しくて現代的であり世界の最先端であると信じているわけですが、それが今正しいのか中国共産党と
米の帝国主義的様相が対峙する世界に日本民主主義と国民主権が大きく問われているというのが今年の正月以来
感じていることです。
普段なら一番のんびりとスキーと温泉と珈琲を楽しむ時期なのにじりじりと世界の情勢とすっかりおたのしみを
とりあげられたようなこの今を照らしているのでした。
それとは裏腹に珈琲の味は今年も昨年のブラジルの豊作を持続しており、味の面でもより良いものをそろえられたこと
は毎日実感しており、またその価格も昨年より安くて味のよい豆が揃えられている実感もより強くなっています。
寒さにより味を増し、まさに今珈琲の旬であり、冬に飲む味わいとか寒さに増す味の良さもさることながら今の豆は
それとも違う本来の甘みの強さもあり今年の味の充実を感じます。