King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

温泉とスキーの原点に

2018年01月31日 23時55分58秒 | スキー

この日の予約は10日前には入れていたのですが、23日の噴火を知り直ぐにキャンセルしました。というのは噴火したのが私がよく滑る本白根のところだったことと噴石によりロープウェイの搬器がボロボロになったり本白根のレストランの屋根にも穴が開くなどこれは当分ロープウェイは営業を中止するだろうとの思いからです。そして予約は直ぐに気になっていた福島の星野リゾートに入れました。続々と入る白根山噴火の模様から最初被害が雪崩に巻き込まれたというものから噴石の直撃を受けたというものに変わり、純粋に噴火による死者ということでいつも滑っていたあの山が噴火するというまさかの出来事がもしかしたら自分の上に直接起きていたかもしれないというより身近なものに感じられてとても他人事に思えない事故になりました。そして、いろいろな学者の説やネットでの情報などで今回のパターンはあるものと同じであるという気になるものを見かけました。それは宝永年間に起きた富士山の噴火です。御嶽山が噴火し、白根山が噴火、会津磐梯山が噴火し、富士山が噴火したという歴史を今回も踏襲するのではというのです。つまり福島の星野リゾートが次の危険ゾーンなのかとこの予約も取り消すことにしました。その後、噴火の次の日にスキー場は天狗ゲレンデのみの営業を再開しました。27日からは青葉山の営業を再開し、町長のコメントとして現在のロープウェイと本白根ゲレンデの廃止を決めたといいます。つまり私が草津に通う根源的なものが失われたのです。そうなるとそれを確かめに行くかのようにぜひ一度その根源の元であるもう一つの物を味わいたくなったのです。それは草津の中でも最も愛する源泉の綿の湯です。この源泉を引く宿は少なく、中でも桜井の露天風呂が最高であるという思いをしていましたが、昨シーズンからこの宿は泊まっていなくて他の綿の湯に入るたびにやはり桜井の綿の湯じゃないとだめなんじゃないかという思いをしていました。というのも宿によりお風呂の形状とか雰囲気とか大きさとかそれにより受けるイメージが変わり、ああ綿の湯に入ったというあの感動がないように比べてしまうのです。確かに草津の温泉なら他の温泉地より温泉に入っているという満足感はあるもののどこかでもしこれがあの綿の湯ならさらに最高であるという気持ちがいつもあるのでした。というわけで、一度取り消した桜井に再度また予約し、ずっと入りたかった綿の湯への思いを果たし、本当に噴火したのかを確かめに行くということにしました。

さて、この予約をした時点で実はすでにこの結果は予測していました。つまり、失望です。大概こういう過去の良い思い出を反芻する行動というのは裏目に出るのです。期待が高い分、その思い出は段々強いものになり現実を追い越してしまいまた追想のためになどというと元の思い出までも壊してしまいかねないというのは何度も体験しています。桜井から足が遠のいたのは団体旅行用の宿のため団体客と泊まることになり静かなリゾート気分には浸りづらいことと料理などのサービスが低下して逆に値段が高くなるという現象がつづき、割高感があったりしてここしばらく足が遠のいていたのです。今年は平日なら1万円とリーズナブルなプランもありそれではと予約したら噴火が起きたのでした。

そんなもろもろの思いが交錯するなか到着した草津は風もなく良い天気で南岸低気圧の接近で積雪の予報が出ているとは思えない晴天です。通常ならこの時期一番のコンデションでさらさらでふかふかの新雪が楽しめるのが本白根の壁です。そこでの無重力感と宿での綿の湯での真綿で包まれるような無重力感と両方楽しんでこその草津の醍醐味だったわけです。それがもはや失われ、たぶん噴火の記憶が遠のくころまでは滑れることはなく、ゲレンデ廃止のコメントからもしかしたらもう私がスキーをしている間に再開はないのかもしれません。それでも草津に通うかの選択の分かれ目となる今回の確認の旅です。実は旅行前ふたつの出来事があり、スキーについて考える出来事となりました。ひとつはこの間みつけたskiTVで内容はゲレンデ紹介と丸山貴雄の滑りのインプレッションとデモとシュチエーションの滑りです。短いのに実に盛りだくさんでためになりました。それに刺激になったのです。しばらくゲレンデであの滑りをしてみようなどという人を見かけなくなり滑りの模索もすでに何を目指したらよいのかと曖昧模糊としたところにあり、気になるのは前回滑落した天狗の壁の攻略でリベンジを果たすということくらいで逃げていたコブにも挑もうかという気持ちでみたskiTVの丸山貴雄の滑りはとてもうれしくなりました。そして、噴火の地に行くなら長年気になっていたヘルメットの購入を果たしておこうと思いました。そこでアルペンに行ったののですが、なんとシーズン真っただ中なのにスキー用品はなく、もはや日本人の需要にスキーというスポーツがなくなったかのようなとても寂しい気分にさせられたのです。そんなものを晴らすかのようなまぶしい晴天のゲレンデで下の様子は今までの草津と全く変化ありません。人の数はいつもの平日の人出で多くもなく少なくもない感じです。スクールと生徒も普通にいていつもならいる自衛隊の迷彩服の団体だけは見られませんでした。リフト料金は4200円から3000円となりクーポン券やセット券の利用はなくなりました。前売り券は払い戻しとなるようです。今期のスキー場のポスターのコピーがそりゃ雪質がいいわけだなのですが、それを実感できる地が本白根のわけでそれが廃止になった今、草津でのスキーに何を求めろというのか。そんな思いの中、前回の滑落現場に最初に立つとほぼ圧雪されてまた新雪パックがされてまだ誰も踏んでない状態の堅い斜面でした。前回のカリカリの斜面からまた難易度は落ちて、もう昼も近いのにシュプールは二三本しかついてません。そもそもこの堅い斜面にシュプールを残せるほどの技術を持った人が滑っていないというだけでそういう人たちが来るゲレンデではなくなっているということでしょう。以前なら平日のガラ空きの時でも高度の滑りをする人が何人かはいてコブラインを作ったり深く鋭いエッジ痕を残していたものでした。いつもできる天狗の壁の左側のコブラインもできていません。そんな観察をしながら滑り前回なぜ滑落したかも原因がわかりました。それは斜面をあまりにコブを意識して見続けていた視点です。斜面だけ見ていると速度感とか傾きとか真っ白で時にどちらが上か下かすらわからない感覚になるのです。時には静止しても斜面の上に流れていく風と雪で自分が滑っているような錯覚も起きて立っていられなくなったりもします。そんな斜面に対して対処として斜滑降に逃げずに積極的に板をたわませてその反動でコブの吸収とへそからゼロにする合わせなど斜面に対して加えるマイナス要素で瞬時にゼロにした瞬間を使うことです。普段おろそかになっているうち足の動きや深雪の時に使う細かいターンと前後の板の使い方など注意すべき点が顕になりました。そんな確認ができてさて、次の青葉山の様子を見に行くことにし、行ってみると警察車両や消防などが監視している緊迫の状況があり、噴火から8日目で献花台もそのままでした。青葉レストランには気象庁の詰め所のようなところも作られていて、まさに事件の現場の感じでした。青葉のリフトは3時50分終了であっという間に終わり、そのまま下山し宿に向かいました。宿には大型バスが8台ほどいてかなりにぎやかで風評被害を伝えるニュースのイメージより前来た時より混んでいる感じすら受けました。昼を食べたロッジでは中国人のグループが大声で食事していて久しぶりに他人の迷惑という気分と宿でもこんな喧騒の中また過ごすのかという予感めいたものを感じていましたが、お年寄りの団体というのはそれともまた違ったきぶんをあじ合わせてくれます。団体と食事場所が別れていて多少はストレスを感じずに過ごせました。肝心の綿の湯は予想した通りいつもより硫化水素臭が強く、色が青さが強くて白いいつものイメージではなかったのです。それでもやっと綿の湯に入ったという満足感はあり、あの独特の浮遊感と真綿の様な感触が得られなかったのがなんとも残念でこれも噴火の影響かと思いました。

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冬の味覚と厳冬期に

2018年01月27日 12時48分02秒 | 珈琲

部屋の中の飲み残しのコップの水が氷るほどの寒さが続く秩父です。その寒さを生かして様々な施策がされ、氷柱などはすごい賑わいを見せています。昔からある冬の味覚も人気ですが、干し芋など私が昔食べたものと違う感じがしてあまり良いとは言い切れません。まあ、そんに昔の味覚を求めて色々手間をかけ再現したりということもさんざんやってきましたが、かけた手間に対しての満足感があったかというと落胆の方が多く、人は何を求めていくのかという疑問ばかりが積み残るのでした。それでも冬の珈琲においてはこの豆はこういう風に味を替えましたよという変化の蓄積やうまさの表現の多様さは年々驚くべき多角さで広がり、面白い現象になっています。定番としてのレッドマウンテンの醍醐味も寒さがより一層拍車をかけた感じで冬飲む珈琲の魅力を味わせてくれます。人それぞれの冬の物語とこ珈琲といつもそばにあるものがそこにある。いつもほしいものがそばにある喜びに浸れます。こんな時にこんな味というそれぞれの必要とするものと感じてみる時に味のバリエーションのご相談をいつもお受けしています。こんな時にはこんな味。必要とする珈琲を語る時も楽しいものです。お気軽にお出かけください。試飲は三時までとなっております。

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リゾートに思う

2018年01月25日 14時32分28秒 | 旅行

草津の噴火に伴い白根山の噴火の歴史を調べてみると直近では1982年に小規模な噴火があったとあります。最近の噴火はみな湯釜付近のもので噴煙が上がるのもごく小規模で、浅間山の様なもくもくと噴煙が続くものではなかったようです。さらに今回の本白根の噴火は3000年間なく、休火山状態で安定していたといいます。しかし、何の前触れもなくこのように噴火が起きるとなるともはや休火山や噴火のないとされた火山でも安心できないということになります。となると今後のスキー場営業は本白根の壁などいつ滑れるのか怪しい感じです。青葉山までいずれはオープンさせたいと町長はコメントしています。そうなったらスキーと温泉に訪れてもいいかなと思いました。一番最盛期の時期にこのような事態になり営業に影響を受ける方や被害にあった方にはお見舞い申し上げます。さて、リゾートに新たな風をと現在頑張っている人を紹介する番組がガイアの夜明けで取り上げていました。一人は星野リゾートの取り組みであり、雪は資源であるということで積極的に冬の新しいツアーなど積極的に展開しているというものともう一ヵ所が越後湯沢の冬の生活を紹介する雪国の知恵を知る滞在型体験ツアーを計画しているというものでした。前回私が書いたようにここでも越後湯沢にあふれる東南アジアの人たちには触れられませんでした。都心からわずか80分で雪国となるという魔法のような立地であり、まさに今でもトンネルを抜けると雪国なのに、昔の映画のポスターで懐古的アピールをしている現代は何か近い未来に何か可能性というものより昔に縋りついて昔の生活を現代に語り継いで生きていくという後ろ向きの姿勢はとても賛成できないものです。昨年は雪を生かすということで雪室が夏でも活用される様を紹介していましたが、あふれる東南アジア人たちとともに新しい街づくりを考えていくのも喫緊の施策であり、やるべきことなのではと思うのでした。とこんな考えをしたので次回のスキーと温泉の旅は星野リゾートでどんなおもてなしなのか体験してきたいと思います。

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豆の成長に思いはせるとき

2018年01月24日 10時01分20秒 | 珈琲

昨日珈琲の無言の音楽のことを書いたときに思い出したことがあります。小学校の時の音楽の授業で、西洋音楽の音符についていろいろな種類の音符とその組み合わせで音楽はできており作曲はその音の呼応であるということを教わりました。その実践として、先生が四分音符をタンと一拍子として四つの音、四分音符四つならタンタンタンタンと手拍子してそれより短い音ならタッタッタッタッタンタンなど組み合わせて拍手して生徒に問いかけ生徒がそれにタンタンタッタッタッタッなどと返すという掛け合いをやったことを思い出したのです。ひとりひとりに先生が問いかけるようにリズムを刻むと生徒は必死に自分はこんなリズムにしたぞと工夫を凝らして返していました。その時にクラスでもトップクラスの成績を残し、音楽も得意の女生徒の前で事件が起きました。先生の問いかけに手を出したもののたたかずに答えたのです。当然クラスは何が起きたのか騒然としましたが、他の生徒はこれは彼女が彼女だけに成績優秀者だと知っているので答えに詰まって答えられずにいるとは取れずに何が起こったのか騒いだのです。私はこれが全休止符での答えだと解りましたからああやったなあと思いましたが、先生の意味する問いかけだったらやはり音で答えないといけないのではと思い先生は何と答えるかとその答えに期待しました。それは、案に反して意外にもこれは大変難しい音楽で間違いではないと答えたのです。ジョン・ケージ の『4分33秒』のように深遠な音楽理念をまさか思い描いたのかというような答えをしたのです。このことを思い出すとその10数年後街の中で出会ったその優等生のスーパーのレジで立つ姿を思い出さずにはおられません。教室で起きた些細な衝撃的事件も現実のその後の世界では途端にくすんで些細な出来事に思えてきます。なんとも現実の世界の厳しく厳然としてあることか。同級生の中には早く亡くなる仲間も出てくるこの頃では幼き日に起こした事件とその結果を結び付けて何かにつなげて考えがちになりますが、果たしてそれでいいのでしょうか。人はそのたびごとに選択を迫られ熟慮の上に最優良策をとってきたと思われますが、最近の学説では選択というのは幻想で人間意思すら果たして現実なのかという説が有力です。人の自由意志の選択により物事は変化するのではなく、宇宙の原子の配置でそれは全て結果は決まっているというのです。今では2045年Singularityが起きるという話題が世間をにぎあわせていますが、果たして人工知能が人間より賢くなるということが起こるのでしょうか。そもそも人間より賢いとどのように判断するのでしょうか。コンピューターの処理速度や経験としてのデーターの蓄積は人類を凌駕できても機械が意思を持つような人格形成を果たせるのでしょうか。そんな疑問もそもそも人間の自由意思や自我などというのも妄想ならすべてはコンピューターで計算し結果が予測できるということもできるのかもしれません。そんなことを考えながら珈琲を淹れてドリッパーに湯を入れ膨らむ豆を見つめるときその豆が味わったであろう南国の風と日差しに思いを馳せ、香り出す湯気にその姿を変えた豆に成長というものを改めて感じるのでした。ジャングルから日本へそしてこの辺境の田舎で飲む珈琲と香りに人の成長とこれからの選択に何かしらヒントを語る気がして。

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草津白根山噴火の衝撃

2018年01月23日 15時13分42秒 | 旅行

草津には噴煙の上がる火口はないと書いたばかりでしたが、なんと今日噴火したといいます。スキーに行く予定も急遽予約はすべて取り消しました。死者も出ているといいます。噴火警戒レベルは昨年から引き下げられ湯釜の観光もできるようになっていただけにショックです。大好きな草津もこれからおいそれとは簡単に楽しめない感じです。

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冬のカロシトラジャ

2018年01月23日 11時21分27秒 | 珈琲

東京でも20センチの積雪で混乱のニュースばかりの朝です。秩父も15センチ程度の積雪があります。まずは当店の周りの除雪から始まり、いつも通り豆を焼きます。バスケットの試合での筋肉痛が除雪作業でさらに悪化し、作業の際にいちいち叫び声が出ます。トラジャは今までは夏の定番として焼いていました。ケニアのレッドマウンテンを冬の定番として焼き、大粒豆の競演をするうちトラジャも冬にまた味を増すはずという興味は募り、さらに甘みでは定番のハニー製法の豆はどう変わるかという懸念も当然出てきてコスタリカの豆も焼きました。当然それぞれ甘みの特長があり、それぞれに味わい深い差があります。共通しているのは今時珍しい大粒の豆姿です。それと深い香り。皆さんこの大粒豆をどのように楽しんでおられるでしょうか。これは手回しのミルでお湯の沸くまで自ら廻して香り立つ香りを楽しむのがよいでしょう。お茶と同様、それらをこれから一緒に楽しむ人たちの面前で執り行い、季節のあいさつと天気の話などの後ミルのリズ的な音をバックにこれからの予定などの会話を楽しみながら豆について少し説明をしてお湯を注ぎながらまた豆をひいた時とは違う香りを楽しみましょう。カップを温めるのを忘れずにそれぞれ注ぎ分けサーブし終わったらしばし無言で一口目を堪能します。その前にカップに近ずいた鼻にはこれまた今までとは違う印象の香りの一撃があります。それを記憶して一口目、その一番の衝撃を記憶して、二口目、ここでお互いの感想などを言い合い、さらに追い打ちの三口目、これがこのカップの真実の味であり、これからまたこの味がカップの中盤まで続き、半分以下になってから最後の一口までがまた違う味となり、この冬の季節では他の季節では見られない程の味の変化があります。それは半分になった珈琲は急速に冷えて諸々の物を顕にしていくからです。さて、残りの冷えたカップも直ぐになくなったら味の感想を言う前に余韻を少し反芻してみて詩について思い出してみます。日本人でも古く七言絶句 五言律詩など漢詩を楽しんできました。よく洋画でもセリフでこれは詩になっているというセリフがあります。日本人にはなかなかピンと来ない言葉ながら、日本でも彼の言葉はまるで詩のように響いたなどの表現は出てきます。何も古いものばかりが詩ではなく、例えばビートルズのゲットバックの歌詞なども日本では意味とか言葉に含まれる意味とかジョジョとは誰のことをうたっているとかそんなことばかりを追いますが、まずこの歌のリズムと言葉のリズムに触れたものに出会ったことがありません。詩とは言葉のリズムであり、短い言葉で刻む情景は少ない言葉で無駄を省いてスリムに言い表すおしゃれな方法としての詩だけではなく耳に残る音のリズムと最後の言葉の音を合わせたりという技巧まで細かに計算され作られているのです。日本ではとかくこの言葉のリズムとかが欠落し、字数にこだわりそれで言葉のリズムが整うという苦しい言い訳のような作詩状況だけが残った感じです。中国の七言絶句 五言律詩など厳しいルールは欧米の詩にも韻として共通するものがあるのに日本ではないことに対して、欧米の東洋文化への傾倒とあこがれを思わずにはいられませんでした。しかし、ずっとそう信じていたものの、これは逆なのではないかと最近思い出しました。シルクロードの最終目的地長安は当時世界最大の国際都市だといいます。ならば当然詩などの芸術も楽器やら舞踏などともに伝わったのではないかと思われます。韻を踏み字数にこだわった作詩も中国の漢詩に完成形を見たもののそれは原型は最古の文字が中近東などに残ることからそちらからもとは伝わったのだと思います。だから、今でも英字の詩ですら韻を踏み音を合わせたりしてそれがラップなどの現代音楽にまで影響しているのに対して、日本では音を合わせるのは駄洒落としてあまり重要視されず、駄洒落ばかり言う中年はおやじギャグなどと蔑まれます。詩の世界でも音を合わせるというルールはありません。とかくリズム感のない日本人は世界から隔絶しているのです。ですからここはあえて音のない世界の珈琲のカップにも深く耳を澄ませ聞こえてくる音に聞き入りましょう。最初の豆を挽く音とお湯の沸く音、ドリッパーにそそぐ湯の音、カップにそそがれる抽出液を注ぎ分ける音、そして飲み込まれる珈琲が奏でる音楽にどんなリズムと映像を見るかを感じてみるのです。これが珈琲を飲んで感想を言い合いときに参考になればよろしいのですが。

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マスコミも気が付かないこと

2018年01月22日 22時15分25秒 | スキー

かつて毎週ゲレンデをスキーしてる映像ばかりが流れるテレビ番組がありました。その名もski nowです。スキー好きでなくてもそんなのがあったねという相槌をもらいますが、いまや人がいなくなった平日のスキー場で目立つのは外国人ばかりです。ニュースで流れるのはニセコや八方に集まるオーストラリア人や米国、欧州の白人のニュースばかりです。もう一つの流れとしてガーラに集まるそりをする外国人の群れなど一度もテレビで紹介されたことはありません。昨年発見したこの事実は実はさらに進んでいて新たな局面も見せているのです。橇をして生まれて初めて見る雪と戯れそのスリルと感動から今度はスキーを始める人という人も出始めていて仕事とスキーをセットに集まる人が出始めているのです。もしからすると数年後、今まで冬の五輪に縁のなかった国からの出場があるかもしれません。各温泉宿は慢性的に人手不足で外国人を雇うことも普通になってきましたが、そもそも外国人が集まる理由に日本のゲレンデの雪質の良さと手軽さというのが一番の理由なのにまだまだ気が付いてないのです。わざわざ外国からも訪れるのに日本人のスキー人口はどんどん減っていてかつては中学の修学旅行がスキーだったのがいつのまにかディズニーランドになってしまったのです。そのおかげで志賀などでは旅館が相次いでつぶれてしまいました。スキーを取り巻く環境や扱いに何か齟齬があり、国としても判断が間違っていて簡単なことなのに正せてないという状況を感じます。それは繰り返しこのブログで指摘している冬の高速の渋滞です。土日だけスキーをすることが多いというこの現状をただすだけでスキー場も地方経済も格段に上向くのです。スキーをしたい人やリゾート感覚に浸りたい向きは多くいるのに果たせない現状と土日だけに集中する人を分散する効果と意味を理解しない人が多いのです。年末年始やお盆の混雑と同じで国民がみんな十分にリゾート的な休暇を堪能する国民になれば景気は回復するのです。働き方改革などというなら公務員銀行員の土日就労から始めればいいのです。下手な公共事業などより土日だけ休むという習慣の放棄から始めれば人はもっと金を使い始めるのです。ゲレンデが活況になればゲレンデで働いてより多く滑りたいという人も増え地方に住んで働く人も増えていくのです。昔のゲレンデのマスコミ登場率は相当の物でしたが、それだけ人々の関心の的であり、誰もがゲレンデを自分の舞台と思っていたのです。そのお膳立てとしてテレビで昔日のようにもっとスノーリゾートの魅力を紹介したり美しさをアピールしてもいいのです。といつも思っていたら昔のスキーナウのような番組がひっそりと復活していたのを発見しました。それはBS12のSKI TVです。土曜の27時という誰も知らない時間帯の誰も見ないようなテレビ局でまあひっそりとよくも隠れてやっているものだと感心しましたが、出ているのはナショナルデモンストレーター、丸山貴雄という豪華さです。まだこういう番組がテレビで流れるとなればなんとなく細いながら命脈がつながったという希望の光が差したようです。まだどんな番組か見たことがないのですが今度の土曜が楽しみです。

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雪の中で飲む珈琲

2018年01月22日 21時22分27秒 | 珈琲

今週のスキーに行くかどうか悩んでいる中、秩父でも雪になりこのまま明け方まで積もればかなりの積雪になりそうです。今朝のニュースでは明け方三時まで降り積もるとなっていましたが、夜のニュースでは日にちの切り替わるころにはやむと変わりました。となればそんなに積もらないのかという感じです。すでに八王子では秩父より多い20センチになったといいます。秩父はその半分くらいです。当然スキー場では新雪が期待できるのですが、毎週のように出かけるのは珈琲を求めて来店されるお客様にも迷惑が掛かるのでタイミングを計らねばなりません。しかし、新雪を滑れるのも極めて限られているといわねばならず、昨年末のような深雪が滑れるならばという気にもなります。さて、おいしい珈琲ということで冬は絶好の季節になりますが、いろいろな経済活動や各消費関連施設などの近況はどこも大変厳しいという話ばかりで、景気のいい話はまるでありません。その割に秩父駅とか氷柱などの観光地などはすごい人出だといいます。以前より秩父に訪れているお客様や秩父の宿に宿泊される方は増えていると聞きます。なのに、スーパーやらデパート、道の駅の売れ行きは少ないということなのです。それは単純な原因とか理由付けはできませんが、本質的なものを求める方や支持を持つ商品は増えていて売れないとすればニーズを把握していなかったり時代とマッチしていないなど商機を逃している原因があるはずです。知らず知らずに増えた観光客とともに失ったものもあることに気が付いていないというものがあると思います。例えば、今秩父の街で増えた観光客が何を食べたがっているかというとわらじカツやらみそポテト、ホルモン焼きなどです。それらの店には行列ができているのを週末には目にします。一見繁盛を極めた姿のようですが、実は秩父にはろくな食い物がないと露呈しているようで、秩父の評判を貶めているのではないかと感じることもあります。それらのお店が流行る一方真のおいしいものは求められず、どこの店のメニューもおいしいものを作るより観光客が好むメニューをとりあえず出しているという感じの店ばかりになればとたん秩父にはろくなもんがないと思う人も増えて寂れていく一方の街の情勢に拍車をかけているのではないでしょうか。本当に秩父のおいしいものを語る人が少なく、求められもしないという現状に少しでも異を唱え、冬にうまさを増す豆をさらに声高に広めていかなくてはいけないという思いを強くします。となると昨年同様泊りでスキーばかり行っていたりというのも考慮しなくてはならなくてはとなり、いろいろと対応を迫られています。というわけで今週のせっかくの機会も泊まりでなく日帰りで軽井沢あたりになどという譲歩案などを策定しているところです。これは楽しさでいうと格段の差があるのですが、やはり一番は珈琲豆を売ることなので、あそこで飲んだ珈琲が忘れなれないという声をより多くするために今後とも努力を鋭意欠かさずしていく所存です。

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寒波の到来とトラジャ再び

2018年01月20日 14時57分39秒 | 珈琲

昨日はずいぶん暖かい日でした。

ついこの間寒波が来て電車が立ち往生したり、高速道路が通行止めになったり事故が多発したばかりですが、逆に多く降った雪は今度は雪崩とか春先の様な注意が出ています。そんな気象の急変を受け冬のブレンドやらケニアレッドマウンテンなどの定番に加えてまたトラジャを焼きました。

すると昨日の夜、月曜日には都内にも積雪の可能性とか熊谷気象台では秩父地方では大雪の可能性があるという情報も出ました。前回はあっという間に売り切れ味のチェックもそう何回もできませんでした。今回のトラジャは夏場によく焼くトラジャより甘みが強い感じですっきり感やのど越しの良さとまたひとつ豊かさが加わった感じがします。

トラジャとともにまた冬に戻るかのように寒い週末になりそうです。この寒波に乗じてスキー行を考えましたが、また色々の予定変更やら用事が立て込んできて久しぶりに予約できそうな桜井の手配も危うくなりました。草津に行く重要案件の一つが綿の湯という源泉で、いつも入浴しているものの、あちこちの綿の湯を味わううちに桜井の湯がなんとも恋しくなったので久しぶりに今年は予約しようということになっていました。ここはひとりの予約はできないので家族の参加が欠かせません。なかなか最近予定が合わず、さらに確定申告などの準備もあり帳簿整理とデーター入力やらの事務処理をやらなくてはなりません。大口注文の予定や販売拠点の展開などやらなければならないことは立て込んでいてカリカリであまり難易度のない草津のゲレンデも今回の寒波でまたサラサラの新雪が見込めるでしょう。来週は絶好のチャンスです。

そして、珈琲にもまた絶好の好機が続くでしょう。より深く味わい深い寒さがやってきます。

 

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スキージャーナル破産

2018年01月17日 23時08分00秒 | スキー

テレビのニュースでは流れなかったが、ラジオで聞いたスキージャーナル破産の報に触れオリンピックが近いというのになんということかという思いに駆られました。スキー人口が減っているとは言うものの冬の定番であることに変わりなく、土日は関越の混雑が激しく、国の施策とか何か時代にマッチしていないものを感じます。

 

私も雑誌を買っていた時には自分の求める滑りに何かヒントとなるものがあるのではないかという何かに縋りつくかのように買っていましたが、ビデオや雑誌が溜まっても何かできるのようになったかというとスキー教室でやらせる片足スキーとかパターン練習などはできるようになったものの、コブを華麗に降りられるとか深雪急斜面を普通に小回りで降りるという真に求めるものには依然たどり着かなくて、結局検定なども馬鹿らしくなりやめてしまいすると雑誌などは新製品の記事を知りたい時以外必要ないのです。スキーをしている人が高齢化してもはや検定などいまさらという状況の人が多くなってゲレンデの紹介なども必要なくなり、雑誌としての役目を見いだせなかったのかという感じもしますが、つぶれた旅館が結局別の旅館に買われ再出発する例のようにやはりやりようなのではという感じもします。新聞も雑誌も現代によりマッチした形態に変わらばならないのでしょう。もう一つ感じるのはアマチュアからオンピック選手までその協会の果たす役割も時代に即したものなのかというのもかんじずにはいられませんでした。

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トラジャとケニア再び

2018年01月17日 22時12分43秒 | 珈琲

今日は雨となりました。

一番寒い時期の真っ最中でも雪とはならず暖かいということかと空を見ますが、余計寒い感じがして結局今日は走るのを取りやめました。

 

昨日から注文が重なり朝からかなり焼き続けることになり、在庫もあまり増やせないままとにかく注文の品だけは間に合いさせました。

今月のブレンドも在庫の豆がなくなり、雅は今あるだけとなります。

そこであとは冬のブレンドと銘打った昨日から書いているマンデリンとブラジルとコロンビアで作ります。

 

ブラジルの豆に少し加えるというブレンドを長年飲んでいる人がいます。あの瀬戸内寂聴さんもカシケのサントスNO2にコロンビアを足したものを愛飲していると聞いたことがあります。さらにそれにマンデリンを加えると冬の味になる上に何杯でも飲める感じで仕事中や事務処理の御伴にもよいのです。

 

この味に親しんだら次にエチオピアの豆がよいでしょう。

 

モカを幾種類か楽しんだらやはりケニアとインドネシアの大粒豆で冬の仕上げです。

やはり冬にはレッドマウンテンを飲まない手はないのです。

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珈琲好きの嘆き

2018年01月16日 09時56分31秒 | 珈琲

スペシャルティの豆がもてはやされ人気が続く現代ですが、私にはなんでそうなるのかという疑問が募ります。

 

当店のような裏通りの解りづらいところにも豆を求めてわざわざ県外からもやってくるお客様はやはり珈琲が好きで求める味があるものと思われます。若いころ何をするにもまず一度いつもの喫茶店に集まってから何かが始まり、あの店に行くと誰々がいて誰かに出会いというよりどころというのがあり、いつも珈琲があったという人も多いのではないでしょうか。

いつも飲んていたあの店のあのブレンドとか、いつも飲んでいたモカとかブラジルとかマンデリン、キリマンジャロの味をとどめる人もいるでしょう。しかし、味の話を店でするとき、ブラジルの特長は何々とすぐに言える人はいません。それでも毎回モカを買う方とかマンデリンを買う方とか決まった豆を買う人はいます。今世はスペシャルティブームでこんな豆が流行っていますよと試飲していただいても我関せずとモカを買い求めて良しとしています。

逆にいつも新しい豆が入ってないかと毎週通ってくる方もいます。

前回登場のコーヒー学校に通う人が学校の課題で自家焙煎専門店で三つ以上豆を求めてレポートを書くという課題があり、何をどうしたらよいのかと聞くので、何でもいいならあえてレギュラーを三つ選んで違いを書いたらとブラジルサントスNO2とコロンビアSPとマンデリンG1を飲んでもらいました。さて、買って帰ったのはブラジルのスペシャルティをはじめみんなスペシャルティの豆を買いテーマとするところが解ったようです。要は知的背景を持つことで、世の中でふと目にする物や聞こえる名前にも何かしらの意味があり、詩の中の韻のように前後お互いに呼応するのと同様、テーマとする物にはおのずと考えられた背景とか誰かの思惑を掬わなくてはなりません。つまり考えられた痕跡に自身の考えも辿りまた違う角度から見たよというまとめがないと人からは認められないでしょう。コーヒー豆屋さんによく出かけて買う人の嘆きのひとつにいろいろ買ってもどこどこの店の豆はみんな同じ味がするというものです。珈琲豆は毎年獲れますが常に同じ品質ということは難しく常に特定の農園のものを直に買っているという豆屋さんなど自らあまり信用できませんよと宣伝しているようなものです。農家とかかわったことのある方ならわかると思いますが、穀物など畑ごとに水分量が違い特に出来の良いものも実際は他の畑のものと混ぜられて一定の水分量の範囲のものとして販売されます。何々農園と銘打たれたものも昨今では農園のどの区画のどの種のものとまで特定して販売する例もありますが、すべてが特上品の区画とかすべてが素晴らしいということではないのです。作り方も選別も特別ということもありますが、いうほど味に結びついている例はまれで、逆に当たり年のものを探した方が手っ取り早いのです。レギュラー品と呼ばれる国の品質等級の最高品はいつも一定の水準を維持していると思われます。ですが、実際には仕入れる商社や問屋により品質と味に差があります。おのずと仕入れるべきものは解ってきます。常に良いものを回してもらうということで不要な在庫までしょい込むということは昔の商売ではありましたが、ネットでどこどこの国の政治情勢から農産物の出来まで瞬時に世の中に通じてしまう世の中では、サンプルを頻繁に提供してくれて価格の提示も明確の方が勝負が早く流通量も多くなり、棚づれ品などは買わされることは少なくなります。逆に言えば売る方もどんな買い方をするか見ておりそれに見合った売り方と付き合い方になるのです。後は高級豆をどう焙煎しどう特性を表現するだけです。高級品を揃えたとておざなりな焙煎で終わっていればせっかくの高級品も本来の実力を発揮せずにおわります。どれを飲んでも同じというのは正にそんな状況でしょう。さて、先に出てきた三つの国のレギュラー豆これはストレートで飲んでどう感じるでしょうか。冬のブレンドとしてこの三つを合わせるとどうなるか。そんな味の話を明日はします。

 

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簡単な話

2018年01月15日 14時00分26秒 | 珈琲

よくくるお客様で、コーヒー学校なるものに通っている人がいます。

色々資格があり、コーヒーマイスターとか何々士なるものになれるらしいのですが、最近話題になった着物の会社でも着付士のような名前の資格の人が出てきていました。この人がいないと着物が着れないという実際的な資格者のようですが、国家資格なのか業界資格なのかあやふやです。しかし、着付は実際的な技術ですぐに結果としてあらわれるものです。珈琲の場合はどうでしょう。誰でもできるしいなければできないというものでもないのですが、あの店のあの珈琲という選択となる技術が存在します。ただ困ったことに有名になることとその味というのは昨今共通とはならないのです。特にインスタ映えという言葉とともにフォトジェニックでいいねが付きやすいメニューというのが現れそれらを顕在化させました。つまり見た目だけのものも多いということを。

 

先のコーヒー学校の生徒さんとは課題について話をすることが多く、時には実際に実演して見せることもあります。当店では試飲もしていますので、来店の方に飲み比べてみましょうということで色々な豆をある視点から確かめるという飲み方も時にします。すると途端に尻込みをするお客様が多く、自分は味は解らないとか、あまり詳しくないからと敬遠するのです。日本人は格式とか格付けは昔から好きで、連詩など即興でその実力勝負などをしてきました。香りの香道などから白湯を飲み比べる遊びなどが昔からあります。得てして何でも様式化して道として誰でもその境地にたっせられるかのようにしてきた日本人ですが、それでよいのでしょうか。お茶など千利休の千家に供給していたお茶はひとつのお茶屋がブレンドして供給していたものです。つまり常に最高級のお茶の葉を得ていたとは言えません。お茶を飲むという行為から発しているのに最高のお茶を楽しむということからずいぶん離れた世界になっている感じがします。それに戦国の世のものがいまだに残っているというのもまた妙な話です。当店で試飲してみましょうと出すときにはその季節に感じる豆の解りやすい変化であり誰でも感じられるものです。そして、その劇的効果と味は一生残るほどの経験となるほど印象的に記憶されると思います。何も臆することはありません。特別にお金を払わなければやらないとか何かを買わせるための物や資格を見るものではないのです。本来誰でも感じる疑問とより珈琲豆に親しむための簡単実験だったり、飲み比べです。何も恥をかくこともありません。ただいつも私がするどんな珈琲が好きですかという問いに私はこういう珈琲が好きですと答えられる人を増やしたいだけです。

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追加にジャガーハニー

2018年01月14日 19時19分41秒 | 珈琲

昨日焼いたトラジャはあっという間に売り切れてしまい、追加にコスタリカジャガーハニーを焼きました。

これは今ある豆に共通する変化を確認するためにも焼いてみました。

特にケニアレッドマウンテンのうまさを感じる冬と毎回言っていますが、大概の人がその甘さが深まるという実感の前にすぐに飲み切ってしまうと言っています。昨日より今日の方が甘みが強いという変化に気が付くより人に勧めて自慢したとか誰もがうまい言ったとか正月の人が多く訪れた時に重宝したという話が多いものの本当に冬はうまいのかという疑問が残る反響です。実際私は毎年感じることであり、大粒豆の深煎り豆が味わい深くなり、甘い豆はよりその変化が顕著であるということはより多くの人に実感してみていただきたいと思い今回素朴な甘みを持つジャガーハニーの登場となりました。中米のブルボン系の酸味が特徴の豆もこの甘みに関しては参加権があるのですが、冬の甘味と寒さについてはやはり断トツにケニアレッドマウンテンであり、ブレンドでその甘みを追及する冬のブレンドなどもあり、冬の楽しみ方としていろいろ紹介しています。次回はそのいくつかを実例を挙げご紹介します。

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トラジャのさわやかさ

2018年01月13日 10時30分20秒 | 珈琲

寒さも本格的になってきました。

日本海側では積雪が被害を及ぼし立ち往生した列車や事故の映像が流れました。太平洋側の当店では毎日乾いた晴天が続きます。そんな空を見て今回追加でトラジャを焼きました。曇り気のないすっきりした味はこの冬の空と同様突き抜けたような気持ちよさでふくよかな暖かさと同様気分を変えてくれます。冬の珈琲は下手なものは飲めなくなります。寒い部屋で淹れた珈琲はあっという間に冷えてしまい冷えても味が落ちないものでないといけないし、それまでに飲んでしまううまさがないと一口二口で手が止まり冷えたらとても飲めたものでないものはそれ以上手が伸びません。ですから、変わったものや上品な酸味など高くても味が薄いものはあまりお勧めできません。豆の実力が問われるこの寒さで、ついつい飲みたくなる豆を揃えてみると自然とインドネシア、ケニア、エチオピアに収束するような感じになっています。

原種的な本来の珈琲の魅力が詰まったエチオピアも昨今は珍しさよりより品質の良い味で選べるものが入ってきてより楽しめるものになっています。飽きの来ない一日何杯でも飲めるものとしては各種ブレンドを販売しておりますが、第一に季節のブレンドがあり、さらに事務所用にブレンドで出しているものやスペシャルティのブラジルにブレンドした物とか大口利用の方に価格と味でご相談も承っています。そんな味の相談に欠かせない味覚の平衡化にトラジャのようなすっきりした味を知ることは重要です。自分は珈琲にどんなものを求めているのかを知るにもよいでしょう。お試しください。

 

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