King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

ゴールデンウィークの

2017年04月29日 15時12分24秒 | 珈琲
ついにゴールデンウィークに入りました。

当店にも様々なお客様が来店され連休らしい
感じになっています。

一年ぶりとか三回目とか皆さん旅の目的地の一部に
入れていただきありがとうごさいます。

こんな時でも試飲の時にはつとに気を使います。

最高の豆をお試しいただき感動を味わってほしいと
いう思いもありますし、この特別のイルガチェフとか
ガヨマウテンなどは今までは日本に入っていなかったもの
で、わざわざ問屋でも商社でも特別なと銘打つ豆で
それがどんなものか知ってもらうにはまず飲んでもらう
しかないということで試飲をしていただいているわけです。

私が思うに普段飲めない豆であるばかりでなく、飲めば
解る珈琲経験としてかつてない経験をしていただけると
いう思いからであり、こんな珈琲飲んだことがないと
納得していただける経験もそうあることでなく旅先なら
なお一層の経験となるでしょう。

でもそうたびたび豆の説明を詳しくできる時間もなく
試飲をこなすこともあるのですが、解る人には解る
らしく、どうしてもお金を支払いたいという方も
いて、これをただでいただく訳には行きませんよという
感想と感動の面持ちを残していく方もいます。

説明をあまりせずとも解る人には解るんだという
現実と伝わるものは伝わるんだという事実に
何事もおろそかにできないという厳かな気分に
させられます。

ブレンドの説明などは普段いつも買われているお客様には
あまり聞きたがらない人の方が最近は多く、簡単な説明に
とどめて後は実感してもらうケースが多いのですが、
この季節のブレンドを遠くから目的にしてこられた方など
ときには詳しく説明を聞き、なぜそう名付けたのかまで
聞いて行かれる方もいます。

これもただ飲ませるだけの試飲では済まなくて作り手の
意識をいかに伝えるかということにも技術がいるものと
改めて思い至ることもあります。

これも連休ならではのことでしょう。

三日は所用で出かけますが、後は休まず三時まで
おります。お出かけください。
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こんな飲み方でも

2017年04月28日 13時37分23秒 | 珈琲
ゴールデンウィーク前日の秩父。

当店の前の道でも札所巡りやら花めぐりなどの
人々が行きかいにぎやかです。

こんなさわやかな日に似合う珈琲は何かという
お客さんにはやはり花の香りがお湯を注いだ時から
周りに立ち込めるチェリーブロッサムがいいのでは。

最近は、生のままでも香りが立つ豆が多く、それを焼いて
釜から出てきた時の香りと保存瓶に入れてふたを開けて
薫り出すときとお湯を注いで香り立つ時とそれぞれに
薫りの色があり何をその時イメージするかもそれぞれで
楽しい一瞬が続くのです。

そんな前奏曲の後、よいよ珈琲の一口目になるわけですが、
みなさん意外と豆ごとに挽き方を変えるとか豆ごとに
淹れる器具を変えるとかまではしないようです。

忙しいのでとにかくコーヒーマシン一辺倒のかたもいる
でしょう。

豆を入れて後はスイッチを入れるだけとお手軽ですが、
それだと珈琲の醍醐味の一端を失っています。

たとえばこのチェリーブロッサムですが、セラミックの
ミルで極小の粉にして一つ穴のドリッパーかネルで落とすと
これがねっとりした生チョコのような液体が抽出され、
みるからにそそる出来上がりになります。

他の三つ穴のドリッパーなどで落としたり、他のできの
悪いミルではできない技で余計な苦みやえぐ味のない
すっきりとしたこってりとコクのある甘みの強い味が
楽しめます。

このようにミルの目盛りを二目盛りずらしてその時の
気分に合わして落とす時間もあっさりと早く落としたり
チョロチョロゆっくり落としたりしてその味の変化を
楽しむことも珈琲の楽しみです。

このようにエスプレッソ用にまで細かくしても余計な
苦みや酸味が強調されないということも知ってもらいたい
珈琲の力です。

さらに焼きたての豆の持つ特性や味も楽しみのひとつであり、
それを知ることで豆の魅力もさらに知ることになるのです。
というのも例えば当店の豆を買ったままの袋のまま一年くらい
常温で保管して開封したとしてもとても飲めない味になるかと
そんなことはなく、しっかりと味わえます。

スペシャルティの豆は最近真空パックで空輸されるものも増え
新鮮さや焼きたてというものばかりがもてはやされ消費者は
もうそういうものでないと酸味が強いかつて喫茶店で飲まされた
物になるという刷り込みがされてとにかく新鮮で農園指定の
豆ばかりがありがたがられるようにしむけられてしまって
それにすっかりとりこまれてしまっています。

知ってもらいたいのは、焼きたてには確かに焼きたての時に
しか出ない風味と味があり、釜により焼きたてはまずいという
ことや、豆と焼き方によっては焼いた後一か月後ぐらいに
やっと到達する味というのもあるのです。

詳しくは試飲の際にもお話します。

ゴールデンウィーク中も三時まで試飲できます。

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クローザーとタムシバの咲く頃へ

2017年04月27日 23時56分20秒 | スキー

先週のかぐらは近年感じるハーフパイプの
様なコブ斜面でなく、まともなきれいなコブ
でした。

それに気をよくしてガーラとかぐらでその滑りの
経験からまた今シーズン感じているあと少しのところを
気が付いたことを検証したくてまた日帰りでかぐらに
行きました。

二年前の記録によると久しぶりの日帰りをしたときの
コブ斜面に一日いられる体力がいまだにあると満足げに
書いていましたが、そんな体力云々よりいつものように
同じにコブをただたどっていたのでは進歩がないことに
気が付きました。

前回ここのコブはこう滑ると体も頭もそれを辿りだし
それでは一向に滑れたことにならないと突如思い出し
とにかくガーラで感じた鋭く回す降り方をやってみる
ことにしました。

モーグルコースとテクニカルではやはり斜度の違いで
それが出来たりできなかったりするというのが前回の
感じでしたが、今回やってみて総じてコブが間延びして
いるコースが多く、前回のようにきれいに詰まったリズム
でなくやたらと縦に掘れた長いターン弧のひらがなのしの字
のようなのが途中に何個か混ざりさらにどんどん形がくずれ
例年のハープパイプ化が時間とともに強くなります。

これから先まだ滑れるのに次に来るときには完全にハーフパイプ
になり、テクニカルには土も出てくるのだろうと思わせます。

それに先週は全く春の雪ながら板が滑らないとかつかまれると
いったことも気にならずに滑りそれも自身の雪質を問わない
技術になってきていると勝手に肯定的にとっていましたが、
お昼近くになりスポンジのような雪になってきて急速に雪が
腐りだした感じも強くなりました。

午後にはあまりに板が滑らなくなり、足の筋力も奪われ
今にも攣りそうになってコーヒータイムをとりこれはもう
切り上げ時かと思案しました。

コブがハーフパイプ化したのと急速に解けてスポンジのように
なった雪ともはやこれでは得るべきものもなしという気にさせた
のです。

平日にもかかわらず斜面はどこもコブ斜面化しそれもまともな
斜面はなくどこもぼこぼこの斜面でこれはもはや苦行の連続だと
ばかりに切り上げざるを得ませんでした。

帰りには予定していた来月の連休後にまた湯沢宿泊を計画して
いたのですが、これはキャンセルだと決めました。

それは宿場の湯に行くと廃墟のごとく閉館していたのと苗場の
本陣で立ち寄り湯をしていこうと寄るとここも宿自体が閉館
していてなんとも季節終了のような気分にさせられたのです。

結局満天星の湯に行き、まだい明るい露天風呂を楽しみました。

満天の星空を売りにしている湯に五時ごろで日が伸びて明るい
内に入るというのも一興ではあるものの何度も入ったことが
あるところに入らざるを得なかったのもなんともつまらない
ことに感じました。

すっかり今回の日帰りスキーは失敗だったと思えたのですが、
無事にうちに帰り、やはりタムシバも見てないしそのころ滑らない
とかぐらを滑ったことにならないのではと思い出し、あと少しの
滑りもまた検証すべきところを数え上げるように振り返り、一旦
終了を宣言したものの今季はまだ日帰りで来月行く気になったという
不思議な一日でした。

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桜の花の名に

2017年04月26日 14時27分22秒 | 珈琲
すっかり本日は雨の一日だと思いながら
一日の準備と吉田道の駅の納品などこなして
いたものの今まで雨はなく肩透かしのような日です。

先週の雨の中の出来事があれこれと思い出される雨が
近い午後、ひと段落したら桜の珈琲で一休みです。

塩バターのパンとかクリームチーズのパンなどが
とてもよく合います。

それは花の香りそのままの馥郁たるこの季節に合う
香り豊かな豆であり、味も珈琲でよかったという気持ちに
なるものです。

それは巷にあまたあるただ、黒い苦いものと違い、ああ
この味が出ていてよかったという本来的なものなのです。

ブラジルというとムンドノーボ種というハイブリットの
ものが今や最大の品種となり、ブラジル代表の味といって
いいでしょう。

とはいえ、それがどんな味かわかっているコーヒー専門店とか
喫茶店はないので詳しく知りたいと思っても自分で焼いて
他のものとの比較してみるしかありません。

そもそもブラジルサントスNO2ですら簡単に手に入らない
環境でスーパーに並ぶ豆のブラジルがどんな豆なのか消費者は
知りません。

そんな中コーヒー通を自称する人にブラジルの豆の特長を
聞いてもああブラジルかとはなじらんだように言う割に
その何たるかを知らないのです。

そのブラジルは他の国のように簡単に最先端のウオシュッドで
精製され青くかたい大粒の豆というのはほとんどお目にかかれ
ません。

パルプドナチュラルという製法で作られているのがほとんどで
その他セミウオシュドと称する農園もあり、どの豆も黒い皮が
残ったような豆が多く、見た目はよい感じがしません。

特に最近は大粒で厚みのある豆はめったに見られず、小粒の
豆かスペシャルティの農園物などは小さいのと混ぜられていて
きれいに大粒がそろう豆はまあ見かけられません。

生産量重視でムンドノーボの農園が多い中、昔の木で今も
原種に近いブルボン種を育てる農園は珍しいのですが存在
します。

今回入れたチェリーブロッサムは日本の桜季節に合わせ
箱詰めで空輸されたもので真空パックを開けると生の豆で
も花のような香りが強くします。

すっきりと澄んだ味と強い甘みと咽喉に心地よい酸味が
春のこの時期にとても合います。

桜の咲く日本でこの珈琲が飲める心地よさを感じます。

またこの後ひと頑張りという気持ちにもなります。
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パラダイスプレミアムとは

2017年04月25日 14時02分54秒 | 珈琲

すっかり春となり、市長選、温泉の開業と
何やら新時代を感じる華々しい出来事が続いて
新しい秩父が始まるかのような最近の秩父です。

しかし、実際にはちぐはぐ感というかもどかしいような
停滞感と沈静と加速する過疎化が一段と増しただけの
ような寂しさが漂います。

物事の最先端とか時代の最先端で起きていることが
あまりに見えていないもどかしさやいまどうにかしないと
という危機感も政府や指導的立場の人たちには見えて
いないのか地域の衰退と日本の減速はもはや遭われもない
事実であり、災害復興などと地域に巨額の税金を投入
するだけでは達成できない事態に直面しているのです。

それは人口減少などという簡単なことでなく、もろもろの
競争に負け、今までの積み上げてきたものですら流失し
かねない事態ということです。

物作り日本とか技術立国とか自らその独自の力をたたえて
見たところで現実には大人になるまでドライバーさえ
使ったことがない人が多くいたり、コンピューターゲーム
以外で遊ぶことを知らない人が多いという現実に危機感を
持ってもらいたいと思います。

まな板がない家庭とか食事はコンビニで買うものという
家庭も増えている現実に自然と食と豊かさと地域のありかた
という昔からあったなりたちも自然と無くなっていくという
現実を知るばかりで暗澹とする思いに駆られます。

そんな中新豆を焼いて飲んでみるとトロピカルドリンクの
ような味というかつて表現した味を思い出しました。

スペシャルティというと珈琲の苦みとかがつんとくる味より
とにかくフルーティーで花の香りやハーブティーのような
香気ばかりが言い募られて珈琲らしさとかけ離れた飲み物
ばかりが持ち上げられていた感じを強くします。

それがスペシャルティの魅力だと言い切っていいのかと
いう疑問や物足りなさを感じた人はいないでしょうか。

珈琲じゃないみたいという言葉は当店の試飲でもよく
出る言葉ですが、強い甘みも珈琲とは苦いものという
裏切りのようなものに感じてしまう人もいたはずです。

ですが、強い甘みや強烈な酸味は一度知れば珈琲の
本来の魅力と気が付き虜になる人もいます。

人を驚かすような強烈な甘みと酸味にこの道を行くと
後戻りできなくなるような今までにない味であることは
確かです。

そんな鮮烈な果実感や香味にさらに上質で希少種だと
どうなるのかという興味も沸きます。

そこで、ベストオブパナマの一位の豆とかゲイシャとか
人々は味わいたいと高い金を出してそういった豆を買う
わけですが、予約のとれないレストランや料亭で高い金
を使うのに比べてなんとも簡単にかなう贅沢ではあります。

今回入れた豆はその名もパプアニューギニアのパラダイス
プレミアムという大層な名のですが、もともとパプアニューギニア
はスペシャルティの豆はよく出回っていて大粒で味の濃いものが
知られています。

大農園のシグリとかネットでもすぐ出てくる農園名を冠した
豆がありますが、もともといい豆はアメリカヨーロッパに
回り日本には入ってきていませんでした。

今回の豆はそんな今まで知られていない特別な豆です。

そのためまた飲めるかもわからないといういつなくなるか
という希少性と手に入りづらいゆえの独特の味も魅力です。

最初に試飲して感じたのはかつて表現したトロピカルドリンク
のような味というものですが、それを思い出したのはそれ
だけではないからです。

もしそうならよくあるフルーティーさが強くなったスペシャルティ
独特の珈琲じゃないみたいな豆のひとつで終わってしまい、
特に印象にも残らないでしょう。

真空パックで送られた豆と同じように生の豆からフルーティな
薫りが立ち上り、焼く前からただものでないのは解っていました。

飲むのが楽しみで焼き上がりから目覚めるのを待って飲んでみると
喉の奥に訴えて来る味にびっくりします。

挽いているときの香りとお湯を落とした時の香りと時々に見せる
ナッツや香ばしい香りと実の上質な油を伴った滑らかさと咽喉越し
の良さは特筆すべきものがあり、フルーツジュースのような甘みと
それだけで終わらないものがしっかりとあるのが他の豆や今までの
スペシャルティと違うところです。

その違いはそれぞれの舌で確かめ体験して楽しんでいただきたいと
思います。

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久しぶりのかぐら

2017年04月20日 23時17分57秒 | スキー
三日目にしてやっと天候は回復して
良い天気になりました。

満を持してかぐらに行きました。

ここで少し苦言を言うと私が行った週だけなぜか
埼玉県民デーでなく、他の県の人は優遇価格で
リフト券を買うことができるのですが、埼玉県民だけ
抜けている週だったのです。

今シーズン平日でもかなりの車が止まっていたのに
今回はかなり少ない感じでした。

ここには外国人はいません。

他の人のリフト券を見ると三日券とかシーズン券とか
の人が多く、そして、いつも見るように様々なスクール
がいるのです。

これは個人経営の小規模のものからスキー場常設の
ものから系列スキー場から出張してきたものまで
沢山のスクールがいます。

朝一番は、久々に動いていたゴロマに行き、林間エキスパート
を滑りました。

なぜその名をわざわざ書いたかというと、このリフトに乗って
びっくりしたのは今まであったリフト脇のロープがすっかり
なくなっていてかつてうるさく場外を滑る人を注意していた
放送もなく多くの人がリフト下に滑り下りてきていたのです。

つまりリフトの右の山から滑り降りてくるコース外なの
ですが今年から自由に滑らすようになったのかと思った
のですが、上に着いたらゲート外に出る口に今まではいなかった
ガイド風の門番がいてアバランチビーコンのチェックを
しているようなのです。

そして場外滑走には届け出が必要と掲示があります。

それなのにみんなロープをくぐり場外に出ていきます。

私はあえてコブだらけの急斜面を下りました。

これが林間エキスパートです。

ゴロマ左の斜面など逆に天気のいい日には開放すればと
思いますが、これは一旦やるとキリがない収拾の付かない
状況になるからでしょう。

昔からコース外をガイドするスクールのコースなどもあり、
全く禁止するにもやりづらいところもあるのでしょう。

ただし、今日のように天候が安定している見通しのいい日には
ゴロマから田代に降りるコースはありにしてほしいものです。

まあ、コース外に出なくても十分スケール感を感じて様々な
斜面を滑ることができ、今ならまだコブだけということもなく
土が出ているコースもありません。

春の雪にはなっていますが、かつてのように雪に足を取られて
不快な思いをすることも少なくなりました。

昨日感じたコブに対する恐怖心を抱かずに降りることを
心掛けあちこちのコブをこなしますが、かぐらメインと
テクニカルを滑るといつもの滑りに戻りここでいつも
こうして降りていたという滑りになってしまいました。

今シーズン初めにコブのないテクニカルを滑ってコブが
ないとこうも楽で味気ない斜面なのかという思いをして
そのあっけなさは春のコブの体力の消耗の激しさと汗が
したたる運動量を追体験するのでした。

テクニカルのコブがいまだ攻略できない壁だということと
体力の消耗を感じコーヒーブレイクを取り最後に一本滑り
降りることにしました。

昨年より少し進歩したこともあったし、昨日気が付いたことも
大きな収穫だという思いとともに三日の越後の旅を終えました。
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雨の中気が付いたこと

2017年04月19日 23時52分28秒 | スキー

越後湯沢二日目の朝も裏切りのように土砂降りの
雨でした。

昨日の雨は天気予報でも予想していたもので想定内
であり、それも含めてごく軽くガーラで滑ったのです。

それが朝早く一番に朝食会場入りし、そそくさと済ませて
着替えてみる外の景色はかなりの雨でした。

これにはがっかりして二日続けて雨の中滑る気にもなれず
しばらくふて寝します。

昼ご飯を食べに温泉街に出てやっと滑りに行くのですが、
今回もかぐらでなくガーラで軽く滑ることにします。

午後券を買い昨日と同じ順で滑るのですが、ここである
ことに気が付きました。

昨日に続き、この雨の中でも上の駐車場はほぼ満車で、
かなり奥のほうまで行かないと止められません。

日本人なら私の様に雨が降っているから滑るのよそうと
なりますが、雪を初めて体験するような外国人の諸君には
このくらいの悪天候はものともしないのです。

かつて、夢中で毎週スキー場に通った自分たちの若い時を
思い出させる状況です。

雪を生れて初めて見る人や初めてスキーができる環境に
この雨はそのわくわく感や感動を冷やすことはないのです。

ともあれ日本人の高齢者や雪の良い時しかスキーをしない
人には彼らのスキーをして楽しむ姿を見て自分たちのかつて
の青春のシーンなどを思い出してもらいたいものです。

私はそんなことを考えながら昨日と同じ順番でコブラインに
向かいます。

すると昨日よりはるかに見通しもよくコース状況がコブの
入り口から下まで見れる状況で滑りだすと昨日できたことが
簡単にできないことに気が付きました。

昨日は三コブ程度の視界しかなくてもコブに入れば体が勝手に
動いて下まで通して降りられました。

今日は、気を抜くとコブから飛び出し、余計なことをして
昨日と同じ滑りが出来ないのです。

昨日は入らなかった情報が入って滑りに影響してしまって
いるのです。

つまり、普通に考えずに滑る技術も技能も備わっているのに
頭で余計なものを考えてそれを阻害しているのです。

そのほとんどがコブに対する恐怖心であり、普通に突っ込んでいけば
いいものを余計な制動をかけたりして余計筋力を消費して板の圧と
接地が余計なエッジングで損なわれてスピードが出て飛び出したりと
全くダメな滑りになってしまうのでした。

昨日は普通に降りられたのに何が違うのかと自分に問えば
普通に視界があり、コブが見える分恐怖心が加わり余計な
エッジングをしてからコブに入っているということに気が付き
昨日と同じ滑りを心掛けて滑るようになりました。

特に左からのターンに昨日はできた動きができてないと
感じコブと体の反応に任せて恐怖心とコブのことは考えないで
普通の昨日の斜度の斜面だと突っ込んでいくことにしました。

つまりは、今まで長年悩んだもろもろのこともこの経験で
解決できるのではと感じました。

急斜面にすぐ板を横にして止まってしまったり余計なエッジング
をしてターンに破綻をきたすのは全て余計な恐怖心で、普通に
技術も技能も備わっておりそれを信じて降りれば普通に降りれる
物を何か余計に力を使ってのけぞったり山側に倒れたりして
心が負けているだけなのではという気がするのです。

そう思ってから、全ての斜面で昨日と同じことをしようと
目から入ってくる情報でなく足で反応する滑りを心掛けました。

これも二日雨に降られたおかげで考えたことです。
何が幸いするか解らないものです。

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最先端の地を体験する

2017年04月18日 23時56分52秒 | スキー

軽井沢とかガーラとかコンビニエンス的スキー場として
簡単に片づけられるこれらのスキー場にここ数年の変化に
日本の置かれた経済最前線を見る思いがしました。

今シーズン湯沢を訪れるのは三度目でいつも最後はかぐら
に通うようになるのですが、最初の日の今日は途中はとても
いい天気でのどかに桜の木を眺めながらのドライブも三国
トンネルを抜けたらどんよりと曇り雨がバシャバシャと
降っていたのです。

まあ、シーズンに何回かは雨に降られるのがスキーです。

それにこの時期晴れた中滑ると体力消耗が激しくこれは
かなりの苦行にもなります。

雨の中滑るのもまた同じですが、なぜかこの春スキーは
やめられません。

しかし、そう思う同趣味の人は年々減っており、スキー場は
いつも年寄りばかりというのが決まった光景でした。

ところが、初日は雨に降られたのでかぐらでなくガーラに
向かい、今シーズン三回目となるのですが、その度に驚かされ
考えさせられます。

前にも書いたように、今シーズン東南アジア系の人たちでにぎわう
ガーラですが、それはほとんどが橇をする日帰りの人たちでしたが、
今回気が付いたのは、その中に今まで人生初めての雪を知りそれだけ
では済まさずにスキーに興じる人もいるということです。

数年前の平日の今頃なら上の駐車場はガラガラで券売り場も
列などはできてないというのが相場です。

まあ券を買う行列はもう慣れたので驚かないのですが、
車で来る人は日本人だけと思っていたらかなりの確率で
外国人も車で来ているようなのです。

そして、別行動の家族の報告によると温泉街に向かうシャトルバスも
ほとんど外国人が占め補助席まで使う盛況だったとか。

つまり、スキーと温泉がもはや外国人にも普通に親しまれ
春スキーも当然楽しむということになっているのです。

ガーラは東京から75分でその料金は高速料金とたいして
変わりません。

秩父から池袋まで特急で76分それと同じ時間で来れてしまう雪国
です。

八方とかニセコは白人系が多い感じですが、ガーラは
圧倒的に東南アジア系が占めています。

リフト券売り場のカウンターからロープウェイの検札係から
レストランの店員まで東南アジア系です。

八方やニセコ同様日本にいるのに外国に迷い込んだかの
様です。

しかし滑り出しリフトで隣り合わせになり外人と思いきや
話し出したら日本人でゲレンデで出くわすのは日本人ばかり
となります。

まして、この日は雨であり、視界が三メートルもないような
見通しも悪く気分爽快なんてのには程遠い世界です。

それに春スキーはコブを滑ることがメインとなります。

冬のようにふかふかの柔らかい雪を飛ばすことなど夢のまた夢で
ごみの多いところを気を使いながら滑り、コブを順番待ちをしながら
同じコースを滑るうちコブの入り口で自然と会話をするようになり
年代を超えた社会的地位も男女の差もなくただ同好の士として
会話が交わされます。

それが全くの初対面でもまるで旧知の間柄ですぐ打ち解けて
会話がされます。

ネットの掲示板などでコブのとびに集まるのは特殊の人で
いつも怒号と非難の応酬でうまっているのにリアルの世界
ではみんなまともな同好の士であり、うまくなりたいという
願望にうらずけられ行動しているようです。

この日のコブはコースの最後まで見通すことができず、
三コブも見えない状況でそれでも滑りだすと体が反応して
どうにか下まで一度も止まらず通していけます。

こんな日でもスクールの人がいてスクールの団体の方が
多いくらいでした。

コブもすいすいとこなしてしまうと何本も同じコースに
とどまる意味もなく次のコブと移っていくのですが、
最期は当然コーチのコブになります。

ただ、このリフトが風のためスロー運転をしていて
さらに雪が降りだしたら何度も止まってやっとたどり着く
ようになり、三時には終わりにしますとなってしまいました。

前回と同様最後のリフトを下りるときこれが最後ですと
乗っていただき本日はありがとうございました、と最後の
挨拶がありこちらも悪天候の中お世話になりましたと返し、
最後の一本をかみしめるように滑って帰りました。

なんとも短時間の滑りになって物足りないかのような
日でしたが、これが次の日大きな発見をさせてくれました。

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薔薇の香りに包まれて

2017年04月17日 15時19分37秒 | 珈琲
秩父も桜が散ってしまいました。

これからは芝桜のシーズンです。

しばらく道路も混みますね。

そんな中、当店にはそんな花見の流れの方も
いらして試飲はにぎやかです。

そんな方々をうならせるのはインドネシアのガヨマウンテン
です。

とにかく挽きだしてすぐに香る高貴な甘い匂いに
ただものでない雰囲気が漂います。

そしてカップに近づけた時に香るのはバラの香りです。

一口目からうっとりするような甘い透明感のあるなんとも
いえないふくよかな味わいがあり、忘れられない体験と
なります。

なんとも贅沢な一杯でこれだけで次の食事までずっと
口から咽喉まで珈琲の香りが続き、後味の心地よさが
残り続けます。

真に至福の一杯なのです。

他にチェリーブロッサムと春の珈琲はなんとも桃園に遊ぶかの
ようです。
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試飲はセラミックミルで

2017年04月14日 11時36分03秒 | 珈琲
BSでトップギアを見て以来ずっとBMWのM2のことを
考えています。

日本車でもちょっと前までシーマとかマジェスタなど
3000ccオーバーの車は結構走っていたのです。

しかし、震災以来いやそれよりもずっと前からかみんな
エコカーに乗り換えだして、プリウスオンリーのように
なり、それにレクサスがまじるようなかんじになっていた
のです。

それはやはりエコカー減税だったり、地球温暖化だったり
人それぞれの思惑がありそうです。

乗る楽しみを考えたらM2の楽しさは他にくらぶるものがない
というところが妙にくすぐられます。

3000ccツインターボで375馬力という数値と値段は決して
手の届かないものではないものの、今のXVの130馬力程度でも
乗り心地や長距離でも疲れない快適さを考えると果たして今
以上のものがあるのか知りたくもなります。

XVの静寂性やCVTの滑らかな加速とコーナーリングなど満足して
おり、スキーの時にも今までより疲れずに長距離移動が可能に
なったことを思えば他に乗る理由があるのかという操る楽しさが
どの程度のものかという見極めも逆にしてみたいようなそれなら
新車で買って一万キロ程度で売ってもそんな金がかかることでも
ないような気もします。

つまりお試しでいいのであれば他にも手があります。

そんなことをつらつらと考える日々ですが、それも
暖かくなってきてお出かけ日和になってきたことにも
影響されているのでしょう。

さて、新しい豆も週末には届きます。

なかでも今まで入ってきたことがないパプアニューギニアなど
楽しみです。

アフリカの豆もいくつかあり、普通のケニアAAもぜひ試飲で
確かめてみてもらいたいと思います。

豆の本来の力を知るためにも最近はセラミックのミルで
挽いています。

試飲の方は三時までにご来店を。
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本当の幸福

2017年04月13日 15時52分41秒 | 珈琲
かつて原発事故でテレビ番組がみなACのCMとニュースに
なっていた時にBSでみたトップギアというBBCの番組に
随分救われた思いと車について日本とは違うものを感じさせ
いろいろと影響を受けました。

突如司会者の暴行で打ち切りになり、もうこの番組自体
放送終了なのかと思っていたらいつのまにか再開され
以前の司会者たちの頃のおバカ番組より面白く親しみ
やすくなっていました。

トランプが日本は車の関税を公平にしていないと嚙みついた
ことがありましたが、日本は米に対して0であり、それは間違い
だとつっぱねました。

今アメリカでは日本の軽トラがブームで人気なのですが、
輸入されるのは25年たった軽トラでそれは25年経過した
ものでないと関税がかかるからだといいます。

これらの事象から日本よりアメリカの方が車に関して
関税が高くもともと不均衡な国なのではと思ってしまい
ます。

しかし、日本で韓国車や中国の車も全く走ってなく
アメ車もめったに見かけません。

日本ではエコな車ばかりが目立つ昨今ですが、有名高級車も
いまではどこもハイブリットカーを導入し、スーパーカーも
モーターとガソリンエンジンを積んでいます。

これはコンピューターの発達とエンジンを大型化するより
加速性能をよく安定化と高速化できることに由来し、日本の
ようにガソリンを節約して走ることのみに特化している
のでなく走り優先でそうなったのであり、ポルシェの
ようにかたくなにマニュアルギアで空冷ガソリンエンジン
でエアコンやステレオもついてなくて2000万もする車を
作り続けていたり、車とはなんなのかということを考えさせる
事態になっています。

結局これは日本の車事情は国の税制とか規制とか人口構成
など国の勢いにまで話の及ぶ問題でただの関税問題にとどまらない
のです。

車は命を乗せて走るものですから、その安全性はメイカーの
信頼度にも由来し、日本でのブランド力とはただ速いだけの車
というのも選ばれないのです。

人によりポルシェやフェラーリに乗る理由があると思いますが、
ヒュンダイやKIAに乗るという理由はあまり聞きません。

アメ車といえば所ジョージですが、先日番組で自慢の車を
乗り出したもののあまりの寒さにすぐに引き返してきたと
いうシーンがあり、さらに新しくできたインターで降りた
時の話をしてましたが、それはよくあるナビの話につながり
あれだけ車に乗っている人でもそんなことなのかと意外に
感じました。

つまりはかっこだけかよということ。

日本では排気量の大きい車は極端に税金が高く、道路の事情や
高速規制など速い車は乗りづらいのです。

そして、冬には雪が積もることを考えるとその対策もあり、
幸せを実感させてくれるものも優越感より安全と安心と
経済性となり夢のない話ばかりが前に出てしまいます。

以上、ガヨマウンテンの良い香りの中で午後のひと時ともに
考えました。
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今まで入ってこなかった豆

2017年04月13日 13時15分02秒 | 珈琲
先日見た古い映画にパーソンオブインタレストの
ジム・カヴィーゼルが出ていてこんなころから出ていた
のかと思いました。

いきなりテレビシリーズの主役になったというかんじて
このシリーズを見ていただけに映画の脇役で若い時の顔を
見るというのは何となく安心というか納得のいく瞬間で
もありました。

でもエンドロールではジムではなくジェームスとなっていました。

こんななんとなく納得の出来事はここ数日あり、すっかり満開と
なった桜にもそんな感じですし、久しぶりに食べたうさぎの
サンドイッチとかセラミックのミルで手挽きした珈琲にも同様の
ものを感じます。

というわけで、そろそろアフリカ系の新豆が出回る時期にきて
その前に今入る最も気になっている豆があり、それを手当てする
ことにしました。

人気の産地というのはよく農園が変わったりしますが、圧倒的に
名声があり毎年世界がその出来を楽しみにしている農園もあり、
そういうのは高くてなかなか買えないばかりか、予約販売となって
手に入れにくさは増すばかりとなっています。

いつもの定番農園が手に入らず、思わぬ味に出会ったりもするので
これはこれでなかなか面白いのがこの世界の醍醐味でもあり、
皆さんが期待して次には新豆はいつですかとよく聞かれます。

それを聞くと今の豆に不満なのかと訝ったりもしましたが、
私自身いつもと違う豆を試す時にはわくわくしたり、心待ちに
して発注した豆の到着を待ったりしますから無理からぬこと
なのかもしれません。

これはすごい、納得の味などとその都度感じたりすると
どんどん味の世界が広がり、この先またどんな出会いが
あるのかと尽きぬ期待と驚きもあるのです。

それなのに世の中、いまだにひどい味のコーヒーをつかまされ
それがそうとも気が付いていない人も多く、名前だけとかスペシャルティ
というカテゴリーにとらわれ騙されていることすら気が付かない消費者も
多くいるのです。

というわけで、今回敢えて農園ものでないケニアのAAを入れで
見ようと思います。

ケニアのスペシャルティというといまだに高くてそのくせ
豆姿がくらいの小粒なものしか出回っていません。

もともと生産量が少なく、ヨーロッパとの結びつきが強い
関係から日本には入りづらいといわれていて、高品質のもの
ほどヨーロッパやアメリカに入ってしまうという傾向が
強いと説明されています。

しかし、それこそ私たち消費者を欺く姑息なイメージ戦略でも
あるのです。

普通にケニアAAは入るのです。

そして、その味はということであとは比較してみてください。
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日本の限界

2017年04月12日 15時09分54秒 | 日々のこと
先日みたワイアットアープですが、今まで昔から
何度も見てきた西部劇ですが、史実と違うイメージが
植え付けられてきたことに驚くとともに実際の出来事と
その影響とか自身の精神面に与えた影響なども実は作られた
デマとイメージで象られていることに愕然としたイメージ
を抱くのでした。

昔この映画を見た時に愛するものをなくして馬泥棒にまで
身を落とす主人公とその後、バイソンを狩って生計をたて
立ち直るきっかけをつかむところが印象にあり、その映画で
みた水牛の群れは今なく、ダンスウィズウルブスのラストでも
そのことが触れられていたことを思い出します。

よく資料的映像でも水牛を狩ってその傍に山のように積まれた
骨の山の写真が残っていますが、これはスー族の文化を壊す
決定的な史実で食料を失い農耕など文化や生活の方法を変える
よう迫られることとなったことなど合わせて考えると歴史が
動いた背景とか象徴的なシーンがあるもののそれを支えたのは
多くの名もない人たちの行動なのを改めて思うのです。

というのはワイアットアープ正義の保安官で凄腕ガンマンと
いう今までのイメージですが、西部を開拓したのは牛飼い
の人たちより実は貧しい生活を強いられた農民だったことや
水牛より牛を飼う理由とか生活者の生活があったことが抜け落ち
ただ恰好よいストーリーとイメージだけが残っている現況を
みるとよく知る歴史的シーンも似たり寄ったりなことになって
いるのではないかと思います。

今期一兆円を超える赤字を計上することになった東芝はつい先日
不正会計処理が問題で管理銘柄になったばかりでさらに今回の
子会社の巨額損失と売上高一兆円を超える企業がこうも転落する
原因はなんだったのか原発事故が原因なのかそれとも初めから
仕組まれていたことなのかと随分考えさせられましたが、そもそも
原発企業という大きな買い物の時点で無理が生じていたことが
うかがえます。

当時エコと原発が結びついて考えられ、今後需要が伸びると
考えられたことからして間違った方向であり、それについて
そのひずみをただすかのように福島の事故が起き今なお多くの人
が苦悩しているというのが現況な気がします。

そして一番の稼ぎ頭である半導体事業を分社化して身売りする
ということで競売にかけ入札金額が三兆円という額が付いたと
いうことですが、その倍の値で国が購入して軌道に乗ったところで
株を売ったらいいのではと今朝思いました。

このままでは外国企業に買われてしまうのは必定。日本の技術が
流出するというし、結局原発メイカーを買った時点でこの技術流出
までがセットで仕組まれていたと考えられるし、それを阻止するには
国家的な戦略があってしかるべきなのでは。
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久々の桜のトンネル

2017年04月10日 12時31分57秒 | 珈琲
当店の近所には、市役所と西武秩父駅があり、
どちらもリニューアルして新しい秩父の始まりを
予感させます。

さて、そんな折、その変化がどうも昔の記憶と
軋轢を起こすような事象もあり、今の団子坂の上の
景色はあまり喜べないものがあります。

というのは、毎年当店の上の羊山には提灯が灯り
桜のお祭りの雰囲気がありますが、かつてのように
その下で宴会を催すような団体もなく、町は桜の
宵に酔うこともないようにひっそりとしています。

市役所の周りを見てみても桜が咲いた華々しさが
なく、かつてこの辺りに花見ごろの賑わいもありません。

その原因を考えると祇園の夜桜のように地域に愛され
護られている花というのが秩父にはないような気がして
桜の木があちこちで邪魔物的に扱われせっかく咲いても
寒々しい景色ばかりなのが気になります。

今月のブレンド『太陽マジック』は風雪を耐え、一気に
草木が芽吹き花付く春をイメージしていますが、
年々冬が暖かくなり、春の持つイメージも生ぬるい
だけのものになっていないかと気にかかります。

花を見てこれはまさに太陽マジックと感じたかつての
賢治のこころと同じ感動をいつも持ちたいものです。

花見の会が催される様子もなく、それでも毎年咲く
桜の景色。

そんなときに長瀞の桜新道を夜通ってみたらそれは
きれいに咲き誇り、今まで何度も通った年月と過ごした
記憶ともろもろを感じて何か時間のトンネルをくぐっている
ような不思議な体験をしました。

ライトアップや桜まつりとは関係なくただ桜だけが静かに
人と関係なく咲いてそれがどこまでも続いてみられること
も忖度せず咲き誇っている姿に妙に安心もありました。

今度は桜吹雪の中を通りたいと思います。
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『しんせかい』読了

2017年04月09日 12時51分49秒 | 読書



例によって文藝春秋にて読みました。


前回の芥川賞のコンビニ人間が面白かっただけに
今回の受賞作はまたあの時代におもねった売れる
為の作為に満ちた感じに変わり、文学性やら芸術的な
側面より商行為的に作られている感をどうしても抱かずには
おれないものでした。

文章も読みづらく、おかしな点が気になり、虚構を否定
したような告白も落胆を増した感じです。

日経の履歴書を倉本 聰が書き改めて注目が集まる中、
その倉本 聰が主催した富良野塾を舞台にした小説が
受賞したということが全てであり内容的には何も目新しさも
文学的感動もないというお寒い内容です。

でも、これを読み作品を読ませるために必要なことが
解ったような気もしました。

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