こちらは舞洲工場のすぐ近くにある舞洲スラッジセンター(下水汚泥処理施設)
舞洲工場と同じくフンデルトヴァッサーデザインの建物。
こちらの外壁のストライプもやはり炎をイメージ。
ミラーガラスは太陽や月、星の光や自然の姿も写し出し、人々に夢やロマンを与え、暖かさや楽しさを写し出す役割を果たしている。
柱は自然の木と同じ役割を果たすと考えている。
人は木の下にいれば雨や露を凌ぎ、またある時は強い日差しを遮って心地よい木陰を作るなど人に安心感や安らぎを与えるもの。
まさに建物における柱もこの木と同じ役割を果たすべきであり、そのためにも一本一本の柱は、それぞれ異なったデザインにより異なった形や色のセラミックタイルなどで飾って美しくあらねばならないとヴァッサー氏は考えていた。
エントランス付近。
玄関ではスリッパに履き替えるのだが靴箱などはない。
ヴァッサー事務所により建物のデザイン上、余計なものは一切置いてはいけないことになっているらしい・・
入り口にはスリッパだけがずら~っと並べられていた。
1階のトイレ、エレベーター付近の壁やドア。
トイレの手洗い場。
舞洲スラッジセンターは主に臨海部の8カ所の下水処理場の汚泥を集中処理する施設。
汚泥を脱水した後、溶融炉で焼却、溶融し、そこでできた溶解スラグは建設資材として建設会社へ売却し有効活用されている。
1300度で溶融して出来上がった溶融スラグは無臭で自然界の砂と形態が似ている。
溶融スラグの保管倉庫。
フンデルト・ヴァッサー氏による舞洲スラッジセンターのデザイン画
煙突の根元の方はらせん状に植栽され、無機質で単調な壁面が生き生きした表情を与えている。
又らせん状の植栽帯は雨水がその傾斜によって頂部から下部まで自然に流れ落ちながら潅水を行う世界でも初めてのもの。
スラッジセンターのすぐ横には自然と共生をテーマに造られた市民の憩いと安らぎの場である開放緑地が。
バルセロナのグエル公園のようなベンチ・・
座ってみると、椅子の角が丸くカーブを描いていて思ったより座り心地がいい!