GWはバドミントン三昧と近場をうろうろすることに。
今日はバド後に訪れたのは万博公園内にある国際児童文学館。
ここで毎週土日3時から書庫見学ツアーが行われているのでやって来た。
子どもと大人(中学生以上)に分かれて見学。
元々この国際児童文学館は児童文学研究者である鳥越信氏から寄贈された12万点の資料を基に設立されたそうで、児童文学とそれに関する資料を収集・整理・保存し、研究している施設だそう。
私たちの周りにある貸し出し業務を主とする図書館とは役割が違っていて、図書館が利用者のニーズに合わせて選書するのに対して、こちらの児童文学館では、出版された全ての児童書に関するものが収集されているそうで現在は70万点もの資料があるとか。
まずは二階の閲覧室へ。
ここでは本を保存するという目的があるため本の貸し出しは行っておらず、閲覧やコピーサービスなどができる。(一階の子ども室は図書館としての役割もあり、
貸し出しOK)
新刊の棚というのがあって、新刊が出ると一旦この棚に数ヶ月置かれ、自由に閲覧することができるようになっている。
新刊は年間4000冊ほど出ていてそのうち絵本は1000冊くらいあるあるそう。
そして書庫へ。
書庫は四層に分かれていて、こちらは電動の可動式の書庫となっている。
普段は閉じられていて、必要な箇所だけ電動で開くようになっていて、スペースに無駄のない収納になっている。
児童書の中には漫画や雑誌なども収集されている。
少年マガジンや少年ジャンプ、なかよしやマーガレット・・などなど懐かしい~名前の雑誌が年代別にずらりと並んでいた。
そしてこんな紙芝居なども。
雑誌の付録なども保存してあって驚き・・
戦前のものが並ぶ書架。
背表紙のデザインが美しい~
更に貴重書庫といわれる湿度、温度が管理されている書庫も。
この児童文学館では明治元年からの資料が収集されているので、それらの最も古いものはこちらの書庫に保存されている。
これは明治時代の児童書。
子どもが見るにしては渋い絵だなあ。
値段は弐銭と書かれていたが、当時では上流家庭でしか手に入らなかったもの。
明治末~大正初のころの巌谷小波の「日本一ノ画噺」という本箱付35冊揃えの本。
表紙がとても美しい丁寧に装丁された本
世相を現す戦時中の雑誌の表紙。
戦時中は紙も不足していたためか同じ雑誌でも少し薄めになっているようだった。
約一時間のツアー、子どものツアーの方は一足早く終わっていたようだが、貴重な資料の数々を見せていただくことができてよかった。
国際児童文学館は今年、廃止予定となっていて、今年中に資料などは府立中央図書館に移されるということになっている。