先日、田尻歴史館で大量のステンドグラスを見たこともあって、ステンドグラスについてもう少し知りたいと、前々から気になってた近くにあるステンドグラスの工房へ行った。
ここは友人が以前、家を新築した時に、外壁に部分的に入れるステンドグラスを注文して作ってもらったことがあり、感じのよいお店だと聞いていた。
たまに通りかかることがあるのだけど、お店の看板や佇まいが素敵だな~と思いつつ、差し当たってステンドグラスを購入する予定はなかったのでいつもスルーしていたのだ。
今日は思いきって中へ。
こちらのお店ではステンドグラスの注文製作や教室などをされているそうで、
ステンドグラスについて知りたい、と言うといろいろと教えていただけた。
こちらで使われているさまざまな色付きのガラスは大体、アメリカやドイツからの輸入のものだそう。
そのガラスを作りたいもののパーツに切り分けていく。
実際にガラスを切るところを見せていただいたが、ガラスのカット用の器具を使って軽く線を入れると、手で簡単に割れてしまうようだ。
そのガラスをパズルのように組み合わせていく。
ガラスとガラスの間は工の字形の鉛の線を入れるのだが、その線はガラスに沿わせて手で自在に曲げられるようになっている。
白っぽい鉛の線は最後に腐食させて黒くするよう。
お店の人いわく、ステンドグラスは切って、繋げての単純作業の繰り返しだそうで、やはりパーツが多ければ多いほどその作業が大変だという。
二階にも工房があって、ここではティファニーランプのレプリカを製作する教室もされてるとのこと。
ランプの傘の型枠が積み上げられていた。
これに沿わせて作品を作るようだ。
そして頂いたパンフレット。(帰りににわか雨に打たれてシワシワに;)
この表紙にはお店の方が3年に渡って作り上げた3mもあるという大作が。
これって、どこかで見たことが・・・
これは!今は無き松江のルイス.C.ティファニー庭園美術館で見た(その時の旅行記はこちら。ステンドは写ってないけど・・)
、ステンドグラスの傑作「ヘレン・グールドの風景」じゃああないか!
この本物を見て惚れ込んだ依頼主が自宅用にこのお店へ注文されたそう。
微妙なガラスの濃淡を出すためにガラスを何層にも重ねて色合いを作り出したりと苦心を重ねられた渾身の作品のよう。
ううーん、すごい・・
ここの教室は他の教室とは違って、たとえ初心者でも本人の希望次第で大作でもなんでもいきなり好きなものを作らせてもらえるという。
思わず私もここの教室へ通って自分でステンドグラスを作ってみたい誘惑に駆られたが・・
さすがに今はもう時間的にもいっぱいいっぱいだし無理だ・・
なんとか思いとどまった。
またいつか余裕ができたらやってみたいなあ~と。