久御山から伏見へやって来た。
こちらの大石天狗堂は創業200年のかるた、百人一首、ゲーム類の製造・卸販売会社。
こちらでは百人一首の手作り体験ができるとのこと。
まずは百人一首の歴史についてのお話から。
百人一首は藤原定家が小倉山の山荘で選んだ名歌百首をいい、
百人一首のはじまりはかるたから、そのかるたは平安時代に遊ばれていた貝合わせから始まったという。
貝は対になる二枚貝、はまぐりの貝が使われていたそう。
肉厚のはまぐりの貝殻は日向で採れるものだそうで、一番厚みのある部分は碁石にも使われるとか。
かるたはポルトガルから伝わったもので、そこからこのウンスンかるたが作られた。
こちらは主に関西地方で使われていた株札。
そしてこれは花札。
江戸時代の画家尾形光琳作の光琳かるたの復刻版も。
お話を聞いてる間、手持無沙汰だった息子がこのかるたで塔を作って遊んでいたのだけど・・
このかるたが12万円もすると聞いて驚愕;
さ、さわらないで~~!
そして百人一首の手作り体験をさせて頂いた。
台紙と和紙が用意され、まず和紙に糊をつけ、中心に台紙を置き、裏から和紙の間の空気を出ししわをのばす。
位置が決まったところで四方の和紙の端を折り返す。
四隅の角がピンと立ってしまうのだけど、これでいいのかな?と
お伺いすると、この角が立っているのが新しい札の証拠で、使っているうちに角が取れてくるのだそう。
和紙を張った直後は表面がくぼんだ感じになっているのだけど、糊が乾くと表面がピンと反り返って、完成となる。
こんな風に1枚1枚手作業で?と驚いたのだが、かるた作りはこの辺りの主婦の内職になってるのだそう。
こちらのお店では全日本かるた協会が唯一公認している競技用百人一首も製造されてるそう。
今「ちはやふる」という競技かるたを題材にしたマンガがひそかにブレークしていて、
その影響から競技かるたに興味を持つ人が増えて近江神宮で行われてる名人・クィーン戦の観戦者は急増してるとか。
競技かるたは決まり字で取るのはもちろんのこと、名人クラスになれば読み手が音を発する前の息遣いから次の札を予測するなど
かなりの集中力を要するのだそう。
この日は貴重なかるたを見せてもらってかるた作りというなかなかできない体験をすることができてよかった。。
後日・・前から気になってた「ちはやふる」をこれを機会に借りてきた。
子供の頃、競技かるたをやってたことがあるのでなじみがあって・・これははまる~