生駒ビルヂングの見学が終わった後、長瀬ビルへ向かう途中には村野藤吾設計のビルを二軒見ることができた。
こちらはフジカワビル。昭和28年建築。
ファサードはガラスブロックと両端にはバルコニーがつけられている。
寄って見ると、バルコニーの手すりのデザインが手作り風?・・こちらも村野藤吾のデザインだそうで、全て違うデザインだそう。
1階、2階部分はフジカワ画廊となっていて、この日は特別公開中。
画廊の入り口のドアノブ
シンプルな画廊の中はらせん階段が一つ
優雅な曲線を描くらせん階段。
真ん中にぽつんと置かれた家具も全て村野藤吾設計のものだそう。
こちらも村野藤吾設計の森田ビルディング。昭和37年建築。
外壁には黒の御影石が使われている。
1階に足を踏み入れてみると、村野藤吾らしい階段の手すりなどが見れた。
日本圧着端子株式会社のツアーを終え、次に当選した長瀬産業へ向かう途中、生駒ビルヂングで
臨時の屋上時計台のツアーがちょうど開始されるというので参加することにした。
生駒ビルヂングは昭和5年に生駒時計店のビルとしてアール・デコ様式が取り入れ建築されたビル。
外壁はスクラッチタイル貼りにテラコッタで装飾されている。
入り口上部や二階の窓辺には御影石で作られた鷲の彫刻
テラコッタで入れられた不思議な文様の装飾。
正面の階段はイタリア産の大理石が使われている。
階段踊り場のステンドグラス。
本来は見ることができないもう一つ上の2階手前にあるステンドグラス。
屋上見学の際の帰りに見ることができた。
踊り場のステンドグラスと色味は同じでデザイン違いのものだった。
エレベーターホール周り
大理石に囲まれた重厚なエレベーター入り口
エレベーター横の小窓のステンドグラスにはG、Iとイニシャルがデザインされている
当初からのアールデコ照明
1階の金庫室の中
こちらは元照明だったものだったか?
1階のカフェバーの入り口ガラスの扉の装飾も当初からのものだそう。
地下へ下りる階段。
地下の資料室も開いていて、時計店時代の古い看板や時計、資料、家具などが並んでた。
そして屋上ツアーの時間となり、途中までエレベーターで、そして屋上まで階段を上った。
屋上へ出ると、下から見上げるとかなり小さかった時計台が目の前に。
現在は電波時計になっていて、暗くなると文字盤が光るようになっているとか。
時計塔の外壁のスクラッチタイル。
偶然だったけど、時計塔の臨時ツアーに参加することができてよかった~