先週週末にぷにょさんと長野のタイル旅へ行ってきた。
今回のメインの一つは角間温泉の越後屋へ泊って、タイル尽くしの風呂へ入ること?!
長野県山ノ内町の角間温泉にある越後屋は明治3年に建てられた木造3階建ての建物。
奥には大正13年に建てられた2階建ての新館が建つ。
越後屋の屋号の看板の隣には「玉の湯」との看板。
こちらは越後屋に引かれてる源泉の名称だそう。
角間温泉にも源泉はいくつかあって、それぞれに名称がつけられているのだとか。
磨きこまれた廊下や階段が飴色に輝いてる。
部屋に荷物を置くと、まずはお目当ての内風呂の見学へ。
蝙蝠模様の銅版転写の本業タイルがびっしりと三方を囲む浴室は圧巻!!
その片隅にはタイルに囲まれたシンク!!
シンクの縁にはモザイクタイルがあしらわれてる。
温泉の湯口にはビーナス?!像。
壺を持つビーナスの手には温泉成分がびっしりと盛り上がる。
後ほど、一人でこのタイルに囲まれた風呂を貸し切り、ゆっくり湯に浸かった。
至福。。
脱衣所にはパステルグリーンなこんな可愛い縦長タイルの貼られた柱もあった。
翌朝はもう後二つある家族風呂のうちの一つのローマ風呂へ。
半円アーチの窓がついたローマ風呂にはモザイクタイルがびっしりの円柱がアクセントに。
湯船はモザイクタイル貼りの腰掛がついていて、そこに腰かけると、
微妙なカーブが体にぴったりフィットするとても心地いいお風呂だった。
こちらのお風呂は脱衣所と浴室が合体していて、
浴室に脱衣かごがある。着替える時はちょっと暑いのが難点だけど、
棚や柱、全てがモザイクタイルに包まれる空間での朝風呂タイムはこれまた至福のひと時だった。
タイルのグラデーションが効果的に使われたモダンなデザインも素敵。
片隅のタイルシンクもいいなあ。
もう一つの家族風呂は浴槽は檜で、壁面にはこんなモザイクが貼られてた。
こちらは家族風呂が並ぶ廊下。
廊下にもモザイクタイルがところどころに埋め込まれてる。
木製の何かの歯車らしきものと一緒にタイルが埋められてて、可愛い!
階段もこんな感じで、歯車とタイルのコラボが見られる。
ご主人によると、実家にあったという生糸工場で使われていた歯車をタイルと合わせたら
面白いのではないか、とデザインに取り入れられたそう。
散りばめられたタイルと歯車、面白い発想だなあ。
旧館から階段を上がってくると、大正13年に建てられたという新館の1階に。
洗面台横に残されてたマジョリカタイル。
新館の1階には入口の足元がモザイクタイル貼りになった部屋や、半円アーチの欄間があるドアの部屋など
気になるお部屋も並んでる。
私たちはその上の新館2階へ。
部屋には入った途端に散らかしてしまって、、写真を撮るのをすっかり失念してしまったのだけど、
角部屋のその風通しのよい部屋は、小説家の吉川英治が、新館ができた当初に1年ほど滞在して、小説を書いた部屋だったのだとか。
こちらは旧館の2階へ上がったところ。
いろんな意匠の飾り窓が並ぶ。
これは蝙蝠だなあ。
1階のトイレのドア上部の壁にも蝙蝠の透かし彫り。
お風呂のタイルも蝙蝠柄だったし、福を呼び込む蝙蝠モチーフが好んで用いられたのかなあ。
そして見せて頂けた旧館のお部屋。
障子には模様の入ったガラスが入れられてる。
つい身を乗り出したくなるバルコニー(和風の)
「対笠館」と書かれているのは、昔からこの辺りでシンボル的な山、笠ヶ岳にちなんでつけられた
この旅館の通称だそう。
旧館にあった洗面台はモザイクタイル尽くし。
シンクのオレンジ色が効いてる。
夕食も美味しく、肉も魚もたっぷりあっておなかいっぱいに!
朝食も盛りだくさん~
好きなタイル尽くしの温泉に入れて、おなかいっぱい美味しい食事を頂け、
1泊2食付きで8千円ほどという有難いお宿だった。。
朝には内湯から外湯へもはしご。
角間温泉には外湯は3軒あって、宿泊客のみ入れるようになっている。
7時から開く越後屋のすぐそばの「大湯」へ。
朝一は誰もおらず貸し切り状態だったが、かなり熱い湯で、すぐギブアップしてしまった。
こちらは共同浴場「滝の湯」
角間温泉を満喫できた!