比叡山延暦寺の大書院、特別公開を見終えた後、京都へ戻ってきて、
辺りはすっかり暗くなってたが、お茶して帰ろうということに。
Kaikadou Cafeへやってきた。
建物は登録有形文化財で、元市電の車庫兼事務所をリノベーションしたもの。
扉のハンドルは電車のブレーキを再利用したものだとか。
こちらは創業明治8年の茶筒の老舗、開化堂が開いたカフェだそうで、
こちらの照明のシェードも茶筒と同じ銅を使って作られたものだという。
元車庫だったため、天井は高く、開放感があり、おしゃれにリノベーションされてた。
シンプルなコンクリートの空間に、温かみのある明るい木目のテーブルや造り付けの棚
そして様々な茶筒が並ぶカウンター。
銅製品もあれば、真鍮製もあり、お茶だけでなく、
取っ手のついたものはコーヒー豆用としてつくられたものだそう。
使い続けるうちに色や質感の経年変化も楽しめるという茶筒。
以前に京都伝統工芸館へ行った時、この開化堂の茶筒の蓋のフィット具合を
”京都の伝統工芸の技”としてを紹介されたことを思い出した。
気持ちいいくらいぴったりと閉まる蓋。
おひとり様用のカウンター席も充実。
二階は元事務所になっていたところのようで立ち入り禁止に。
各テーブルに置かれたキャンドルホルダーやシュガーポットもオリジナルのもの。
アップルジュースを頼んだら出てきたガラスのコップは
なんとオリジナルで茶筒型のものだそう。
コースターも鎖?のように編まれていて、店内の一つ一つの物が選りすぐりの美しい工芸品だった。
最後は素敵なカフェで締めくくれ、この日も一日ゆっくり楽しめた。