コロナでなかなか会えず、ほぼ一年ぶりに学生時代の友人たちとランチしてきた。
私のリクエストで、一度行ってみたかった神戸の東天閣へ。
東天閣は、築100年以上の明治時代の木造の洋館を改装した建物で、
ドイツ人のF・ビショップが家族のために建てた館。
外観は何度か見たことがあったが、内部へ入るのは初めて。
平日だと、わりとリーズナブルなランチが頂けるのだ。
コロニアル様式の下見板貼りの建物には、
窓の下に、こんな木造の幾何学模様の飾りが1階にも2階にも入れられていて、
華やかさが加わっている。
扉前に立つと、スタッフの方が、この重厚な木の扉を恭しく開けてくださった。どこかの宮殿へお邪魔したかのようで、なんだか特別感がある。
玄関ホールはそれほど広くはないが、天井の照明飾りはオリジナルのよう。
照明は新しい。
各部屋の入口は重厚感のあるカーテンが下りている。
階段ホールはやはり見どころで、つやつやに磨かれた手摺が美しい。
踊り場の壁面には尖塔アーチ状のステンドグラスがあり、
こちらはオリジナルのものだそう。
なんだか写真では真っ白に写ってるが、もう少し黄色味を帯びていたような・・
階段裏にも装飾が入っている。
階段の腰壁には、こんな和風の花々が彫刻されていた。
カキツバタかな?
玄関ホールの壁にも。
シャクヤク?
待合になっているところはサンルームのようになったベランダ部分。
そしてお部屋へ。
私たちは1階の桂というお部屋。
四人にしてはかなり広くて、贅沢。
暖炉もついてて、テンション上がる~
階段のステンドグラスのことを尋ねたら、
もう一つあるという一階の竹の間も見せて頂けた。
こちらのステンドグラスは改装時につけられたものだそう。
外に面していないので、裏に照明が入っているという。
アールヌーヴォーの素敵なデザイン。
そしてこちらの部屋にはタイルの暖炉もあった。
銅板転写らしきタイルが入れられていて、地震の時に剥がれたと言われてたので、剥がれたところに後ほど石が貼られたんだろうか。
たわわに実ったぶどうがモチーフの装飾が暖炉の持ち送り的な装飾になってた。
基本こちらのお店は見学施設ではなく、レストランとして営業されているので
なかなか他の部屋は見ることはできないということで、今回たまたまこのお部屋にお客様がおられなかったので、特別に見せて頂けた。
そしてランチへ突入。
マンゴーソースがかかった甘めのエビのサラダ。
この後、ふかひれのスープが出てきて、
平日のセレクトランチはいくつかのメインの中から二品選べる。
海鮮炒めとかに玉。
プリップリのエビとイカが美味しかった。
ご飯とザーサイ、中国茶付き。
デザートは杏仁豆腐。
めちゃめちゃ落ち着く部屋で、積もる話をしていたら、お尻に根が生えて動けなくなりそうだった。
この後は、神戸の近代建築を巡りつつ、旧生糸検査所のキイトカフェ目指し、
ウォーキングへ。