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淡河宿・本陣なな福

2022-12-05 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

久々の友人たちと遠出で、車を出してくれるというので、
前から行きたかったけどちょっと電車で行き辛い、淡河宿(おうごじゅく)をリクエスト。


江戸時代には宿場町として賑わい、有馬温泉へ向かう参勤交代でも、最後の宿泊所として利用されていたという本陣跡。
60年以上空き家だったというその本陣跡が、地元有志の間でリノベーションされ、食事処やイベント施設などになっている。
そこにはなんとマジョリカタイルも潜んでいるのだ。
マジョリカタイル&食事お目当てでやってきた。



座敷の上がり口には、こんな繊細な組子細工や鶴と松の透かし彫りなどが入ったコーナーが。


二間続きのお座敷が広がる。


塗りの欄間が格調高げ。
縦格子の周りには半菊文様の透かし彫り。


書院欄間には蝙蝠のような不思議な形。


所々、竹の節?らしきものが散りばめられていて、
それが遠目で見ると、良い味わい。


襖には陶器製の引手が付いていた。


同じく陶器製で、また違ったデザイン。



食事は土間の方にもテーブル席があり、


予約していた私たちは、こたつのあるお部屋へ。
部屋毎にこたつが一つづつあって、ゆったりと貸切状態。


一番奥の部屋には床の間があり、書院欄間には組子細工が美しい。


寄って見ると、とても繊細。松皮菱文様?


私たちはこの床の間のあるこたつの部屋を貸切。
この日はそこそこ寒かったので、こたつが暖かくほっこり。


ランチは数種類あって、釜飯を注文。
いくつかおかずがついていて、炊き立てのごはんと一緒に、最後はだし茶漬けにして頂いた。


蔵と母屋に囲まれた中庭。


先ほど、私たちが食事した棟の縁側。


なまこ塀の衣装蔵の中はリサイクルショップに。



片隅にあった戎神社は町内から移築されたものだそう。
屋根だけでなく全体が茅に覆われているのが珍しく、お尋ねすると、
移築時に、淡河に移住されてる茅葺職人集団により、ヨーロッパの茅葺建築を意識して造られたものだとか。



お店の方にマジョリカタイルを案内して頂く。
こちらの棟がお風呂と御手洗い、茶室のある棟。



茶室を通り、


茶室の先は、舟底天井の廊下が続く。


そして元お風呂場へ案内されると、そこにはマジョリカタイルが顔を覗かせていた。
床全面に貼られてそうだけど、倉庫として使われてるそうで、
イベントで使われるという木の椅子がぎっしり置かれてて残念ながら全貌が見えず。


2パターンあるタイルは、ひとつはグリーンのレリーフタイル。
織部釉の濃淡が美しい。



細かいラインのチューブライニングタイル。
わーこれは、塗り分け大変そう。でも素敵なデザイン。
これらのタイルが床面に全面?貼られてるなんて、なんと贅沢なのか・・
タイルパラダイスを満喫!


なな福で食事した後は、近くの老舗の和菓子屋、満月堂へやって来た。



こちらでは、創業の明治15年から名物の豊助まんじゅうをゲット。

続く・・

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