東洋陶磁美術館で開催されてるフィンランド陶芸とマリメッコ・スピリッツの特別展へ行ってきた。
フィンランドのやきものをまとまって見るのは初めてだったので興味津々で、
フィンランドの名窯、アラビア製陶所などの作品の数々を堪能してきた。
アーツ&クラフツ運動の影響を受けて、その土地の原料を用い、伝統的技法で造られたアイリス工房の花瓶。
赤土に、鮮やかな色化粧を施したもの。
(全館写真撮影可能)
この緑と茶色の色合わせも素敵で、素朴で温かみのある風合い。
フィンランドらしい新たなデザインが求められた中、創り出されたというフィンニアと呼ばれるシリーズのやきものは
シャープな幾何学模様とカラフルな色使いが印象的。
型で成型されて、銅板転写で輪郭を施し、その内側は手描きで彩色されているそう。
ちょっと曲線が入ったアールヌーヴォー調のパターンも。
かわいい~フィンランド製とは思えない昭和レトロ風?なデザインの壺も。
そうかと思えばこんな風変わりな蓋付壺も。
蓋には鳥、胴部には女性のレリーフが貼り付く。
そして絵画ぽい陶板が気になったルート・ブリュックの作品。
陶板絵画というのか?深みのある色彩や線が幻想的で美しい
ノアの箱舟は釉薬を掛けてからふき取り、マットな質感が出されてる。
陶板画はそのうち建物などを象ったものに進化?!
ルート・ブリュックのみの展覧会が今度伊丹にも巡回してくるようなので
また見に行きたいな。
もう一つの展覧会のテーマはマリメッコ
カーテンやクッションカバーなどのテキスタイルでおなじみの大ぶりの花柄などのデザインは
正直あまり惹かれたことがなかったけど、
こんなちょっとシックな花柄や動物柄なら、スカートとかで欲しいかもと思った。
そしてこの展覧会のために新しく設計されたというマリメッコと草庵の茶室との融合。
円に近い八角形の茶室にはマリメッコのファブリックが内にも外にも貼られてる。
さすがに茶室内には大胆でポップなマリメッコらしい布使いではなく、落ち着いたデザインのものだったけど。
入口の向こうにケシの花(ウニッコ)が見える。
特別展の後はいつものごとく韓国陶磁、日本陶磁、中国陶磁と回って、最後は鼻煙壺で〆。
小さな小瓶に描き込まれた精緻な絵付けや細工に見入ってしまう。
七宝焼の鹿。
キュートな形の水晶の鼻煙壺。
こちらは針入り水晶。