蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

ガルとベクレル (bon)

2011-03-20 | 原発

昨夜、東京消防庁ハイパーレスキュー隊による13時間半におよぶ
3号機への放水により、とりあえずの危機は回避された?
みんな必死の活動をしてくれている・・。

ところで、このところまたまた聞きなれない単位 ガルとベクレルが
新聞やテレビ報道で使われている。 
普段は、まったくお目にかからない単位ですが、この際ちょっと
調べてみましたので・・ご参考までに。 参考にすることもない・・?

ガル(Gal)

今回、地震により福島第1原発の原子炉3号機に加わった揺れの大きさ
(正確には加速度)が、最大507ガルと発表された。

ガルとは、加速度の単位で、1ガル(Gal)=1cm/sec² で、毎秒・毎秒
1cm動かす力を表しています。 ガリレオ(Galileo)に因んで単位として
用いられている。地球表面における重力加速度は、およそ981ガルであり、
そういえば、学生の頃この重力のことをg(ジー)と呼んでいましたね。
話は飛びますが、この重力に逆らって打ち上げるロケットの初速度が
7.9km/sのとき、地球すれすれの軌道を周回する。また、地球の重力を脱して
太陽を回る軌道に乗せるためには、11.2km/sの初速度で打ち上げる必要がある。
赤道上空36,000km点の速度が3.1km/sとなるようにすれば、丁度地球の自転速度と
同じ速さとなりいわゆる「静止衛星」が実現できる。

話を原発に戻すと、東電によると原子炉の設計上想定されていた値は最大448ガル
ということなので、これを上回っていたことになる。ちなみに6号機では、この
設計想定値以下であったとのことである。


ベクレル(Bq)   (←→ シーベルトは、放射線の量でした。)

放射能の量の単位です。フランスの物理学者Antonie・Henri・Bequerelに因んで
用いられている。ウラン鉱石から放射能を発見した人で、この影響を受けて
ラジウムから発見したのがキューリー夫人だそうです。
1ベクレル(Bq)=1秒間に1つの原子核が崩壊して放射能を放つその量の
ことをいう。よくわからない・・?  たとえば、窒素原子は、約7秒でその数が
半分に減ってしまう。これを半減期といいますが、鉄は44日、ヨウ素は8日、
セシウムは30年、ウランはなんと24万5千年です。ウランは、いつまでも放射能を
出しているんですね。

で、この度のニュースで、福島県での原乳1kgから、ヨウ素系放射能が932~1510Bq
(300Bq)セシウム系18.4Bq(200Bq)、茨城県のホウレンソウ1kgからヨウ素系15,020Bq(2,000Bq)、セシウム系524Bq(500Bq)と報じられました。
( )内は日本での基準値です。
なので、ホウレンソウが基準値の約7.5倍となりますが、もともと人体の放射能は
6~7000Bqがあるといわれ、実験や研究室での放射能は10の6乗くらいで、10の9乗
で影響があるといいますから、15000はまず大丈夫でしょう。さらに、ヨウ素系の半減期は8日と短いですから・・・。

1kgあたりの放射性ヨウ素およびセシウムの基準は、それぞれ
飲料水・牛乳・・300Bq、200Bq 
野菜・・・・・・2,000Bq、500Bq
とされています。
今日の記事は、かなりしんどかったですね・・・

コメント
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