昨夜、東京消防庁ハイパーレスキュー隊による13時間半におよぶ
3号機への放水により、とりあえずの危機は回避された?
みんな必死の活動をしてくれている・・。
ところで、このところまたまた聞きなれない単位 ガルとベクレルが
新聞やテレビ報道で使われている。
普段は、まったくお目にかからない単位ですが、この際ちょっと
調べてみましたので・・ご参考までに。 参考にすることもない・・?
ガル(Gal)
今回、地震により福島第1原発の原子炉3号機に加わった揺れの大きさ
(正確には加速度)が、最大507ガルと発表された。
ガルとは、加速度の単位で、1ガル(Gal)=1cm/sec² で、毎秒・毎秒
1cm動かす力を表しています。 ガリレオ(Galileo)に因んで単位として
用いられている。地球表面における重力加速度は、およそ981ガルであり、
そういえば、学生の頃この重力のことをg(ジー)と呼んでいましたね。
話は飛びますが、この重力に逆らって打ち上げるロケットの初速度が
7.9km/sのとき、地球すれすれの軌道を周回する。また、地球の重力を脱して
太陽を回る軌道に乗せるためには、11.2km/sの初速度で打ち上げる必要がある。
赤道上空36,000km点の速度が3.1km/sとなるようにすれば、丁度地球の自転速度と
同じ速さとなりいわゆる「静止衛星」が実現できる。
話を原発に戻すと、東電によると原子炉の設計上想定されていた値は最大448ガル
ということなので、これを上回っていたことになる。ちなみに6号機では、この
設計想定値以下であったとのことである。
ベクレル(Bq) (←→ シーベルトは、放射線の量でした。)
放射能の量の単位です。フランスの物理学者Antonie・Henri・Bequerelに因んで
用いられている。ウラン鉱石から放射能を発見した人で、この影響を受けて
ラジウムから発見したのがキューリー夫人だそうです。
1ベクレル(Bq)=1秒間に1つの原子核が崩壊して放射能を放つその量の
ことをいう。よくわからない・・? たとえば、窒素原子は、約7秒でその数が
半分に減ってしまう。これを半減期といいますが、鉄は44日、ヨウ素は8日、
セシウムは30年、ウランはなんと24万5千年です。ウランは、いつまでも放射能を
出しているんですね。
で、この度のニュースで、福島県での原乳1kgから、ヨウ素系放射能が932~1510Bq
(300Bq)セシウム系18.4Bq(200Bq)、茨城県のホウレンソウ1kgからヨウ素系15,020Bq(2,000Bq)、セシウム系524Bq(500Bq)と報じられました。
( )内は日本での基準値です。
なので、ホウレンソウが基準値の約7.5倍となりますが、もともと人体の放射能は
6~7000Bqがあるといわれ、実験や研究室での放射能は10の6乗くらいで、10の9乗
で影響があるといいますから、15000はまず大丈夫でしょう。さらに、ヨウ素系の半減期は8日と短いですから・・・。
1kgあたりの放射性ヨウ素およびセシウムの基準は、それぞれ
飲料水・牛乳・・300Bq、200Bq
野菜・・・・・・2,000Bq、500Bq
とされています。
今日の記事は、かなりしんどかったですね・・・