シーベルトとは、人体が放射線被ばくの大きさの単位でSvで表す。
Svは、Sievertで、放射線防護の研究で功績のあった、ロルフ・マキシミリアン・シーベルトにちなんで単位とされたとのこと。1Svの1/1000が1mSv(ミリシーベルト)、100万分の1が1μSv(マイクロシーベルト)で表される。
人体は年間およそ2.4ミリシーベルト(世界平均)の自然放射線に常にさらされている。ごく微量の放射線では人体に影響を与えることはないが、大量の放射線は人体に有害である。
•CTスキャン ・・・ 6.9mSv/回
•自然放射線 ・・・ 2.4mSv/年
•胃のX集団検診 ・・・ 0.6mSv/回
•東京とニューヨーク間を航空機で往復 ・・・0.2mSv/往復
•胸のX集団検診 ・・・0.05mSv/回
3月12日午後 福島原子力発電所正門付近で測定された空間線量率の値は1015マイクロシーベルトだったと報じられている。1時間この場所に居つづけると、1015マイクロシーベルト(=1.015ミリシーベルト)の被ばくとなります。
16日には、第1原発敷地内は放射線量が高くなっており、毎時10ミリシーベルトの放射線量を計測。屋外で10時間作業しただけで、放射線作業従事者が緊急時にのみ許容されている年間被ばく量に達してしまうことになる。
今回、政府の原子力安全委員会が定める指針として、健康への深刻な影響が懸念される50ミリ・シーベルトの汚染が予想される範囲を目安に「避難」の指示を出し、10~50ミリ・シーベルトを目安に「屋内退避」の指示を出すこととされた。
これにしたがって、第1原発から半径20km以内、第2原発から半径10km以内は、避難指示エリア、また半径20km~30km以内は屋内退避指示エリアに指定された。
現状の破壊状況がさらに悪化せず、燃料棒の冷却が首尾よく行われることによって、これ以上放射線が増大しないことを期待するばかりです。関係者および現場の担当者は必至の努力を重ねておられるところですが、なんとか努力に報われますことを祈っています。(この記事を書いているちょうど今、ラジオでは、ヘリコプターおよび高速放水車からの水の投下の実況が報じられています)
また、昨日(16日)午前、福島第1原発から約60キロ北西にある福島県庁付近で、1時間当たり18~20マイクロシーベルトを観測した。
放射線を短期間に全身被曝した場合の致死線量は、5%致死線量が2シーベルト、50%致死線量 (LD50) が4シーベルト、100%致死線量が7シーベルトと言われている。200ミリシーベルト以下の被曝では、急性の臨床的症状は認められないとされるが、長期的な影響については結論付けられていない。