蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

塞翁が馬。 (bon)

2011-03-22 | 日々雑感、散策、旅行
おとといの日曜日(20日)、この日満月(月齢15.3)であったが、NHKラジオ深夜便の この度の地震被災地の住職のお話がそれとなく耳に入ってきました。

「あぁ、この満月を誰々がご覧になっているだろうか?それどころではないのでしょう・・!」、
「しかし、人間万事塞翁が馬ですよね。そして、美しい娑羅双樹も、片側から見れば枯れた色・・」 
女性アナとのお話は、もっともっと続いて何とも静かなトーンでした。

 そんなことが、今日になってなぜか急に想い出されて来たものですから・・・ここに、書きとどめておこうと思いました。

人間万事塞翁が馬・・はよく使われますが、この度被災された皆さんの失意とこれから先の不安に拭いようのないものがありますが、その時でさえ、「塞翁が馬」 と、この住職が語っていたのには 悟りに似たものを感じるより、さらにもっと力強く 生臭い 生きる力を奮い立たせるような響きを感じました。
ボツボツと語られる静かな番組の底流に強い大きな流れがあったのでした。
確かに、壊滅状態になった不幸のどん底にあってなお、これをバネにして新たな考えを持とうというメッセージであったと思います。


 沙羅双樹(娑羅双樹)は、さらそうじゅ またはシャラソウジュ でもいいようですが、ラジオでの ここのくだりを少々聞き漏らしたので、少しあいまいですが、ネットで調べましたら、別名ナツツバキとあり、シャラノキ・・ヒメシャラなどとくると、あぁ、そうか・・!となりましたが、もっと調べると、本当は別種なんだそうですね。でも、百科事典でもナツツバキといっています。

 仏教の聖木には、この沙羅双樹の他に菩提樹、無憂樹の三つがあり、菩提樹はご存知、釈迦が悟りを拓いたところにあり、無憂樹は釈迦が生まれたところにあり、沙羅双樹は亡くなったところにあった木といわれているそうです。

 平家物語・・「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり 沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらはす おごれる人も久しからず ただ春の夜の夢のごとし・・」

日本では、「無常の象徴」とされている。


音楽もどうぞ・・・。
Dvorak - New World Symphony - 4th Movement, Dublin Philharmonic, Conductor Derek Gleeson
 


コメント (1)
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