蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

二十六夜待ち。 (bon)

2012-02-26 | 日々雑感、散策、旅行
「にじゅうろくやまち」とよみ、またまた お月見のお話です。

 今日2月26日は、遠く1936(昭和11年)青年将校による昭和維新断行とのいわゆ
る二・二六事件が発生した。政治腐敗や、大恐慌から続く深刻な不況等の現状を打破し
これらの問題を解決しようとした彼らの思想と行動は是認することはできないにしても、
当時の深刻な世情は今日も大して変わっていない・・・。

 今年の今日26日は、朝から東京マラソンで3万6千人の参加、5時間におよぶ首都中
央道路の交通規制による大イベントが開催され、先ほど優勝者が決まったが、市民
ランナーはまだ走っている。束の間の平和の次元もある・・・。

 いよいよタイトルの「お月見」について・・・。
2月26日のお月様は、細い眉型の上弦の月ですが、江戸時代にはかなり盛んだった風習だとか・・。

今夜のお月さま(ネットより・・月齢4.2)


 何かといえば、中秋の名月、十三夜などに並ぶ「月待ち」のひとつで、旧暦1月と
7月の26日の夜半 月の出を待って拝むという風習でした。
十五夜・十三夜はよく知られていてこのブログでも、柄にもなく取り上げたりしました。
 で、どんなことをするか? この夜の月は、それが現れる間際にその光の中に、
阿弥陀・観音・勢至の三尊が姿を現わすといわれ、これを拝むと幸運が得られるという。 
2月26日の方は、真冬なので寒く、そんな夜半はあまりありがたくないが、旧暦7月は
気候も良く大変盛んに行われていたらしく、芝高輪、九段坂、湯島天神などの高台で、
鉄砲洲、築地など隅田川べりなどでは、陸上あるいは舟を浮かべて月の出を待つ群衆で
大変賑わったとか・・。 宵から朝まで少しも眠らず、親戚朋友などが集まって遊興したとあります。

当時をしのぶ・・



 いずれの時代も同じ気持ち・・・。当時、江戸庶民は信仰を口実に、夜中まで堂々と
遊べる夜だったに違いない。

季節外れのついでに~









コメント (1)
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