このところ、火星が良く見えます。夜の10時頃には
南の空に、木星と競演 しているよう。土星もいる
ハズですが、確認できませんでした。
先日のNHK「おはよう日本」で、掲題の“希少糖”が取り上げられていました。
甘いもの、スイーツなどを食べても、血糖値が心配ない、太らない・・むしろ身体によい効果まで
ある・・と聞けば、黙っている訳はない。どれどれ・・!
希少糖とは、文字通りこの世の中に希少な糖、つまり普通糖といえばぶどう糖で、これが殆ど
なのですが、ごくわずか(1%以下)存在する糖が、希少糖と呼ばれているものなんですね。
番組では、この希少糖が日本のメーカで製造されていると紹介していて、今後さらに普及する
のではないかというようなトーンで進行していました。
早速、ネット調べで もう少し詳しく見てみましたら、ありました!
以下に概要をご紹介したいと思います。
ウイキペディアには、『希少糖(きしょうとう、rare sugar)とは、国際希少糖学会によって
「自然界にその存在量が少ない単糖とその誘導体」と定義され、単糖とその誘導体としての
糖アルコールを加えると、60種類ほどになり、自然界に豊富に存在するD-グルコースや
D-マンノースなどを除いた単糖の大部分を占める。 希少糖の中で研究が進んでいるD-プシコースは、
砂糖の7~8割程度の甘味がありながら、カロリーはほぼゼロ。さらに、「食後の血糖値上昇を
緩やかにする」、「内臓脂肪の蓄積を抑える」といった研究結果が報告されている。・・・
1994年、香川大学の何森健(いずもりけん、1943年生、現:特任教授)らによって、フルクトースを
プシコースに変換する酵素、D-タガトース3-エピメラーゼ(DTE)が発見された。これにより
希少糖を体系的に生産するシステム(イズモリング)が考案され、大量生産への道が拓かれた。』
とありました。
この事からもわかる通り、香川大学農学部が中心となり、産官学が協力した盛り上がりを見せており、2003年には、省令施設として、「希少糖研究センター」が設置され、地元企業の
「松谷化学工業㈱」(本社:兵庫県伊丹市、昭和12年設立、資本金1億円)で製造が進められて
います。
同企業のHPから、希少糖の説明部分をピックアップしますと、図のように自然界にある糖は
殆どがぶどう糖で、希少糖とされるのは1%以下であるのだそうです。
自然界の糖の存在比
(香川大HPより)
(赤い部分が希少糖です。)
それが、香川大学の何森健教授により、希少糖を生産する酵素系が発見され、全希少糖の
安定的な大量生産が可能となったというのです。
これら希少糖の効果については、以下のような働きがあると示されています。
○D-プシコースの働き:食後血糖値の上昇を抑える 内臓脂肪の蓄積を抑える
動脈硬化の抑制 抗う蝕性(虫歯になりにくい) 寿命延長作用
○D-アロースの働き、抗酸化作用 血圧上昇抑制 虚血障害保護作用 抗骨粗鬆症
抗がん作用 寿命延長作用
○また、希少糖の植物への働きがあり、植物生育調節作用 植物病虫害耐性増強作用
など、有益な効果が期待できるようです。
香川県から世界に発信する、期待の星 “希少糖”の研究がさらに進んで、医療のみならず
食品応用範囲の拡大により、今後生産の増強、価格低減がもたらす、健康増進と食文化への貢献など
期待はいよいよ大きく膨らむのです。
<ご参考>
国際希少糖学会による主な希少糖は以下の通りです。
L-グルコース D-アロース D-タガトース D-プチコース キシリトール
L-リボース エリスリトール
また、でんぷん(炭水化物)を糖類に分類すると
・単糖類 プシコース、アロースなど希少糖
・二糖類 スクロース、トレハロースなど
・三糖類 ラフィノースなど
・四糖類 アカルボースなど
・オリゴ糖 オリゴ糖各種
・多糖類 グルコースなど
これから、春の大合宿で蓼科農園に行ってきま~す!
2013年10月に NHKあさイチで放送された映像です。