何のことかといいますと、サイネージを“signage”と書けば、すぐにお分かりですね。 サイン つまり示す
(表す)ことで、マーク、標識、看板などの意味です。 デジタル・サイネージといえば、電子看板といえますが、
ビルの壁に大型の画面があるのを見かけることも多いですね。最近では、駅構内の案内板や、広告などもあったり、
お店の中に小さな画面があってあれこれと案内や広告などがあったりします。
これが、新しいIoTの流れの一つであるらしく、昨夜の会合で、このプレゼンがありました。
このような分野に触れるのは、久し振りでしたので、ついて行くのがやっとでしたが、面白く拝聴しました。
その刺激を受けて、ネット調べを加味して、記事アップした次第です。
渋谷界隈(ネット画像より) こんなのも~(ネット画像より)
電子看板(ネット画像より) 電車内(si-poHPより)
デジタルサイネージは、インターネット、TV、放送、スマホの進化に、デバイス(装置・部品)の新しい開発に
あいまって、これらを統合した、あるいはさらに別の機能を持った新しいメディアとして発展するのではないか・・
そんな思いで、数年前あたりから急速に発展してきているのです。 2008年頃には、関連企業によるデジタル
サイネージコンソーシアム(理事長、中村 伊知哉 慶應義塾大学教授)が構成され、1兆円産業にするなどの
目標を掲げ活発な活動が展開されているようです。
コンソーシアムが掲げるミッションから、拾い読みしますと、
展開モデルとして『ユビキタス特区、電車内、駅中/駅周辺、商業施設・商店街、公共施設(学校・病院・役所)、
トイレ、スタジアム、ライブハウス、オリンピック、ワールドカップなど世界的イベント、自動販売機、
郵便局/ポスト、公衆電話、オフィスビル、ケータイとの連動』が上げられ、 また、未来像として、
『デジタルサイネージにより、人々の集まるところが新しいメディアとなります。人々の生活に豊かな経験を
もたらします。ディスプレイもしくはそれに代替する媒体が都市の新たなインターフェイスを提示し、それを通じて
人々は都市を新たな視点から切り取り、経験することが可能になります。縦横無尽にインフラ、技術、コンテンツを
駆使できる「サイネージャー世代」向けの技術を、関連機関・大学と連携して研究開発を進めます。』と力強い
メッセージが発せられています。
そして、そのためには、『表現技術(ソフトウエア)として、個人の嗜好や気分にあわせた情報表示、五感に
訴える楽しく臨場感のある情報表示を提供するための、高精細、インタラクティブ技術、エンターテイメント技術、
立体的映像(視覚)、触覚技術、聴覚技術、臭覚技術、味覚技術 などの開発が必要であり、さらにこれらを
実現するためのデバイス技術(ハードウェア)として、個人の嗜好と場所にあわせた表示端末およびアート性、
エンターテイメント性のある美しい表示端末、すなわち、ディスプレイ、モバイル、モノ(家電、家具、トイレ・・)、
環境(壁、乗り物、地面、噴水・・・)など多岐にわたる開発が求められている。」とうたわれています。
デジタルサイネージの利点として、ウイキペディアには次のように纏められていました。
- テレビCMのように不特定多数に同じ広告を流すのではなく、設置場所の地域性を考慮した視聴者
ターゲットの設定を行い、その特定層に焦点を絞った広告メッセージが発信できる。 - ネットワーク対応機の場合は、通信ネットワークを使ってリアルタイム操作・情報配信が可能。ま
たスタンドアロン機の場合も多くの場合USBメモリやSDメモリ―カード等の記憶媒体を介し、
表示される広告内容を随時変更できる。したがって、最新情報が提供できるため視聴者の注視度が
高まる。また、設置地域に即したリアルタイムなキャンペーンなどの情報配信が可能となる。 - ポスターやロール・スクリーン看板のような印刷物の取替えの手間がかからない。
- 動画が表示できるために、視聴者の注目度が高まる。
- 1台の表示機でも複数の広告主に対して、広告表示枠を秒単位で切り売りできる。
- ビデオ・ウォールやイルミネーションとしての使い方にも発展させることができる。
上記の点で、従来の紙のポスターや同じ静止画を切り替えるだけのロール・スクリーン看板、同じ動画映像を
(比較的小さな画面で)繰り返し再生するだけのビデオ・ディスプレイと比べて、優れた広告効果が期待できる。
気分を変えて・・