蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

旧島津侯爵邸  (bon)

2017-10-30 | 日々雑感、散策、旅行

 今朝 未明には、北海道沖に去った台風22号が、接近してくる昨日(10/29日曜日)は、
音を立てて降るような激しい雨でしたが、五反田にある 清泉女子大学の本館として使用され
ている「旧島津侯爵邸」を訪問しました。

 美術・建築に最近とみに興味を持つ友人Inさんのお誘いでしたが、なぜこのような日に
わざわざ訪問したのか? 友人Inさんが、かなり前に訪問しようと大学の門前まで行ったとこ
ろ、守衛さんに“一般の人は入れないが、学園祭のときは自由に入ることができる”といわれ、
その日を待ちました。その日が、今月28(土)、29(日)だったのです。

 そんな雨の中でしたから、JR五反田駅から徒歩10分ほどのところでしたが、近づいても人影
もあまりなく不安もよぎりながら、門を入り スロープを上ると左手に目指す 旧島津侯爵邸
(本館)があり、右手に受付の学生スタッフが 4,5人いて、周りに大勢の学生や、学園祭に
来ている人たちで賑わっていました。

 スロープ                  本館(旧島津侯爵邸)
  

 

 第58回清泉女子大学祭は、今年のテーマ『百花繚乱』と銘打って、華やかににぎにぎしく
開催されていました。本来ならば、中庭でのイベントなどが行われるはずのテントなどがたた
まれて、雨の影響を受けていましたが、校舎内、各教室や講堂などでの催しは、大勢の人で
にぎわい、スタッフの学生たちの 軽やかな笑顔の挨拶も明るく好感がもて、流れるままに
マンドリン喫茶と称した教室に入り、マンドリン、ギターの演奏を目の当たりにコーヒーを
楽しみ、また別の教室では管弦楽部の演奏を聴き、初々しい雰囲気につい 我が年齢を忘れて
しまっていました。

 お目当ての、島津侯爵邸(本館)に入ると、『オープンキャンパス』を実施中で、それぞれ
の部屋には入ることができませんでしたが、邸内の造りの立派さ、高い天井、大きな扉、立派
な手すりの階段などなど、ジョサイア・コンドル設計の風格がにじみ出ていました。
 英国人 コンドル氏は、明治10年に来日して、鹿鳴館、ニコライ堂、岩崎邸、古河邸など数多
くの建築を手がけ大正9年に亡くなるまで日本にいた人ですね。

 バルコニーから見る庭園が素晴らしく、大粒の雨が傘に落ちる激しい音の中、庭園から本館を
眺めたり写真を撮ったりしたのです。 バルコニーに出る前室では、島津に関連して鹿児島物産
模擬店が出て、特産品などが売られていました。

バルコニー                雨にけぶる庭園
  

 

庭園から見る本館             玄関ホール
   

 

 台風も気になりながら、それでも午後3時ころまでなら・・と決め込んで、最大のイベント
『ミス清泉コンテンスト』会場の講堂に向かいました。このような場には初めて臨席しましたが、
すでに多くの観客がいて 客席を赤い絨毯の通路が設けてあるなど華やいだ雰囲気の中、いよいよ
5名のファイナリストが、純白のウエディングドレスに着飾って壇上から一人ずつ、客席の前を
独特の歩き方で ゆっくり通り過ぎる光景は、ミスコン中、最高のシーンなのでしょう。
 静かな音楽とともに、プログラムは進み、いよいよ最終審査発表の時が来て、5名とも協賛
スポンサー各社から賞が授与され、最後にコンテスト審査発表が行われ、2017年のミス清泉が
選ばれ、会場は割れるような拍手に包まれていました。(人物 撮影禁止でしたのであしからず)


 まったく非日常的な経験をして、折しも降りしきる雨の中、気分が高揚気味であったかもしれ
ませんが、何やら少し若返ったような気もして、台風も心配でしたが五反田駅前でお茶しながら、
各自の印象などを語り合ってさよならとなりました。

 素晴らしい建築は、期待どおりでしたし、学園祭の楽しいおまけがついて、雨の日曜日を有意
義に過ごしたのでした。

 

 

 





 

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