今日11月19日は「世界トイレの日」なんだそうです。
2013年に開催された国連総会で、この日を「世界トイレの日」と制定し、『トイレに
かかわる問題への人々の意識を高め、問題解決に向けた国際社会の取り組みを加速させる』
としたとあります。
もともと、2011年11月19日にシンガポールで開催された「世界トイレサミット」を記念
して、この日を世界トイレの日として、世界各地でトイレの問題を考える取り組みが行われ
てきていて、この広がりを受けたものだそうです。
ネットを調べていましたら、日本では、1986(昭和61)年に「日本トイレ協会」(1985年
発足)が「トイレシンポジウム」を開催した“11月10日”を「いいといれ」の語呂合わせで
「トイレの日」と制定していました。
世界トイレの日プロジェクト
(ネット画像より)
我々は日常、普通にトイレを使っていますし、だいたいどこに行ってもトイレが設備され
ていて それが当たり前だと思っていますが、ユニセフでは、「トイレが使えないことは
子どもの健康と成長に深刻な影響を及ぼしている」と指摘し、早くから「屋外排泄をやめ、
トイレを使えるようになるために、社会的な変化を起こすべく活動」して来ており、1990年
以降、約19億人が改善されたトイレを使えるようになったそうですが、今なお、2011年時点
で世界の人口約69億人の36%、およそ25億人がトイレを使えていない状況にあるのだそうです。
トイレがないことで、屋外排泄による、安全な水やトイレ、衛生習慣がないことから、5歳
未満の子どもたちが下痢を患い、その結果、毎日約 1,600人の子どもたちが命を失っている
とユニセフの報告がありました。おとなは病気にかかり、成長は鈍化しているとも指摘して
います。
これらを受けて、各国でも改善の取り組みが行われていますが、トイレがあるかないか・・
などの話題はともすればタブー視され なかなか進展していないことから、「世界トイレの日」
を制定して表面化して大々的に推進することとしたようです。
今、神宮外苑で開催されている「いちょう祭り」の中で、ある設備メーカーによる「~世界
の衛生問題を、自分ごとに考えてみよう。~」というイベントで、シースルートイレが体験
できるようになっているとか。 もちろん、実際に用を足すことは出来ないようですが、
マジックミラーで仕切られたその中からは外が丸見えで、とても落ち着けないようです。
先日のテレビで、体験話が出ていました。
シースルートイレ ~外苑イベント~
(ネット画像より)
ネットを見ていますと、“人は一生涯に20万回トイレを使う”とありましたが、日本の
トイレは世界の中でもきれい、というか清潔であるようです。
もうだいぶん前のことになりますが、香川県の瀬戸大橋が見える丘に「世界のトイレ館」
というのがあって、そこを訪れたことがありましたが、なんでも黄金の便器があったり、
ひろ~い空間がトイレであったり、ちょっとユニークな展示があったのを思い出しましたが、
その展示館は今はもう閉館しているのだそうです。
トイレで、もう一つ思い出したのは、これも随分前の話ですが、開高健著の「ベトナム
戦記」(1965年)に、トイレのくだりがありましたて、またがった下は遥か下の方に川の
流れがあり、紙はなく、巻いたロープがあったというような感じでしたね。
いやはや・・!