蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

自衛隊記念日  (bon)

2017-11-01 | 日々雑感、散策、旅行

 今日、11月1日は自衛隊記念日だそうです。

 1954年(昭和29年)の7月1日に「防衛庁設置法」「自衛隊法」が設置され、防衛庁、
自衛隊が発足したことを記念した日なのですが、台風や自然災害に伴う自衛隊の出動が
予想されるこの時期を避けて、今日の日が制定されたとありました。

 自衛隊記念日は、自衛隊の設置を記念して各種のイベントが行われており、3年に一度
「中央観閲式」が、埼玉県朝霞市の「陸上自衛隊朝霞訓練場」で開催されています。
 陸上自衛隊はその目的を「自衛隊の最高指揮官である内閣総理大臣(観閲官)の観閲を
受けることにより、隊員の使命の自覚及び士気の高揚を図るとともに、防衛力の主力を
展示し、自衛隊に対する国民の理解と信頼を深める」とあります。
 私も、この地近くに住んでいて、かって、観閲式を見たことがあります。空挺部隊、
戦車部隊、編隊飛行など大変な迫力でした。

 先の衆院選挙でも、憲法改正が一つの論点にもなっていて、その最大の論点が憲法9条で、
自衛隊の扱いをどうすべきかが話題となっていましたので、改めて自衛隊について、ちょっ
と振り返ってみたいと思いました。

 

 1950年6月朝鮮戦争が勃発し、在日米軍が朝鮮に出動し、7月には連合軍最高司令官マッ
カーサー元帥は、国内治安を確保するため警察力の補充として、警察予備隊の設置を指令し、
8月には7万5千人の警察予備隊(陸上自衛隊)が誕生したのです。

 次いで、1952年(昭和27年)には、防衛の統合官庁として保安庁が発足し、警察予備隊は
保安隊に発展し、海上警備体も保安庁の元に統合されました。そして、1954年(昭和29年)
に、冒頭にあるように「防衛2法」が成立し、7月1に施行されたのです。これにより、保安庁
は防衛庁となり、保安隊(陸上)と警備隊(海上)は、新設の航空を加えて陸・海・空の
3自衛隊(15万2千人)に進展したとあります。

         警察予備隊(1952年5月3日)
          (ウイキペディアより)


  自衛隊の任務は、防衛庁設置法第4条に「我が国の平和と独立を守り、国の安全を保つ
ことを目的」とあるそうです。

 先の記念日(2015.10.29)での安倍首相の祝辞では、『 自衛隊は、1954年7月1日に創設
されました。これは私が生まれた年でありました。自衛隊と私は共に同じ歳月を歩んできた
わけであり、毎年、自衛隊記念日は大変感慨深いものがあります。(中略) 自衛隊創設以来、
自衛隊員の諸君は荒波を恐れず、乱気流を乗り越え、泥まみれになってもなお、ただ一心に
そして黙々と、日本の平和を守り続けてきました。24時間365日、大きなリスクもいとわず、
任務を全うしてきました。今年行われた最新の世論調査では、自衛隊に良い印象を持っている
と回答した人の割合は、実に92.2%に上り、調査開始以来、最高の評価をいただきました。
これは、東日本大震災の後に行われ、過去最高であった前回の調査を更に上回るものでありま
す。
 自衛隊に対する国民の信頼は、文字通り揺るぎないものであり、自衛隊の最高指揮官と
して大変誇りに思う次第であります。海外に目を転じれば、冷戦終結後、延べ5万人の隊員が、
アジア、中東、アフリカ、中南米、太平洋、インド洋、文字通り世界中で国際平和協力のため
に、汗を流してきました。・・』

 

 確かに、台風、地震、水害などの自然災害や噴火などにも自衛隊の活動はいかにも頼りになっ
ていますし、海外でも国連平和維持活動(PKO)で大いに活動され成果が報じられているところで
す。 しかし、海外において、紛争地に派遣され後方支援などの役割を果たしていますが、紛争
地であるが故の 身の危険と隣り合わせであることもあり、攻撃を受けたときに反撃することが
出来ない、他国が戦っているときに、わが自衛隊は戦いに参加できない・・などの憲法上の壁が
あり、身を守る、国際社会との連携を図る上から“憲法改正”論がある一方、それを可能とすれ
ば、自衛隊が相手を攻撃することができる論拠を与えることとなり、日本が誇る“平和憲法”の
底が抜けてしまう。そんなことが昨今、大きな話題として存在しているのですね。

 先の国会で、大議論となった『南スーダン』の日報などもこれらの事実関係を明らかにすべく
応酬だったのかもしれません。 俄か仕立てのわが身などでは、とても、議論の端にも及ばない
ので、先の東京支部総会で講演された憲法学者の谷口真奈美氏の見解など、聞いてみたいところ
です。

 

 今年(2017年)の記念日の観閲式は、航空自衛隊が担当で、茨城県の航空自衛隊百里基地を
会場に10月29日(日)に開催される予定でしたが、台風22号の接近で悪天候のため中止となりました。

 主催者は小野寺防衛大臣、実施責任者は杉山航空幕僚長で、規模は人員が観閲地上部隊として
約860名、車両が約25両、航空機はヘリコプター、戦闘機、輸送機など約80機であったそうです。
観閲飛行に加え、ブルーインパルスの展示飛行、オスプレイの祝賀飛行などが予定されていた
そうです。

   

 11月1日は、“計量記念日”でもあります。また、今年の“十三夜”で、晴れていればきれい
なお月さまを眺めて見ましょう。


 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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