蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

啓蟄  (bon)

2019-03-05 | 日々雑感、散策、旅行

    春に3日の晴れなし・・と言われますが、このところ冷たい小雨が続いています。
    カラカラ天気も、困りものですが、やはり雨が続くと元気が出ないですね。
        今日は朝からスカッと晴れて、暖かくなりそうです。


 明日、3月6日は、二十四節気の「啓蟄」(けいちつ)です。  二十四節気の中でも、
あまり見かけない文字で、その意味が “そろそろ地中の虫たちも動き出す” などから、
割と知られていると思います。
 

 ウイキペディアには、『 啓蟄は、二十四節気の第3目。「啓」は「開く」、「蟄」は
「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」(広辞苑)
という意を示す。春の季語でもある。太陽黄経が345度のときで3月6日ごろ。』 とあり
ます。 来年は、3月5日なんですね。

     フキノトウ
      (ネット画像より)


 二十四節気では、立春→雨水→啓蟄→春分・・と進んで、いよいよ春が来るのですね。
最近では、花粉症に悩まされる人も多く、早く春が去って欲しいと願うことも多いのかも
しれません。

 (二十四節気については、当ブログ2012.3.5に記事アップしています。)

 二十四節気を振り返って見ますと、私の感じでは、二至二分(冬至、夏至、春分、秋分)
と四立(立春、立夏、立秋、立冬)は、太陽の位置及びその中間というように、物理的と
いうか機械的な視点から設定されているように感じています。 それに対して、その他の
16の節気は、その時点の天候や植物、あるいは農作業などの特徴から命名されていると
思われるのです。 で、この16個の節気の中でも、虫に着目した季節感、「啓蟄」は、
特異なのかも知れません。

 季節感を動物の所作から、言い表す習慣は、西洋にもあるようです。
ウイキペディアから要点を引用して以下に示します。

『ジリスの一種である、グラウンドホッグ(ウッドチャック)は2月2日に冬眠から覚めて、
外に出て自分の影を見ると、驚いて巣穴に戻ってしまう・・という習性があるとされてい
て、影を見た(晴天)場合は「冬はあと6週間は続くだろう」、曇・悪天候で自分の影が
見えない場合は「春は間近に迫っている」と、春の到来時期が占われる。』

     グラウンドホッグ
      (ウイキペディアより)

 アメリカのペンシルバニア州パンクサトーニーでのこのイベントは、約4万人もの動員
数があるそうで、この他ジョージア、NYなど全米各地さらには、カナダでも行われている
ようです。
 ペンシルバニアでは、パンクサトーニー・グラウンドホッグ・クラブというのが特別に
グラウンドホッグ(名前をフィルと呼ぶ)を飼育しており、なかでも「インナーサークル」
と呼ばれる特別会員達は、毎年の祭を主催し、グラウンドホッグデーにはタキシードと
シルクハットを着用して登場する・・という力の入れ方だそうです。 このような気象予
想?をきっかけとした、賑やかなイベントでは、いろいろなショーや屋台などが出て1週
間ほどのお祭りのようです。今年で133年目を迎えています。

     グラウンドホッグデー(パンクサトーニー2019)
      (同HPより)

   

 もともと、ヨーロッパのドイツやオーストリアで、2月2日の聖燭祭のアナグマの動向
で冬の終わりを占う風習があり、これが19世紀のアメリカのドイツ系移民の間で始まっ
たとありました。

 

 時期が少し違いますが、動物を使って気象を予想するなど、洋の東西で行われていた
というのも面白いなぁと思います。


今年2月のハウンドホッグデーの模様です。(BBCニュース)以下の動画の次にも続きます。

 

 

 

 

 

コメント
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