12月に入って冬らしい寒さの日曜日(1日)に、恒例の板橋区混声合唱団(板混)クリス
マスコンサートに行ってきました。 開場14:15の案内でしたが、14時には開場され、寒い
屋外で並ぶのを緩和してくれる心遣いがありました。
15時開演に先立って、ステージでは、こちらも恒例のハンドベルによるクリスマス曲の
演奏が迎えてくれました。
プログラムは、テーマ曲「愛するふるさと」(板橋区制50周年記念歌)の元気な合唱で
始まりました。 続いて「木に寄せる5つの歌」(この曲は、今年 板橋区混成合唱だ創立40
周年を記念した委嘱作品で、7月の定期演奏会で初演されました。)の部分「木は旅が好き」
の静かな調べへと進んで行きました。
プロローグが終りステージには、クラリネット、チェロの器楽が加わり、宮沢賢治の詩に
よる「岩手軽便鉄道の一月」より 数編の曲が、穏やかにそして軽快なテンポで繰り広げら
れました。 ピアノ伴奏に、クラリネット、チェロの優雅な優しいメロディ―が融け込んで、
曲のイメージが一層鮮明に展開され、時にのどかな、広々とした田園風景に誘うのでした。
この曲の導入部の「序詞」部分を手持ちカメラで動画撮影しましたので、ほんの一部です
がお楽しみください。 また、最後の「星めぐり歌」は、宮沢賢治の作曲だそうですが、メ
ロディーに聞き覚えがあるので、過去にどこかで聞いたことがあったのでした 。
今回の新企画で、クラリネット、チェロ、ピアノの三重奏の演奏がありました。
三重奏に入る前に、それぞれのソロ(ピアノ伴奏で)が演奏されましたが、いずれも素晴
らしい演奏でした。クラリネットのあの丸い音色で「ファンタジア」の東洋的なメロディー
そして軽快なリズム・・、続いてチェロの激しいテンポの「タランテラ」は、あのチェロが
と思わせる面白さとともに明るい“運河を行く陽気な舟”をイメージさせる 共に素晴らしい
演奏が披露されました。一段と大きな拍手が館内に響いたようでした。
休憩を挟んだ後半は、会場全員で「聖夜」を二部合唱した後、ステージでは、クリスマス
色にお色直しされた団員の皆さんによるクリスマスにちなんだ曲「降誕のキャロル」「この
うるわしき大地に」の演奏、そして最後に、お馴染みの「サンタが街にやってくる」などの
楽しい曲が続いて、最後にクリスマスファンタジーメドレーで盛り上がり、大きな拍手で
終了しました。
アンコールは、指揮者が、赤い毛糸の帽子をかぶり、雰囲気を盛り上げる中、ピアノ連弾
もされて「ホワイトクリスマス」を、ステージの照明を消して、団員の皆さんが手に手にキャ
ンドルをかざしながらの演奏は、素晴らしい演出と歌声に包まれたフィナーレとなりました。
割れんばかりの拍手が続く中、今年も楽しいそして格調高いコンサートが終わりました。
団長であり友人のW氏も元気にバスパートを務められていました。
ありがとうございました。
宮沢賢治詩、林光曲「岩手軽便鉄道の一月」より「序詞」
板橋区混声合唱団 赤鼻のトナカイ 2019.12.1