蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

蓼科農園の想い出  (bon)

2019-12-30 | 日々雑感、散策、旅行

 還暦を過ぎてしばらくして、企業人生も少し薄くなってきた頃、蓼科高原に別荘を持つ、
高校時代の同級のKさんの周りに同窓生が一人、また一人と集まってきました。 最初は
K邸の広い庭を花壇とするべく、そのお手伝いを兼ねて高原の四季を楽しもうと、2000年頃
に仲間が形成されて来たのです。

   K邸の花壇(2006年ころ)          花壇作り 
         

  そうした折に、“畑を借りて野菜作りをしよう!”という話が出て、地元の人の紹介で、
1反(1000㎡)の畑を借りて、これまでビジネスマンをやっていた連中がにわかに農作業を
始めることになったのです。 このころ、仲間は東京6名、大阪4名の常勤メンバーが構成
され、軽トラックや耕運機、草刈り機などの農機具も揃えて本格的な体制が出来上がって
いたのです。

       軽トラ、耕運機、草刈り機などの農機具も揃う
                   

 自己流でジャガイモやイチゴなどを作ったりして2年近く経った頃、高台にある素晴らし
い展望が開けた畑に移ることになりました。 360度の見晴らし、常に八ヶ岳に見守られて
いるような落ち着いた絶好の環境で、ほんのちょっと移動すれば、晴れた日には北、中央、
南アルプスを望むことができる そんな畑(1000㎡強)で15年も楽しんできたのでした。   

 地形もよく、広々と開けた農地はもちろん無農薬、有機栽培に徹し、長い歳月を気の合
う仲間とともに過ごし農業の腕前も上がってきていました。

   蓼科農園(畑) と 八ヶ岳の雄姿    (夕陽に染まる八ヶ岳)
      

 

 春は、4月下旬に「畑開き」をして、耕運機で土を掘り返し肥料を入れ、マルチ掛けなど
をし、ジャガイモ、サトイモ等の球根を植え付け、葉物やその他は5月の「大合宿」で・・
という具合に、年7~8回の定期的、本格的な農作業は、自然に役割分担もでき、手慣れた
“お百姓さん”らしくなっていました。

 しかし、私たちの畑作業は、月1回のペースでしたから畑に来ると、朝からおにぎり持参
で夕方まで、一日中畑にいるというスタイルでした。時に、軽トラのほか、乗用車が7~8
台も並ぶことがあったりで、地元の人たちの注目の的であったかもしれません。

 こんな時もありました。霧の畑開き(2012/4) 小雪ちらつく畑じまい(2010/11)
           

 

  農作業あれこれ
        

 

 収穫物は、ジャガイモ、ピーマン、サツマイモ、サトイモ、黒豆、タマネギ、ニンニク、
カボチャ、ダイコン、ナス、ネギ、レタスなどなど30種類以上、興味と実益からどんどん
増えてゆくのでした。中でも、市販品に勝るとも劣らないと自負しているのがあります。
ピーマン、サトイモ、黒豆、ジャガイモは質・量ともに満足でした。

    収穫した野菜たち
      

 

 ジャガイモや葉物などを、その都度収穫し、その時季時季の植え付けを繰り返しながら、
晩秋には一年の収穫の締めくくりとしてサトイモ、サツマイモ等の収穫をメインとした
「大収穫祭」を、常勤メンバー以外に同窓生が参加したり、あるいは、後輩グループ等と
の交流や近隣の人たちも参加して大いに賑わい楽しみました。 お昼は畑で芋煮なべ、夜
はK邸でのBBQ、そして焚火を囲んで声高らかに歌う、高校時代の懐かしい「ファイアー
ストーム」に、再び青春を味わう 楽しいイベントだったのです。 収穫祭では、畑行事の
翌日には、ゴルフや近場の散策を楽しみ、蓼科高原を満喫してきたのでした。

 

       毎年のお楽しみ、大収穫祭
    

 

   収穫祭夜の部  BBQとファイアーストーム
         

 

  収穫祭翌日のお楽しみ
    

 

 2016年には、諏訪大社の「御柱祭」に、地元“氏子”として御柱曳きに参加しました。 
このほか、夏には、霧ケ峰高原、八島湿原、ピラタスの丘さらには八ヶ岳の硫黄岳登山
などたくさんの想い出が残っています。

         

        御柱祭など
        

 

 あっという間に過ぎた気もしますが、このように振り返ってみると様々な時を過ごして
来たと改めて、しみじみとその歳月を感じるのでした。 仲間は、高校時代の同級生です
が、高校時代に“仲良し”だった人は少なく、どちらかといえば、話をしたこともない、
ただその人の存在は記憶している‥といった程度で、あの青春時代に、わずか3年の間、同
窓であったというだけの縁ですが、畑作業や夜の語らい、だんらんを通じて、長期間に育ま
れた友情は、これを味わった者の特権として、いつまでも温かく深く胸に残るのでしょう。

          数々の想い出

 

 蓼科浪漫倶楽部は、今年、11月14~17日の「畑じまい」をもって、16年の蓼科農園での
畑作業に幕を下ろしましたが、蓼科浪漫倶楽部は、これからも折に触れ、集まったり旅行
したりしながら語らいを深め、その活動を継続することを誓いあったのでした。

 蓼科農園の活動を終えて、いくばくかの寂しさは残りましたが、元気なうちに無事キレ
イに終わることができた喜びをかみしめています。 感謝!

          

 いよいよ今年も、あと1日を残すばかりとなりました。今年1年、当ブログにお越しいた
だきました皆様、そしてコメントをくださいました皆様には心より厚く感謝申し上げます。
 皆様のご健康とご多幸をお祈りして、くる年が明るく良い年でありますよう念じていま
す。 ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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