蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

入試改革  (bon)

2019-12-22 | 日々雑感、散策、旅行

     今日は二十四節季の冬至です。 古い習わしでは、カボチャを食べてゆず湯に入る・・
    などと言われますが、時代は変わりました。 でも、ゆず湯はほんのりといい香りがして、
    ひと時穏やかな気分にさせてくれますね。 高校生は都大路を走ります。中山では有馬記念。
    いよいよ今年も余すところわずかとなりました。

 

 このところの文科省は失点が続いています。先の英語民間試験でも、地域の格差や経済的
視点から見送られましたが、今度は、読解力や表現力を判定するため国語、数学について
記述式問題を導入するとの方針が白紙に戻りました。

         (ネット画像より)

 2013年から6年間にわたって検討・審議されてきた大学入試改革の2本柱がとん挫したこと
になります。

 暗記主体の試験を見直し、要点をつかむ読解力や考える力など応用力を育む教育を目指し
た一つのターゲットとして、入試問題があると思いますから、この取り組みはしかるべきか
と納得しますが、その方法論が、今聞けばまったくお粗末極まりないのですね。このような
結論にたどり着くのに、なぜ 6年もの長い期間が必要だったのか疑問すら覚えます。

 記述式は、最大120語程度の文章で回答するのだそうですが、50万人の回答を短期間のうち
に採点できるか? がポイントで、民間の教育会社がそれを請け負うとのことで、アルバイト
に採点をさせざるを得ないという、ズサン極まりないものだったのですね。 正確性、公平性
など入試の最重要事項が、一把ひとからげの “作業” とみなされたに等しいのです。

 民間の教育会社からの提案がそのベース(リード)となって、延々と枝葉末節の議論ばかり
に時間が費やされ、本質的な議論のない結果であるとみなされ、まったくやりきれない思いです。

         (ネット画像より)

 回答自体がマークシートや選択式であっても、読解力を問う問題は作成できるのではないか? 
丸暗記による回答選びではなく、内容や状況などを読み取らなければ正解にたどり着け
ない・・ような問題で、ある程度代替えできるのではないか?

 

 先に見送られた英語の民間検定の場合でも、民間検定は、自らの英語力を評価してもらい
たい人が進んで受けるというのが本来の趣旨で、これを一律パーに入試に取り込もうとする
安易な、あるいは企業寄りの発想があったのかもしれないとしたら、何をかいわんやです。

           

 6年間も何をしていたのか! こんな連中が、多くのまじめな受験生を揺さぶっていると
したらお寒い限りです。

 

 

 

 

 

コメント
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