先日、BSで映画「モダン・タイムス」を見ました。 そうです、あのチャールズ・
チャップリンの喜劇映画です。 この映画、チャップリンが監督・制作・脚本・作曲
して、主演までしている有名作品の一つですね。1936年のアメリカ映画といいますか
ら、私はまだこの世に生を受けていない時分の映画なんですね。
(ウイキペディアより)
これまでにも見たような気もしますが、断片的だったのかもしれません。 この時
期の映画は、すでにトーキーが入っていたそうですが、この映画は、部分的にセリフ
が入る以外は、音楽だけが流れるサイレント映画です。でも、キャバレーで歌う「テ
ィティナ」はチャップリンの声なんだそうです。
(ウイキペディアより)
皆さんよくご存じなので、あえて筋を語ることはありませんが、当時、機械文明化
しつつある経営側と労働者の対比で、人間も機械と同じように働かされている・・
そんな、風刺的な場面が多く、ベルトコンベアに流れてくる部品のねじをスパナで締
める単純作業の繰り返しで、そこから離れてもその動作が癖になってしまっていたり、
食事中も働かせるための自動給食機の試作の実験モデルに彼が選ばれて、散々な目に
合う・・そんなドタバタ喜劇で始まるのです。
短編ものが続く構成ですが、それぞれは、繋がったストーリーになっていて、警察
に捕まり護送される車の中で知り合う浮浪少女と、将来の夢を見ながらいろんな働く
場面が展開されるのです。
喜劇ですから、その場その場の舞台つくりや動作、しぐさの面白さが受けているの
ですね。チャップリンという人、根っからの喜劇役者で、歩く姿からしてユーモアに
あふれているのですね。
最後の方で歌う「ティティナ」は、古い曲ですが、「東京ティティナ」というタイ
トルで戦後、日本の歌手が歌っているのを私も知っていました。
また、最後の「スマイル」は、チャップリンの作曲なんですね。 ナットキングコ
ールらが歌っているあの名曲、私もこのブログのどこかで、アップしたことがあります。
ラストは、彼と少女が、手を組んで未来に希望を求めて、歩いてゆくシーンですが、
なんともこの時代の人間性を犠牲にしたような機械文明を否定しているような風にも
取れるのでした。
面白かったです。