新型コロナで巣ごもりが続いて、運動不足、おしゃべり不足です。
昨日4月26日(日)は、京都松尾大社の春の祭り『神幸祭』が、行われる予定でし
たが、新型コロナのため、折角のお天気に恵まれながら、例年の行事は中止となり、
巡行、船渡御なども神輿ではなく唐櫃に収められて車での移動に変更されたようです。
京都、松尾大社といえば、このブログでも「上卯祭」(2015.11.13)に取り上げて
いますが、お酒の神様として有名で、この上卯祭(秋の祭り)は、“醸造安全祈願”
のお祭りとして行なわれています。
松尾大社の春のお祭りは、古くは『国祭』として、千年以上も続く歴史があるそう
です。もともと、3月中卯日に出御(おいで)、4月上酉日に還御(おかえり)となっ
ていたそうですが、明治時代から、4月下卯日に出御、5月上酉日に還御となり、さ
らに昭和36年から、4月20日以後の第一日曜日に出御、それから21日目の日曜日
に還御となっていて、今年は、4月26日が神幸祭(おいで)、5月17日が還幸祭(おか
えり)となっていたのです。
神幸祭 (松尾大社HPより)
本来ならば、出御祭は松尾七社(大宮社、月読社など)の神輿が、本殿の分霊を受け
て、拝殿を三回廻って(拝殿廻し)、松尾・桂の里を通って、桂離宮の東北方から
桂川を船で渡り(おいで)、御旅所、川勝寺にそれぞれ駐輦(ちゅうれん=止まる)
されるとあります。 しかし、今年は、唐櫃で車、船渡御も中止で珍しいことだそう
です。おいで、お帰りの期間の各イベントなども中止だとありました。
船渡御 (松尾大社HPより)
還幸祭(おかえり)は、現時点では実施未定だとありますが、この分ですと中止かも
しれませんが、むしろ、地元では、このおかえりこそがお祭りだと親しまれているそ
うです。 おいで で、三御旅所に駐輦されていた神輿と月読社の唐櫃とが、「旭の杜」
に集合し、ここで古例による粽の御供、赤飯座(あかいざ)の特殊神饌をお供えして
祭典をした後、さらに途中 朱雀御旅所でも祭典を行い、七条通り、西京極、梅津の
旧街道を経て、松尾大橋を渡り、本社に還御されるというのです。
葵と桂で飾るので、古くから「葵祭」とも言われていたようですが、今は、5月15日の
賀茂両社の「葵祭」が観光名物としてあまりにも有名です。(が、今年は中止と決まっ
ています。)
また、松尾大社は有数の山吹の名所といわれていおり、この時期 3000株の山吹が
境内を美しく彩り「山吹まつり」が行われるのです(今年は中止)。
文末に、昨年の模様がyoutubeにありましたので、そちらを拝見することにしました。
濃密で、これは中止ですね。
こちらは、おかえり です。