ロシアのウクライナ侵攻のことです。
これまで世界は、古代から戦争の歴史をたどって来て第二次世界大戦を経てよう
やく全般的には落ち着いた形を呈した中でも南北統一、民主化などの代理戦争を含む
アジア、アフリカ地域での絶えざる戦争は、ベトナム戦争、イラク戦争などへと移り、
ごく最近のアフガニスタン紛争まで絶え間のない争いの継続でした。
2000.9.11のアメリカでの同時多発テロ事件は、テレビ映像が生々しい現状を報道
し、世界中を震撼させました。夜中に爆弾投下の映像が頻繁に流された状況もまだ
新しい記憶の中にあります。 これらの戦争は、なぜか一定の距離感をもって認識
していたのではなかったかと思えるのです。
(ネット画像より)
今回のロシア―ウクライナ戦争も、テレビで報道される映像的な状況は同じような
悲惨な光景ですが、何となく身近な感じがして、まったく知らないウクライナという
国に、どういうわけか近親感を抱くような感覚もあったりするのです。
マリウポリ、キーウなどの街が破壊されている映像、人々が鞄一つで避難し負傷
した子供たちの映像が流され、ロシア大統領の『ネオナチを壊滅すべし。』のネク
タイ姿に対して、Tシャツ姿のウクライナの大統領の『これからさらに総攻撃を受
けるだろう。』などの発言を交互に映し出され、それぞれの国の高官の言葉などや
アメリカ、フランスやスイスなどの大統領の『即時停戦にむけて』や『戦争犯罪』
『ジェノサイド』などの言葉を同時に観ている時、なぜか『フィクションとして、
映画のシーンを観ているような錯覚に陥ったのでした。』
(共にネット画像より)
なぜだかわかりませんが、今さらなぜこのような破壊を繰り返すのか、ロシア
大統領は、ナチスの横暴を許してはならないなどの虚言を堂々と(現実に)発言し
ていることや、各地が大きな被害を受け、避難民も500万人になろうかとし、日本
にも650人以上が避難して直接の生活問題が論じられていたり・・そんなことが
一度に目の前に映し出されてくることが、自らの意識の中で一体化し、『本当のこと
なのか?』と一瞬、訝しくなってしまうような感じがするのです。 情報が詳細に
わたり多く与えられすぎているからかもしれません。
これまでの大方の強権為政者が作り上げた目的(大義名分)がそうであったのか
知れませんが、今回のロシア―ウクライナでは、そのことが詳細に目の前に明らか
にされていることで、ことさらに変な感じを抱いたのかもしれません
(ネット画像より)
しかし、次の瞬間、いやこれはまさしく現実に起こっていることなんだ・・と我
に帰るのです。300か所以上の地域にミサイル攻撃がなされたとのニュースが終わる
と、一転して国内のワクチン接種とコロナ新規感染者の話題へ、さらには大谷選手
の3号ホームランなど日常の話題へと進むのです。
私自身は、もちろん戦争の体験はありませんし、4歳ころから奈良県(田原本町)
に疎開していました。小学2年の3学期に大阪に戻ってきた時の焼け跡は知っています
が、戦争の直接の怖さというものを知らないのです。大きな災害も知らずに老いを
重ねるだけの『ぼ~っと生きてきた!』からかもしれませんね。
【ウクライナ侵攻】「戦争の第二段階が始まった」 ロシア軍がドンバスの戦いを開始