ようやく梅雨明けの発表が出た昨日(7/22土)の午後、板橋区混声合唱団の
第44回定期演奏会に出かけました。 昨年のこの時期は、ホールの改修工事中で
あり、臨時的に練馬文化センタ―での演奏会でした。
開場は、午後2時半とありましたが、この暑さの中いかにも外で並ばせるのは‥
ということで、板橋区文化会館は館内のロビーを開放する計らいをしていました。
規定時刻にはホール入り口を開き、観客はホール内に落ち着きました。
文化会館入り口
会館内ロビーにて開場待ち
コロナ期のステージは、椅子を配置してディスタンスをとる工夫が凝らされて
いましたが、今回は、椅子はなく、ステージの皆さんもマスクなしでした。
そして、男声パート(テノール、バス)が中央で、女声パートのソプラノとアルト
がそれぞれ男声パートの両側に配置される初めてのスタイルでした。
男性は白のジャケットに紺のスラックス、女性は薄緑色の涼しげなドレスで、
夏らしいステージ構成でした。
プログラムは、板橋区愛唱歌「愛するふるさと」でスタートが切られ、続いて、
今回初めての無伴奏宗教曲(モテット)が、ピアノ伴奏無しでの合唱が2曲あり
ました。新企画のようでもありましたが、聖歌隊向きの曲のような感じがしました。
次に、「地平線のかなたへ」(詩:谷川俊太郎、作曲:木下牧子)と題して、
「春に」「サッカーに寄せて」「二十億光年の孤独」他2曲が、合唱コンクール
課題曲のように、若い力がみなぎるような歌声が響き渡るのでした。
このあと20分の休憩に入りますが、この前半の構成では、スタートの「愛する
ふるさと」を除く2つの構成が、私には、いわゆる演奏会のメインを務めるには、
やや物足りない感じがしました。
会館の窓の外は・・
休憩の後は、2つのテーマグループに分かれ、お馴染みの曲がずらりとあり楽し
みも倍増でした。
1つ目のグループは、「日本の四季めぐり」(編曲:名田綾子)と題して、
「花」「夏は来ぬ」「夏の思い出」「ちいさい秋みつけた」「冬景色」の5曲が、
静かに流れるように、やさしく春を奏で、夏の2つは、テンポ、リズムが変化を
つけ飛ぶように、おおらかに歌い上げ、ちいさい秋・・は、ピアノ伴奏のリズム
変化に合わせた小気味よいテンポで、最後の冬にバトンが継がれゆったりと大きく
歌いこまれていました。全体が組曲のように構成されていたような感じがしました。
最後のグループは、「九ちゃんが歌ったうた」(編曲:横山潤子)で、「上を
向いて歩こう」「明日があるさ」「ともだち」「見上げてごらん夜の星を」「心
の瞳」の5曲が歌われました。
どの曲も親しみがありますから、曲について行きますが、巧みな編曲にその味
わいも微妙に変化し、ひと際楽しい場面が展開されていたようです。見上げてご
らん・・では、ピアノ伴奏無しで、合唱の合間に、数人の男声あるいは女声のメロ
ディーが入り、その情景を鮮明に浮かび上がらせたのではないか。
そしてフィナーレは力ずよく、弾力のある盛り上がりで終わりました。
(BS朝日ネット画像より)
アンコールは、こちらもお馴染みの「花は咲く」の清らかなひびきが館内にこ
だましたのでした。
前半に、やや物足りなさを感じましたが、終わってみると懐かしい歌声に新しい
新鮮なリズムと旋律に引き込まれ十分満たされたままコンサート会場を後に暑い
街にでました。
今回も楽しいコンサートをありがとうございました。
<夏の思い出>(Summer Memories)RailSim 2