池などの淡水に生息している昆虫のお話です。
成虫でも体は3㎜ほどの小さな半球形で大変かわいらしい、タマガムシ(Amphiops
mater)と呼ばれる1属1種の水生昆虫が、読売新聞(1/18)地域版『動物日記』に紹介
されていました。さいたま水族館の荒井康充さん解説の記事で、名前のとおり球の
ような姿は見ていてとても愛嬌を感じるとあります。
水生昆虫といえば、タガメやゲンゴロウを想い出しますが、子どもの頃ですね。
戦後、疎開地(奈良)から大阪に戻ってきた頃は、市内の真ん中でも焼け跡だらけ
でしたが、近くの池などにはゲンゴロウ、ヤゴ、ミズスマシ、コオイムシなど採っ
たりして遊んだことがありました。しかし、ここで紹介されたタマガムシは初めて
聞く名前でしたので、ネット記事なども取り入れて、以下に取り上げてみました。
先ずは、その姿を拝見しましょう。
タマガムシ
(ネット画像より)
幼虫は肉食で底生生物等を食べるとありますが、成虫になると雑食性で水草なども
食べるそうです。 さいたま水族館では、水草や冷凍アカムシを食べているそうです。
丸っこい小さな体はとてもかわいいとありますが、何といっても、彼らの魅力はその
泳ぎ方にあるのだそうです。文末の動画では、泳ぎが速すぎてよくわかりませんが、
水槽内を背泳ぎで縦横無尽に泳ぐ姿は癖になる愛くるしさがあるとあります。
一度見てみたいものと思いますが、ひっくりかえって中脚を超高速で振って泳いで
いるのだそうです。昆虫ですから脚は6本ありますが、その中脚には遊泳毛がふさふさ
と生えていてこれで泳いでいて、前脚は中途半端に上にあげて気休め程度に振って
いますが、大抵の水生昆虫が一番使うであろう後脚に至っては伸ばしたままでなにも
していないのだそうです。もしかして、後脚で舵を取っているかもしれませんが・・。
「あの浮遊感のある独特でトリッキーな動きが出来るあたり、ゲンゴロウ達とはまた
違った泳ぎのプロだといえろるかも・・」とあります。
荒井さんの言葉に、『彼らのような小型水生昆虫はまだまだ生態がわからない種類
もおり、いまだに新種が見つかるロマンあふれる世界です』と述べられています。
ネットで解説をしている方は、『このガムシの愛称は”泳ぐ正露丸”だ!』とあり
ました。
東京都の2020年レッドデータでは、絶滅危惧ⅠA類(CR=絶滅寸前)に指定されて
いました。
タマガムシ 241008
泳いでいるところ。(速くて見にくいですが・・)
タマガムシ
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