梅雨らしく鬱陶しい毎日が続いています。(今日は晴れましたが。)
都議会の空気はようやく晴れたとはいえ、後味の悪さがいつまでも
尾を引いています。
先日、猫に関して“猫をかぶる”などを記事アップしている時に、当然、“犬も歩けば・・”などの言葉も
浮かんで来たり、そのうち、ウドの大木、やなぎごし、こんにゃくもんどう・・などなど、いろいろと出てきましたが、
その中に“大根役者”がありました。
大根役者といえば、芸の下手な役者とか俳優とかの意味ですが、なぜダイコンなのか?
そこのところが気になって、ウイキペディアのお世話になりました。
『芸の拙い役者や俳優を見下す言葉。そのような演技の下手な役者を「大根」・「三文役者」と言う場合もある。』
とあり、どうも もともとは、単に“ダイコン”といっていたようですが、野菜のダイコンに紛らわしいので、
“ダイコン役者”と明確に言うようになったとか。そして、なぜダイコン?については、諸説があるというのですね。
(ネット画像より)
『・大根は食材として利用範囲が広く、どのような調理を行ってもめったなことでは食あたりすることが ない。大根はあたることがない。役者としてもあたらない。
・役者が演目の配役を外されることを下ろすと表現する。演技の下手な役者は早々に舞台から下ろされる。
役者を下ろすことを大根おろしとかけた。
・演技が下手なために人の役まで至らず、馬の前足・後ろ足を演じ、馬の脚が大根を連想させた。
・役者の付き人や予備の役者を「ダイコウ」と呼び、訛ってダイコンとなった。
・技量が乏しく表現力に欠けた役者や俳優の演技は素人同然であることから、ダイコンの白と素人のし ろをかけた。
・演技の下手な役者は白粉を多用することから白をかけた。
・演技の下手な役者が舞台に出ると場が白けるとする説。』などがある
とありましたが、今一つピンとこないですが、まぁ、いっか!
また、ウイキペディアには、こんなことも書かれていました。
江戸小紋の中に、町人文化からうまれた粋な柄「いわれ小紋」に“大根とおろし金”をあしらったものが
あるそうで、こちらの意味するところも、大体同じですね。
江戸小紋重要無形文化財 大根とおろし金
(人間国宝小宮康孝作銀座かわの屋HPより)
・消化が良く、どのような調理方法でも“食べ物にあたらない”、「無病息災」。
・同じく“食べ物にあたらない”、“難事にもあたらない”、つまり「困難に出会わない」。
・大根をおろす事から“大根役者を役から降ろす”、“役をおとす”、すなわち「厄落とし」。
英語圏では、ダイコン役者を HAM Actor あるいは HAM というそうです。この場合、下手というより
“不器用”との意味だそうですが、HAMには、加工肉の食べるハムの他に、道化師という意味があることから、
自然な演技が出来ない素養の役者をハムというそうです。 さらに、演技が素人くさいところから“アマチュア”に
転じて、アマチュア無線家のことを“ハム”というのもここから来ているというのです。 私も以前、ハムでした。
・・いや、この記事の意味をさかのぼれば、いまもダイコンなんですね。
また、フランス語では、ダイコン(素人的)のことをカブ(navet)に例えているというのも何やら面白いですね。
青山ほとり
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