擬声語のことだそうですが、強いて内訳をいえば、人や動物が発する声を擬声語、物が発する音を字句で模倣した擬音語、
そして状態や感情などの音を発しないものを字句で模倣した擬態語などの総称とあります。
英語のオノマトピア( onomatopoeia)およびフランス語のオノマトペ( onomatopée)からきている。
先日の、テレビ、クローズアップ現代で取り上げられていて、今急速に“増殖中”であるという。
これらの表現は、日本語にとくに多く見られ、古くからあったが、ここにきてより感情豊かな表現、
より直観的な表現として若者の間にも急速に広がっているという。
番組では、「オノマトペが増殖している コンビニから国会、さらには医療現場からロボット研究の最先端まで訪ね、
オノマトペ大増殖の謎を検証。浮かび上がってきたのは、<音の爆弾>とも称されるオノマトペがわたしたちの脳に働きかける
“ドキッ”とするような不思議な力。
そして、複雑化する社会のなかで、自分が感じている思いを表現するコトバが圧倒的に足りないと感じている
人たちの姿を映し出していた。」
例えば、スポーツ選手の育成に、内容は失念してしまいましたが短距離走のスタートダッシュで、
“もっと、グイ グイという感じで・・”などとコーチが指示していました。この“グイ、グイ”という言葉を使わないで、
このような状況を指導するとすれば、もっと長ったらしい言葉になる上うまく言い表せないという。
製品開発に場面でも、プラスチック製で表面が金属に見える材質を作るときの種々の試作品に対する見た感想を擬態語で、
ぎらぎら、てかてか、ぴかぴか などと評価を繰り返し、完成品が出来上がっていました。
次のような、場面も納得ですね~
「あの人どんな風に笑ってたの?」という質問に対して、“にっこり”とか“くすっと”とか“ガハハ”という言い方で
答えが返ってくるとイメージがわきやすいですよね。これがまさに今回の番組のテーマです。
研究を通して、オノマトペは、普通の言葉とは比べ物にならないほどの豊かな情報量を持っていることが明らかになって
きています。 脳の活動を調べると、オノマトペを処理している時の脳は、“副詞”や“動詞”等の単語を処理する時に比べ、
脳の全体が活動していることがわかったのです。
つまり、私たちは五感を総動員してオノマトペが持つ情報を処理しているというのです。
普通の言葉を尽くして説明しても伝わらない事柄やイメージを短い一言で伝える力を持つオノマトペは、
企業のマーケティングや商品開発の現場でも活用され始めています。」
具体的に、オノマトペはどんなものか? をちょっと覗いてみます。たくさんありますから、ここではチョットだけ・・・。
(ウイキペディアより転載しました。)
擬音語では、メーメー(羊の鳴き声)、ブーブー(豚鳴き声・ブーイング)、ドキドキ(心臓の鼓動)、
ガチャン(ガラスの割れる音)、ドカン(爆発音、衝撃音)、カリカリ(サクサク)(スナック菓子の咀嚼音)、
トントン(肩たたき)、ドン(花火・衝突など)、バタン(ドアの閉まる音など)、ピッ(ポチッ)(機械のボタン動作音など)、
ガタン(ガタコン)(電車など)、ジュワー(油がはねる音)、パチパチ(拍手や焚き火)、プシュー(空気・炭酸の抜ける音など)、
ズルッ(滑って転んだ時)ビリビリ(ベリベリ)(紙が破ける音など)・・通常カタカナで表記される。
自然物の擬音語の例としては、シトシト(雨)、ソヨソヨ(穏やかな風)、メラメラ(火)、
モクモク(煙)、ゴロゴロ(雷)、ピカピカ(光)、サワサワ(草)、コンコン(湧き水)など・・
擬態語は、状態や感情などの音を発しないものを字句で模倣したものであるり、通常ひらがなで表記される。
しいん(静寂)、ばらばら(散らばっている様)、めろめろ(惚れ込んでいる様)、たっぷり(豊かで余裕のある様)、
ちょうど(刀が鞘に収まる擬態語、または擬音語。「丁度」は当て字)
これら擬声語は、そもそも、言語学的には実際的な使用面よりも抽象的な理論形成を主眼においていたことと、
擬声語は言語体系の中心を離れた周辺的なものとされていて、その表現が子供っぽいものと見なされ、
学術論文などにはまず登場して来なかった。
しかし、物事の声や音・様子・動作・感情などを簡略的に表し、情景をより感情的に表現させることの出来る手段として
重要性が高く評価され、上で述べたようにより的確な表現方法として多方面に活用されているのです。
その言語の根底にある文化、音感、リズム、表現みたいなものがぎゅっと凝縮されているともいえるのです。
また、他の国の言語に比して日本語にはオノマトペが多いようです。
日本語は一つの動詞は動作の基本な意味しか持たず、副詞を加えることによって表現を増やしていく傾向があります
たとえば“見る”という語だけでも英語ではsee, look, watchなど複数の単語があり、動詞自体の使い分けによって
表現を増やす傾向がありますが、それに対し日本語は、“ジロジロ見る” “さっと見る”など、副詞を使って表現の幅を広げている。
しかし、この事だけではなく昔から日本人特有の感受性?みたいなことから自然発生的に擬態語、擬音語が存在していたとも考えられる。
ネットサーフしていた論文中(宇都宮大学、小池清治教授2002年)に引用された、童謡がありましたので、再掲します。
野口雨情作詞、本居長世作曲 “俵はごろごろ”
♫
俵はごろごろ お倉にどっさりこ
お米はざっくりこで チュウチュウ鼠は にっこりこ
お星さまぴっかりこ 夜のお空にぴっかりこ
居眠りごろごろ 船漕ぎぎっちんこ
漕げ漕げこっくりこで おやおやお目めはぱっちりこ
提灯ぽっかりこ 夜の提灯ぽっかりこ
~
<!-- オノマトペ -->
「腰の当たりをグーッと、ガーとパワーでプッシュしてビシッと手首をリターンするんだよ」なんて擬音的気合で選手を指導していたのを思い出します。
関西ではよく使う。
Youtubeにオトマトペについての動画がありましたので、
張り付けました。
確かに、関西人のほうがよく使うかもしれませんね。
動画の中で、関東ではあまり使わないが、“長嶋さん”といっていましたから、nobさんのコメントどうりでした・・。
アタック25の豊島さんというのは、大阪の人だったんですね。