蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

抗菌  (bon)

2017-02-27 | 日々雑感、散策、旅行

          昨日の日曜日(2/26)は、札幌では、冬季アジア大会が、ダントツの
        成績で
晴れやかに閉幕しました。首都では、36,000人が走る東京マラソンが
        無事終わりました。 
昭和11年には、2.26事件で騒然としたのでした。 

 

 今月初め頃の新聞くらし欄に、このことが解説されていました。

 これまで、わたしは“抗菌”と書かれた商品などを見ても大した効力もなく一時的な効果
で、購買促進のための“清潔イメージ”の押し売りか? くらいに捉えたりして、今一つ
関心が無かったのでした。 そのくせ、それらを購入する時には、やはり“抗菌”と書か
れている方を選んでいたようでした。

 抗菌とは、細菌を死滅させる“殺菌”や 除去する“除菌”とは異なり、ある製品の
表面で、細菌の増殖を抑える機能や性質を持たせた加工製品で、経産省の運用指針に基づ
いた、効果や安全性に関する基準があり、これらを満たした商品には「SEKマーク」など
が付されている・・とあります。

         (ネット画像より)

 SIAA(一般社団法人抗菌製品技術協議会)のHPには、抗菌加工製品とは、「表面の細菌
を増殖させないように加工されている製品を抗菌加工製品といいます。 JIS(日本工業
規格)では、加工されていない製品の表面と比較し、細菌の増殖割合が100分の1以下
(抗菌活性値2以上)である場合、その製品に抗菌効果があると規定しています。」と
あり、その製品は、多岐にわたっています。
 日用品には、まな板、スポンジ、三角コーナー、ラップ、洗面器、ゴミ箱、手袋、靴
などがあり、家電製品には、冷蔵庫、空気清浄器、掃除機、洗濯機、浄水器、携帯電話、
電卓など、住宅建材では、壁紙、便器、便座、洗面台、浴槽機器、タイル、化粧版など、
その他として、砂場砂、ペット用品、食品搬送ベルトなどが挙げられていました。

         (ネット画像より)
 

 で、 抗菌加工とは、どのようにしているかといえば、一般に、製品の素材により、
抗菌剤を練り込んだり、表面を抗菌剤でコーティングしたりするのです。プラスチック
製品などは、表面に傷がついても効果が持続するように、練り込む手法が多いそうです。
 また、抗菌剤としては、銀や銅、亜鉛、二酸化チタンなどの金属を使用しているものが
多く、有機物を使用しているものもあるようですが、こちらは持続性があまりないようです。

 抗菌効果の仕組みは、たとえば抗菌剤の銀についていえば、製品に含まれる銀の化合物
と、細菌の持つ水分または製品の表面に水分が付着すると、銀イオンが発生して、その銀
イオンが細菌の細胞膜を破壊したり、細菌内のたんぱく質の構造を変化させたりして細菌
の機能を停止させ、増殖を抑制する・・のだそうです。 なので、表面が汚れたりして
いると、抗菌剤との反応が阻害されるため、やはり、常に清潔にしておくことが大事で
あると・・。

          (読売新聞くらし蘭ネット画像より)
 

 一般に製品の抗菌寿命は、通常の使い方をしていれば、製品の耐用期間は持続するよう
に設計されているとのことですが、シャツや靴下などでは、抗菌処理が施されていても、
いつまでも抗菌作用が持続するのではなく、大体5回以上洗濯をするとその効果は減少し
てくるといわれています。
 また、駅のエスカレータの手すりは、既に20年ほど前から抗菌設計がなされていたよう
ですが、最近になって、“抗菌”の表示がなされるようになったのは、これは、皆さんに
手すりにつかまっていただくよう促すためなのだそうです。 だからといって、細菌が
ゼロである保証はありませんので、やはり、手を洗う習慣は持たなければならないのですね。

 

 

 

 

 

 

 

 


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2 コメント

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永遠の課題です! (pooky)
2017-03-01 11:26:55
抗菌、殺菌、防カビなど菌を防除するのは至難の業ですね。特に日本の気候では、温度と湿気があり菌の生育に都合の良い条件が整っていますから・・・
殺菌、防カビ剤として、水銀、銀、銅などの金属、およびその他有機化合物があります。しかし水銀や有機物でも毒性の強いものは使えないので、現在は毒性の低い、発がん性のない化合物に絞られています。その中で銀イオンの安全性が認められ、これを利用した抗菌が普及してきました。但し永久的なものではなく、効果は洗濯回数(数回?)により減少します。プラスチックに練りこんでも表面になくなれば、効果が無くなってしまうケ-スがほとんどです。効果を過信しないで使うことが肝要かと、汚れたら洗って乾燥させて使うことを常に心がけるべきですね。
返信する
そうなんですね! (bon)
2017-03-02 10:48:03
pookyさんから、専門的な見地からのご意見、ごもっともと了解しました。昔はこのようなことは無かったですが、まぁ、少しでも効果があるならと、付加価値を付けて差別化しようと・・。あくまでも過信しないということなんでしょうね。
ありがとうございました。
返信する

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