Appleは20日の米株式市場で上場来高値となる665.15ドルで引け、時価総額が6235億ドルと、世界の企業として最高を記録した。、9月にIphone5を発売後はさらに一段と人気に拍車がかかっており、株価は$700.00迫る勢いが続いている。
時価総額(円換算)はざっと50兆円にも上り、豊田の12兆円、NTTの6兆円と比べると、その巨大な規模の凄さには驚かされる。
週刊ダイヤモンド「日本を呑み込む支配者」最新号によると、日本の電機、家電総合メーカー手の最先端工場をはじめIT部品メーカーがこぞってAppleの下請け工場となり、Appleから餌を与えられないと生き残れないような状況になっているというのだ。
シャープの亀山第1、第2工場、多気工場、マレーシア工場、ソニーの熊本工場にシンガポール工場、パナソニックの北京工場、東芝の四日市工場……。更には今年2月に経営破綻し会社更生法の適用を受けたエルピーダメモリの広島工場もその1つ。同社の技術の粋を詰め込んだモバイル用DRAM(半導体メモリ)は「破綻後にアップルから巨額の注文が入り、フル稼働が続いている。これらのApple傘下の部品供給会社の工場は日本列島各地に散在し、納期をせせかれ尻を叩かれて日夜生産にいそしんでいる。
中にはAppleの下請けで忙しかった会社が、品質、コストダウン、納期管理の努力が足りないと突然注文を切られて、倒産してしまうような例もあり、
まさに、日本の家電、総合電機会社がApple帝国の属国として、制裁与奪の権を握られていしまっている。
Appleのサプライチェーンは台湾39社、日本31社、韓国7社、欧米のメーカーと国際分散している。Appleの強豪会社であるサムスーンもメモリーチップを供給している。シャープが再建のために業務提携を交渉している、台湾の受託製造サービス(EMS)世界最大手の鴻海(ホンハイ)精密工業が、iphone5の組み立てのほぼ全量を組み立てており、、iPhoneの膨大な需要を満たすために、中国本土の鄭州にあるiPhone工場の人員を6月時点の15万人から10月には25万人に増やさねばならないという。2007年に初代iPhoneが発売されてからホンハイの売上高は急拡大したが、Appleからのコストダウン要請に応ぜざるを得ず、当初5.4%あった営業利益率は2011年に2.4%と半分以下に落ち込んだというから、まさに経営の首根っこを押さえられているようなものである。」
「Apple帝国が今やアジアを侵略している」と物騒な表題をつけたが、アジア地区に何百という下請け工場で、何十万という労働者を雇い、まるでアジアを植民地化しているといっても過言でゃない。
上記の実情から判断するに、Appleの成功は、その経営理念にある。自らは世界の人々に夢と喜びを与えるような商品の企画力に専念し、製品製造部門は持たず、Sapplyer's Chainと呼ばれる多数のコスト競争力のある下請け会社(部品製造と組み立て)をグローバルに選択し、そこに生産委託している。ユニクロも素材ファッションなど商品企画と自らの販売店網で販売して、生産は中国の企業に委託するという同じようなやり方で成功している。
製造に必要な設備投資と生産管理、多数の労働者の雇用に要する投資をする必要がなく、経営的リスクを排除排除している。常に下請け工場の、品質、納期、コストの管理に睨みをきかしている。
製造工場を中国をはじめアジアの各地に何百と配し、何十万何百万もの従業員を安い賃金で雇用し、世界中に売りまくるような、グローバルな発想は、欧米各国がアジアを植民地化した第2次世界大戦以前帝国主義よりも、資本主義社会発展の結末かもしれないことを、自覚すべきなのかもしれない。
日本は本来物つくり、生産で中国韓国に負けない力がある筈であり、物つくり日本を復活するべきであるとの、のんきな論調が評論家、学者、政治家マスコミに多いが、物つくり(下請け)よりも、物を作らせる(最先端の商品企画をして世界の工場で作らせる)ようなグローバルな発想が、日本再建のキーではなかろうかと、思った次第。
癒しの音楽で.....
時価総額(円換算)はざっと50兆円にも上り、豊田の12兆円、NTTの6兆円と比べると、その巨大な規模の凄さには驚かされる。
週刊ダイヤモンド「日本を呑み込む支配者」最新号によると、日本の電機、家電総合メーカー手の最先端工場をはじめIT部品メーカーがこぞってAppleの下請け工場となり、Appleから餌を与えられないと生き残れないような状況になっているというのだ。
シャープの亀山第1、第2工場、多気工場、マレーシア工場、ソニーの熊本工場にシンガポール工場、パナソニックの北京工場、東芝の四日市工場……。更には今年2月に経営破綻し会社更生法の適用を受けたエルピーダメモリの広島工場もその1つ。同社の技術の粋を詰め込んだモバイル用DRAM(半導体メモリ)は「破綻後にアップルから巨額の注文が入り、フル稼働が続いている。これらのApple傘下の部品供給会社の工場は日本列島各地に散在し、納期をせせかれ尻を叩かれて日夜生産にいそしんでいる。
中にはAppleの下請けで忙しかった会社が、品質、コストダウン、納期管理の努力が足りないと突然注文を切られて、倒産してしまうような例もあり、
まさに、日本の家電、総合電機会社がApple帝国の属国として、制裁与奪の権を握られていしまっている。
Appleのサプライチェーンは台湾39社、日本31社、韓国7社、欧米のメーカーと国際分散している。Appleの強豪会社であるサムスーンもメモリーチップを供給している。シャープが再建のために業務提携を交渉している、台湾の受託製造サービス(EMS)世界最大手の鴻海(ホンハイ)精密工業が、iphone5の組み立てのほぼ全量を組み立てており、、iPhoneの膨大な需要を満たすために、中国本土の鄭州にあるiPhone工場の人員を6月時点の15万人から10月には25万人に増やさねばならないという。2007年に初代iPhoneが発売されてからホンハイの売上高は急拡大したが、Appleからのコストダウン要請に応ぜざるを得ず、当初5.4%あった営業利益率は2011年に2.4%と半分以下に落ち込んだというから、まさに経営の首根っこを押さえられているようなものである。」
「Apple帝国が今やアジアを侵略している」と物騒な表題をつけたが、アジア地区に何百という下請け工場で、何十万という労働者を雇い、まるでアジアを植民地化しているといっても過言でゃない。
上記の実情から判断するに、Appleの成功は、その経営理念にある。自らは世界の人々に夢と喜びを与えるような商品の企画力に専念し、製品製造部門は持たず、Sapplyer's Chainと呼ばれる多数のコスト競争力のある下請け会社(部品製造と組み立て)をグローバルに選択し、そこに生産委託している。ユニクロも素材ファッションなど商品企画と自らの販売店網で販売して、生産は中国の企業に委託するという同じようなやり方で成功している。
製造に必要な設備投資と生産管理、多数の労働者の雇用に要する投資をする必要がなく、経営的リスクを排除排除している。常に下請け工場の、品質、納期、コストの管理に睨みをきかしている。
製造工場を中国をはじめアジアの各地に何百と配し、何十万何百万もの従業員を安い賃金で雇用し、世界中に売りまくるような、グローバルな発想は、欧米各国がアジアを植民地化した第2次世界大戦以前帝国主義よりも、資本主義社会発展の結末かもしれないことを、自覚すべきなのかもしれない。
日本は本来物つくり、生産で中国韓国に負けない力がある筈であり、物つくり日本を復活するべきであるとの、のんきな論調が評論家、学者、政治家マスコミに多いが、物つくり(下請け)よりも、物を作らせる(最先端の商品企画をして世界の工場で作らせる)ようなグローバルな発想が、日本再建のキーではなかろうかと、思った次第。
癒しの音楽で.....