6月梅雨期を美しく演出する花、風物詩と言えば「アジサイ」、「あじさい」、「紫陽花」である。アジサイは相模原市の「市の花」であり「相模原麻溝公園」に200種、7400株、「相模原北公園」には200種、10000株が植栽されどちらもアジサイの名所である。相模原麻溝公園では明日6/5に「アジサイフェア」、相模原北公園では6/11と12に「アジサイ・ローズフェア」が開催される。アジサイは花色を「七色の変化」させることから「七変化」の花と言われている。緑から青、そして紫へと色変わりする。咲き始めは薄い黄緑色、花(ガク)が大きくなるに従って緑色は薄くなり、徐々に赤色や青色に色づき始め花姿を創り上げる。しかし満開期を過ぎると褪色して再び薄い色になり、色調もくすんで花の命としてのドラマも終焉期を迎える。自然と土壌(質)が創り出した美しい芸術品ともいうべきアジサイをクローズアップしてみた。(1606)
川崎市麻生区に「柿生のあじさい寺」と呼ばれている浄土宗寺院「麻生山浄慶寺」(院号は寿光院)はある。小石川の尼寺「傳通院」と関係が深いようで三尼僧が住職を務めていことから傳通院の狛犬が移設されている。元和元年(1615)開山、元和7年(1621)に創建。、本尊は阿弥陀如来である。柿生駅より歩くこと15分、左折すると「山門」前の緩やかな参道には紫、白、赤色のあじさいがすでに開花し始めている。「山門」を潜り境内へ入ると正面に「本堂」がある。5300㎡ある境内と本堂背後の小高い山腹には昭和42年頃から植えられたガクアジサイ、ヤマアジサイ、西洋アジサイなど3000本が見頃を迎えようとしていた。6分咲き位ではあるが梅雨期の主役花としてその美しさを演じている。あと数日で色とりどりのあじさいが七色の輝きを放ち境内を山腹を埋め尽くすであろう。当寺はアジサイだけでなく梅・桜・水仙・花菖蒲・萩・曼珠沙華など季節を彩る草木花も多く「神奈川の花の名所100選」に選ばれている。また境内前には多くのユーモラスな「羅漢像」と遠州秋葉神社の火伏の神を勧請した「秋葉神社」がある。(1606)