鎌倉市山ノ内・西南の谷戸に臨済宗円覚寺派に属する鎌倉五山第4位の禅宗寺院「金峰山浄智寺」はある。創建は弘安6年(1283)で鎌倉幕府第五代執権・北条時頼の三男宗政が菩提を弔うためであった。本尊は三世仏(阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来)である。「総門」そして鐘楼を兼ねた重層一間一戸の中国風の「山門」を抜けた境内は鎌倉の寺らしくアジサイが咲き乱れている。「曇華殿」の額が掲げられた仏殿には阿弥陀如来、釈迦如来、弥勒菩薩の木像が安置されている。茅葺き屋根の「書院」、「庫裏」などの伽藍で構成され、その他史跡として甘露の井、布袋尊、天柱峰、狸塚、横井戸などがある。最盛期は七堂伽藍を備え塔頭11を有す大寺も今の規模となるも、樹木豊かで起伏に富んだ寺域全山は国の史跡となっている。(1606)










