海老名中新田に身延山久遠寺の寺末で日蓮宗寺院「長高山海源寺」はある。海源寺は室町時代(寛正年間1460~1465年)に開山。大島豊後正時という人が建立。本尊は三宝諸尊、祖師木像。かつては田んぼの中のお寺であったことから「田ん中ぼっちり海源寺」といわれていたとか。とりわけ重厚で風格がある山門は鐘楼を兼ねた「鐘楼門」と言われ市指定重要文化財となっている。三間鐘楼門で屋根は入母屋造り、銅板瓦棒葺である。境内には見事な木造八間四面の回りに一間の内廊下、後ろに位牌堂を備え、太い虹梁には直接、立体的な龍や蓮などの彫刻が施された「本堂」、本堂前には市の指定保存樹木で幹周囲2.3mの巨樹「ケヤキ」、「鬼子母神堂」、「三十三番堂」、「七面堂」がある。庭園と静寂さに包まれた寺域からは550年の歴史と訓えが伝わってくる。(1605)














